◎セルビアはEU加盟候補国である一方、ロシアとの同盟関係も重視し、ウクライナ戦争をめぐる西側の対ロシア制裁への参加を拒否している。
2019年1月17日/セルビア、首都ベオグラード、ブチッチ大統領(右)とプーチン露大統領(ロイター通信)

EU加盟を目指すセルビアブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領がロシアのーチン(Aleksandar Vucic)大統領と電話会談を行い、西側諸国による対ロシア制裁への参加を拒否し続けると誓った。

ブチッチ氏はインスタグラムに声明を投稿。「プーチン大統領と2年以上ぶりに電話で話した。これがセルビアとロシアの関係発展に役立つと確信している」と書き込んだ。

またブチッチ氏は「友人としてプーチン大統領と話し、そのうち10分間は個人的な話題であった。また弱い親欧米の指導者たちについても話した」と述べた。

さらに「セルビアにとって良いことはロシアにとっても良いことであり、セルビア人にとって良いことはロシア人にとっても良いことだ」と強調した。

ブチッチ氏は今週ロシア中部カザンで開催される新興5カ国(BRICS)に出席するかどうかには言及しなかった。プーチン氏はブチッチ氏を招待している。

セルビアはEU加盟候補国である一方、ロシアとの同盟関係も重視し、ウクライナ戦争をめぐる西側の対ロシア制裁への参加を拒否している。

ブチッチ氏は国益に反するとして、ロシア制裁を拒否。中立的な立場でロシアと接している。

ブチッチ氏は声明の中で、「西側は私とプーチン大統領の電話会談を望んでいないと思うが、セルビアは自国の決定は自国で下す主権国家であり、いわれのない誹謗中傷には厳しく対応する」と強調した。

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