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ブラジル大統領選スタート、ルラ氏とフラビオ氏が演説、一騎打ち

ルラ氏はサンパウロ州で1万人を超える支持者を前に演説した。
2026年8月16日/ブラジル、サンパウロ州、支持者に手を振るルラ大統領(AP通信)

ブラジルで16日、10月に行われる大統領選の選挙運動が公式に始まり、再選を目指すルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領と右派の有力候補であるフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員がそれぞれ選挙集会を開いた。左派の現職とボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の長男である右派のフラビオ氏による対決が軸となる。

ルラ氏はサンパウロ州で1万人を超える支持者を前に演説した。同地はルラ氏が政治的基盤を築いた象徴的な場所であり、1970年代末から80年代初頭にかけて軍事独裁政権下で労働者運動を率いた歴史を持つ。80歳のルラ氏にとって今回の選挙は4期目を目指す戦いとなる。演説では、ブラジルの希少鉱物資源を自国の利益のために管理する必要性を強調し、外国勢力による選挙への介入を警戒する姿勢を示した。また、女性の権利や男女平等、教育、女性への暴力対策などを訴え、幅広い有権者への浸透を狙った。

一方、フラビオ氏はリオデジャネイロのコパカバーナ・ビーチで選挙戦をスタートさせた。犯罪対策を主要公約に掲げ、学校から左派的な思想を排除することや女性の安全確保を訴えた。父親のボルソナロ氏はクーデター計画をめぐる問題で自宅軟禁下にあり、今回の選挙には出馬も参加もできない。フラビオ氏は父親の政治的遺産を引き継ぎながらも、自身は独立した候補者だと強調している。

選挙戦は接戦になる可能性が高い。8月14日に公表された世論調査では、ルラ氏がリードを保っているものの、フラビオ氏が差を縮めていることが示された。女性有権者の動向も勝敗を左右する重要な要素となる。さらに、米国との関係や経済、治安、社会政策などをめぐって両陣営の主張は大きく異なる。

10月4日の第1回投票に向け、ブラジルはルラ氏の左派路線を継続するのか、それとも前大統領の息子を通じて右派への回帰を選ぶのか、厳しい選挙戦が予想される。

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