◎スペインは欧州で最も暑い国のひとつであり、今年すでに2回アフリカ大陸の熱波が流れ込んでいる。
2022年7月30日/スペイン、首都マドリード郊外(Gustavo Valiente/Xinhua)

スペイン議会は1日、政府が提出した節電法案を賛成多数で可決した。

国営RTVEテレビによると、オフィスや小売店などは冷房の温度を27度以上、暖房の温度を19度以下に設定するよう義務付けられるという。

政府報道官は節電対策について、「店舗は入り口ドアを開けっぱなしにせず、冷暖房の稼働を抑えなければならない」と説明した。「開けっ放しにすると冷気が逃げます。今すぐ入り口を閉めてください...」

節電対策には午後10時以降の店舗照明や看板の明かりを消すことも含まれる。報道官は「午後10時以降にこだわる必要はない」とした。街灯は対象外である。

サンチェス(Pedro Sanchez)首相はEUの執行機関である欧州委員会の決定に基づき、ガスの消費量を7%、電力の消費量を15%抑える取り組みを進めている。

報道官によると、この法律は2023年11月まで有効。RTVEテレビは当局筋の話を引用し、「ロシア・ウクライナ戦争が長期化すれば延長もあり得る」と報じている。

サンチェス氏は先週、この節電対策を概説し、「オフィスや小売店に入った人は冷房温度が上がったことに気づくだろう」と述べた。

またサンチェス氏は民間と公共部門で働く労働者にネクタイを外し、涼しい格好で仕事をするよう呼びかけた。

政府は体調を崩さない範囲で節電を行うよう呼びかけている。

スペインは欧州で最も暑い国のひとつであり、今年すでに2回アフリカ大陸の熱波が流れ込んでいる。

気象当局によると、8月中旬までは猛烈な暑さが続き、首都マドリードを含む広い範囲で最高気温35度以上になると予想されている。

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