グループチャットの「暗黙のルール」、注意点は?
デジタル時代のコミュニケーションは便利である一方、従来の対面でのやり取り以上に誤解や摩擦が生じやすい。
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「グループチャット」は現代のコミュニケーションに欠かせない存在となっているが、多くの利用者が見過ごしている「暗黙のルール」があることが分かっている。メッセージングアプリのWhatsApp、iMessage、Slackなどを使ったやり取りは、個人的な連絡から仕事連絡まで幅広く利用されているが、その非公式かつ軽い雰囲気ゆえに、トラブルや誤解が生じやすいという指摘がある。こうした背景から、イギリスの専門家ルパート・ウェッソン(Rupert Wesson)氏がグループチャットで心掛けるべきポイントを紹介している。
まず、メッセージを送信する前に相手への配慮を忘れてはならない。ウェッソン氏は「受信者がどのように感じるかを考えること」がデジタルエチケットの基本だと述べている。例えば、簡単に検索できる質問をわざわざ投稿したり、過去のメッセージをさかのぼればすぐに分かる情報を繰り返し質問するのは避けるべきだという。また大きなファイルや動画の送信も他のメンバーのデータ容量や端末の容量を圧迫する可能性があるとして注意を促している。
チャットの目的を理解し、それに応じた投稿を心掛けることも重要である。特定の目的のために作られたグループでは、その目的に沿った内容だけをやり取りするべきだ。一方で、単に楽しみや雑談を目的としたグループであれば、多少自由な投稿が許容されることもある。ただし、業務用のチャットに個人的な話題を投稿したり、逆に友人とのチャットで仕事の細かい内容を持ち込むことは避けるべきだ。新たに参加した場合は、まず様子を見てから発言するのが望ましいとも指摘されている。
グループの規模に応じて対応も変えるべきだ。少人数のグループでは絵文字で反応してもよいが、参加者が多数の大規模グループではすべての投稿に反応する必要はない。むしろ、すべてに返信する行為は「全員返信」のような状態を生み、かえって迷惑になる可能性があるという。
ビジネス用途のチャットでは礼儀が重要になる。SlackやMicrosoft Teamsなどでのやり取りは形式がカジュアルであっても、フォーマルなコミュニケーションと同様に扱われるべきであり、後で転送される可能性や法的な問題につながることもあるため注意が必要だとウェッソン氏は述べている。
文章の長さについても、簡潔さが求められる。長文の投稿は誤解を招いたり、読む側の負担を増やすため、簡潔明瞭な表現を心掛けるべきだ。複雑な議論や詳細な説明が必要な場合は、対面や電話、メールを利用する方が適切だという意見もある。
絵文字の使い方にも注意が必要である。絵文字は意味を補足したり感情を伝えたりする便利なツールであるが、種類や文脈によっては誤解を生むことがあり、特に弔意を表す際などは使わない方が無難である。
チャットが煩雑になった場合や不快感を覚える場合はミュート機能を活用し、必要がなければグループを離脱することも一つの選択肢だ。ただし、仕事仲間やプロジェクトのグループを抜ける際は管理者やメンバーに一言伝えておくのが礼儀である。ウェッソン氏は管理者がチャットの目的を明確にし、場が乱れないようにする責任があると指摘している。
デジタル時代のコミュニケーションは便利である一方、従来の対面でのやり取り以上に誤解や摩擦が生じやすい。基本的なエチケットを理解し、チャットの文脈に応じた配慮をすることが、快適で円滑なコミュニケーションにつながるとしている。
