目次
ロシア・ウクライナ戦争
▽2022年
・5月16日~25日
・5月1日~15日
・4月16日~30日
・4月1日~15日
・3月16日~31日
・3月1日~15日
・2月
戦争に関与する国の戦力
▽ウクライナ
▽ロシア
▽ルガンスク人民共和国
▽ドネツク人民共和国
▽NATO

.jpg)
ロシア・ウクライナ戦争
2022年(目次に戻る
5月16日~25日
<5月25日>
▽ゼレンスキー大統領、戦争を終結させるために領土の一部を割譲すべきと主張する西側の専門家を強く非難した。SNSにも「割譲と引き換えに和平協定を結ぶ」などといった投稿が多数寄せられている。
▽ゼレンスキー大統領、世界経済フォーラムのパネルディスカッションに参加。西側諸国に団結を呼びかけた。
▽ロシア国防省、ウクライナ南部港湾都市の港について、西側の経済制裁緩和と引き換えに、食料輸出用の人道回廊を提供する用意があると表明。オデーサなどの港には2000万トン以上の穀物が滞留している。
▽ルハンシク州知事、ロシア軍の激しい攻撃が続いているものの、連邦政府の人道支援ルートは確保していると報告。ロシアは同州セベロドネツクのウクライナ拠点に対する攻勢を強めている。
▽ウクライナ外相、世界経済フォーラムの中で「NATO(事務局)はロシアの侵攻を傍観し、何もしていない」と一蹴した。
▽ロシア議会、志願兵の年齢上限撤廃法案を賛成多数で可決。プーチン大統領の署名で成立する。
▽プーチン大統領、ウクライナ南部ヘルソン州とザポリージャ州の市民がロシア国籍を取得しやすくなる法令に署名。ロシア軍はヘルソン全域、ザポリージャの一部を支配下に置いている。
▽プーチン大統領、モスクワの医療機関を訪問。負傷兵を英雄と称えた。プーチン氏が公の場で負傷兵を慰問したのは初めて。
▽プーチン大統領、インフレ対策の一環として年金と最低賃金をそれぞれ10%引き上げるよう命じた。年金は6月1日、最低賃金は7月1日に引き上げられる予定。
▽ロシア外務省、投降したウクライナ兵について、訴追して裁判が終わるまで捕虜交換の検討を行うのは時期尚早という見解を示した。アゾフスタリ製鉄所に立てこもっていたウクライナ兵2400人以上は先週投降した。
▽トルコ政府、スウェーデンとフィンランドの代表団とそれぞれ会談。前向きな反応を得られたとした。
▽米ナイキ社、ロシアのフランチャイズ契約更新せず。地元紙が報じた。
<5月24日>
▽ウクライナ侵攻、開戦から3カ月。
▽ルハンシク州知事、ロシア軍があらゆる方向から攻撃を仕掛けていると報告。ロシアはルハンシク州とドネツク州の完全制圧を目指している。
▽ウクライナ国防省、ロシア軍のウクライナ東部に対する侵攻は最も活発な段階に入ったとした。
▽ウクライナ当局、南東部マリウポリの崩壊したマンションの地下室で約200人の遺体を発見したと報告。詳細は明らかにされていない。
▽ロシア国防省、全目標を達成するまで特別軍事作戦を継続すると表明。長期戦も視野に入れていることを示した。
▽独ショルツ首相が南アフリカのラマポーザ大統領と会談。ラマポーザ大統領は共同記者会見の中で、「侵攻に関わっていない国も対ロシア制裁に苦しめられている」と述べた。
▽ウクライナの調査機関キーウ国際社会学研究所が世論調査結果を公表。回答者の82%がロシアとの停戦交渉で領土を割譲すべきでない(譲歩すべきでない)と回答した。
▽投資家のジョージ・ソロス氏、世界経済フォーラムの中でウクライナ侵攻は第三次世界大戦の始まりかもしれず、「自由な文明を維持する方法は西側がロシアのプーチン大統領に勝利すること」と述べた。
▽欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長、世界経済フォーラムの演説で、「ロシアは食料を兵器利用している」と非難した。
▽クアッド首脳、共同声明でウクライナ侵攻に懸念表明。ロシアを直接名指しせず。
▽豪アルバニージー首相、クアッド首脳会合でロシアに対する厳しい見解が示されたとした。
▽ロシア議会、ロシアから撤退した外国企業の新たな経営者を政府が任命する法案を可決。
<5月23日>
▽ゼレンスキー大統領、スイスで開幕したダボス会議(世界経済フォーラム)にオンラインで参加。ロシアへの制裁を最大化し、ウクライナへの兵器供与を加速するよう国際社会に呼びかけた。
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説の中で、ロシア軍は東部ドンバスのシエビエロドネツクなどに兵力を集中させていると述べ、「ロシアは総力戦を繰り広げている」という見方を示した。
▽ルハンシク州知事、ロシア軍の攻撃が続いている影響で多くの市民が州外に避難していると報告。
▽ドネツク州知事、ロシア軍の23日の攻撃でこの地域の民間人少なくとも3人が死亡したと報告。
▽南部ヘルソン州の親ロシア知事、この地域にロシア通貨ルーブルを公式に展開すると発表。この知事は住民投票を行わずにヘルソン州をロシアに編入させるとしている。
▽ウクライナ裁、戦争犯罪で起訴されたロシアのシシマリン被告に終身刑を言い渡した。被告側は控訴する方針。
▽ウクライナ検事総長、ワシントン・ポスト紙のインタビューの中で、「23日時点でロシアの戦争犯罪1万3000件以上を捜査している」と明らかにした。
▽米国防省、20カ国がウクライナへの追加軍事支援を表明したと発表。
▽国連のロシア外交官辞職。主要メディアの取材でプーチン大統領と政府高官を激しく非難した。
▽米スターバックス社、ロシア国内の130店舗を閉鎖し、同国から撤退すると発表。ロシア国内の従業員2000人については、半年分の給料や就労支援を提供するとした。
▽米上院の超党派、NATO拡大を支持する決議案提出。可決には上院の3分の2以上の賛成が必要。
▽米ミリー統合参謀本部議長、ウクライナへの米軍派遣は「かなり遠い」という見方を示した。
▽国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、世界の避難民が初めて1億人を超えたと発表。ウクライナ侵攻が数を押し上げた。
▽国連報道官、ルハンシク州、ドネツク州、ハルキウ州近郊の地域で激しい戦闘が報告されていることに懸念を表明。
▽プーチン大統領、ソチの黒海リゾートでベラルーシのルカシェンコ大統領と会談。ロシア経済は西側の制裁に耐えるとした。
▽トルコ大統領、スウェーデン政府に「懸念」に対処するよう強く呼びかけた。トルコはスウェーデンとフィンランドのNATO加盟に反対している。
▽ドネツク人民共和国首長、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から投降したウクライナ兵2439人を国際裁判にかけると主張。
<5月22日>
▽ゼレンスキー大統領、ポーランドのドゥダ大統領との共同記者会見で、EU加盟27カ国はウクライナの加盟申請をできる限り早く審査すべきと改めて要請した。
▽ウクライナ議会、戒厳令と総動員法を8月23日まで延長する決議を採択。
▽ポーランド大統領、ウクライナ議会で演説し、ウクライナへの支持を改めて表明した。
▽ウクライナ軍、ルハンシク州セベロドネツクの村に対するロシア軍の攻撃を阻止したと発表。
▽ルハンシク州知事、ロシア軍が同州を完全制圧するために多くの兵士を投入し、各地で攻撃を繰り返していると報告。
<5月21日>
▽ゼレンスキー大統領、地元メディアのインタビューの中で、紛争は外交を通じてしか解決できないと強調した。ロシアとの停戦交渉は難航しているとみられる。
▽マリウポリ市長、市内に遺体が大量に埋葬され、下水道システムの崩壊で市民は公衆衛生上の大惨事に直面していると警告。
▽米バイデン大統領、約400億ドルのウクライナ支援法案に署名。
▽ウクライナ副首相、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から投降したウクライナ兵2439人を帰還させるための取り組みを続けると表明。負傷者はロシア支配下の医療機関、その他は収容所に連行されたとみられる。
▽ドネツク人民共和国首長、ロシア国営メディアのインタビューの中で、「(アゾフスタリ製鉄所の)ウクライナ兵は必ず裁判にかけられる」と述べた。タス通信が報じた。
▽フィンランド国営ガスム社、ロシアからの天然ガス供給が停止されたと発表。フィンランドは天然ガスのルーブル建てを拒否していた。
▽ロシア国防省、南部オデーサ近くのウクライナ軍基地と北部ジトーミル地域にある兵器庫を破壊したと発表。ウクライナはこの主張に関する声明を出していない。
▽ウクライナ軍、東部ドンバスで激しい戦闘が続いていると報告。ドネツク州知事によると、ロシア軍の砲撃で民間人少なくとも7人が死亡、10人が負傷したという。
▽トルコ大統領、フィンランドとスウェーデンの両首脳と電話会談。NATO加盟をめぐる問題について協議した。
<5月20日>
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で、ロシア軍が北東部ハルキウや南部オデーサなどをミサイルで攻撃したと明らかにした。ハルキウ州では文化センターが攻撃を受け、子供を含む少なくとも7人が負傷したという。
▽アゾフ連隊の司令官、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に立てこもっていた部隊に市の防衛任務を停止するよう命じたと明らかにした。
▽ロシア国防省、アゾフスタリ製鉄所に立てこもっていた最後のウクライナ兵が投降したと発表。20日の投稿人数は531人、累計は2439人。マリウポリはロシア軍の支配下に置かれたと思われる。
▽プーチン大統領、外国機関によるロシアへのサイバー攻撃が数倍に増加したとして、国内の外国製ハードウェアやソフトウェアを減らす取り組みを強化する必要があると表明。
▽ロシア国防省、NATOの東方拡大に対抗し、同国西部に新たな軍事基地を構築すると発表。
▽ロシア兵の戦争裁判、最終弁論が行われ、シシマリン被告の弁護団は無罪判決を求めた。判決は23日に言い渡される予定。検察は終身刑を求刑している。
▽米国防総省、ロシア軍がウクライナでレーザー兵器を使った兆候はみられないと発表。ロシアは18日に新型レーザー兵器を投入したと明らかにしていた。
▽フィンランド国営ガス会社、ロシアの天然ガス供給が現地時間21日午前7時に停止すると発表。フィンランドはガスのルーブル建てを拒否していた。家庭への供給支障は発生しない見通し。
▽ロシア国営ロスネフチ社、ドイツのシュレーダー元首相が取締役を辞任すると発表。ドイツ議会は前日、シュレーダー氏の公人としての特権をはく奪していた。
▽G7財務相、ウクライナへの追加支援95億ドルを採択。これでG7が確約した支援は198億ドルに達した。
▽トルコ大統領、21日にフィンランドと協議する方針を表明。誰と協議するかは明らかにしていない。
▽ドイツとカタールが液化天然ガス(LNG)の取引を強化する協定に署名。ドイツは2つのLNGターミナル建設計画を進めている。
<5月19日>
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説でロシア軍が東部ドンバスで無意味な砲撃を繰り返していると非難した。ゼレンスキー氏によると、ウクライナ軍は北東部ハルキウ州などの解放を進める一方、ロシア軍はドンバスで圧力を強めているという。
▽米上院、約400億ドルのウクライナ支援法案を賛成多数で可決。バイデン大統領は日韓歴訪後、速やかに署名する見込み。
▽ロシア国防省、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から新たにウクライナ兵771人が投降したと発表。これで投降した兵士は1730人になった。負傷兵はロシア支配地域の医療機関に、負傷していない兵士はドネツク州の収容所に連行されたと伝えられている。
▽ウクライナ外相、一部のEU加盟国からひどい扱いを受けていると非難。独ショルツ首相は同日、ウクライナのEU加盟手続きを早めることはできないという見解を示していた。フランスも加盟には数十年かかると示唆している。
▽米バイデン大統領、フィンランドとスウェーデンの両首脳と会談。両国のNATO加盟を全面的に支持すると表明した。
▽NATO事務総長、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟を確信していると表明。トルコの懸念にも対処できるとした。
▽米国務省、1億ドル規模のウクライナへの追加兵器支援を承認。これで米国のウクライナ支援は39億ドルに達した。
▽ベラルーシ大統領、ロシアから核弾頭を搭載できるミサイルシステム「イスカンデル」と地対空ミサイル「S400」を購入したと発表
▽ドイツ議会、ロシアのエネルギー企業の役員にとどまり続けるシュレーダー元首相の特権をはく奪すると発表。同氏の政治事務所には年間約40万ユーロの公費が使われていたとみられる。
▽ロシア兵の戦争裁判、検察がシシマリン被告に終身刑を求刑。
▽ロシア外務省、ウクライナ南部港湾都市の穀物輸送再開を求める国連事務総長の要請について、再開には西側の対ロシア制裁の見直しが必要という見解を示した。
▽イタリア首相、交渉による早期停戦を実現するよう改めて呼びかけ、ウクライナへの支援を継続すると表明。ドラギ首相の連立政権内では兵器供与を維持するかどうかで緊張が高まっている。
▽欧州委員会、対ロシア制裁で押収したオリガルヒ資産をウクライナ支援に充てる方法を検討中と明らかにした。欧州議会議長も同様の考えを表明している。
▽ロシア野党党首ナワリヌイ氏の政治チームと米上院議員らが会談。ナワリヌイ氏はモスクワ近郊の刑務所に収監されている。
<5月18日>
▽フィンランドとスウェーデン、NATO本部に加盟申請書を提出。
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説でロシア軍のミサイル攻撃を非難する一方、それらの攻撃は軍事的な利益をもたらさなかったとした。
▽ドネツク人民共和国、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所内に今もウクライナ兵1000人以上が残っていると発表。同国の首長デニス・プシーリンが明らかにした。
▽ロシア国防省、東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から投降したウクライナ兵は959人にのぼると発表。
▽首都キーウのロシア兵戦争裁判、民間人を射殺したとされるシシマリン被告が罪を認める。被告は2月28日に北東部スムイ州で自転車に乗っていた62歳の男性を銃殺したとして、殺人罪に問われている。
▽トルコ大統領、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請について、同盟国にトルコの懸念に配慮するよう呼びかけた。トルコは北欧諸国が同国でテロ組織に指定されているクルド人武装勢力をかくまっているなどと非難している。
▽米国防長官、スウェーデン国防相と会談。NATO加盟と申請が承認されるまでの空白期間の安全保障などについて協議した。
▽米国、首都キーウの大使館業務を再開。
▽ベラルーシ大統領、死刑の適用範囲を拡大する法律に署名。テロ未遂も死刑に処される可能性。
▽米モルガン・スタンレー、ウクライナの22年GDPは戦争が長期化すれば60%減少する可能性があると報告。黒海やアゾフ海に面する貿易拠点を失う最悪のシナリオを想定。
▽欧州委員会、ウクライナへの追加支援90億ユーロを提案。年内に行うとしている。実施には加盟27カ国の合意が必要。
▽ロシア副首相、ドローンなどを攻撃できる新型レーザー兵器をウクライナに投入していると明らかにした。米国防総省はレーザー兵器の使用を裏付ける証拠は見つかっていないと報告している。
▽国連事務総長、ロシアに対し、ウクライナの穀物輸出を認め、ロシア産食料と肥料への無制限アクセスを保証するよう強く要請した。
▽ロシア外務省、仏伊スペインの外交官85人を国外追放したと発表。フランスが34人、スペイン27人、イタリア24人。
▽フィンランドガス会社、ロシア国営ガスプロム社が週内にも天然ガス供給を停止する可能性があると発表。フィンランドは天然ガスの大部分をロシアから輸入しているが、国内で消費するエネルギーにおけるガスの割合は5%に過ぎない。
▽ロシアで事業を展開するグーグルの子会社、破産手続きを開始すると発表。
<5月17日>
▽ウクライナ軍、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所を防衛していた部隊(アゾフ連隊)の任務を終了したと発表。同製鉄所をめぐる攻防は終了したものと思われる。
▽ロシア国防省、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に立てこもっていたウクライナ兵265人が投降したと発表。このうち51人が重傷で、治療の必要な人はロシア支配地の医療機関に搬送したとしている。
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で、ロシア軍が西部リビウや北東部地域をミサイルで攻撃し、ルハンシク州では空爆を実施したと報告。
▽ゼレンスキー大統領、仏カンヌ国際映画祭の開会式でビデオ演説。「最後には憎しみは消え、独裁者は死ぬ」と明言した。
▽ウクライナ国防省、ロシアとの戦いが長期戦の局面に入ったという見方を示した。
▽フィンランドとスウェーデン、18日にNATO本部に加盟申請書を提出すると発表。
▽国際刑事裁判所、ウクライナに創設以来最大の調査団(42人)を派遣すると発表。ロシアの戦争犯罪に関する調査、証拠、証言を集める予定。
▽ウクライナとロシア当局者、停戦交渉が停滞しているとお互いを非難した。
▽米財務長官、EUが検討しているロシア産原油の段階的な禁輸について、輸入関税と組み合わせることができるという見方を示した。
▽米国務省、ロシアの戦争犯罪や残虐行為の証拠を集めて分析するプログラムを立ち上げると発表。
▽仏マクロン大統領、ゼレンスキー大統領と電話会談を行い、ウクライナへの兵器供与を加速させると表明。
▽米ホワイトハウス、バイデン大統領が19日にフィンランドとスウェーデン首脳と会談すると発表。NATO加盟やウクライナ支援などについて協議する。
▽ロシア外相、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟しても「大きな変化ない」とした。プーチン大統領もNATOが両国に「軍事インフラ」を配備すれば対応すると述べている。
▽ロシア外務省、フィンランド外交官2人を追放し、バルト海諸国理事会から脱退したと発表。
▽国際原子力機関、今後数週間のうちにチェルノブイリ原発に新たな専門家チームを派遣する予定と発表。
<5月16日>
▽ゼレンスキー大統領、国際通貨基金(IMF)専務理事とオンライン協議を行い、財政支援について協議したと明らかにした。
▽ウクライナ国防省、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から負傷したウクライナ兵53人がロシアの支配下地域の病院に搬送されたと報告。また、同製鉄所内のウクライナ兵211人がロシア支配地域の町に移送されたとした。この兵士たちは捕虜交換の対象になる。
▽西部リビウで複数の爆発音。ロイター通信などが報じた。負傷者の有無は明らかにされていないが、州知事はテレグラムの投稿で、「防空は機能した」と報告した。
▽東部ルハンシク州知事、市内の病院がミサイル攻撃を受け、少なくとも2人が死亡、9人が負傷したと報告。
▽プーチン大統領、集団安全保障条約機構(CSTO)の首脳会議で北欧2カ国のNATO加盟申請は脅威と見なしていないものの、NATOがそこに軍事インフラを設置すれば「対応を講じる」と警告した。
▽スウェーデン政府、NATO加盟を正式表明。まもなくNATOに正式通知するとした。
▽トルコ大統領、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に反対すると明言。北欧諸国はクルド人武装勢力を支援し、トルコに貿易制裁を科していると非難した。
▽米マクドナルド、ロシア事業撤退を発表。3月にロシア国内の全店舗を閉鎖していた。
▽仏自動車大手ルノー、ロシア事業をロシアに売却したと発表。ルノーはロシア自動車大手アフトワズの株式を68%保有していた。売却にはモスクワのルノー工場も含まれる。
▽ベラルーシ大統領、集団安全保障条約機構(CSTO)の首脳会議で旧ソ連同盟国が一致団結すれば、ロシアとベラルーシに対する「地獄のような制裁を避けることができた」と主張した。
▽ロシア外務省、西側諸国とG7がロシアの孤立化を図った結果、世界の食料供給に深刻な影響が出たという見方を示した。
▽米共和党のマコーネル上院少数党首、訪問先のスウェーデンで「米議会は8月中に北欧2カ国のNATO加盟申請を批准する」という見方を示した。
▽ハンガリー首相、議会演説でロシア産原油を段階的に禁輸するEUの新たな対ロシア制裁を支持しないと明言。EU制裁を発動するには加盟27カ国の合意が必要。
.jpg)
5月1日~15日
<5月15日>
▽東部ハルキウ州のウクライナ軍がロシア国境に到達。ロシア軍は同州の主要拠点から撤退した模様。ウクライナ軍はフェイスブックの投稿でゼレンスキー大統領にハルキウ奪取を報告した。
▽ウクライナ外相、ベルリンで米ブリンケン国務長官と会談し、軍事支援などについて協議したと明らかにした。
▽ウクライナ政府、ロシア軍が複数の町と軍拠点をミサイルで攻撃したと報告。東部地域では化学プラントと高層ビルが攻撃を受け、少なくとも2人が死亡した。
▽ベルリンでNATO外相会合。ウクライナへの支援、対ロシア制裁、食料安全保障、フィンランドとスウェーデンの加盟などについて協議した。フィンランド、スウェーデン、ウクライナの外相も出席。
▽NATO事務総長、フィンランドとスウェーデンの加盟をめぐるトルコの懸念に対処できるとした。トルコ政府は北欧諸国がトルコでテロリストと見なされているクルド人武装勢力を支援していると非難している。
▽フィンランド首脳、NATO加盟を正式申請。ニーニスト大統領は議会と政府の外交政策委員会が加盟申請を採択したと発表した。
▽スウェーデン政府、NATO加盟を支持すると発表。数日中に正式に加盟を表明する予定。
▽米共和党のマコーネル上院少数党首、訪問先のスウェーデンで約400億ドルのウクライナ支援法案の採決は18日に行われるという見方を示した。
▽英国防省、ロシア軍の現状について、「2月末に投入した兵力の3分の1を失い、侵攻計画は大幅に遅れている」という分析結果を公表した。
▽ウクライナ国防省、ポーランドなどから多くの市民が帰国していると報告。帰国者は主に西部リビウや首都キーウなど、ロシア軍の攻撃が収まった地域に戻ったとされる。
<5月14日>
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で東部ドンバスの戦況について、「困難な状況にあることに変わりはない」とし、「ロシア軍はある程度の勝利を収めている」と説明した。
▽ウクライナ軍、北東部ハルキウ州の主要都市を占領していたロシア軍を撃退したと発表。声明によると、ロシア軍は主要都市から撤退し、補給ルートの警備に焦点を合わせたという。米シンクタンクの戦争研究所も「ウクライナ軍はハルキウの戦いを制した」という見解を示している。
▽ウクライナ副首相、アゾフスタリ製鉄所に立てこもっている負傷兵60人を避難させる交渉を進めていると報告。
▽マリウポリ市長、民間人を乗せた車両500~1000台の避難を許可されたと発表。ウクライナの管理下に置かれているザポリージャ州の避難所に向かうとのこと。
▽ウクライナ外相、G7外相会合でウクライナ軍への軍事支援強化と、ウクライナを再建するためにより多くのロシア資産を差し押さえるよう要請した。
▽ロシア大統領府、プーチン大統領がフィンランドのニーニスト大統領と電話会談を行ったと発表。プーチン氏はフィンランドの軍事的中立の放棄に懸念を表明し、NATOへの加盟申請提出は両国の関係を悪化させると警告した。
▽G7外相、ウクライナ侵攻が世界規模の食料・エネルギー危機を引き起こしていると警告。ロシア外務省はこの主張を却下し、西側の対ロシア制裁が物価を押し上げていると反発した。
▽ベルリンで非公開のNATO外相会合始まる。
▽米共和党のマコーネル上院少数党首を含む代表団がキーウを訪問、ゼレンスキー大統領と会談した。米上院は来週、約400億ドルのウクライナ支援法案を採決する予定。
▽ウクライナのバンド「カルーシュ・オーケストラ」がユーロビジョン優勝。ゼレンスキー大統領も祝意を表明した。
▽スウェーデンでNATO加盟に反対するデモ。数百人が参加した。
<5月13日>
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で「戦争の期間を予測することは不可能」と述べ、戦争の長期化も視野に入れていると示唆した。
▽アゾフスタリ製鉄所のアゾフ連隊、地元メディアの取材の中で、可能な限りロシア軍に抵抗し続けるとあらためて決意を表明。
▽東部ドネツク州知事、ロシア軍の砲撃で民間人少なくとも1人が死亡、12人が負傷したと報告。ロシア軍は東部と南部地域への攻勢を強めているとされる。
▽ウクライナ検察、ロシア兵に対する41件の裁判を準備していると発表。起訴する兵士の数は明らかにしなかった。
▽キーウの地方裁判所、ロシア兵軍曹の裁判始まる。21歳のシシマリン被告(軍曹)。
▽米バイデン大統領、フィンランドとスウェーデンの両首脳と電話会談。両国のNATO加盟を支持した。
▽米国防総省、オースティン国防長官とロシアのショイグ国防相が電話会談を行ったと発表。オースティン氏は即時停戦を要求したが、進展はなかったとしている。
▽イギリス、ロシアに追加制裁。プーチン大統領の元妻を含む12人を制裁リストに追加した。
▽スウェーデン議会、安全保障政策に関する報告書を公表。NATOに加盟すれば紛争のリスクが低減されるという見方を示した。スウェーデンは数日中にNATOに加盟申請を提出するかどうかを決めるとみられる。
▽トルコのエルドアン大統領、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に否定的な見方を示す。両国の加盟には現加盟30カ国の合意が必要。
▽G7・EU外相、ウクライナへの追加支援と兵器供与を支持すると表明。13日の会合にはウクライナとモルドバの外相も出席した。
▽米オースティン国防長官と英ウェレス外相が会談。ウクライナへの追加支援などについて協議した。
▽EU当局者、5月中にロシア産原油の段階的禁輸を含む新たな対ロシア制裁の合意を目指すとした。ロシア産原油に依存しているハンガリー、ブルガリア、チェコ、スロバキアは禁輸に反対している。
▽独首相府、ショルツ首相とプーチン大統領が電話会談を行ったと発表。
▽英国防省、ウクライナ軍がロシア軍の渡川を阻止し、多大な損害を与えたと発表。ロシア軍は東部ルハンシク州とドネツク州の境界近くの川を渡ろうとしたがウクライナ軍に撃退されたという。
▽ロシア送電事業者、フィンランドへの電力供給を14日から停止すると発表。
<5月12日>
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が北部チェルニヒウの学校を破壊したと報告。負傷者は出ていない模様。
▽ロシア軍、北部と南部に対する攻撃を維持。ハルキウ、ドネツク、オデーサなどで死傷者が報告されている。
▽南部オデーサ当局、黒海のロシア戦艦を攻撃し破損させたと発表。黒海では再び戦闘が発生しているとされる。
▽ウクライナ副首相、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所内に立てこもっているアゾフ連隊を救出する交渉を開始したと発表。同製鉄所内には民間人約100人が取り残されているとされる。
▽フィンランド首相と大統領、NATOへの加盟を支持すると発表。今週末に正式決定を下す予定。
▽スウェーデン外相、NATOに加盟申請を出すか否かについて、フィンランドの決定を考慮するとした。一方、地元のエクスプレッセン紙は、「政府は来週NATO加盟を申請する」と報じた。
▽ウクライナ当局、ロシア軍が北東部ハルキウ州の村で民家を砲撃し民間人を殺害したと報告。ウクライナ軍はロシア軍をハルキウの支配地域から追い出している。
▽米国、ロシア軍がウクライナ人数万人を親ロシア地域に強制連行したと非難。ウクライナ政府は120万人以上が連行されたと報告している。
▽国連人権理事会、ウクライナに関する特別会合を開き、ロシア軍の人権侵害の調査を開始する決議案を賛成多数で採択した。
▽ウクライナの国外避難民600万人超える。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告。
▽ロシア外務省、フィンランド首脳がNATO加盟を表明したことについて、軍事的対抗措置を取ると警告した。
▽独副首相、ロシアがエネルギーを兵器利用していると非難。ロシアの天然ガス供給が減少していることも明らかにした。
▽ドイツ、G7外相会合始まる。ウクライナとモルドバの外相も出席。コロナに感染し療養中のブリンケン国務長官は14日にドイツに向かう予定。
<5月11日>
▽ゼレンスキー大統領、南部ヘルソン州の親ロシア指導者がロシアに編入を要請すると発表したことについて、「ロシア軍に占領された地域を解放する」と述べた。
▽マリウポリ当局、ロシア軍が市内のすべての避難経路を封鎖したと発表。アゾフスタリ製鉄所を含む市内には民間人約10万人が取り残されているとされる。
▽南部ヘルソン州の親ロシア指導者、ロシアメディアのインタビューの中で、「ロシアに併合を要請する」と述べた。ヘルソンはロシア軍の支配下に置かれている。
▽ウクライナ政府、北東部ハルキウ州の4つの村をロシア軍から奪取したと報告。ロシア軍は東部と南部で攻勢を強めているとされるが、ウクライナ軍はこれに徹底抗戦し、押し返している模様。
▽米バイデン大統領、訪問先のイリノイ州農家でロシアが世界規模の食料価格高騰を引き起こしていると非難し、農業従事者への支援を表明した。
▽ロシア当局、ウクライナ国境近くのベルゴロド州にウクライナ軍が攻撃を仕掛け、1人が死亡したと主張。
▽スウェーデンとイギリスの首脳、相互安全保障に関する合意文書に署名。スウェーデンとフィンランド政府は今週、NATOに加盟申請を提出するか否かを発表する見込み。イギリスはフィンランドとも同様の文書を取り交わす予定。
▽ロシアからウクライナを経由して欧州に供給される天然ガスの供給量が25%減少。ガス輸送システム運営会社GTSOUは10日に一部のパイプラインを停止すると発表していた。ロシア軍の攻撃が原因とのこと。
▽ゼレンスキー大統領と独ショルツ首相が電話会談。
▽ロシア外務省、ポーランドでロシア大使が赤い液体をかけられた問題について、ポーランド政府に公式謝罪を要求。
▽イタリア首相、ウクライナの戦争を終結させるために米露首脳会談を行う必要があるという見解を示した。
▽国連事務総長、ウクライナ侵攻が世界の食糧安全保障を脅かし、世界規模の飢饉に発展する可能性があると警告。
▽ドネツク人民共和国、ウクライナからの自称独立を祝う式典を開催。
▽ルーマニア外務省、ウクライナ南部と国境を接するモルドバの分離主義国家「沿ドニエストル」で活動していたルーマニア人ジャーナリスト2人が一時的に拘束されたと発表。
▽チェコ大統領、ウクライナの民兵部隊入りを志願する103人の渡航を承認。合法的に現地入りするためには首相の署名も必要。
<5月10日>
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で、ウクライナ軍は北東部ハルキウ州の占領地からロシア軍を追い出していると明らかにした。
▽マリウポリ当局、アゾフスタリ製鉄所内に民間人約100人が取り残されているとした。ウクライナとロシア政府は先週、民間人の避難は完了したと報告していた。
▽ウクライナ当局、南部オデーサを含む複数の都市をロシア軍がミサイルで攻撃したと報告。
▽ウクライナ外相、ドイツがロシア寄りの政策を転換したことを歓迎した。クレバ外相は独ベーアボック外相と会談した。ベーアボック外相はキーウ郊外のブチャも視察した。
▽米国家情報長官、ロシア軍は東部ドンバス制圧後も軍事作戦を継続し、ウクライナ南部と国境を接するモルドバ東部の分離主義国家「沿ドニエストル」との陸上回廊を形成するという見解を示した。
▽リトアニア大統領、仏マクロン大統領が提唱した「欧州政治共同体」の創設について、ウクライナのEU加盟手続きの迅速化を否定する措置と批判した。一部のEU加盟国はウクライナをEU加盟候補国にすることさえ慎重になっている。
▽ウクライナ初代大統領レオニード・クラフチュク氏死去。88歳。
▽国連人権理事会、ロシアに代わる理事国にチェコを選出。
▽ウクライナのガス輸送システム運営会社GTSOU、ロシアからウクライナを経由して欧州に輸送されている天然ガスパイプラインを停止すると発表。ロシア軍の攻撃が原因としている。
▽ベラルーシ軍、ウクライナ国境付近の3地域に特殊作戦部隊を配備すると発表。
▽欧米の主要国、ウクライナ侵攻直後に衛星インターネットの数千台のモデムを使用不能にしたサイバー攻撃にロシアが関与していたと発表。
▽ポーランド首相、駐ロシア大使がワルシャワのソ連兵墓地で親ウクライナグループに赤い液体をかけられた事件について、ロシア大使館が外務省の支持に従っていれば事件を避けることができたと述べた。
<5月9日>
▽ゼレンスキー大統領、対独戦勝記念日の演説でロシアによる専制を許さず、「今回も勝利する」と誓った。
▽マリウポリ当局、ロシア軍がアゾフスタリ製鉄所に戦車や大砲を用いる部隊を投入したと明らかにした。ウクライナ政府は同製鉄所の民間人避難は完了したと報告している。
▽ウクライナ当局、ロシア軍が南部オデーサのショッピングセンターをミサイルで攻撃し、少なくとも1人が死亡、5人が負傷したと報告。
▽プーチン大統領、モスクワの軍事パレードでウクライナ侵攻を擁護し、「ロシア軍はロシアの平和と安全を守るためにウクライナで戦っている」と主張した。戦争宣言はせず、戒厳令や国家総動員法にも言及しなかった。
▽米バイデン大統領、ウクライナへの兵器供与を加速させる武器貸与法案(レンドリース)に署名。武器貸与法は第二次世界大戦における対ナチス戦で同盟国に多くの兵器を供与したことで知られる。
▽欧州議会のミシェル議長、南部オデーサを訪問しシュミハリ首相と会談。AFP通信によると、会談中にロシア軍のミサイル攻撃があり、両首脳は一時避難を余儀なくされたという。
▽ポーランド、首都ワルシャワのソ連兵墓地を訪問した駐ロシア大使に親ウクライナグループが赤い液体をかける。ロシア外務省は外交官に対する攻撃を非難した。
▽米民主党、398億ドルのウクライナ支援予算法案を提出することで合意。ロイター通信などが報じた。バイデン大統領は330億ドルの補正予算を速やかに成立させるよう議会に求めていた。
▽ホワイトハウス報道官、プーチン大統領の軍事パレード演説を「偽情報」と批判。
▽国連人権理事会、ウクライナ政府の要請を受け、12日に特別会合を開催すると発表。
▽米商務省、ウクライナの鉄鋼品に対する関税(25%)を1年間停止すると発表。
▽国連のグテレス事務総長、ウクライナ南部と国境を接するモルドバを訪問。モルドバ東部の分離国家である沿ドニエストルにはロシア兵約1500人が駐留している。
<5月8日>
▽G7とゼレンスキー大統領がオンラインで協議。G7はロシア産原油の段階的禁輸で一致した。米国はガスプロムバンクの幹部などを制裁対象に追加。
▽ゼレンスキー大統領、東部ルハンシク州の学校が空爆を受け、民間人60人が死亡したと発表。
▽ウクライナ軍、北東部ハリキウの一部地域でロシア軍から占領地を奪取している模様。前線の詳細は明らかになっていないが、ウクライナはロシア軍を国境に押し返しているとされる。
▽マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に立てこもっているウクライナ軍、降伏を拒否。
▽アゾフスタリ製鉄所に避難していた最後の民間人グループがザポリージャ州の避難所に到着。
▽独ショルツ首相、終戦記念日の演説でウクライナとの連帯を改めて表明。ウクライナに人道・金融・軍事支援を提供すると発表した。
▽カナダのトルドー首相、キーウ郊外のイルピンを訪問。
▽米ファーストレディ、ウクライナとスロバキア国境付近の学校を訪問。ゼレンスキー大統領の妻オレナ氏と会談した。
▽米国務省、ロシア軍関係者へのビザ発給を制限すると発表。キーウ郊外ブチャの作戦に関与したとされる部隊関係者を含む。
▽U2ボノさん、キーウの地下鉄構内でサプライズコンサート。
<5月7日>
▽ウクライナ副首相、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から、女性や子供を含む民間人が全員退避したと発表。ウクライナ軍の兵士はロシア軍との戦いを続けているとみられる。
▽ゼレンスキー大統領、アゾフスタリ製鉄所の民間人避難が完了したことについて、明日以降は負傷者と医療従事者の避難に焦点を当てるとした。大統領によると、製鉄所の人道回廊を確保する取り組みは8日も続く見込み。ロシアは回廊の設置期間を5日~7日としていた。
▽ウクライナ政府、北東部ハルキウの5つの村をロシア軍から奪取したと発表。ロシア国境に近いハルキウ州の大部分はロシア軍の占領下に置かれているとされる。
▽ロシア軍の攻撃続く。南部オデーサではミサイル攻撃、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所でも砲撃が確認された。
▽ロシア、首都モスクワの赤の広場で対独戦勝記念 軍事パレードのリハーサル。
▽ロシア報道官、5月9日にマリウポリで式典は開催されない予定とした。ペスコフ報道官は記者団に、「来るべき時にそこで祝賀行事を開く」と説明した。
<5月6日>
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で5月9日の対独戦勝記念日にドイツ首相と大統領をウクライナに招待したいと表明。
▽ゼレンスキー大統領、英メディアのオンラインインタビューの中で、南東部マリウポリは完全に破壊され、アゾフスタリ製鉄所ぐらいしか残っていないと述べた。
▽ウクライナ政府、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から民間人50人が避難したと発表。ロシアメディアも避難が続いていると報じた。
▽マリウポリのアゾフ連隊、ロシア軍はアゾフスタリ製鉄所への攻撃を続けており、避難活動を妨害している非難した。
▽EU、新たな対ロシア制裁の柱である原油禁輸の実施方法を調整。欧州委員会は原油を6カ月以内、石油製品を2022年末までに段階的に禁輸すると提案しているが、チェコ、スロバキア、ハンガリーに猶予期間を与えた。
▽米国務省、ウクライナへの追加軍事支援(約200億円)を発表。
▽米国防総省、同省がロシア軍の旗艦「モスクワ」の撃沈を支援したという報道を否定した。ウクライナはネプチューンミサイルでモスクワを撃沈したと主張しているが、ロシアは火災、爆発、その後の牽引で沈没したとしている。
▽米政府、8日にG7首脳とゼレンスキー大統領のオンライン協議を行うと発表。ホワイトハウス報道官は、「8日に行うことが重要」とした。ロシアは5月9日の対独戦勝記念日に軍事パレードを行う予定。
▽ロシア議会議員がウクライナ南部へルソンを訪問、ロシアはウクライナ南部に永遠にとどまると宣言した。ウクライナ政府はヘルソンを含むロシアに占領された地域で「偽の独立住民投票」が行われる可能性があると警告している。
▽ドイツ、ウクライナに自走砲7両を供与すると発表。
▽ルガンスク人民共和国当局、マリウポリのウクライナ語と英語で書かれた地名標識を撤去し、ロシア語の標識に変更したと発表。
▽ハンガリー首相、欧州委員会が提案した新たな対ロシア制裁の中に原油の段階的な禁輸が含まれていることについて、「一線を越えた」と非難した。委員会は年末までに禁輸を達成するとしているが、ロシア原油に依存しているハンガリーとスロバキアには来年末まで猶予を与える。実施には加盟27カ国の合意が必要。
▽欧州議会ミシェル議長、凍結したロシア資産を売却し、ウクライナの復興に充てると提案。カナダと米政府も同様の提案を行い、実施に向けた準備を進めている。
▽国連安保理、ウクライナの平和と安全に深い懸念を表明する声明を採択。ロシアも支持した。
▽ドイツ警察、9日の対独戦勝記念日に先駆け、ウクライナ侵攻を称賛する試みを取り締まると発表。ベルリン市内の警備を強化するとした。
<5月5日>
▽ゼレンスキー大統領、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に取り残されている民間人の避難について、長期的な停戦が必要と述べた。ロシアは製鉄所で3日間(5日~7日)の停戦を実施し、人道回廊を設置すると発表している。
▽ゼレンスキー大統領、独首相と大統領をウクライナに招待したと明らかにした。シュタインマイヤー大統領は先月、キーウへの訪問を打診したものの、親ロシアであったことを理由に断られていた。
▽ゼレンスキー大統領、インフラの再建やロシア軍の撃退に必要な戦費を集めるためのクラウドファンディングサイト「UNITED24」を開設したと発表。
▽国連事務総長、アゾフスタリ製鉄所の民間人避難は予定通り行われているとした。
▽マリウポリのアゾフ連隊、ロシア軍が停戦の約束を無視して製鉄所を攻撃したと非難した。ロシアは前日、製鉄所で3日間の停戦を実施し、民間人を避難させる人道回廊を設置すると述べていた。
▽ウクライナ当局、ロシア軍が5月9日の対独戦勝記念日に先立ち、ミサイル攻撃を強めるかもしれないという見方を示し、国民に警戒を呼び掛けた。
▽ロシア軍、5日のミサイル攻撃でウクライナ軍の施設45カ所を破壊したと主張。
▽米バイデン大統領と独ショルツ首相が電話会談。ロシアのウクライナ領併合を認めない方針で一致した。ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国はロシア編入の是非を問う「偽の住民投票」を行う可能性がある。
▽米国防総省、マリウポリに配備されていたロシア兵の大部分が北に移動したという分析結果を公表。ロシア軍の勢いに変化は見られないとした。
▽米国防総省、米情報機関がウクライナ軍にロシア軍将官の所在地を伝え殺害を支援したというニューヨーク・タイムズ紙の報道を否定。カービー報道官はウクライナの自衛を支援する情報は伝えたと認める一方、ロシア軍将官の所在に関する情報は提供していないとした。
▽米ホワイトハウス、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を申請した場合、米国は審査期間中に発生しうる安全保障の問題に対処できるとした。両国は審査期間中にロシアの攻撃にさらされる可能性があると懸念を表明している。
▽イスラエル政府、ベネット首相とプーチン大統領が電話会談を行い、ロシア外相が「ヒトラーにはユダヤ人の血が流れている」と発言したことについて、プーチン大統領が謝罪したと発表した。
▽欧州航空安全機関、戦争の影響で付近を航行する民間旅客機が誤って標的(ミサイル攻撃やサイバー攻撃など)になる可能性があると警告。
▽中国とロシアの中央銀行、双方の国有決済システムの有効活用について議論。タス通信が報じた。ロシアの主要銀行はSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除されている。
▽フランスとトルコの首脳が電話会談。
▽日本とイギリスの首脳がロンドンで会談。新しい日英安保協定を締結。国際社会と足並みをそろえてロシアに対抗し、ウクライナを支援するとした。
▽ポーランドでウクライナを支援する国際会議開催。ポーランドとスウェーデンが欧州委員会と連携して主催した。ポーランド首相によると、65億ドルの支援が集まったという。
▽世界食糧計画、ウクライナの港を開き、小麦とトウモロコシの輸出を再開するよう国際社会に呼びかけた。声明によると、2月24日の開戦以来、世界の輸出小麦価格は22%、トウモロコシ価格は20%上昇したという。
▽フィンランド、ウクライナへの軍事支援強化を表明。
▽リトアニアとポーランドを結ぶ天然ガスパイプライン開通。両国の首脳が式典に出席、開通を祝った。
<5月4日>
▽マリウポリ市長、アゾフスタリ製鉄所で激しい戦闘が発生し、アゾフ連隊と連絡が取れなくなったと明らかにした。ロシアは製鉄所への攻撃を否定している。
▽ウクライナ政府、ロシアが5月9日の対独戦勝記念日にマリウポリで軍事パレードを計画しているという見方を示した。一部の専門家は、プーチン大統領は記念日に「戦争状態」を宣言する可能性があると指摘しているが、大統領報道官はこの噂をナンセンスと一蹴している。
▽欧州委員会、ロシア産原油の禁輸を含む第6弾制裁をEU加盟27カ国に提案。実施には27カ国の同合意が必要。合意を得られれば、原油は半年以内、石油製品の輸入は年末までに段階的に廃止される。
▽ハンガリー外相、欧州委員会の対ロシア追加制裁について、現在の内容では賛成できないと表明。ハンガリーは国内で消費する石油の65%、天然ガスの85%をロシアから輸入している。
▽スウェーデン外相、スウェーデンとフィンランドがNATO加盟を申請した場合、米国が申請期間中に安全保障を提供すると明らかにした。
▽ロシア軍、ポーランドとリトアニアに挟まれた飛び地カリーニングラードで核弾頭を搭載できる地上発射型ミサイル「イスカンデル」の発射訓練を行ったと発表。
▽ロシア国防省、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所で3日間(5日~7日)の停戦を実施し、人道回廊を設置すると発表。国連、赤十字、ウクライナ政府が関与しているかどうかは不明。
▽EU、モルドバへの軍事支援を大幅に強化すると発表。欧州議会のミシェル議長と同国のサンドゥ大統領が共同記者会見で明らかにした。ウクライナ南部と国境を接するモルドバ東部の分離主義国家「沿ドニエストル」では爆発が相次いでいる。
▽ベラルーシ軍、即応能力を確認する軍事演習を実施したと発表。ロシア軍はベラルーシ領内でも補給を行っているとされる。
▽ロシア外務省、岸田首相を含む日本政府高官数十人の入国を禁止に。
▽英政府、ロシアへのサービス輸出(経営コンサルティング、会計、PRサービスなど)をすべて停止し、個人や団体に追加制裁を科すと発表。
▽日本とイタリアの首脳がローマで会談。両首脳はG7を含む国際社会が団結し、ウクライナ政府と国民への支援を提供するために最大限の努力をすることで一致した。
<5月3日>
▽国連、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から民間人101人が避難したと発表。避難した人々はウクライナの管理下にあるザポリージャ州の避難所で人道支援を受けているという。マリウポリ市長によると、製鉄所地下にはまだ200人以上の民間人が残されている。
▽ウクライナ政府、ロシア軍が全国の鉄道インフラを攻撃していると非難。
▽ロシア軍、アゾフスタリ製鉄所への攻撃を再開。ロシア国営メディアが報じた。
▽プーチン大統領、仏マクロン大統領との電話会談の中で、西側のウクライナへの兵器供与をやめるよう要求。マクロン大統領は即時の停戦と民間人の避難を続行するよう求めた。
▽ロシア外務省、「イスラエルはウクライナのネオナチを支持している」と声明を発表。イスラエルのラピド外相はロシアのラブロフ外相が「ヒトラーにはユダヤの血が流れていた」と発言したことに猛反発していた。
▽英ジョンソン首相、ウクライナ議会で演説。4億5000万ポンド(約730億円)相当の追加軍事支援を発表した。
▽ロシア軍、南部オデーサや西部リビウのウクライナ軍拠点を攻撃したと発表。リビウ市長は市内の発電所が攻撃を受け、一部地域が停電したと報告している。東部ドネツク州などでも攻撃続く。
▽ウクライナ検事総長、プーチン大統領はレイプを戦術のひとつとして利用し、戦争犯罪を犯していると非難。検察は関係機関や西側当局と協力して首都キーウ郊外のブチャなどで戦争犯罪の証拠を収集している。
▽独ショルツ首相、地元メディアのインタビューの中で、ロシアがウクライナ以外の国に攻撃を仕掛ける可能性を否定できないとした。
▽ドネツク州知事、ロシア軍が化学プラントを攻撃し、少なくとも10人が死亡、15人が負傷したと報告。
▽スロバキアとハンガリー、EUのロシア産エネルギー(天然ガスと石油)を標的とする制裁には賛成しないと表明。EU加盟27国は第6弾制裁の協議を4日から始める予定。
<5月2日>
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説でEUが近く新たな制裁を発表し、それにロシア産エネルギーへの制裁が含まれるという見通しを示した。
▽ウクライナ軍、ロシア軍が南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄への攻撃を再開したと明らかにした。国連と赤十字主導の民間人を避難させる活動は続いている模様。
▽ウクライナ軍、ロシアの占領下に置かれているズミイヌイ島近くでロシアの巡視船2隻を撃沈したと発表。軍はトルコ製のドローンで攻撃したとした。
▽米政府高官、ウクライナ東部の分離主義国家(ドネツクとルガンスク)が近日中のロシアへの編入を画策していると明らかにした。カーペンターOSCE大使によると、両国は5月中旬に編入の是非を問う住民投票を行う予定だという。
▽イスラエル外相、ロシアのラブロフ外相が「アドルフ・ヒトラーにはユダヤ人の血が流れていた」と主張したことに抗議し、ロシア大使を召還したと明らかにした。ロシアはウクライナの非軍事化と「非ナチ化」を目指すと繰り返し主張している。
▽ウクライナ政府、南部オデーサの住宅地にロケット弾が着弾し、子供1人が死亡、別の子供1人が負傷したと発表。ゼレンスキー大統領はその後、オデーサの寮が攻撃を受け、14歳の少年が死亡、17歳の少女が負傷したと明らかにした。
▽ドイツ副首相、ロシア産原油の即時禁輸を支持する用意があると表明。EUが準備している第6弾の追加制裁にロシア産原油の禁輸が盛り込まれる可能性がある。
▽UEFA、ロシアの女子代表と女子クラブチームの大会出場を禁止。対象は7月のUEFA女子欧州選手権と来年の女子ワールドカップ欧州予選。
▽インドのモディ首相とドイツのショルツ首相がベルリンで会談。ドイツは計100億ユーロをインドに拠出することに合意したが、ロシアをめぐる見解の相違は解消できなかった。インドはロシアを公式に非難せず、開戦後、ロシア産原油の輸入量を大幅に増やしたとされる。
▽ハンガリー、在ウクライナ大使館を西部リビウから首都キーウに戻す。
▽デンマーク外相がキーウを訪問。デンマークは在ウクライナ大使館をキーウに戻している。
▽南部オデーサの州知事、ロシア軍がルーマニアに続く主要な橋をミサイルで破壊したと発表。橋の崩壊はルーマニアからの物資輸送が滞ることを意味する。
<5月1日>
▽ゼレンスキー大統領、アゾフスタリ製鉄所から民間人約100人が避難したと発表。国連、赤十字、ウクライナ、ロシア当局の協力で避難活動が進んでいる模様。ロシアとウクライナが発表した避難者人数には差異がある。
▽ウクライナ政府、米国のナンシー・ペロシ下院議長が首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談したと発表。ペロシ氏は、米国は戦争が終わるまでウクライナを支援し続けると約束した。
▽米シューマ―上院院内総務、バイデン政権が要求したウクライナ支援策(330億ドル)にロシアのオリガルヒ資産の売却益を回せるようにする条項を追加する方針を示した。バイデン大統領は追加予算の確保と、オリガルヒ資産の売却益でウクライナを支援する法案を議会に提案していた。
▽スウェーデン外相、地元メディアのインタビューの中で、フィンランドのNATO加盟はほぼ確実という見解を示した。両国はNATOに加盟を申請するかどうかを協議しており、今後数週間以内に方針を示す見通し。
▽ウクライナと国境を接するロシアのクルスク州で鉄道橋が爆破された模様。AP通信が報じた。クルスク州とその周辺地域ではここ数日爆発が相次いでいる。
▽ロシア軍、東部ドネツク州やルハンシク州のウクライナ施設を攻撃。ウクライナ当局によると、民間人少なくとも4人が砲撃に巻き込まれ死亡、数十人が負傷した。
▽独副首相、今夏中にロシア産原油の輸入停止を目指すと発表。
▽独ショルツ首相、メーデー集会でウクライナへの経済・人道・兵器支援を続けると約束。
▽フランシスコ教皇、日曜礼拝でマリウポリの民間人の避難をあらためて強く呼びかける。
▽NATO合同軍事演習始まる。期間は5月1日~27日、実施場所は東欧の広い範囲。
.jpg)
4月16日~30日
<4月30日>
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が燃料インフラを攻撃しているため、ウクライナ国内でも燃料不足が発生している報告。キーウ、ドニエプル、その他の都市で燃料不足が報告されている。これらの都市のガソリンスタンドは現在、燃料の購入量に制限を設けている。
▽マリウポリ当局、ロシア軍に包囲されているアゾフスタリ製鉄所から子供を含む民間人少なくとも20人が退避したと発表。ロシアのタス通信は25人が避難したと報じている。この避難が国連主導のものかどうかは分かっていない。
▽ウクライナ当局、ロシア軍が南部オデーサの空港滑走路をミサイルで破壊したと発表。軍によると、この攻撃で滑走路は使用できなくなったという。ロシアは南東部地域への攻撃を強化している。
▽ウクライナ東部の町ポパスナの市長、地元メディアのオンライン取材の中で、住民31人を乗せた2台のバスがロシア軍の攻撃を受け、連絡が取れなくなったと明らかにした。住民の安否は不明。
▽キーウ警察、郊外のブチャで新たな集団墓地が見つかったと報告。
▽ウクライナ副首相、SNSにウクライナ兵7人と市民7人をロシアの捕虜と交換した投稿。ベレシチューク副首相によると、解放された女性兵士の1人は妊娠5か月だという。
▽ロシアのラブロフ外相、中国国営 新華社通信のインタビューの中で、米国とNATOにウクライナへの兵器供与を停止するようあらためて要求した。またラブロフ外相は、ウクライナの市民280万人がロシアへの避難を希望していると主張した。
▽ロシア外務省、ウクライナの市民100万人以上がロシアに避難したと主張。
▽スウェーデン政府、ロシア軍戦闘機の領空侵犯を報告。ロシアはスウェーデンとフィンランドのNATO加盟に強く反対し、実現すれば不測の事態に発展する可能性があると警告している。
▽英ジョンソン首相とゼレンスキー大統領が電話会談。マリウポリの状況や経済・人道支援などについて協議した。
▽仏マクロン大統領とゼレンスキー大統領が電話会談。仏大統領府によると、マクロン大統領はウクライナへの人道支援を保証すると約束したという。
▽UNHCR特使のアンジェリーナ・ジョリー氏が西部リビウを訪問。
<4月29日>
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説の中でロシアとの和平交渉がとん挫する可能性が高いと言及。南東部マリウポリの避難も難航しているとみられる。
▽マリウポリ市長、ロシア軍に包囲されているアゾフスタル製鉄所の水、食料、医薬品が切れたと報告。製鉄所の地下には兵士と市民推定2000人が避難しているとされる。
▽米国防総省高官、ロシアの侵攻はウクライナの強力な抵抗により、計画よりはるかに遅れているという見解を示した。AP通信が報じた。
▽ロシアのラブロフ外相、サウジメディアのインタビューの中でウクライナが民間人の避難と人道回廊の設置を妨害していると主張。またラブロフ外相は、モルドバも戦争に巻き込まれる可能性があると示唆した。
▽ロシア国防省、グテレス事務総長が訪問中のキーウに空爆を実施したと認めた。同省によると、軍はキーウのミサイル・宇宙航空企業アルチョームの建物を高精度ミサイルで攻撃したという。
▽インドネシア政府、11月のG20首脳サミットにプーチン大統領とゼレンスキー大統領を招待したと発表。
▽米国、インドネシアがG20サミットにプーチン大統領を招待したことについて、従来通りに扱うことはできないと反対を表明した。
▽米国務省、ベラルーシの野党指導者スベトラーナ・チハノフスカヤ氏への技術的支援の強化を検討していると明らかにした。チハノフスカヤ氏は昨年8月の大統領選に立候補したものの、ルカシェンコ大統領の弾圧に直面し、リトアニアへの亡命を余儀なくされた。
▽英NPO、ウクライナで活動していた英国人2人がロシア軍にスパイと疑われ拘束されたと明らかにした。NPO「プレジディウム・ネットワーク」によると、2人は25日に南東部ザポリージャ州の検問所でロシア軍に拘束されたという。
▽ウクライナ政府、世界保健機関(WHO)にロシアの侵攻で医療・保険体制が受けた影響について協議するオンライン緊急会合を要請。ロイター通信が報じた。
▽ドイツ、ウクライナへの長距離榴弾砲(大砲の一種)供与を検討。地元紙などが報じた。
▽ロシア中央銀行、政策金利を17%から14%に引き下げると発表。
▽ロシア財務相、ドル建て債の支払いをドルで行ったと発表。デフォルトを回避するための動き。
▽北部ハルキウ郊外の村から住民数百人がハルキウの中心部に避難。この村は開戦後まもなくロシア軍の占領下に置かれた。ハルキウの州知事によると、ウクライナ軍はこの村のロシア軍を押し出すことに成功したという。
▽米CNNニュース、ウクライナで義勇兵として戦った元海兵隊員1人が死亡したと報じた。
▽米国が資金提供するラジオ・フリー・ヨーロッパ、ウクライナで活動する女性ジャーナリストが首都キーウの空爆で死亡したと明らかにした。
<4月28日>
▽ロシア軍、グテレス事務総長が訪問中の首都キーウにミサイル攻撃。当局によると、少なくとも10人が負傷した。国連人道問題調整事務所は攻撃後の声明で、代表団は無事と説明した。
▽ゼレンスキー大統領、グテレス国連事務総長の訪問中にロシア軍が首都キーウを攻撃したことについて、「国連の面目つぶし」が狙いだと非難した。
▽国連グテレス事務総長、ゼレンスキー大統領との共同記者会見の中で、安保理の戦争を止めようとする努力が不足していることを認めた。常任理事国にロシアが含まれる限り、国連は強制力のある対抗措置を打てない。
▽ゼレンスキー大統領、ブルガリア首相と会談。
▽米バイデン大統領、330億ドルのウクライナ追加支援を発表。議会に速やかな承認を求めた。またバイデン大統領は、ロシア外相が核兵器の使用を示唆したことについて、「くだらない発言をすべきではない」と一蹴した。
▽米バイデン政権、押収したロシア資産をウクライナ支援に充てる法案を提案。成立すれば、オリガルヒの資産などが売却可能になり、その売却益でウクライナを支援できるようになる。
▽南東部マリウポリ当局、ロシア軍のアゾフスタル製鉄所に対する最新の爆撃で多くの死傷者が出たと報告。
▽ウクライナ検事総長、これまでに戦争犯罪の疑いがある事例を8600件特定したと明らかにした。検事総長によると、証拠収集には政府保安庁、警察、同盟国の捜査官など約8000人が従事し、ロシア軍の占領下にある南東部マリウポリ、東部ドネツク州やルハンシク州の調査はできていないが、避難してきた人々から聞き取りを行っているとした。
▽ウクライナ検察、首都キーウ郊外のブチャで戦争犯罪に及んだ疑いがあるとして、ロシア兵10人を捜査していると発表。対象は第35軍に所属する第64自動車化狙撃旅団の兵士10人。
▽英外務省、ウクライナで英国人1人が死亡、1人が行方不明と明らかにした。2人は義勇兵としてウクライナ軍に協力したとされる。
▽南部へルソンのロシア行政官、近くルーブルを導入すると発表。へルソンはロシア軍の占領下に置かれている。ウクライナはへルソンを含むロシア軍に占領された地域で「偽の独立住民投票」が行われる可能性があると警告している。
▽ウクライナ大統領顧問、ウクライナ軍にはロシア軍関連施設を攻撃する権利があるとし、ロシア領内を攻撃する可能性があると示唆した。
▽NATO事務総長、フィンランドとスウェーデンが加盟申請を提出すれば、速やかに審査を行い、加盟できるという見方を示した。両国は5月中旬に申請する見込み。
▽EU高官、加盟国に対し、ロシア産天然ガスのルーブル建てはEUの経済制裁に違反すると警告。
▽独ショルツ首相、訪問先の日本でロシア産エネルギーの継続購入を擁護。石炭と石油については今年中に輸入を終了する予定で、天然ガスについても停止を目指すが、それには多くの時間がかかるとした。
<4月27日>
▽ウクライナ軍、ロシア軍が東部ドンバスの戦線を一部押し上げ、複数の村が陥落したと発表。当局によると、陥落した村は北東部ハルキウ州のベリカコミシュワハとザウォディ、東部ドネツク州のザリチェネとホボトシュキフシケの4つ。
▽ロシア国営ガスプロム、ポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を停止。欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は両国に対し、近隣のEU諸国によるガスの融通を始めていると明らかにした。
▽ウクライナ国外避難民530万人超える。国内避難民は770万人。国連難民高等弁務官事務所の報告。
▽ドイツ経済相、ロシアが天然ガス供給を遮断する可能性があることについて、あらゆるシナリオを検討していると明らかにした。ロシアはガスのルーブル建てを拒否すれば、ポーランドとブルガリアのように供給を停止すると圧力をかけている。
▽米ブリンケン国務長官、上院歳出小委員会の中で、バイデン政権のウクライナ追加支援には食糧安全保障に関する資金も含まれるという見通しを示した。
▽プーチン大統領、ウクライナで展開する「特別軍事作戦」について、他国が介入した場合、ロシアは即座に軍事行動を取ると警告した。プーチン大統領は最新兵器の使用も辞さないとしたが、核兵器には言及しなかった。
▽プーチン大統領、上下両院の議会演説で、「特別軍事作戦」のすべての任務は無条件に遂行されると述べ、さらに、ウクライナ東部の住民だけでなく、クリミア半島を含むウクライナ全土の安全を保証すると主張した。
▽モルドバ東部の沿ドニエストル当局、ウクライナの領土から複数の偵察機が侵入し、村に向かって発砲したと主張。ウクライナは声明を発表していない。米国は沿ドニエストルに駐留するロシア軍の「偽旗作戦」に警戒するよう呼びかけている。
▽ロシア、国連世界観光機関(UNWTO)から脱退。加盟の是非を問う採決が予定されていたが、採択される前に自ら脱退した。
▽ロシア国防省、西側がウクライナに送った兵器を多数破壊したと主張。どこでどのような兵器を破壊したかについては言及しなかった。ウクライナは西側に大型兵器の供与を求めているが、西側はNATOとロシアの全面戦争に発展する可能性があるとして、戦闘機や戦車の供与を控えている。
▽カナダ議会下院、ウクライナ侵攻を「ジェノサイド(大量虐殺)」と認定する動議を全会一致で可決。
▽米マイクロソフト社、ロシア政府のハッカー集団がウクライナに多数のサイバー攻撃を仕掛けていたと報告。政府や企業に対する深刻なサイバー攻撃回数は2月23日~4月8日の間で37件確認されている。
▽EU、ウクライナ製品の輸入関税を1年間停止すると発表。イギリスも同様の措置を取っている。
▽インドネシア大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領をG20サミットに招待するとツイート。ゼレンスキー大統領が出席するかどうかは明らかにしていない。プーチン大統領は出席する意向を示している。
▽国連、南東部マリウポリから市民を避難させる人道回廊の設置に向けた取り組みをロシアと調整していると明らかにした。プーチン大統領はグテレス事務総長との会談の中で、人道回廊の設置に原則合意したとされる。
▽イタリアのドラギ首相、5月10日にバイデン大統領と会談し、ウクライナやエネルギー問題などについて協議すると発表。
<4月26日>
▽米オースティン国防長官、ドイツの空軍基地で国際会議を主催。欧米、日本、イスラエル、AUSなど、40カ国以上が参加(オンライン含む)した。オースティン氏はロシアの戦力について、「侵攻開始前に比べるとかなり弱体化している」という見方を示した。
▽米ブリンケン国務長官、上院外交委員会の中でウクライナへの支援を改めて呼びかけ、次年度のウクライナ支援予算案(604億ドル)を必要不可欠とした。またブリンケン氏は来月スペインで開催されるNATOサミットに日本も出席する見込みと明らかにした。
▽ウクライナ政府、首都キーウに設置されていたロシアとの友好関係を象徴する像を解体。
▽プーチン大統領、国連のグテレス事務総長と会談。ウクライナとの停戦交渉で合意するという望みを今も持っていると表明した。グテレス氏は民間人の避難と支援物資を輸送する人道回廊の設置を呼びかけた。
▽国連、南東部マリウポリに取り残されている市民の避難について、プーチン大統領と人道回廊の設置に原則合意したと発表。詳細について国連人道問題調整事務所とロシア国防省で協議を進める予定。
▽ドイツ政府、ウクライナに自走式対空砲「ゲパルト」を供与すると発表。報道によると、これはドイツ軍が保有するものではなく、防衛機器会社が保管していたもので、使用するためには改修が必要だという。
▽ロシア国営ガスプロム、ポーランドとブルガリアに天然ガス供給を停止すると通知。27日から。
▽プーチン大統領、フィギィアスケートの薬物女子カミラ・ワリエワを称賛。ワリエワは2月の冬季五輪団体で金を獲得したが、薬物問題で危機に直面し、シングルで何度も転倒、メダルを逃した。
▽ウクライナ南部と国境を接する沿ドニエストルのラジオ塔などで爆発。ウクライナはロシアが地域の不安定化を狙っていると非難した。沿ドニエストルはモルドバからの独立を主張する分離主義国家である。
▽モルドバ大統領、緊急安全保障会議を招集。沿ドニエストルの爆発に懸念を表明し、関係機関の警戒レベルを引き上げ、国境と沿ドニエストル周辺のパトロールを強化するとした。
▽IAEA事務局長、チョルノービリ(チェルノブイリ)原発を訪問。ロシア軍の同原発占領は危険極まりない行為とあらためて非難した。
▽ドイツ経済相、ロシア産原油の代替供給先を確保する取り組みを数日中に開始すると発表。
▽英ジョンソン首相、地元メディアのインタビューの中で、ロシアの戦術核使用に否定的な考えを示した。
<4月25日>
▽ゼレンスキー大統領、米国務・国防長官の訪問と追加支援に謝意を表した。
▽ウクライナ外相、国連のグテレス事務総長にマリウポリの包囲を解くようロシアに求めることに焦点を当てるべきと要求した。グテレス事務総長は26日にモスクワ、27日にキーウを訪問する予定。
▽マリウポリ市議会、新たな集団墓地を特定したと発表。ロシア軍は市内に複数の集団墓地を造ったとされる。
▽米ホワイトハウス報道官、新たな対ロシア制裁を科す公算が高いとし、それ以降、米国の制裁を回避することは誰もできないという見解を示した。追加制裁の発動時期や詳細は明らかにしていない。
▽米国務省、ウクライナに対する追加支援を発表。1億6500万ドル相当の弾薬、3億ドル以上の融資など。
▽プーチン大統領、西側諸国がウクライナの勝利は不可能と判断し、ロシアを内部から崩壊させる計画に移行したと非難。
▽国連のグテレス事務総長、トルコの首都アンカラを訪問しエルドアン大統領と会談。
▽ロシア外相、国内メディアのインタビューの中で「第三次世界大戦」に発展する可能性があると警告し、停戦交渉に臨むウクライナの姿勢を非難した。またラブロフ外相は「核戦争の脅威を過小評価してはならない」と警告した。
▽モルドバの分離主義国家「沿ドニエストル」の庁舎で爆発。内務省が明らかにした。モルドバ政府はコメントを発表していない。
▽ウクライナ当局、中部と西部の鉄道や駅がロシア軍の攻撃を受け、少なくとも5人が死亡、18人が負傷したと明らかにした。
▽ロシア国防省、南東部マリウポリの製鉄所周辺の停戦と人道回廊の設置を発表。ウクライナ当局は懐疑的な見方を示し、ロシアとそのような合意には至っていないと指摘した。
▽プーチン大統領、再選を決めたフランスのマクロン大統領に祝電を送る。ロシア大統領府。
▽ロシア外務省、クロアチア政府がロシアの外交官24人を追放した際、安全を保証しなかったとして非難した。
▽ノルウェー当局、ロシア産原油のタンカー積み下ろしを妨害した活動家20人を逮捕。グリーンピースとエクスティンクション・レベリオンの活動家ら。
▽イギリス政府、ウクライナの輸入品の関税撤廃を発表。
▽フィンランドとスウェーデン、5月中にNATO加盟申請着手。地元紙が関係筋の話として報じた。両国は5月15日の週に会談し、加盟に向けた計画の詳細を公表する予定だという。
▽インド、開戦後に割安になったロシア産原油を大量購入。2021年通年の2倍以上に。ロイター通信が報じた。
▽国際刑事裁判所、ウクライナ・リトアニア・ポーランドの合同捜査チームに加わり、ロシア軍の戦争犯罪と残虐行為を調査する合意文書に署名。
▽ロシア西部の石油貯蔵施設で大規模火災。火元は明らかにされていない。
<4月24日>
▽ゼレンスキー大統領、復活祭の演説で国民に団結を呼びかけ、ロシアに勝利すると誓った。
▽ゼレンスキー大統領、トルコのエルドアン大統領と電話会談を行ったとツイッターに投稿。ゼレンスキー大統領はエルドアン大統領と停戦交渉プロセス、ウクライナの安全保障などについても話し合ったと説明した。トルコ大統領府は、「エルドアン大統領はウクライナとロシアの交渉を仲介し、支援する準備ができていると伝えた」とした。
▽ウクライナ政府、米ブリンケン国務長官とオースティン国防長官がキーウに到着し、ゼレンスキー大統領と会談したと明らかにした。
▽米オースティン国防長官、帰国前の記者会見で、「米国はロシアがウクライナに侵攻できなくなるほど弱体化することを望んでいる」と強調した。
▽ウクライナ軍、ロシア軍が南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所への攻撃を再開し、突入を試みていると発表。製鉄所にたてこもる軍指揮官がフェイスブックの投稿で明らかにした。
▽ウクライナ大統領府、ロシアにマリウポリのウクライナ軍拠点とされるアゾフスタリ製鉄所近くでの協議開催を提案したと明らかにした。プーチン大統領は今週、製鉄所への攻撃停止を命じたが、ウクライナ軍によると、ロシア軍は製鉄所への空爆を続けている。
▽ウクライナ大統領顧問、ロシアにマリウポリの停戦と人道回廊の設置をあらためて呼びかける。
▽東方正教会とローマカトリックがイースター協定を呼びかける。
▽ロシア軍、ウクライナの兵器倉庫など、複数の拠点を破壊したと主張。
▽欧州安全保障協力機構(OSCE)、東部ドンバスで活動していたウクライナ人メンバーが拘束されたと明らかにした。OSCE報道官は、いつ、どこで、誰が、誰に拘束されたかは明らかにしていない。
<4月23日>
▽ゼレンスキー大統領、記者会見でプーチン大統領に改めて対面での首脳会談を要請。
▽ゼレンスキー大統領、24日に米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官が首都キーウを訪問すると明らかにした。米高官のウクライナ訪問は2月24日の開戦以来初。
▽ウクライナ政府、南部オデーサに対するミサイル攻撃で生後3カ月の乳児を含む8人が死亡、18人が負傷したと発表。
▽ウクライナ政府、戦闘が続いている地域(ルハンシク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ハルキウ州など)に夜間外出禁止令を再発出。期間は23日午後7時~翌午前5時まで。24日は東方正教会の復活祭。
▽マリウポリ当局、ウクライナ軍の拠点とされる製鉄所の地下にたてこもっている住民の映像を公開。ある女性は「穏やかな空を見たい、新鮮な空気を吸いたい」と訴えた。
▽ロシア軍、東部ドンバスと南部全域への攻撃強化。複数の地域で砲撃とミサイル攻撃が確認された。
▽ウクライナ首相、ポーランドでモラヴィエツキ首相と会談。モラヴィエツキ首相は会談後にフェイスブックを更新し、対ロシア制裁は不十分であることに同意し、ロシア軍によるマリウポリ包囲は戦争ではなく「大量虐殺」と糾弾した。
▽トルコ外務省、ロシア政府にシリアとロシアを結ぶ民間および軍航空機のトルコ領空の通過を停止するよう要請。ロシアはシリアの戦闘員やシリア国内で活動する民間軍事企業「ワグネル」の傭兵に召集をかけたと伝えられているが、それらがウクライナで活動しているかどうかは不明。
▽イギリス政府、ジョンソン首相がゼレンスキー大統領と電話会談したと発表。
▽ラトビアのロシア人コミュニティ、数千人規模の反プーチン抗議デモを開催。ラトビアにおけるロシア人の割合は人口の約25%。ロシア語を話す人の割合は約30%。
<4月22日>
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍高官が南部地域の完全制圧を目指していると発言したことについて、「ロシアは他国にも侵攻する意図がある」と非難した。この高官はモルドバの分離主義国家「沿ドニエストル」と東部地域を結ぶ陸上回廊を構築すると示唆している。沿ドニエストルは1990年代に一方的に独立を宣言したが、国際社会はこれを認めておらず、モルドバの領土とみなされている。
▽マリウポリ市議会、市郊外で新たな集団墓地を発見したと報告。少なくとも1000人の遺体を埋葬できるという見方を示した。
▽米国防総省、ウクライナ軍はマリウポリを防衛するために戦っていると述べ、プーチン大統領の勝利宣言を否定した。
▽ウクライナ政府、フランスの防衛電子機器大手タレスがEUの対ロシア制裁に違反して輸出した軍装備品でウクライナ市民が殺害されたと非難。タレスは主張を否定している。
▽ロシア国防省、先週沈没した旗艦「モスクワ」について、乗組員1人が死亡、27人が行方不明になり、396人が避難したと公表。ロシアがモスクワの人的被害を報告したのは初めて。ウクライナ軍はネプチューンミサイル2発でモスクワを撃沈したと主張したが、ロシアは火災による事故とその後の曳航で沈没したと主張している。
▽ロシア大統領府、来週、プーチン大統領と国連のグテーレス事務総長がモスクワで会談すると発表。事務総長はプーチン大統領と会談後、キーウでゼレンスキー大統領と会談する予定。
▽プーチン大統領、EU議会のミシェル議長と電話会談し、ウクライナ政府が南東部マリウポリに立てこもっている部隊の降伏要請を邪魔していると主張。またプーチン大統領は、「ウクライナ軍の数々の戦争犯罪が無視されている」と非難した。
▽国連、ロシア軍の市民に対する即決処刑、民間インフラを壊滅的に破壊したりするなどの行為は戦争犯罪に相当する可能性があるという見方を示した。
▽英政府、ウクライナに供与する装甲車の操作方法を訓練するために、ウクライナ兵がイギリス入りしていると明らかにした。
▽