◎連邦地裁は今月、ホームズ氏の保釈を求める請願を退け、11年の刑期を務めることが確定した。
血液検査のスタートアップ企業「セラノス(Theranos」の創業者、エリザベス・ホームズ(Elizabeth Holmes、39歳)氏が30日、テキサス州ブライアンの連邦刑務所に出頭した。
ホームズ氏は昨年、詐欺罪などで禁固11年超の実刑判決を受けた。
連邦地裁は今月、ホームズ氏の保釈を求める請願を退け、11年の刑期を務めることが確定した。
ホームズ氏は名門スタンフォード大学出身のエリートで、一滴の血さえあれば200余りの病気を診断できると主張して巨額の投資金を誘致したが、その後、事業に実体がないことが明らかとなり、起訴された。
ロイターによると、ホームズ氏が入所する刑務所のセキュリティは標準レベル、定員は700人ほど。ここで刑期を終える可能性が高いという。
この刑務所はホームズ氏の故郷であるヒューストンの北方約160kmの位置にある。
連邦刑務所局(Bureau of Prisons)はホームズ氏が出頭したことを認めたものの、それ以上の詳細はプライバシー保護の観点から明らかにできないとした。
世界最年少の億万長者と呼ばれたホームズ氏はこの刑務所で他の受刑者とともに1時間12セント~1.15ドルで働き、その多くは裁判で言い渡された賠償金の支払いに充てられる。
ホームズ氏とセラムスのパートナーであるバルワニ(Ramesh Sunny Balwani)受刑者は被害者に4億5200万ドルの損害賠償を支払うよう命じられた。
バルワニ受刑者は一連の詐欺に関与したとして、カリフォルニア州で禁固13年の刑に服している。