チリ25年10月銅生産量減少、製造業生産高もマイナスに
5年10月の銅生産量は前年比7%減の45万8405トンにとどまった。世界最大の銅生産国であるチリにとって、この落ち込みは国際市場を含む供給動向に対する警戒材料となる。
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チリ統計局(INE)は28日、先月の銅生産量および製造業生産についてのデータを発表した。
それによると、25年10月の銅生産量は前年比7%減の45万8405トンにとどまった。世界最大の銅生産国であるチリにとって、この落ち込みは国際市場を含む供給動向に対する警戒材料となる。
また、同月の製造業生産も小幅ながら低下し、前年比で0.4%のマイナスとなった。こちらは銅鉱業と並び、国内産業全体の勢いを示す重要な指標である。
銅生産の低下は国際的な金属市場における供給の見直しにつながる可能性がある。チリは銅供給の中心であるだけに、生産量の減少は銅の需給バランスに影響を及ぼし、価格変動や供給緊張を招きかねない。
一部では最近の供給ショックなどを背景に銅価格の上昇がみられるとの報告もあるが、今後どのように推移するかは不透明である。
製造業生産の小幅な減少も見逃せない。製造業は鉱業以外の産業構造の中核をなすため、安定した成長が求められている。しかし、今回はわずかとはいえ、生産活動の停滞を示す数字となった。
これは国内需要の減退や輸出需要の低迷、原材料コスト上昇の影響など、複数の要因が関係している可能性がある。
これらの数字は、チリ経済にとって重荷となり得る。特に銅は電気自動車や再生可能エネルギー拡大に不可欠な金属であり、世界的に需要が高い。その供給減が続けば、国際的なサプライチェーンにも影響が及ぶおそれがある。
一方で、今回の落ち込みが一時的なものか、今後も続くかは、今後数か月の統計で判断されるだろう。もし銅生産や製造業の停滞が長期化すれば、チリ国内の経済成長、雇用、輸出収入にマイナスの影響が及ぶ可能性がある。
