◎ボルソナロ氏は反対派の議員や最高裁判事に会いたくないという理由で式典を欠席した可能性がある。
2022年9月7日/ブラジル、首都ブラジリア、ボルソナロ大統領(Eraldo Peres/AP通信)

ブラジルのメディアは8日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領が独立200周年を記念する連邦議会の式典を欠席したと報じた。

ボルソナロ氏は10月の大統領選で再選を目指しているが、最新の世論調査によると、ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)元大統領に大きく水をあけられ、厳しい戦いを強いられている。

報道によると、ボルソナロ氏は反対派の議員や最高裁判事に会いたくないという理由で式典を欠席した可能性があるという。

最高裁判事と上院議長は首都ブラジリアで7日に行われた軍事パレードへの参加を拒否し、「ボルソナロ氏が独立記念日を選挙集会に変えた」と非難していた。

数十万のボルソナロ支持者がブラジリア、リオデジャネイロ、サンパウロの街頭を行進し、ボルソナロ氏への支持を改めて表明した。

報道によると、連邦議会は独自の式典を準備していたが、ボルソナロ氏は官邸にとどまり、フェイスブックによるライブ配信に時間を割いたという。

上院議長の報道官は式典後の声明で、「7日の軍事パレードは公式行事のはずだったが、ボルソナロ氏の選挙集会になっていたため、参加を見送った」と説明した。

また報道官は、「独立200周年は三権で祝えると確信していた」と述べ、不満を表明した。

一方、ボルソナロ氏は7日の演説でダシルバ氏を徹底的に批判した。

野党5政党は8日、公式行事を選挙集会に利用したとして、ボルソナロ氏の立候補取り下げを求める訴状を選挙高裁に提出した。

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