◎カリキュラムにはモーセ、善きサマリア人のたとえ、黄金律、創世記の朗読などに関する聖書とキリスト教のレッスンが含まれている。
米テキサス州ダラスの小学校(Getty Images)

テキサス州の教育委員会が公立学校でキリスト教の授業を行うことを可能にするカリキュラムを承認した。対象は幼稚園から小学5年生まで。授業を行うかどうかは各学区が決める。

カリキュラムにはモーセ、善きサマリア人のたとえ、黄金律、創世記の朗読などに関する聖書とキリスト教のレッスンが含まれている。

この教材は物議を醸しており、例えば「エーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)や他の主要な奴隷廃止論者はキリスト教の信仰に頼っていた」と主張しているが、リンカーンの宗教については今も議論されている。

テキサス州教育委員会によると、この教材は州が開発したものである。導入するかは任意であり、州が承認した教材を使用することにより、学区は生徒1人当たり約40ドルの助成金を受け取ることができる。

カリキュラムに宗教を導入することに賛成する人の中には、これらの教材が米国史の歴史的背景を知る上で重要であり、道徳的価値観を教室に植え付けることができると言う人もいる。

一方で、これは生徒や教師の信教の自由に対する憲法修正第1条の権利を侵害し、キリスト教の教育を強制するものだと批判する声もある。

アボット(Greg Abbott)知事はこのカリキュラムを支持している。

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