◎第3四半期の純利益は、前年同期の▽91億9000万ドル(1株当たり3.22ドル)から▽44億ドル(同1.64ドル)に減少し、2019年以来の低さとなった。
メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)のロゴ(Arnd Wiegmann/ロイター通信)

IT大手メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)は26日、市場の予想を下回る四半期決算を発表した。

投資家はIT大手グーグルの親会社であるアルファベットが25日に公表した決算も不調だったことを受け、「世界経済をけん引しているIT企業もインフレの影響を受け続ける可能性が高い」と悲観し、株を放り投げたようだ。

メタ社の報告書によると、来年予定されているメタバース(Metaverse)投資は損失を拡大させる見通し。株価は26日の取引で14%下落した。

メタ社は世界経済の鈍化、TikTokとの競争、メタバースへの大量支出に対する懸念、そして西側政府の厳しい規制に立ち向かわなければならないだろう。

第3四半期(7~9月)の売上高は昨年の▽290億ドルから4%減の▽277億ドル。これは市場の予想を上回った。

金融情報会社リフィニティブは「0.9%の減収を記録した前四半期に比べると悪い結果だったが、ウォール街が予想した5.6%減は上回った」としている。

主力アプリのフェイスブックの月間アクティブユーザー数は前年比で増加するなど、ほぼ予想通りの伸びを記録した。

しかし、同社は第4四半期の売上高について、市場の予想(322億ドル)を下回る▽300~325億ドルの範囲に収まるという見方を示し、不安を煽った。

また2023年通期の経費は2022年通期の見通し▽850~870億ドルから▽960~1010億ドルの範囲になると予想した。

これには、2022年と2023年間に発生するオフィスの統合に関連する費用29億ドルが含まれるという。

メタ社は一部チームの人員を削減し、最優先事項にのみ追加人員を割り当てるとしている。

第3四半期の経費は前年同期の▽186億ドルから▽221億ドルに増加。アナリストは200億ドルと予想していた。

第3四半期の純利益は、前年同期の▽91億9000万ドル(1株当たり3.22ドル)から▽44億ドル(同1.64ドル)に減少し、2019年以来の低さとなった。アナリストは1株当たり1.86ドルの利益を予想していた。

インベスティング・ドット・コムのシニアアナリストであるコーヘン(Jesse Cohen)氏は「ドル高は海外収益に影響するため、この痛みは2023年まで続く可能性が高い」と指摘している。

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