◎米国では年間約4万人が銃器関連の事件や事故(自殺含む)で死亡している。
2022年4月3日/カリフォルニア州サクラメント、道路封鎖の様子(Rich Pedroncelli/ABCニュース)

カリフォルニア州の警察は3日、同日未明に州都サクラメントの市街地で銃乱射事件が発生し、少なくとも6人が死亡、12人が負傷したと発表した。

警察によると、容疑者は逃走中だという。

ソーシャルメディアにはレストランやバーが立ち並ぶエリアで銃声が鳴り響き、逃げ惑う人々を捉えた動画が複数共有されている。

州警察のレスター署長は記者団に、「現場に到着した警察官は銃声に反応し逃げ惑う群衆に圧倒された」と説明した。

またレスター署長は、犯人に関する情報を持っている人は速やかに申し出るよう呼びかけた。

ABCニュースによると、事件は現地時間午前2時頃に10thストリートとKストリートの交差点付近で発生したという。すぐ近くにはNBAサクラメント・キングスの本拠地、数ブロック先には州議会議事堂がある。

ロイター通信の取材に応じたサクラメントの住民は、「2時15分頃にセルジオ(息子)がナイトクラブの外で撃たれて死んだと娘から電話がかかってきた」と述べた。「私は卒倒しました。息子は撃ち殺されました...」

AP通信は、事件は10番街にあるナイトクラブ「ロンドン」の外で発生したと報じている。母親に事件を伝えたケイ・ハリス氏はAPの取材に対し、「弟が殺された」と述べている。

CBSニュースは地域の治安維持活動にあたっている人権団体のコメントを引用し、「市議会議員から事件の連絡を受け、午前2時30分頃に現場に到着した」と報じた。

この団体はCBSに「全身血まみれの少女、負傷者からガラスをはらう人々、妹が殺されたと叫ぶ女性を確認した」と説明している。「ある女性は息子はどこ?息子は無事?と人々に聞いていました」

この事件が銃暴力や米国中に流通してる殺傷能力の高い銃器を取り締まろうとする現在進行中の議論を燃え上がらせることは間違いない。

サクラメントの市長はツイッターに、「死傷者の数を知り、打ちのめされている」と投稿した。「銃による暴力の増加は私たちの町、州、国の惨劇であり、私は悲劇と銃器を減らすあらゆる行動を支持します」

サクラメント選出のバレンズエラ市議会議員は記者団に涙を浮かべながら「憤りを覚える」と語った。「私たちの町はもっと良くなれます。若者が楽しい時間を過ごそうとしているときに撃ち殺されるようなことがないように、できることは何でもすると約束します」

銃暴力を追跡するウェブサイトによると、米国では年間約4万人が銃器関連の事件や事故(自殺含む)で死亡しているという。

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