◎ガザ地区の保健当局はこの1カ月の紛争により、パレスチナ人少なくとも1万1000人が死亡したと報告。イスラエル側では1400人が死亡している。
米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官は10日、イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスに猛攻を仕掛けた結果、多くのパレスチナ人が犠牲になっていると表明した。
ブリンケン氏は訪問先のインド・ニューデリーで記者団の取材に応じ、「あまりにも多くのパレスチナ人が亡くなり、苦しんでいる」と語った。
ブリンケン氏はイスラエルに対し、民間人への被害を最小限に抑え、ガザ地区に届く人道支援物資を最大化するよう改めて求めた。
ハマスは10日、イスラエルとの紛争によるパレスチナ人の死者が1万1000人を超えたと報告した。
ブリンケン氏はここ数日のイスラエルの決定について、「ガザの悲惨な状況を改善する前向きなものではあるが、まだ十分ではない」と強調した。
イスラエルは1日4時間、休戦時間を設け、ガザ北部にとどまる住民の避難を促すとしている。また避難者の安全を確保する新たな人道回廊の設置も約束した。
ブリンケン氏はイスラエル軍の猛攻に直面する北部で被害が拡大していることについて、「もっともっと多くのことが必要だ」と訴えた。「市民を守り、人道支援を確実に届けるためにはもっともっと多くのことが必要です。この数週間、あまりにも多くのパレスチナ人が殺され、あまりにも多くの人々が苦しんでいます...」
ガザ地区の保健当局はこの1カ月の紛争により、パレスチナ人少なくとも1万1000人が死亡したと報告。イスラエル側では1400人が死亡している。
ブリンケン氏は米国民を含むハマスの人質を保護する取り組みを進めていると述べたが、詳細は明らかにしなかった。