米ジョージア州銃乱射事件、実行犯(14歳)の父親に有罪評決、第2級殺人罪など
グレイ被告は2024年9月4日、当時14歳だった息子のコルト・グレイが高校敷地内で発砲し、2人の生徒と2人の教員を殺害、8人の生徒に重傷を負わせた事件に関与したとして逮捕・起訴されていた。
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米ジョージア州ウィンダーの高校で2024年9月に発生した銃乱射事件に関連し、容疑者の父親が3日、殺人罪などで有罪評決を受けた。バロウ郡地方裁判所の陪審員は容疑者の父親であるコリン・グレイ(Colin Gray、55歳)を第2級殺人および過失致死など複数の罪で有罪とし、27件の起訴内容を認定した。陪審の評決は2時間未満の審議で下された。
グレイ被告は2024年9月4日、当時14歳だった息子のコルト・グレイ(Colt Gray)が高校敷地内で発砲し、2人の生徒と2人の教員を殺害、8人の生徒に重傷を負わせた事件に関与したとして逮捕・起訴されていた。検察側は事件で使用されたセミオートライフルを父親がクリスマスのプレゼントとして息子に贈り、弾薬へのアクセスも許したと主張した。グレイ被告は息子の行動や精神状態に関する明確な警告を受けていたにもかかわらず、十分な対処を怠ったとされる。
起訴内容には第2級殺人、過失致死、危険行為助長、児童虐待などが含まれ、陪審はこれら全ての罪状について被告の責任を認めた。被告はこれらの罪に対して無罪を主張していたが、陪審は検察側の主張を支持した。今後の刑の確定や量刑は別途審理される見込みで、有罪の場合は長期の禁錮刑となる可能性がある。
この判決は子どもによる大量殺傷事件において親の法的責任を追及する米国での取り組みが進む中での重要な判決とされる。これまでにもいくつかの州で、学校での銃撃事件に絡んで保護者が起訴されるケースがあったが、殺人罪での有罪評決は極めて稀である。2021年のミシガン州オックスフォード高校銃撃事件では、両親が過失致死で有罪となった事例があるものの、今回のように殺人罪まで認定されたケースは前例が少ない。
裁判中、検察はグレイ被告が過去に学校での暴力的行動や銃への執着を示していた証拠を提示したとされる。その一例として、息子の部屋に他の学校銃撃犯を称える「証拠」があったことなどが挙げられ、父親はこれらの兆候を無視したと批判された。また、息子の精神状態の悪化を示す行動も指摘されていた。一方で弁護側は、被告が息子のために最善の対応を試みていたと主張し、事件を予見することはできなかったと反論していた。
息子は現在16歳となり、成人として別件で起訴されているが、裁判はまだ始まっていない。息子には55件の刑事告発がなされており、殺人を含む複数の罪状が付されている。
この事件は米国社会における銃規制や親の責任に関する議論を再燃させ、学校安全対策や家庭内での銃管理の重要性が改めて浮き彫りになっている。弁護側と検察側の主張、そして裁判所の判断は、今後同様の事件での法的枠組みに影響を与える可能性がある。
