スペイン・ポルトガル大停電「原因は送電網の障害」政府が報告書公表
この停電は4月28日の正午頃から始まり、わずか5秒間で15ギガワットもの電力が失われた。
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スペイン政府は17日、今年4月末に同国とポルトガルで発生した大規模な停電について、送電網の障害が原因と結論付けた。
この停電は4月28日の正午頃から始まり、わずか5秒間で15ギガワットもの電力が失われた。発電所本体で不具合が発生したという情報はなかった。
政府は17日に公表した報告書で「送電網の障害が招いた複数の技術的・計画上のミスによるもの」と説明した。
報告書はこの停電に寄与した複数の技術的要因を挙げている。その一つとして「送電網の運営者が電力の変動を調整する役割を果たすことができなかった」と指摘している。
また政府はサイバー攻撃の可能性を完全に否定した。
この停電は正午過ぎに始まり、夜まで続き、企業活動、交通システム、携帯電話ネットワーク、インターネット接続、その他重要なインフラに混乱をもたらした。
電力会社はわずか5秒間で15ギガワットもの電力を送電できなくなった。これは全国の供給量の60%に相当する。
スペインの送電網と接続されているポルトガルでも停電が発生。両国の島嶼地域のみ停電を免れた。