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米国でインフルエンザ流行続く、感染者1100万人、死者5000人 2025-26年

インフルエンザ関連の入院者数も増加傾向にあり、これまでに約12万件の入院が確認されているという。
インフルエンザのイメージ(Getty Images)

米国における今年のインフルエンザの流行は一段と勢いを増しており、疾病対策センター(CDC)が1月5日に公表した最新データで1100万人以上の感染が報告されていることが分かった。それによると、インフルエンザ関連の入院者数も増加傾向にあり、これまでに約12万件の入院が確認されているという。これは前週から48%の増加となっており、流行の拡大が続いていることを示している。米国全土でのインフルエンザによる死亡者数は少なくとも5000人に達しているとCDCは推定している。

CDCの報告では、インフルエンザの活動レベルは多くの州で「高」または「非常に高い」と評価され、特に病院や救急部門での患者受け入れが増加しているという。複数の州では季節的な流行がピークに近づいているとの見方も示され、医療機関への負担が深刻化している。専門家は、ワクチン接種率の低さや、年末年始の旅行・集団行動がウイルスの拡散を助長している可能性を指摘している。

特にインフルエンザウイルスの主要株としてA(H3N2)亜型が支配的であり、集団免疫が低いことが感染拡大の一因と見られている。この株は高齢者など重症化リスクの高い層に対して特に危険性が高いとされる。また、CDCは生後6か月以上のすべての人に対して今シーズンのインフルエンザワクチン接種を強く推奨しており、ワクチンが重症化のリスクを下げる可能性があると説明している。

流行は州ごとに差はあるものの、ニューヨーク州では1週間あたりの入院者数が過去最多を更新するなど、地域医療への負荷が増しているという報告もある。特に小児の感染例や重症化例も増加傾向にあり、公衆衛生当局は注意を呼びかけている。

こうした状況を受けて、医療関係者や公衆衛生専門家は、手洗いやマスクの着用、混雑した場所の回避など、基本的な感染予防対策の徹底を引き続き求めている。また、体調に異変を感じた場合は早めに医療機関を受診することが重要であるとしている。ワクチン接種による予防効果には限界があるものの、集団全体としての免疫を高めることが流行収束への鍵となるとの見方が示されている。

インフルエンザの季節的な流行は例年冬にかけてピークを迎えるが、今年は例年よりも流行の進行が早く、感染者数・入院者数ともに例年の同時期を大きく上回る状況が続いている。CDCは今後数週間も高い流行レベルが続く可能性を示唆しており、引き続き警戒が必要である。

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