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ブラジル最高裁、ボルソナロ前大統領の息子に逮捕状、政治的緊張高まる

エドゥアルド氏は2025年から米テキサス州に滞在し、米国の永住権を保有。長期不在によってブラジル下院議員の議席を失った。
ブラジルのエドゥアルド・ボルソナロ下院議員(ロイター通信)

ブラジル最高裁判所のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は8日、米国に滞在するエドゥアルド・ボルソナロ(Eduardo Bolsonaro)元下院議員に対する逮捕状を発付した。

エドゥアルド氏は大統領選に出馬するフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員の弟である。6月には父親であるボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領のクーデター未遂裁判に関連し、トランプ米政権にブラジル政府関係者への制裁やブラジル製品への追加関税を働きかけたとして、禁錮4年2カ月の実刑を言い渡されていた。

エドゥアルド氏は2025年から米テキサス州に滞在し、米国の永住権を保有。長期不在によってブラジル下院議員の議席を失った。ジモラエス氏は今回、刑の執行を直ちに開始するよう命じ、連邦警察に対し、同氏が帰国した場合には逮捕するよう指示した。また、ブラジルのパスポートも取り消した。

判事は決定の中で、エドゥアルド氏が刑事司法の適用を逃れる目的で国外に滞在し、自らの行為による法的責任を回避することは認められないとの考えを示した。エドゥアルド氏はこの決定に関するコメントを出していない。

米国とブラジルは犯罪人引き渡し条約を結んでいるものの、米国が今回の事件で引き渡しに応じるかは不透明だ。専門家はトランプ政権が引き渡しを承認する可能性は低いと指摘する。

判決と逮捕状の発付はブラジル大統領選の決選投票を目前に控えた時期に行われた。第1回投票ではフラビオ氏が最多得票を獲得、現職のルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領との決選投票に進んだ。エドゥアルド氏は兄の選挙活動を支える重要人物で、5月にはフラビオ氏とトランプ(Donald Trump)米大統領との面会を実現させた。

今回の司法判断は、ボルソナロ家と最高裁の対立に加え、米国との外交関係や大統領選にも影響を及ぼす可能性がある。今後は米国の対応と、ブラジル国内で司法判断が選挙戦に与える影響が焦点となる。

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