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ボリビア最高裁、元暫定大統領の判決破棄、即時釈放命じる

アニェス氏は4年前、モラレス(Evo Morales)元大統領の退陣と亡命につながった事実上のクデーターに関与したとして逮捕、起訴され、22年に禁固10年の実刑判決を受けた。
ボリビア、首都ラパス、ヘアニネ・アニェス上院議員(Getty Images)

南米ボリビアの最高裁判所は5日、アニェス(Jeanine Anez)元暫定大統領に対する10年の禁固刑判決を破棄し、即時釈放を命じた。

アニェス氏は4年前、モラレス(Evo Morales)元大統領の退陣と亡命につながった事実上のクデーターに関与したとして逮捕、起訴され、22年に禁固10年の実刑判決を受けた。

最高裁は弁護側が求めていた事件の再検証を命じた。

最高裁長官はメディアに対し、「複数の論拠」と9人の判事のうち7人の賛成票に基づき判決が取り消されたと説明。「アニェス氏の裁判で適正手続き違反が認められたことが決定の根拠だ」と述べた。

アニェス氏は2019年の抗議活動でモラレス氏が辞任した後、大統領職を引き継いだ。

アニェス氏と支持者はクーデター疑惑を否定。モラレス氏の権力乱用が全国規模の街頭抗議デモと蜂起を引き起こしたと主張していた。

一方、モラレス氏側は、アニェス氏を含む当時の政権関係者が意図的に混乱を引き起こし、モラレス氏の亡命と副大統領および上下両院議長の辞職につながり、当時上院副議長であったアニェス氏が権力を手中に収めたと主張していた。

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