ブラジル大統領選、ルラ氏とボルソナロ氏が初討論、汚職疑惑めぐり非難の応酬に
10月4日の第1回投票では、フラビオ氏がルラ氏を約2ポイント上回った。
とフラビオ・ボルソナロ上院議員(AP通信).jpg)
ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領と右派のフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員は18日、大統領選決選投票を前に初めてテレビ討論会に臨んだ。放送は約2時間に及び、両者は汚職疑惑や家族関係をめぐって非難し合った。具体的な政策論争は限られ、10月25日の投票に向けた選挙戦は一段と緊張を増している。
10月4日の第1回投票では、フラビオ氏がルラ氏を約2ポイント上回った。各種世論調査でも接戦が続いており、両候補は態度を決めていない有権者や、第1回投票で棄権した有権者の取り込みを目指している。
討論会では、ルラ氏がフラビオ氏に対し、銀行口座や電話記録を公開し、不審な取引がないか国民に示すよう求めた。フラビオ氏はルラ氏の家族をめぐる疑惑を持ち出して反論し、互いに汚職との関係を追及する展開となった。
経済政策では、フラビオ氏がルラ政権の交代と汚職対策によって経済を改善できると主張した。これに対し、ルラ氏は賃金引き上げや社会福祉政策などを挙げ、所得の再分配を重視する政権運営の実績を訴えた。治安対策や外交方針でも意見が対立した。
フラビオ氏はトランプ(Donald Trump)米大統領と近い立場にあり、同氏が勝利すればブラジルの対米関係が変化する可能性がある。一方、ルラ氏は中国との関係強化を進めてきた。
討論会に先立ち、サンパウロやリオデジャネイロなどでは両候補の支持者が集会を開いた。ブラジル社会では政治的な分断が続いており、汚職疑惑への有権者の反応も選挙戦の焦点となっている。両候補は23日にもテレビ討論会に参加する予定だ。
