チリ・エスコンディダ鉱山労組、自動運転トラック事故に懸念表明
エスコンディダ鉱山は先月、33台の自動運転トラックと8台の自動運転掘削機を導入した。
.jpg)
南米チリのエスコンディダ鉱山の労働組合は27日、自動運転トラックが関与した2件の事故が安全上の懸念を引き起こしていると表明した。
それによると、会社が導入した自動運転トラックは25日に大型重機と衝突。その前週には別の自動運転トラックが横転したという。
負傷者は報告されていない。
エスコンディダ鉱山はこの事故に関するコメントを出していない。
同鉱山は先月、33台の自動運転トラックと8台の自動運転掘削機を導入した。
労組は声明の中で、「この発表から1カ月も経たないうちに、自動運転システムが労働者の安全を脅かすリスクになっていることが明らかになった」と述べている。
エスコンディダ鉱山はチリ北部に位置する世界最大の銅鉱山。1990年に操業を開始し、現在でも世界最大の銅生産量を誇り、世界で採掘される銅全体の5%以上を占める。主要株主は豪資源大手BHP。
エスコンディダ鉱山は昨年、128万トンの銅を生産した。