◎サンダース氏は2020民主党予備選でバイデン氏の最大のライバルとなり、激戦を繰り広げた。
米バーモント州選出のサンダース(Bernie Sanders )上院議員は25日、2024大統領選への立候補を見送り、バイデン(Joe Biden)大統領を支持すると表明した。
サンダース氏は2020民主党予備選でバイデン氏の最大のライバルとなり、激戦を繰り広げた。
サンダース氏はAP通信の取材に対し、「バイデン大統領の再選に必要なありとあらゆることをやる!やるんだ!」と言明した。
バイデン氏は25日に公開したビデオメッセージで2期目を目指すと発表した。
民主社会主義者を自負するサンダース氏はトランプ(Donald Trump)前大統領に「最も危険な左翼」と呼ばれ、2016年と20年の民主党予備選で進歩主義者の声を代弁し、左派の支持を集めた。
サンダース氏はAPに、「今、この国が必要とすることは、米国の民主主義を弱体化させようとしたり、女性の選ぶ権利を奪おうとしたり、銃暴力や人種差別、性差別、同性愛嫌悪に対処しようとしないトランプやその取り巻きを排除することだ」と語った。「だから、私はバイデン大統領の再選に向けて、ありとあらゆることをするつもりだ」
バイデン氏は25日、世論調査で回答者の大多数が再選を望んでいないと回答したにもかかわらず、2期目を目指すと宣言した。
主要メディアは「バイデンvsトランプ」「再戦へ」「80歳と76歳の死闘」などと報じている。
サンダース氏は予備選に出馬しないと明言し、他の知名度の高い民主党候補にもバイデン氏を支持するよう促した。
サンダース氏の発表は「バイデン氏の再選表明に興奮しない進歩的な民主党員」をまとめる可能性がある。
サンダース氏は「私の仕事は、民主主義を追求する国民の仕事は、この国の労働者階級のために戦うことであり、当たり前のことをしようとしないトランプとその取り巻きに勝利しようとする男と一緒に戦うことだ」と述べた。
またサンダース氏は大統領選への再挑戦を見送るにあたり、「労働組合の結成を支援することに加え、上院厚生労働年金委員会の委員長として進歩的な政策のために戦い続ける」と誓った。