◎X(旧ツイッター)の所有者であるマスク氏を「神」と呼ぶ集団は市中心部の通りに集まり、最高裁によるX禁止令を非難した。
2022年5月20日/ブラジル、サンパウロ、ボルソナロ大統領(左)とイーロン・マスク氏(Cleverson Oliveira/Ministry of Communication/AP通信)

ブラジルの最大都市サンパウロに7日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領とX(旧ツイッター)を愛する数千人の支持者が押し寄せ、ルラ政権と最高裁判所を激しく非難した。

Xの所有者であるマスク(Elon Musk)氏を「神」と呼ぶ集団は市中心部の通りに集まり、最高裁によるX禁止令を非難した。

現地メディアによると、会場ではボルソナロ氏とマスク氏のポスター数百枚が掲示されたという。

「私たちの自由を守ってくれてありがとう」とマスク氏を称える横断幕も登場した。

最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は先月末、同国でのXのサービスを停止するよう命じた。翌日、通信当局はXへのアクセスを遮断した。

そして最高裁は今週、Xの国内利用を禁じるジモラエス氏の判決を全会一致で支持した。

サンパウロ州では来月、市議会選が予定されている。ボルソナロ氏はこの選挙で影響力を示し、政界復帰を画策しているようだ。

またこの選挙はXの是非を問う国民投票のようなものになると予想される。左派はXが偽情報を拡散していると非難する一方、右派はルラ政権と最高裁が表現の自由を侵害していると非難している。

ジモラエス氏は言論の自由の限界をめぐってマスク氏と数カ月にわたり対立した後、Xを打ち負かした。

ジモラエス氏は極右ユーザーがSNSで偽情報を拡散することを禁止する取り組みの先頭に立っている。

この取り組みはボルソナロ派による2023年1月の連邦議会襲撃事件後に検討が始まり、勢いを増しているように見える。

ボルソナロ氏は7日、ジモラエス氏を「独裁者」と呼び、連邦議会に弾劾するよう求めた。

またボルソナロ氏はルラ政権が司法当局と結託して22年の大統領選を操作したという以前からの主張を繰り返した。「極左は真実を捏造したいのです。しかし、国民は大統領選の勝者を知っています...」

最近コロナウイルスに感染したボルソナロ氏はしわがれた声で叫んだ。「ありがとう、X」

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