◎専用機は1日午後にブラジルに向かって出発したものの、技術的な問題が発生し、安全に着陸するために燃料を消費しなければならなかった。
2024年10月1日/メキシコ、首都メキシコシティ、ブラジルのルラ大統領(Getty Images/AFP通信)

ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領を乗せた政府専用機がメキシコ上空を4時間ほど旋回した後、首都メキシコシティの空港に無事着陸した。現地メディアが1日に報じた。

ブラジル大統領府の報道官はAP通信の取材に対し、「大統領は無事であり、元気だ」と語った。

ブラジル空軍も4時間にわたる紆余曲折の末、専用機が1日の現地時間午後7時16分に無事着陸したことを確認した。

ルラ氏は9月29日にメキシコ入りし、オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領と会談。そして1日午前、メキシコ初の女性大統領となったシェインバウム(Claudia Sheinbaum)氏の就任式に出席した。

ブラジル大統領府によると、専用機は1日午後にブラジルに向かって出発したものの、技術的な問題が発生し、安全に着陸するために燃料を消費しなければならなかったという。

離陸から約5時間後、燃料を十分消費した同機はメキシコシティに戻った。

ブラジル空軍は声明で、「パイロットは離陸後すぐ、技術的問題を確認し、確実に着陸できる方法を選択した」と述べた。

AP通信は情報筋の話しとして、「ルラ氏を含む閣僚と連邦議会議員らは終始落ち着いていた」と伝えている。

現地メディアによると、ルラ氏は準備が整い次第、ブラジルに戻る予定。技術的問題の詳細は明らかになっていない。TVグローボは政府高官の話しとして、「連邦航空局の担当官がパイロットを含む関係者から話しを聞き、原因を究明する」と伝えている。

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