◎コロンビア政府と同国最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」は昨年11月から和平交渉を開始。中南米の同盟国も内戦終結に向けた取り組みを後押ししている。
2022年9月2日/コロンビアのペトロ大統領(Getty Images)

ホワイトハウスは15日、バイデン(Joe Biden)大統領が来週、コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領をホワイトハウスに招き、会談を行う予定と発表した。

ホワイトハウスのジャンピエール(Karine Jean-Pierre)は声明で、「バイデン大統領は4月20日にペトロ大統領とホワイトハウスで会談し、経済・安全保障協力、気候変動対策、麻薬取引対策、移民問題などについて協議する」と述べた。

コロンビア政府と同国最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」は昨年11月から和平交渉を開始。中南米の同盟国も内戦終結に向けた取り組みを後押ししている。

ペトロ氏はELNとの和平について、「60年にわたる内戦を終結させる計画の要」と位置付けている。

政府は2016年にコロンビア革命軍(FARC)と和平協定を結んだが、一部地域、特にベネズエラ国境の広い範囲は現在もELNや麻薬カルテルの支配下に置かれている。

米政府はこの地域に拠点を置く麻薬カルテルが近隣諸国のギャングや売人と連携して米国に麻薬を密売しているとして、取り締まりを続けている。

ELNは1960年代に学生、労働組合、神父らによって結成され、キューバ革命からインスピレーションを得たとされる。構成員数は2500~4000人と推定され、ベネズエラでも活動し、金鉱山での違法採掘や麻薬密売で利益を上げている。

スポンサーリンク