▽トランプ米大統領はメキシコとカナダのフェンタニルと不法移入対策に不満を示し、両国が必要な措置を取るまで関税を課し続けると警告している。
とメキシコのシェインバウム大統領(Getty-Images).jpg)
ルビオ(Marco Rubio)米国務長官は13日、メキシコ政府との協力関係が改善され、不法移民問題では具体的な成果がみられるが、違法薬物の流入規制についてはさらなる努力が必要であるという見方を示した。
トランプ(Donald Trump)米大統領はメキシコとカナダのフェンタニルと不法移入対策に不満を示し、両国が必要な措置を取るまで関税を課し続けると警告している。
またトランプ氏はフェンタニルと不法移民の流入を阻止するために国境警備を強化。中南米の8つの麻薬カルテルを外国テロ組織に指定したり、不法移民を本国や第三国に送還している。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍、ヘロインの50倍といわれている。
米国では過去10年間で45万人以上が合成オピオイドの過剰摂取で死亡、数百万人が中毒になっている。その最大の要因がフェンタニルである。
米国に流入するフェンタニルの99.99%がメキシコ産である。メキシコの麻薬カルテルは中国やインドから合成オピオイドの前駆体化学物質を輸入。国内で加工し、米国などに密輸してきた。
ルビオ氏はフォックスニュースのインタビューで、「メキシコ当局の協力は過去に見たことがないレベルに達しているが、まだ十分ではない」と述べた。
またルビオ氏は南部国境から米国に不法入国する移民の数は大幅に減少しているが、米国に流入する麻薬の量は変わっていないと強調。関税問題を解決できるかどうかはメキシコ次第であると示唆した。
トランプ氏は4日、メキシコとカナダの輸入品に対する25%の関税を発動。中国には10%の追加関税を課した。
しかし、トランプ氏は2日後、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除した。
鉄鋼とアルミニウムに対する25%のトランプ関税は3月12日に発動。メキシコを含むすべての国が対象となった。
トランプ氏はフェンタニルを「滅ぼす」ために、必要なあらゆる措置を講じると言明している。