◎イグアナは気温が急速に低下すると冬眠状態に陥り、木から滑り落ちる可能性がある。
2020年1月22日/フロリダ州サーフサイド、日の出を待つイグアナ(Wilfredo Lee/AP通信)

1月31日、米国の東海岸を襲った爆弾低気圧は南東部の温暖なフロリダ州にも影響を与え、イグアナをウンザリさせた。

温暖な南フロリダはグリーンイグアナの生息地として有名である。

国立気象局によると、南フロリダの31日の最低気温はマイナス4度まで低下したという。当局は農作物の管理に注意するよう呼びかけ、さらにイグアナが木から落ちてくる可能性があると警告していた。

冷血漢のイグアナは寒くなると昏睡状態に陥り、木から滑り落ちる可能性がある。しかし、冬眠状態に陥っても臓器は機能を維持するため、暖かくなると目を覚まし、ウンザリした様子で木に登ると信じられている。

国立気象局は南フロリダの市民に、「イグアナは気温が下がると減速もしくは動かなくなる」とツイートし、警戒を呼び掛けていた。「落ちてきたイグアナに当たるとケガをする恐れがあります」

CBSのキャスターも地面で熟睡するイグアナの写真をツイートし、市民に警戒を呼び掛けた。

主要メディアによると、イグアナの墜落は決して珍しいことではなく、人間の頭を直撃する事案が複数報告されているという。あるソーシャルメディアユーザーは「ボンネットに傷がついた」と投稿した。

国立気象局によると、2月1日以降の気温は平年並みに戻り、イグアナも寒さにウンザリすることはなくなるという。

AP通信は31日、「地域のイチゴ、トマト、柑橘類農家などが被害を受けたという情報は今のところ確認されていない」と報じた。

寒さに弱いフロリダ市民は爆弾低気圧を非難し、雪かきに追われるニューヨーカーを心配した。

AP通信によると、フロリダ州シエスタ・キーにある教会は「寒すぎる」という理由で31日に予定していた屋外ミサを中止したという。教会は改装工事中で、工事完了まで日曜礼拝を屋外で行っている。

教会の牧師はAP通信の取材に対し、「寒いので中止せざるをない」と語った。

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