米国でインフルエンザ流行、今後数週間続く見通し=CDC
CDCが今週発表した最新推計では、今シーズン(2025–26年)これまで少なくとも約1100万人がインフルエンザに感染し、12万人近くが入院、5000人余りが亡くなっている。
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米国で季節性インフルエンザの活動が依然として高い水準にあり、今後数週間さらに感染者が増加する可能性がある。疾病対策センター(CDC)が6日、警告した。
CDCのインフルエンザ部門疫学・予防課長であるキャリー・リード(Carrie Reed)博士はABCニュースの取材に対し「現時点ですでに多くのインフルエンザが存在している。例年では春先まで活動が続くことがあり、現状では高い活動レベルがしばらく続くと考えられる」と語った。
CDCが今週発表した最新推計では、今シーズン(2025–26年)これまで少なくとも約1100万人がインフルエンザに感染し、12万人近くが入院、5000人余りが亡くなっている。これらの数字は推定値の下限に基づくもので、実際の感染者数や重症例はさらに多い可能性があるという。
感染の主因となっているのはA型インフルエンザのH3N2株で、そのうち90%以上が「サブクレードK」と呼ばれる変異株だ。この変異株は昨年夏に出現し、既存のワクチンに含まれる株と遺伝的に一部異なる特徴を持つが、現時点では重症化のリスクが特に高いといった明確な証拠はないとリード博士は説明している。
CDCと公衆衛生当局は生後6か月未満の乳児を除く全ての人に対してインフルエンザワクチンの接種を強く推奨している。ワクチンは完全に一致していなくても、重症化や入院、死亡のリスクを低減させる効果があるとされる。また、感染した場合は抗ウイルス薬が有効であり、特に高齢者や基礎疾患を持つ人、妊婦ら重症化リスクが高い人は早期に医療機関を受診し、治療を受けることが重要だと指摘している。
専門家は、年末年始の人流増加やワクチン接種率の低さ、誤情報の拡散などが感染拡大に拍車をかけている可能性を指摘している。CDCの別報告でも、2024ー25年シーズン末に比べ今シーズンは感染者数・入院者数ともに大幅に増加していると報告されており、公衆衛生への負荷が高まっている状況がうかがえる。
リード博士はABCに「まだワクチンを接種していない人は接種する時間がある。ワクチン接種後、免疫がつくまでには数週間かかるが、多くのインフルエンザ活動の期間にわたってその恩恵を受けられる」と述べ、引き続き予防策の徹底を呼びかけた。
