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ブラジル大統領選:フラビオ・ボルソナロ氏が最高裁の内紛を追い風に大規模集会

10月の大統領選に向け、ブラジルの政治的分断はさらに深まる可能性がある。
2026年9月2日/ブラジル、演説するフラビオ・ボルソナロ上院議員(ロイター通信)

ブラジルで9月7日の独立記念日に合わせ、右派の大統領候補であるフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員が、現職のルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領への対抗姿勢を鮮明にする集会を開催した。

10月4日に行われる大統領選を前に、フラビオ氏は父親であるボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領への捜査や訴追を主導してきた最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事を批判し、最高裁をめぐる混乱を選挙戦の追い風に変えようとしている。

集会は最大都市サンパウロで行われた。フラビオ氏は支持者に向けて、ブラジルの独立と自由を守る必要があると訴え、現在の政治体制を強く批判した。背景には、最高裁内部で表面化した異例の対立がある。ボルソナロ氏が最高裁判事に任命したメンドンサ氏(André Mendonça)判事が、ジモラエス氏と巨額詐欺事件の容疑を持つ銀行家との接触をめぐる報告書を公表し、ジモラエス氏への調査を求める動きが浮上した。これに対しジモラエス氏はメンドンサ氏について、職権乱用の疑いで調査を求めるなど、両者の対立が激化している。

フラビオ氏にとって、この司法危機は選挙戦で攻勢を強める好機となっている。父親のボルソナロ氏は2022大統領選の結果を覆そうとしたクーデター計画をめぐって実刑判決を受け、現在は自宅軟禁下にあり、大統領選への立候補・関与も禁じられている。フラビオ氏は父親がジモラエス氏による政治的迫害の犠牲になっているとの主張を繰り返してきた。

一方、世論調査ではルラ氏とフラビオ氏の差が縮小している。9月3日に公表された調査では、決選投票を想定した場合、ルラ氏の支持率46%に対しフラビオ氏は44%で、接戦となっている。フラビオ氏はこれまで父親ほど大規模な動員を実現できていないが、今回の最高裁危機を利用して支持層を拡大できるかが注目される。

ルラ氏は7日、首都ブラジリアで毎年恒例の独立記念日の軍事パレードに出席した。最高裁をめぐる対立が政治争点化する中、10月の大統領選に向け、ブラジルの政治的分断はさらに深まる可能性がある。

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