▽ブリンケン氏は5日からソウル、東京、パリを訪問する。
米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官が今週末から韓国、日本、フランスを歴訪し、政府高官らと会談する。
国務省は3日、ブリンケン氏が5日からソウル、東京、パリを訪問すると発表した。
ブリンケン氏は尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領の弾劾で政治的混乱の渦中にある韓国とその隣国日本でインド太平洋戦略について協議する予定だ。
またブリンケン氏はトランプ次期政権への移行に先立ち、両国との関係深化を強調するとみられる。
この戦略はこの地域で覇権主義的な動きを強める中国の野心を鈍らせることと、北朝鮮の核の脅威を抑止することを目的としている。
しかし、ユン氏が戒厳令を布告し、後に弾劾された後の韓国の政治動向は米国と韓国の関係の安定性に疑問を投げかけている。
トランプ(Donald Trump)次期大統領は韓国の混乱について、ほとんどコメントしていない。
バイデン政権は米韓同盟を「鉄壁」と評し、韓国の不確実性に対して慎重なアプローチをとっている。国務省は声明で、「ブリンケン氏は韓国政府高官と共通の価値観に基づき、世界中の課題に対する協力関係を構築する方法について話し合う」と述べた。
また国務省は日本への訪問について、「ブリンケン氏は過去数年間で日米同盟が成し遂げてきた多大な進歩を検証する」としている。
米政府は3日、日本に約36億4000万ドル相当の中距離ミサイル、関連機器、訓練を提供する武器売却計画を承認した。