▽米国で労働組合のあるスキーリゾートは少ないが、それでも近年、複数の会社が労組の発足を認めた。
米ユタ州パークシティで賃上げを求める労働者たちがストライキを行い、米国最大のスキーリゾートに圧力をかけている。
ソルトレイクシティの東方約48キロ、ワサッチ山脈に位置するパークシティ・マウンテン・リゾートはこのストにより人員が不足。その結果、多くのゲレンデが閉鎖され、リフトには長蛇の列ができた。
賃金に不満を持つパトロール隊員やホテルの従業員などがストに参加し、新年のフレッシュパウダーを求めてスキー場を訪れた人々を困惑させた。
しかし、高いお金を払ってパスを買った多くのスキーヤーが労働者に同情。ソーシャルメディアに投稿された動画には数十人のスキーヤーが「従業員に給料を払え!」「リゾート地の経営者はここに来て謝罪しろ!」と叫ぶ様子が映っていた。
ABCニュースによると、米国で労働組合のあるスキーリゾートは少ないが、それでも近年、複数の会社が労組の発足を認めたという。
3大陸に42の施設を持つ世界最大のリゾート運営会社ベイル・リゾーツのスキーリゾートでは労組が一般的になりつつあるようだ。
交渉が難航する中、200人のパトロール隊員が昨年12月27日、同社に抗議し、ストライキに突入した。