スペイン「NATOの防衛費増額案は不合理」GDP比5.0%
NATO加盟32カ国の大半が防衛費をGDP比5.0%まで引き上げるというトランプ米大統領の要求を承認する方針である。
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スペイン政府は19日、来週発表される予定のNATOの提案を「不合理」として拒否した。
スペインのサンチェス(Pedro Sánchez)首相はNATOのルッテ(Mark Rutte)事務総長に書簡を送り、来週オランダ・ハーグで開催されるNATO首脳会議において、スペインは防衛費をGDP比5.0%まで引き上げるという目標を支持しないことを伝えたと明らかにした。
NATO加盟32カ国の大半が防衛費をGDP比5.0%まで引き上げるというトランプ(Donald Trump)米大統領の要求を承認する方針である。
スウェーデンとオランダは今月初旬、この目標達成を目指すと表明した。
スペインの防衛費割合は32カ国の中で最も少なく、2%に届いていない。
サンチェス氏は4月、ロシアの脅威を理由に、25年に防衛費を105億ユーロ(約1兆7460億円)に増額すると発表した。
22年2月日にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した後、NATO加盟国は防衛費をGDP比で少なくとも2.0%とすることで合意。しかし、専門家によると、ロシアの攻撃から欧州と北米を守るNATOの計画には少なくとも3.0%の防衛費が必要である。