◎絶滅危惧種に指定する必要があるのは西アフリカキリン、コルドファンキリンのキタキリン、ヌビアキリンの3種。
南アフリカの国立公園、キリン(Getty Images)

魚類野生生物局(FWS)が地球上で最も背の高いのっぽなキリンが危機に瀕しているとして、連邦政府による保護を初めて求めた。

FWSは20日のプレスリリースで「アフリカ大陸の3種のキリンは密猟、生息地の損失、気候変動に直面しており、連邦政府に対し、絶滅危惧種法に登録することを提案している」と明らかにした。

またFWSは「キリンに対する連邦政府の保護は脆弱な種を守り、生物多様性を育み、生態系の健全性を支え、野生生物の密猟と闘い、持続可能な経済活動を促進するのに役立つ」とした。

FWSによると、絶滅危惧種に指定する必要があるのは西アフリカキリン、コルドファンキリンのキタキリン、ヌビアキリンの3種。

この3種の個体数は1985年以来約77%減少。FWSの調査によると、キタキリンの個体数は2万5653頭から5919頭に減少したという。

さらにFWSはアンゴラキリンと南アフリカキリンの2種も絶滅危惧種に指定するよう勧告したとしている。

この提案が承認されれば、米国への輸入許可を義務づけることで狩猟や取り引きを減らし、保護や研究活動への資金を増やすことができるとしている。

米国人ハンターはアフリカを訪れてキリンを殺し、額に入れたり壁に飾ったりするために頭や首を米国に持ち帰っている。

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