◎ロシア軍機が墜落したのはこの1週間で2度目。
2022年10月23日/ロシア、シベリア南部イルクーツクの住宅地、戦闘機の墜落現場(AP通信)

ロシア当局は23日、シベリア南部イルクーツク州の住宅地にロシア軍機が墜落し、乗組員2人が死亡したと発表した。

ロシア軍機が墜落したのはこの1週間で2度目。

南西部クラスノダール地方エイスクの住宅地で17日に発生した墜落事故では少なくとも15人が死亡、19人が負傷したと報告されている。パイロットは無事だった。

イルクーツク州政府によると、墜落したのはスホイ30爆撃機(Su-30)。2階建て住宅1戸が全壊したものの、住民5人は外出中だったという。同州政府は「墜落に巻き込まれた市民はいない」と報告している。

墜落の原因は明らかにされておらず、軍当局は徹底調査を約束した。

17日に墜落したのはスホイ34爆撃機(Su-34)だった。

一部の専門家は今回の墜落事故について、「ウクライナ侵攻が戦闘機をまともに運用できないほどロシア空軍に負担をかけている可能性がある」と指摘している。

ロシアの国有企業ユナイテッド・エアクラフト社は23日、「墜落した軍機は空軍に納入する前の試験飛行中に墜落した」と声明で発表した。戦闘機に兵器は搭載されていなかったという。

テレグラムなどで拡散した監視カメラの映像には、戦闘機がほぼ垂直に急降下し、墜落する様子が映っていた。

イルクーツク州はシベリアの工業都市のひとつで、ロシア空軍の主要爆撃機スホイ30を生産する軍需工場がある。

中国、インド、その他の多くの国がこの爆撃機を購入している。

2022年10月17日/ロシア、南西部クラスノダール地方エイスクの住宅地、ロシア軍機が墜落した瞬間(Kooperativ Telegram Channel)
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