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米アイダホ州の保安官事務所で銃撃事件、3人負傷、容疑者射殺

事件は同州ウォレスにある保安官事務所付近で午後2時30分ごろに発生。銃を所持した男が事務所の外の通りで発砲し、その後建物内に侵入してさらに複数回発砲したとされる。
パトライト(Getty Images)

アイダホ州北部の保安官事務所で26日午後、銃撃事件が発生し、3人が負傷、容疑者が射殺された。地元当局が27日、明らかにした。

事件は同州ウォレスにある保安官事務所付近で午後2時30分ごろに発生。銃を所持した男が事務所の外の通りで発砲し、その後建物内に侵入してさらに複数回発砲したとされる。

ショショーニ郡保安官事務所によると、最初の発砲は保安官事務所前の通りで発生し、事務所前に停車していたピックアップトラック内の女性2人が脚に銃弾を受けて軽傷を負った。その後、容疑者は保安官事務所のロビーに入り込み、通信指令室に向かって発砲した際に1人の保安官が耳付近をかすったと説明している。3人はいずれも軽傷で、命に別条はないという。

保安官や警察に加え、SWAT(戦術部隊)を含む複数の捜査機関が急行し、大規模な対応が行われた。容疑者は建物内で保安官らとの銃撃戦となり、午後4時15分ごろに射殺された。

保安官事務所は何人の警察官・保安官が発砲したか明らかにしていない。容疑者の身元や動機についても公表されていない。

事件後、ショショーニ郡保安官事務所は近隣の保安官事務所や警察署と連携し、刑事事件として捜査を進めるとしている。また、アイダホ州警察が射殺に至った経緯を調べる予定だ。保安官は記者会見で、現場には複数の法執行機関が支援に駆け付けたと述べ、状況が急速に悪化したことから迅速な対応が求められたと語った。

ウォレスは人口約1000人の小都市、ショショーニ郡の郡庁所在地である。地元メディアのよると、事件発生時には市民や職員が事務所内外にいた可能性があり、当局は住民に情報の提供を呼びかけている。初期報告では容疑者が建物内で立てこもったとの情報もあったが、最終的に射殺により事件は終結した。

現時点で負傷者3人以外の一般市民への被害は確認されておらず、周辺地域での追加の脅威はないと当局は説明している。事件の詳細な経緯や背景については、今後の捜査で明らかになる見込みである。

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