◎武装集団は現場から逃亡。警察が44歳男性の死亡を確認した。
ブラジル・リオデジャネイロの海岸沿いにあるレストランで犯罪組織のリーダーとされる男が正体不明の武装集団に射殺された。地元当局が22日、明らかにした。
それによると、武装集団は現場から逃亡。警察が44歳男性の死亡を確認したという。
TVグローボは関係者の話しとして、「この男性はリオのスラム街に拠点を置く犯罪組織のリーダーで、住民からみかじめ料を巻き上げ、不動産や盗難車を扱っていた」と伝えている。
警察が現場を封鎖し、捜査に当たっている。報道によると、犯行声明を出した組織は確認されていない。
リオの海岸では数カ月前にも似たような事件が発生。武装集団が医師3人を射殺した。
ブラジルの民兵組織はリオの中心街などを支配する麻薬カルテルとは一線を画している。
民兵組織は1990年代に誕生。近隣の無法地帯から市民を守ろうとする元警察官、消防士、兵士などで構成されていた。
彼らは住民からみかじめ料を徴収する一方、最近では麻薬密売やその他の犯罪行為にも手を染めている。
リオ最大の民兵組織のリーダーとされるジーニョ(Zinho)ことルイス・アントニオ・ダ・シルバ(Luiz Antônio da Silva Braga)は先月、警察との交渉の末、自首した。
警察によると、ジーニョには12の逮捕状が出ていたという。