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▽ラテンアメリカ全体の結束を強め、税関手続きの合理化に取り組み、サプライチェーン全体の物流改善を目的とした投資を促進する必要性を強調した。
南米チリのボリッチ大統領(Getty Images)

南米チリのボリッチ(Gabriel Boric)大統領は23日、トランプ米政権が世界に仕掛けた貿易戦争について、「大声で報復を宣言したり、相手に関税をかけるのではなく、より深い地域統合を通じて対応する」と表明した。

ボリッチ氏はブラジルの首都ブラジリアで開催された経済ファーラムで演説。ラテンアメリカ全体の結束を強め、税関手続きの合理化に取り組み、サプライチェーン全体の物流改善を目的とした投資を促進する必要性を強調した。

またボリッチ氏は「報復ではなく、より大きな統合で対応するつもりだ」と述べた。

さらに、大西洋に面したブラジルの港と太平洋に面したチリの港を結ぶ陸上回廊が地域統合を進める上で最も重要なルートのひとつであるとした。

ボリッチ氏はチリがインドとの貿易協定に向け協議を行っていることにも触れ、チリが太平洋およびアジア市場に特権的にアクセスできることを強調した。

同イベントで、ブラジルの計画相はパラグアイとアルゼンチンも通過する陸上回廊を完全に統合するために、ブラジル側で必要なインフラ工事は2年以内に完了すると見積もった。

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