ブラジル国営ペトロブラス、軽油補助金制度への参加を取締役会が承認
ペトロブラスは今週、販売会社向けの軽油価格を平均で1リットル当たり1レアル引き上げると発表していた。
の本社(ロイター通信).jpg)
国営ブラジル石油公社(ペトロブラス)は19日、政府が導入した軽油生産者向け補助金制度への参加を取締役会が承認したと発表した。補助額は1リットル当たり1レアル(約30円)で、期間は30日間。制度はさらに30日間延長でき、既存の1.12レアルの補助金とも併用できる。
ペトロブラスは今週、販売会社向けの軽油価格を平均で1リットル当たり1レアル引き上げると発表していた。一方で、政府の補助制度を利用して同額の割引を実施するため、販売会社に対する実質的な販売価格は変わらない仕組みとなる。これにより、消費者や流通業者への価格転嫁を抑えながら、ペトロブラスは政府から補助を受け取ることになる。
今回の制度は、世界的な原油価格の上昇を受けたブラジル政府の燃料価格対策の一環である。ペトロブラスによると、ガソリンについても補助制度が設けられており、7月16日から31日までの販売分として4億4800万レアルの補助を受けた。軽油、ガソリン、液化石油ガス(LPG)を対象とした補助金の累計額は99億レアルに達している。
背景には、イランでの戦争開始後に国際的な原油価格が上昇し、ブラジル国内の燃料価格への影響が強まっていることがある。ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は燃料価格の上昇による国内経済への影響を抑える政策を進めている。
ペトロブラスにとっては、政府の補助を活用することで販売価格を維持しながら収益を確保する狙いがある。政府側にとっては燃料価格の上昇を抑え、物流や輸送コストへの波及を抑制することが課題となる。
今後、国際原油価格の動向と補助制度の延長が、ブラジル国内の燃料価格や財政負担にどのような影響を与えるかが焦点となる。
