米国の麻しん感染者2000人突破、過去30年で最多 2025年
CDCのデータによると、25年の麻しん症例は12月23日時点で2012件、その背景には麻しんワクチンの接種率が地域によってばらつきがあることや、特定のコミュニティにおけるワクチン接種への抵抗が影響していると考えられている。
ワクチン(Getty-Images).jpg)
米国における2025年の麻しん(はしか)の症例数が2000件を超え、過去30年間で最も高い水準に達した。疾病対策センター(CDC)が12月30日、明らかにした。これまでのところ、今年の感染者数は1992年以降で最も多くなり、特にワクチン接種率の低下が影響していると指摘されている。
CDCのデータによると、25年の麻しん症例は12月23日時点で2012件、その背景には麻しんワクチンの接種率が地域によってばらつきがあることや、特定のコミュニティにおけるワクチン接種への抵抗が影響していると考えられている。麻しんは非常に感染力が強く、未接種の人々に迅速に広がる可能性があるため、これらの状況が深刻な問題を引き起こしている。
麻しんは風邪に似た症状で始まり、その後発疹が全身に広がる病気であるが、最も危険なのはその合併症である。肺炎や脳炎などを引き起こし、最悪の場合死に至ることもある。そのため、予防接種は非常に重要であり、CDCはワクチン接種を強く推奨している。特に、2回の麻しんワクチンを接種することで、ほぼ100%の予防効果が期待できるとされている。
現在、米国では麻しんの再流行に対する懸念が高まっており、各州や自治体は接種率を向上させるための対策を強化している。学校でのワクチン接種義務の厳格化や、公共キャンペーンによる啓発活動が行われているが、依然として多くの地域で接種率が低迷している。特に都市部では、麻しんの感染拡大が問題となっており、予防接種を受けていない子どもたちが多く存在することが一因となっている。
また、CDCは麻しんの予防に関して、ワクチン接種を受けていない人々、特に未成年者や妊婦など、免疫が不十分な人々に対して警戒を呼びかけている。感染拡大を防ぐためには、個々の予防接種が重要であり、全体的な集団免疫を確保するためには、多くの人々がワクチン接種を受けることが必要だと強調されている。
この流行は世界的にも警戒を呼び起こす事態であり、他の国々でも感染が広がっているとの報告がある。麻しんは国際的に感染症の監視対象となっており、ワクチン接種が普及していない地域では引き続き発生のリスクが高いとされている。そのため、世界保健機関(WHO)や各国政府は麻しんの根絶に向けた努力を続けている。
今年の急増は予防接種の重要性を再認識させるきっかけとなるものであり、個人および社会全体でのワクチン接種の推進が求められている。
