SHARE:

家の中が寒い、お金を節約して暖かく過ごすための簡単な解決策

断熱工事や設備の全面的な交換など高額な対策を講じなくても、比較的安価で簡単にできる対策で暖かさを改善し、光熱費の節約にもつなげることができるという。
2025年1月6日/米オハイオ州シンシナティ(AP通信)

冬に入り、多くの家庭で暖房を全力で稼働させても室内が寒いままという状況が広がっている。これは暖房効率の問題だけでなく、家の内外で暖かい空気が漏れ出していることが大きな原因だと専門家は指摘している。断熱工事や設備の全面的な交換など高額な対策を講じなくても、比較的安価で簡単にできる対策で暖かさを改善し、光熱費の節約にもつなげることができるという。

米国環境保護庁(EPA)は典型的な住宅で暖房や冷房に使われるエネルギーのうち、4分の1以上が空気漏れによるものだと推計している。専門家は、まず自宅の「隙間」を見つけて塞ぐことが重要だと述べる。これにより光熱費が下がり、家全体の快適性が向上するとしている。

具体的な対策として最も基本的なのは、窓やドア、コンセント周りなどの隙間をチェックすることだ。冷たい外気が入り込みやすい場所では、手をかざすだけで風を感じることもある。簡易的な方法としては、キャンドルやお香を使って煙や炎の揺れを観察し、空気が動く場所を特定する方法が効果的だという。さらに予算に余裕がある場合は、赤外線サーモカメラなどで温度差を視覚的に確認することもできる。

窓の隙間対策には、室内用の断熱フィルムやシーラント(充填剤)が有効だ。プラスチック製のフィルムを窓枠に貼り、ヘアドライヤーで収縮させて密閉性を高めるタイプのキットは簡単に購入でき、冬季限定の簡易処置として人気がある。また、窓の枠やトリム部分の小さな割れ目にはシーラントを充填することで冷気の侵入を防ぐ。

ドア周りも重要なポイントだ。特に外気と接するドアの下部や枠との間には、ドアスイープやウェザーストリップと呼ばれる気密用のストリップを取り付けることで大きな効果が期待できる。こうした部材も比較的簡単に購入できるほか、取り付けも容易だ。

また、意外な盲点となるのがコンセントやスイッチ周りの壁の隙間で、ここから外気が室内に入り込むケースも多い。フォーム状のシーラーをコンセント内部に入れてからカバーを戻すだけで、冷気の侵入を減らせる。屋根裏や地下室、配線や配管周辺の隙間にもスプレーフォームやコーキング剤で対策を施すことが推奨されている。

さらに少し手間はかかるが効果の大きい対策として、天井に設置されたダウンライト周りの気密性能を高める方法もある。従来の白熱灯用に設計された多くのダウンライトは、LEDに交換した際に空気の通り道ができてしまい、暖かい空気が屋外へ抜けやすくなる。専用のキットを使い、隙間を金属テープなどで塞ぐことで暖房効率を向上させられる。

これらの対策は冬だけでなく、夏季の冷房効率向上にも寄与するため、年間を通じてエネルギー節約につながる。専門家は「100ドル以下の出費と数時間の作業で暖かさと快適性を大きく改善できる」と述べている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします