米IT大手アルファベットとチリ政府が太平洋横断海底ケーブル敷設へ、協定締結
米国と中国がラテンアメリカでの影響力争いを激化させる中、海底ケーブルは両国の技術競争に欠かせない通信インフラになっている。
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米IT大手アルファベットが南米チリ政府と協定を結び、太平洋を横断する1万4800キロメートルの海底データケーブルを敷設し、チリとオーストラリアおよびアジア間を接続する計画を発表した。
この協定はグーグルを傘下に持つアルファベットとチリ政府が締結したもので、チリがアジア諸国、特に最大の貿易相手国である中国とのデジタル接続を強化し、ラテンアメリカ地域の通信ハブになるという目標を推進することを目的としている。
このケーブルは2027年までに運用を開始する予定である。
チリ政府は声明で、「これは南太平洋初の海底ケーブルであり、政府の戦略的パートナーシップ目標のひとつである」と述べた。
アルファベットのラテンアメリカ部門は「この海底ケーブルはチリで事業を展開するテクノロジー企業を含む他の企業も利用可能である」と強調した。
米国と中国がラテンアメリカでの影響力争いを激化させる中、海底ケーブルは両国の技術競争に欠かせない通信インフラになっている。
プロジェクトの総費用は明らかになっていない。チリ当局は以前、費用を3億~5.5億ドルと推計し、チリ政府が2500万ドルを拠出すると明らかにしていた。