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米カリフォルニア州出身の9歳少女殺害、母親逮捕、2カ月前に失踪

10月7日、メロディーさんと母親はロンポクの自宅を出発し、ネブラスカ方面への3日間の旅に出た。
米カリフォルニア州ロンポク出身のメロディー・バザードさん(ABCニュース)

カリフォルニア州ロンポク出身のメロディー・バザード(Melodee Buzzard、9歳)さんが失踪し、その後遺体が発見された事件について、捜査当局は少女の母親であるアシュリー・バザード(Ashlee Buzzard)容疑者を殺人容疑で逮捕した。事件は10月初旬から12月にかけて発生した。

10月7日、メロディーさんと母親はロンポクの自宅を出発し、ネブラスカ方面への3日間の旅に出た。郡保安官事務所は2人がサンタバーバラ近郊のレンタカー店で白の2024年製シボレーを借りた際の防犯カメラ映像を公開し、2人がウィッグをつけているように見える姿が捉えられていた。

翌10月8日、母親はレンタカーのナンバープレートを外し、ニューヨーク州の別のプレートを装着したと報告された。変更の時期や他のプレートが使われたかどうかは不明としている。

10月9日には防犯カメラ映像によりコロラド州とユタ州の州境付近でメロディーさんが母親とともに最後に確認された。保安官事務所は帰路にグリーンリバー(ユタ州)、パンギッチ(ユタ州)、北西アリゾナ、プリム(ネバダ州)を経由してカリフォルニアへ戻った可能性を示すルート図を公開した。

10月10日、母親はレンタカーを返却したが、メロディーさんは同行していなかった。車には最初のカリフォルニア州ナンバーが再装着されていたという。

10月14日、地域の学校区管理者がメロディーさんの長期欠席を報告したことから捜査が本格化した。FBI(連邦捜査局)とサンタバーバラ郡保安官事務所が捜索を開始したが、家庭内やレンタカーなどの捜索(10月15日および30日実施)では有力な手がかりは得られなかった。ただし、自宅では未使用の薬莢が見つかり、車内でも類似の実弾が発見された。

11月6日には母親を巡る別件として、男性が同宅で不当に拘束されたと主張。母親は11月7日に監禁容疑で拘束されたが、この容疑は後に取り下げられた。

12月6日、ユタ州ウェイン郡の僻地で遺体が発見されたとの通報があり、当局が身元不明死体として捜査を進めた。解剖の結果、遺体は頭部への銃撃による死亡であったとされ、12月8日にこの死亡原因が確認された。DNA鑑定により遺体はメロディーさんと特定された。

12月17日までに、遺体発見現場で収集された薬莢と、母親宅で見つかった薬莢との関連性が確認された。12月22日にはFBIの犯罪研究所でDNAが家族のものと一致し、12月23日、母親はメロディーさんを殺害した疑いで逮捕された。保安官はこの事件を「冷血かつ綿密に計画された凶悪犯罪」と表現し、動機は不明としつつ計画性と残虐性を指摘した。

この事件は当初の失踪から約2か月後に悲劇的な結末を迎え、少女の失踪と殺害に関して広範な捜査とメディアの注目が続いている。

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