目次

ロシア・ウクライナ戦争
2022年
 ・5月16日~25日
 ・5月1日~15日
 4月16日~30日
 ・4月1日~15日
 ・3月16日~31日
 ・3月1日~15日
 ・2月

ドンバス戦争
2022年

2021年

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2019年

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2017年

2016年

2015年

2014年

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2014年

マイダン革命
2014年

戦争に関与する国の戦力
ウクライナ
ロシア
ルガンスク人民共和国
ドネツク人民共和国
NATO

ロシアvsウクライナ
ロシアvs米国

ロシア・ウクライナ戦争

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5月16日~25日

5月25日
▽ゼレンスキー大統領、戦争を終結させるために領土の一部を割譲すべきと主張する西側の専門家を強く非難した。SNSにも「割譲と引き換えに和平協定を結ぶ」などといった投稿が多数寄せられている。

▽ゼレンスキー大統領、世界経済フォーラムのパネルディスカッションに参加。西側諸国に団結を呼びかけた。

▽ロシア国防省、ウクライナ南部港湾都市の港について、西側の経済制裁緩和と引き換えに、食料輸出用の人道回廊を提供する用意があると表明。オデーサなどの港には2000万トン以上の穀物が滞留している。

▽ルハンシク州知事、ロシア軍の激しい攻撃が続いているものの、連邦政府の人道支援ルートは確保していると報告。ロシアは同州セベロドネツクのウクライナ拠点に対する攻勢を強めている。

▽ウクライナ外相、世界経済フォーラムの中で「NATO(事務局)はロシアの侵攻を傍観し、何もしていない」と一蹴した。

▽ロシア議会、志願兵の年齢上限撤廃法案を賛成多数で可決。プーチン大統領の署名で成立する。

▽プーチン大統領、ウクライナ南部ヘルソン州とザポリージャ州の市民がロシア国籍を取得しやすくなる法令に署名。ロシア軍はヘルソン全域、ザポリージャの一部を支配下に置いている。

▽プーチン大統領、モスクワの医療機関を訪問。負傷兵を英雄と称えた。プーチン氏が公の場で負傷兵を慰問したのは初めて。

▽プーチン大統領、インフレ対策の一環として年金と最低賃金をそれぞれ10%引き上げるよう命じた。年金は6月1日、最低賃金は7月1日に引き上げられる予定。

▽ロシア外務省、投降したウクライナ兵について、訴追して裁判が終わるまで捕虜交換の検討を行うのは時期尚早という見解を示した。アゾフスタリ製鉄所に立てこもっていたウクライナ兵2400人以上は先週投降した。

▽トルコ政府、スウェーデンとフィンランドの代表団とそれぞれ会談。前向きな反応を得られたとした。

▽米ナイキ社、ロシアのフランチャイズ契約更新せず。地元紙が報じた。

5月24日
▽ウクライナ侵攻、開戦から3カ月。

▽ルハンシク州知事、ロシア軍があらゆる方向から攻撃を仕掛けていると報告。ロシアはルハンシク州とドネツク州の完全制圧を目指している。

▽ウクライナ国防省、ロシア軍のウクライナ東部に対する侵攻は最も活発な段階に入ったとした。

▽ウクライナ当局、南東部マリウポリの崩壊したマンションの地下室で約200人の遺体を発見したと報告。詳細は明らかにされていない。

▽ロシア国防省、全目標を達成するまで特別軍事作戦を継続すると表明。長期戦も視野に入れていることを示した。

▽独ショルツ首相が南アフリカのラマポーザ大統領と会談。ラマポーザ大統領は共同記者会見の中で、「侵攻に関わっていない国も対ロシア制裁に苦しめられている」と述べた。

▽ウクライナの調査機関キーウ国際社会学研究所が世論調査結果を公表。回答者の82%がロシアとの停戦交渉で領土を割譲すべきでない(譲歩すべきでない)と回答した。

▽投資家のジョージ・ソロス氏、世界経済フォーラムの中でウクライナ侵攻は第三次世界大戦の始まりかもしれず、「自由な文明を維持する方法は西側がロシアのプーチン大統領に勝利すること」と述べた。

▽欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長、世界経済フォーラムの演説で、「ロシアは食料を兵器利用している」と非難した。

▽クアッド首脳、共同声明でウクライナ侵攻に懸念表明。ロシアを直接名指しせず。

▽豪アルバニージー首相、クアッド首脳会合でロシアに対する厳しい見解が示されたとした。

▽ロシア議会、ロシアから撤退した外国企業の新たな経営者を政府が任命する法案を可決。

5月23日
▽ゼレンスキー大統領、スイスで開幕したダボス会議(世界経済フォーラム)にオンラインで参加。ロシアへの制裁を最大化し、ウクライナへの兵器供与を加速するよう国際社会に呼びかけた。

▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説の中で、ロシア軍は東部ドンバスのシエビエロドネツクなどに兵力を集中させていると述べ、「ロシアは総力戦を繰り広げている」という見方を示した。

▽ルハンシク州知事、ロシア軍の攻撃が続いている影響で多くの市民が州外に避難していると報告。

▽ドネツク州知事、ロシア軍の23日の攻撃でこの地域の民間人少なくとも3人が死亡したと報告。

▽南部ヘルソン州の親ロシア知事、この地域にロシア通貨ルーブルを公式に展開すると発表。この知事は住民投票を行わずにヘルソン州をロシアに編入させるとしている。

▽ウクライナ裁、戦争犯罪で起訴されたロシアのシシマリン被告に終身刑を言い渡した。被告側は控訴する方針。

▽ウクライナ検事総長、ワシントン・ポスト紙のインタビューの中で、「23日時点でロシアの戦争犯罪1万3000件以上を捜査している」と明らかにした。

▽米国防省、20カ国がウクライナへの追加軍事支援を表明したと発表。

▽国連のロシア外交官辞職。主要メディアの取材でプーチン大統領と政府高官を激しく非難した。

▽米スターバックス社、ロシア国内の130店舗を閉鎖し、同国から撤退すると発表。ロシア国内の従業員2000人については、半年分の給料や就労支援を提供するとした。

▽米上院の超党派、NATO拡大を支持する決議案提出。可決には上院の3分の2以上の賛成が必要。

▽米ミリー統合参謀本部議長、ウクライナへの米軍派遣は「かなり遠い」という見方を示した。

▽国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、世界の避難民が初めて1億人を超えたと発表。ウクライナ侵攻が数を押し上げた。

▽国連報道官、ルハンシク州、ドネツク州、ハルキウ州近郊の地域で激しい戦闘が報告されていることに懸念を表明。

▽プーチン大統領、ソチの黒海リゾートでベラルーシのルカシェンコ大統領と会談。ロシア経済は西側の制裁に耐えるとした。

▽トルコ大統領、スウェーデン政府に「懸念」に対処するよう強く呼びかけた。トルコはスウェーデンとフィンランドのNATO加盟に反対している。

▽ドネツク人民共和国首長、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から投降したウクライナ兵2439人を国際裁判にかけると主張。

5月22日
▽ゼレンスキー大統領、ポーランドのドゥダ大統領との共同記者会見で、EU加盟27カ国はウクライナの加盟申請をできる限り早く審査すべきと改めて要請した。

▽ウクライナ議会、戒厳令と総動員法を8月23日まで延長する決議を採択。

▽ポーランド大統領、ウクライナ議会で演説し、ウクライナへの支持を改めて表明した。

▽ウクライナ軍、ルハンシク州セベロドネツクの村に対するロシア軍の攻撃を阻止したと発表。

▽ルハンシク州知事、ロシア軍が同州を完全制圧するために多くの兵士を投入し、各地で攻撃を繰り返していると報告。

5月21日
▽ゼレンスキー大統領、地元メディアのインタビューの中で、紛争は外交を通じてしか解決できないと強調した。ロシアとの停戦交渉は難航しているとみられる。

▽マリウポリ市長、市内に遺体が大量に埋葬され、下水道システムの崩壊で市民は公衆衛生上の大惨事に直面していると警告。

▽米バイデン大統領、約400億ドルのウクライナ支援法案に署名。

▽ウクライナ副首相、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から投降したウクライナ兵2439人を帰還させるための取り組みを続けると表明。負傷者はロシア支配下の医療機関、その他は収容所に連行されたとみられる。

▽ドネツク人民共和国首長、ロシア国営メディアのインタビューの中で、「(アゾフスタリ製鉄所の)ウクライナ兵は必ず裁判にかけられる」と述べた。タス通信が報じた。

▽フィンランド国営ガスム社、ロシアからの天然ガス供給が停止されたと発表。フィンランドは天然ガスのルーブル建てを拒否していた。

▽ロシア国防省、南部オデーサ近くのウクライナ軍基地と北部ジトーミル地域にある兵器庫を破壊したと発表。ウクライナはこの主張に関する声明を出していない。

▽ウクライナ軍、東部ドンバスで激しい戦闘が続いていると報告。ドネツク州知事によると、ロシア軍の砲撃で民間人少なくとも7人が死亡、10人が負傷したという。

▽トルコ大統領、フィンランドとスウェーデンの両首脳と電話会談。NATO加盟をめぐる問題について協議した。

5月20日
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で、ロシア軍が北東部ハルキウや南部オデーサなどをミサイルで攻撃したと明らかにした。ハルキウ州では文化センターが攻撃を受け、子供を含む少なくとも7人が負傷したという。

▽アゾフ連隊の司令官、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に立てこもっていた部隊に市の防衛任務を停止するよう命じたと明らかにした。

▽ロシア国防省、アゾフスタリ製鉄所に立てこもっていた最後のウクライナ兵が投降したと発表。20日の投稿人数は531人、累計は2439人。マリウポリはロシア軍の支配下に置かれたと思われる。

▽プーチン大統領、外国機関によるロシアへのサイバー攻撃が数倍に増加したとして、国内の外国製ハードウェアやソフトウェアを減らす取り組みを強化する必要があると表明。

▽ロシア国防省、NATOの東方拡大に対抗し、同国西部に新たな軍事基地を構築すると発表。

▽ロシア兵の戦争裁判、最終弁論が行われ、シシマリン被告の弁護団は無罪判決を求めた。判決は23日に言い渡される予定。検察は終身刑を求刑している。

▽米国防総省、ロシア軍がウクライナでレーザー兵器を使った兆候はみられないと発表。ロシアは18日に新型レーザー兵器を投入したと明らかにしていた。

▽フィンランド国営ガス会社、ロシアの天然ガス供給が現地時間21日午前7時に停止すると発表。フィンランドはガスのルーブル建てを拒否していた。家庭への供給支障は発生しない見通し。

▽ロシア国営ロスネフチ社、ドイツのシュレーダー元首相が取締役を辞任すると発表。ドイツ議会は前日、シュレーダー氏の公人としての特権をはく奪していた。

▽G7財務相、ウクライナへの追加支援95億ドルを採択。これでG7が確約した支援は198億ドルに達した。

▽トルコ大統領、21日にフィンランドと協議する方針を表明。誰と協議するかは明らかにしていない。

▽ドイツとカタールが液化天然ガス(LNG)の取引を強化する協定に署名。ドイツは2つのLNGターミナル建設計画を進めている。

5月19日
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説でロシア軍が東部ドンバスで無意味な砲撃を繰り返していると非難した。ゼレンスキー氏によると、ウクライナ軍は北東部ハルキウ州などの解放を進める一方、ロシア軍はドンバスで圧力を強めているという。

▽米上院、約400億ドルのウクライナ支援法案を賛成多数で可決。バイデン大統領は日韓歴訪後、速やかに署名する見込み。

▽ロシア国防省、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から新たにウクライナ兵771人が投降したと発表。これで投降した兵士は1730人になった。負傷兵はロシア支配地域の医療機関に、負傷していない兵士はドネツク州の収容所に連行されたと伝えられている。

▽ウクライナ外相、一部のEU加盟国からひどい扱いを受けていると非難。独ショルツ首相は同日、ウクライナのEU加盟手続きを早めることはできないという見解を示していた。フランスも加盟には数十年かかると示唆している。

▽米バイデン大統領、フィンランドとスウェーデンの両首脳と会談。両国のNATO加盟を全面的に支持すると表明した。

▽NATO事務総長、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟を確信していると表明。トルコの懸念にも対処できるとした。

▽米国務省、1億ドル規模のウクライナへの追加兵器支援を承認。これで米国のウクライナ支援は39億ドルに達した。

▽ベラルーシ大統領、ロシアから核弾頭を搭載できるミサイルシステム「イスカンデル」と地対空ミサイル「S400」を購入したと発表

▽ドイツ議会、ロシアのエネルギー企業の役員にとどまり続けるシュレーダー元首相の特権をはく奪すると発表。同氏の政治事務所には年間約40万ユーロの公費が使われていたとみられる。

▽ロシア兵の戦争裁判、検察がシシマリン被告に終身刑を求刑。

▽ロシア外務省、ウクライナ南部港湾都市の穀物輸送再開を求める国連事務総長の要請について、再開には西側の対ロシア制裁の見直しが必要という見解を示した。

▽イタリア首相、交渉による早期停戦を実現するよう改めて呼びかけ、ウクライナへの支援を継続すると表明。ドラギ首相の連立政権内では兵器供与を維持するかどうかで緊張が高まっている。

▽欧州委員会、対ロシア制裁で押収したオリガルヒ資産をウクライナ支援に充てる方法を検討中と明らかにした。欧州議会議長も同様の考えを表明している。

▽ロシア野党党首ナワリヌイ氏の政治チームと米上院議員らが会談。ナワリヌイ氏はモスクワ近郊の刑務所に収監されている。

5月18日
▽フィンランドとスウェーデン、NATO本部に加盟申請書を提出。

▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説でロシア軍のミサイル攻撃を非難する一方、それらの攻撃は軍事的な利益をもたらさなかったとした。

▽ドネツク人民共和国、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所内に今もウクライナ兵1000人以上が残っていると発表。同国の首長デニス・プシーリンが明らかにした。

▽ロシア国防省、東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から投降したウクライナ兵は959人にのぼると発表。

▽首都キーウのロシア兵戦争裁判、民間人を射殺したとされるシシマリン被告が罪を認める。被告は2月28日に北東部スムイ州で自転車に乗っていた62歳の男性を銃殺したとして、殺人罪に問われている。

▽トルコ大統領、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟申請について、同盟国にトルコの懸念に配慮するよう呼びかけた。トルコは北欧諸国が同国でテロ組織に指定されているクルド人武装勢力をかくまっているなどと非難している。

▽米国防長官、スウェーデン国防相と会談。NATO加盟と申請が承認されるまでの空白期間の安全保障などについて協議した。

▽米国、首都キーウの大使館業務を再開。

▽ベラルーシ大統領、死刑の適用範囲を拡大する法律に署名。テロ未遂も死刑に処される可能性。

▽米モルガン・スタンレー、ウクライナの22年GDPは戦争が長期化すれば60%減少する可能性があると報告。黒海やアゾフ海に面する貿易拠点を失う最悪のシナリオを想定。

▽欧州委員会、ウクライナへの追加支援90億ユーロを提案。年内に行うとしている。実施には加盟27カ国の合意が必要。

▽ロシア副首相、ドローンなどを攻撃できる新型レーザー兵器をウクライナに投入していると明らかにした。米国防総省はレーザー兵器の使用を裏付ける証拠は見つかっていないと報告している。

▽国連事務総長、ロシアに対し、ウクライナの穀物輸出を認め、ロシア産食料と肥料への無制限アクセスを保証するよう強く要請した。

▽ロシア外務省、仏伊スペインの外交官85人を国外追放したと発表。フランスが34人、スペイン27人、イタリア24人。

▽フィンランドガス会社、ロシア国営ガスプロム社が週内にも天然ガス供給を停止する可能性があると発表。フィンランドは天然ガスの大部分をロシアから輸入しているが、国内で消費するエネルギーにおけるガスの割合は5%に過ぎない。

▽ロシアで事業を展開するグーグルの子会社、破産手続きを開始すると発表。

5月17日
▽ウクライナ軍、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所を防衛していた部隊(アゾフ連隊)の任務を終了したと発表。同製鉄所をめぐる攻防は終了したものと思われる。

▽ロシア国防省、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に立てこもっていたウクライナ兵265人が投降したと発表。このうち51人が重傷で、治療の必要な人はロシア支配地の医療機関に搬送したとしている。

▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で、ロシア軍が西部リビウや北東部地域をミサイルで攻撃し、ルハンシク州では空爆を実施したと報告。

▽ゼレンスキー大統領、仏カンヌ国際映画祭の開会式でビデオ演説。「最後には憎しみは消え、独裁者は死ぬ」と明言した。

▽ウクライナ国防省、ロシアとの戦いが長期戦の局面に入ったという見方を示した。

▽フィンランドとスウェーデン、18日にNATO本部に加盟申請書を提出すると発表。

▽国際刑事裁判所、ウクライナに創設以来最大の調査団(42人)を派遣すると発表。ロシアの戦争犯罪に関する調査、証拠、証言を集める予定。

▽ウクライナとロシア当局者、停戦交渉が停滞しているとお互いを非難した。

▽米財務長官、EUが検討しているロシア産原油の段階的な禁輸について、輸入関税と組み合わせることができるという見方を示した。

▽米国務省、ロシアの戦争犯罪や残虐行為の証拠を集めて分析するプログラムを立ち上げると発表。

▽仏マクロン大統領、ゼレンスキー大統領と電話会談を行い、ウクライナへの兵器供与を加速させると表明。

▽米ホワイトハウス、バイデン大統領が19日にフィンランドとスウェーデン首脳と会談すると発表。NATO加盟やウクライナ支援などについて協議する。

▽ロシア外相、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟しても「大きな変化ない」とした。プーチン大統領もNATOが両国に「軍事インフラ」を配備すれば対応すると述べている。

▽ロシア外務省、フィンランド外交官2人を追放し、バルト海諸国理事会から脱退したと発表。

▽国際原子力機関、今後数週間のうちにチェルノブイリ原発に新たな専門家チームを派遣する予定と発表。

5月16日
▽ゼレンスキー大統領、国際通貨基金(IMF)専務理事とオンライン協議を行い、財政支援について協議したと明らかにした。

▽ウクライナ国防省、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から負傷したウクライナ兵53人がロシアの支配下地域の病院に搬送されたと報告。また、同製鉄所内のウクライナ兵211人がロシア支配地域の町に移送されたとした。この兵士たちは捕虜交換の対象になる。

▽西部リビウで複数の爆発音。ロイター通信などが報じた。負傷者の有無は明らかにされていないが、州知事はテレグラムの投稿で、「防空は機能した」と報告した。

▽東部ルハンシク州知事、市内の病院がミサイル攻撃を受け、少なくとも2人が死亡、9人が負傷したと報告。

▽プーチン大統領、集団安全保障条約機構(CSTO)の首脳会議で北欧2カ国のNATO加盟申請は脅威と見なしていないものの、NATOがそこに軍事インフラを設置すれば「対応を講じる」と警告した。

▽スウェーデン政府、NATO加盟を正式表明。まもなくNATOに正式通知するとした。

▽トルコ大統領、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に反対すると明言。北欧諸国はクルド人武装勢力を支援し、トルコに貿易制裁を科していると非難した。

▽米マクドナルド、ロシア事業撤退を発表。3月にロシア国内の全店舗を閉鎖していた。

▽仏自動車大手ルノー、ロシア事業をロシアに売却したと発表。ルノーはロシア自動車大手アフトワズの株式を68%保有していた。売却にはモスクワのルノー工場も含まれる。

▽ベラルーシ大統領、集団安全保障条約機構(CSTO)の首脳会議で旧ソ連同盟国が一致団結すれば、ロシアとベラルーシに対する「地獄のような制裁を避けることができた」と主張した。

▽ロシア外務省、西側諸国とG7がロシアの孤立化を図った結果、世界の食料供給に深刻な影響が出たという見方を示した。

▽米共和党のマコーネル上院少数党首、訪問先のスウェーデンで「米議会は8月中に北欧2カ国のNATO加盟申請を批准する」という見方を示した。

▽ハンガリー首相、議会演説でロシア産原油を段階的に禁輸するEUの新たな対ロシア制裁を支持しないと明言。EU制裁を発動するには加盟27カ国の合意が必要。

2022年5月26日/ウクライナ、首都キーウ郊外のイルピン(Natacha Pisarenko/AP通信)
5月1日~15日

5月15日
▽東部ハルキウ州のウクライナ軍がロシア国境に到達。ロシア軍は同州の主要拠点から撤退した模様。ウクライナ軍はフェイスブックの投稿でゼレンスキー大統領にハルキウ奪取を報告した。

▽ウクライナ外相、ベルリンで米ブリンケン国務長官と会談し、軍事支援などについて協議したと明らかにした。

▽ウクライナ政府、ロシア軍が複数の町と軍拠点をミサイルで攻撃したと報告。東部地域では化学プラントと高層ビルが攻撃を受け、少なくとも2人が死亡した。

▽ベルリンでNATO外相会合。ウクライナへの支援、対ロシア制裁、食料安全保障、フィンランドとスウェーデンの加盟などについて協議した。フィンランド、スウェーデン、ウクライナの外相も出席。

▽NATO事務総長、フィンランドとスウェーデンの加盟をめぐるトルコの懸念に対処できるとした。トルコ政府は北欧諸国がトルコでテロリストと見なされているクルド人武装勢力を支援していると非難している。

▽フィンランド首脳、NATO加盟を正式申請。ニーニスト大統領は議会と政府の外交政策委員会が加盟申請を採択したと発表した。

▽スウェーデン政府、NATO加盟を支持すると発表。数日中に正式に加盟を表明する予定。

▽米共和党のマコーネル上院少数党首、訪問先のスウェーデンで約400億ドルのウクライナ支援法案の採決は18日に行われるという見方を示した。

▽英国防省、ロシア軍の現状について、「2月末に投入した兵力の3分の1を失い、侵攻計画は大幅に遅れている」という分析結果を公表した。

▽ウクライナ国防省、ポーランドなどから多くの市民が帰国していると報告。帰国者は主に西部リビウや首都キーウなど、ロシア軍の攻撃が収まった地域に戻ったとされる。

5月14日
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で東部ドンバスの戦況について、「困難な状況にあることに変わりはない」とし、「ロシア軍はある程度の勝利を収めている」と説明した。

▽ウクライナ軍、北東部ハルキウ州の主要都市を占領していたロシア軍を撃退したと発表。声明によると、ロシア軍は主要都市から撤退し、補給ルートの警備に焦点を合わせたという。米シンクタンクの戦争研究所も「ウクライナ軍はハルキウの戦いを制した」という見解を示している。

▽ウクライナ副首相、アゾフスタリ製鉄所に立てこもっている負傷兵60人を避難させる交渉を進めていると報告。

▽マリウポリ市長、民間人を乗せた車両500~1000台の避難を許可されたと発表。ウクライナの管理下に置かれているザポリージャ州の避難所に向かうとのこと。

▽ウクライナ外相、G7外相会合でウクライナ軍への軍事支援強化と、ウクライナを再建するためにより多くのロシア資産を差し押さえるよう要請した。

▽ロシア大統領府、プーチン大統領がフィンランドのニーニスト大統領と電話会談を行ったと発表。プーチン氏はフィンランドの軍事的中立の放棄に懸念を表明し、NATOへの加盟申請提出は両国の関係を悪化させると警告した。

▽G7外相、ウクライナ侵攻が世界規模の食料・エネルギー危機を引き起こしていると警告。ロシア外務省はこの主張を却下し、西側の対ロシア制裁が物価を押し上げていると反発した。

▽ベルリンで非公開のNATO外相会合始まる。

▽米共和党のマコーネル上院少数党首を含む代表団がキーウを訪問、ゼレンスキー大統領と会談した。米上院は来週、約400億ドルのウクライナ支援法案を採決する予定。

▽ウクライナのバンド「カルーシュ・オーケストラ」がユーロビジョン優勝。ゼレンスキー大統領も祝意を表明した。

▽スウェーデンでNATO加盟に反対するデモ。数百人が参加した。

5月13日
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で「戦争の期間を予測することは不可能」と述べ、戦争の長期化も視野に入れていると示唆した。

▽アゾフスタリ製鉄所のアゾフ連隊、地元メディアの取材の中で、可能な限りロシア軍に抵抗し続けるとあらためて決意を表明。

▽東部ドネツク州知事、ロシア軍の砲撃で民間人少なくとも1人が死亡、12人が負傷したと報告。ロシア軍は東部と南部地域への攻勢を強めているとされる。

▽ウクライナ検察、ロシア兵に対する41件の裁判を準備していると発表。起訴する兵士の数は明らかにしなかった。

▽キーウの地方裁判所、ロシア兵軍曹の裁判始まる。21歳のシシマリン被告(軍曹)。

▽米バイデン大統領、フィンランドとスウェーデンの両首脳と電話会談。両国のNATO加盟を支持した。

▽米国防総省、オースティン国防長官とロシアのショイグ国防相が電話会談を行ったと発表。オースティン氏は即時停戦を要求したが、進展はなかったとしている。

▽イギリス、ロシアに追加制裁。プーチン大統領の元妻を含む12人を制裁リストに追加した。

▽スウェーデン議会、安全保障政策に関する報告書を公表。NATOに加盟すれば紛争のリスクが低減されるという見方を示した。スウェーデンは数日中にNATOに加盟申請を提出するかどうかを決めるとみられる。

▽トルコのエルドアン大統領、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に否定的な見方を示す。両国の加盟には現加盟30カ国の合意が必要。

▽G7・EU外相、ウクライナへの追加支援と兵器供与を支持すると表明。13日の会合にはウクライナとモルドバの外相も出席した。

▽米オースティン国防長官と英ウェレス外相が会談。ウクライナへの追加支援などについて協議した。

▽EU当局者、5月中にロシア産原油の段階的禁輸を含む新たな対ロシア制裁の合意を目指すとした。ロシア産原油に依存しているハンガリー、ブルガリア、チェコ、スロバキアは禁輸に反対している。

▽独首相府、ショルツ首相とプーチン大統領が電話会談を行ったと発表。

▽英国防省、ウクライナ軍がロシア軍の渡川を阻止し、多大な損害を与えたと発表。ロシア軍は東部ルハンシク州とドネツク州の境界近くの川を渡ろうとしたがウクライナ軍に撃退されたという。

▽ロシア送電事業者、フィンランドへの電力供給を14日から停止すると発表。

5月12日
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が北部チェルニヒウの学校を破壊したと報告。負傷者は出ていない模様。

▽ロシア軍、北部と南部に対する攻撃を維持。ハルキウ、ドネツク、オデーサなどで死傷者が報告されている。

▽南部オデーサ当局、黒海のロシア戦艦を攻撃し破損させたと発表。黒海では再び戦闘が発生しているとされる。

▽ウクライナ副首相、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所内に立てこもっているアゾフ連隊を救出する交渉を開始したと発表。同製鉄所内には民間人約100人が取り残されているとされる。

▽フィンランド首相と大統領、NATOへの加盟を支持すると発表。今週末に正式決定を下す予定。

▽スウェーデン外相、NATOに加盟申請を出すか否かについて、フィンランドの決定を考慮するとした。一方、地元のエクスプレッセン紙は、「政府は来週NATO加盟を申請する」と報じた。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が北東部ハルキウ州の村で民家を砲撃し民間人を殺害したと報告。ウクライナ軍はロシア軍をハルキウの支配地域から追い出している。

▽米国、ロシア軍がウクライナ人数万人を親ロシア地域に強制連行したと非難。ウクライナ政府は120万人以上が連行されたと報告している。

▽国連人権理事会、ウクライナに関する特別会合を開き、ロシア軍の人権侵害の調査を開始する決議案を賛成多数で採択した。

▽ウクライナの国外避難民600万人超える。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告。

▽ロシア外務省、フィンランド首脳がNATO加盟を表明したことについて、軍事的対抗措置を取ると警告した。

▽独副首相、ロシアがエネルギーを兵器利用していると非難。ロシアの天然ガス供給が減少していることも明らかにした。

▽ドイツ、G7外相会合始まる。ウクライナとモルドバの外相も出席。コロナに感染し療養中のブリンケン国務長官は14日にドイツに向かう予定。

5月11日
▽ゼレンスキー大統領、南部ヘルソン州の親ロシア指導者がロシアに編入を要請すると発表したことについて、「ロシア軍に占領された地域を解放する」と述べた。

▽マリウポリ当局、ロシア軍が市内のすべての避難経路を封鎖したと発表。アゾフスタリ製鉄所を含む市内には民間人約10万人が取り残されているとされる。

▽南部ヘルソン州の親ロシア指導者、ロシアメディアのインタビューの中で、「ロシアに併合を要請する」と述べた。ヘルソンはロシア軍の支配下に置かれている。

▽ウクライナ政府、北東部ハルキウ州の4つの村をロシア軍から奪取したと報告。ロシア軍は東部と南部で攻勢を強めているとされるが、ウクライナ軍はこれに徹底抗戦し、押し返している模様。

▽米バイデン大統領、訪問先のイリノイ州農家でロシアが世界規模の食料価格高騰を引き起こしていると非難し、農業従事者への支援を表明した。

▽ロシア当局、ウクライナ国境近くのベルゴロド州にウクライナ軍が攻撃を仕掛け、1人が死亡したと主張。

▽スウェーデンとイギリスの首脳、相互安全保障に関する合意文書に署名。スウェーデンとフィンランド政府は今週、NATOに加盟申請を提出するか否かを発表する見込み。イギリスはフィンランドとも同様の文書を取り交わす予定。

▽ロシアからウクライナを経由して欧州に供給される天然ガスの供給量が25%減少。ガス輸送システム運営会社GTSOUは10日に一部のパイプラインを停止すると発表していた。ロシア軍の攻撃が原因とのこと。

▽ゼレンスキー大統領と独ショルツ首相が電話会談。

▽ロシア外務省、ポーランドでロシア大使が赤い液体をかけられた問題について、ポーランド政府に公式謝罪を要求。

▽イタリア首相、ウクライナの戦争を終結させるために米露首脳会談を行う必要があるという見解を示した。

▽国連事務総長、ウクライナ侵攻が世界の食糧安全保障を脅かし、世界規模の飢饉に発展する可能性があると警告。

▽ドネツク人民共和国、ウクライナからの自称独立を祝う式典を開催。

▽ルーマニア外務省、ウクライナ南部と国境を接するモルドバの分離主義国家「沿ドニエストル」で活動していたルーマニア人ジャーナリスト2人が一時的に拘束されたと発表。

▽チェコ大統領、ウクライナの民兵部隊入りを志願する103人の渡航を承認。合法的に現地入りするためには首相の署名も必要。

5月10日
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で、ウクライナ軍は北東部ハルキウ州の占領地からロシア軍を追い出していると明らかにした。

▽マリウポリ当局、アゾフスタリ製鉄所内に民間人約100人が取り残されているとした。ウクライナとロシア政府は先週、民間人の避難は完了したと報告していた。

▽ウクライナ当局、南部オデーサを含む複数の都市をロシア軍がミサイルで攻撃したと報告。

▽ウクライナ外相、ドイツがロシア寄りの政策を転換したことを歓迎した。クレバ外相は独ベーアボック外相と会談した。ベーアボック外相はキーウ郊外のブチャも視察した。

▽米国家情報長官、ロシア軍は東部ドンバス制圧後も軍事作戦を継続し、ウクライナ南部と国境を接するモルドバ東部の分離主義国家「沿ドニエストル」との陸上回廊を形成するという見解を示した。

▽リトアニア大統領、仏マクロン大統領が提唱した「欧州政治共同体」の創設について、ウクライナのEU加盟手続きの迅速化を否定する措置と批判した。一部のEU加盟国はウクライナをEU加盟候補国にすることさえ慎重になっている。

▽ウクライナ初代大統領レオニード・クラフチュク氏死去。88歳。

▽国連人権理事会、ロシアに代わる理事国にチェコを選出。

▽ウクライナのガス輸送システム運営会社GTSOU、ロシアからウクライナを経由して欧州に輸送されている天然ガスパイプラインを停止すると発表。ロシア軍の攻撃が原因としている。

▽ベラルーシ軍、ウクライナ国境付近の3地域に特殊作戦部隊を配備すると発表。

▽欧米の主要国、ウクライナ侵攻直後に衛星インターネットの数千台のモデムを使用不能にしたサイバー攻撃にロシアが関与していたと発表。

▽ポーランド首相、駐ロシア大使がワルシャワのソ連兵墓地で親ウクライナグループに赤い液体をかけられた事件について、ロシア大使館が外務省の支持に従っていれば事件を避けることができたと述べた。

5月9日
▽ゼレンスキー大統領、対独戦勝記念日の演説でロシアによる専制を許さず、「今回も勝利する」と誓った。

▽マリウポリ当局、ロシア軍がアゾフスタリ製鉄所に戦車や大砲を用いる部隊を投入したと明らかにした。ウクライナ政府は同製鉄所の民間人避難は完了したと報告している。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が南部オデーサのショッピングセンターをミサイルで攻撃し、少なくとも1人が死亡、5人が負傷したと報告。

▽プーチン大統領、モスクワの軍事パレードでウクライナ侵攻を擁護し、「ロシア軍はロシアの平和と安全を守るためにウクライナで戦っている」と主張した。戦争宣言はせず、戒厳令や国家総動員法にも言及しなかった。

▽米バイデン大統領、ウクライナへの兵器供与を加速させる武器貸与法案(レンドリース)に署名。武器貸与法は第二次世界大戦における対ナチス戦で同盟国に多くの兵器を供与したことで知られる。

▽欧州議会のミシェル議長、南部オデーサを訪問しシュミハリ首相と会談。AFP通信によると、会談中にロシア軍のミサイル攻撃があり、両首脳は一時避難を余儀なくされたという。

▽ポーランド、首都ワルシャワのソ連兵墓地を訪問した駐ロシア大使に親ウクライナグループが赤い液体をかける。ロシア外務省は外交官に対する攻撃を非難した。

▽米民主党、398億ドルのウクライナ支援予算法案を提出することで合意。ロイター通信などが報じた。バイデン大統領は330億ドルの補正予算を速やかに成立させるよう議会に求めていた。

▽ホワイトハウス報道官、プーチン大統領の軍事パレード演説を「偽情報」と批判。

▽国連人権理事会、ウクライナ政府の要請を受け、12日に特別会合を開催すると発表。

▽米商務省、ウクライナの鉄鋼品に対する関税(25%)を1年間停止すると発表。

▽国連のグテレス事務総長、ウクライナ南部と国境を接するモルドバを訪問。モルドバ東部の分離国家である沿ドニエストルにはロシア兵約1500人が駐留している。

5月8日
▽G7とゼレンスキー大統領がオンラインで協議。G7はロシア産原油の段階的禁輸で一致した。米国はガスプロムバンクの幹部などを制裁対象に追加。

▽ゼレンスキー大統領、東部ルハンシク州の学校が空爆を受け、民間人60人が死亡したと発表。

▽ウクライナ軍、北東部ハリキウの一部地域でロシア軍から占領地を奪取している模様。前線の詳細は明らかになっていないが、ウクライナはロシア軍を国境に押し返しているとされる。

▽マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に立てこもっているウクライナ軍、降伏を拒否。

▽アゾフスタリ製鉄所に避難していた最後の民間人グループがザポリージャ州の避難所に到着。

▽独ショルツ首相、終戦記念日の演説でウクライナとの連帯を改めて表明。ウクライナに人道・金融・軍事支援を提供すると発表した。

▽カナダのトルドー首相、キーウ郊外のイルピンを訪問。

▽米ファーストレディ、ウクライナとスロバキア国境付近の学校を訪問。ゼレンスキー大統領の妻オレナ氏と会談した。

▽米国務省、ロシア軍関係者へのビザ発給を制限すると発表。キーウ郊外ブチャの作戦に関与したとされる部隊関係者を含む。

▽U2ボノさん、キーウの地下鉄構内でサプライズコンサート。

5月7日
▽ウクライナ副首相、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から、女性や子供を含む民間人が全員退避したと発表。ウクライナ軍の兵士はロシア軍との戦いを続けているとみられる。

▽ゼレンスキー大統領、アゾフスタリ製鉄所の民間人避難が完了したことについて、明日以降は負傷者と医療従事者の避難に焦点を当てるとした。大統領によると、製鉄所の人道回廊を確保する取り組みは8日も続く見込み。ロシアは回廊の設置期間を5日~7日としていた。

▽ウクライナ政府、北東部ハルキウの5つの村をロシア軍から奪取したと発表。ロシア国境に近いハルキウ州の大部分はロシア軍の占領下に置かれているとされる。

▽ロシア軍の攻撃続く。南部オデーサではミサイル攻撃、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所でも砲撃が確認された。

▽ロシア、首都モスクワの赤の広場で対独戦勝記念 軍事パレードのリハーサル。

▽ロシア報道官、5月9日にマリウポリで式典は開催されない予定とした。ペスコフ報道官は記者団に、「来るべき時にそこで祝賀行事を開く」と説明した。

5月6日
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説で5月9日の対独戦勝記念日にドイツ首相と大統領をウクライナに招待したいと表明。

▽ゼレンスキー大統領、英メディアのオンラインインタビューの中で、南東部マリウポリは完全に破壊され、アゾフスタリ製鉄所ぐらいしか残っていないと述べた。

▽ウクライナ政府、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から民間人50人が避難したと発表。ロシアメディアも避難が続いていると報じた。

▽マリウポリのアゾフ連隊、ロシア軍はアゾフスタリ製鉄所への攻撃を続けており、避難活動を妨害している非難した。

▽EU、新たな対ロシア制裁の柱である原油禁輸の実施方法を調整。欧州委員会は原油を6カ月以内、石油製品を2022年末までに段階的に禁輸すると提案しているが、チェコ、スロバキア、ハンガリーに猶予期間を与えた。

▽米国務省、ウクライナへの追加軍事支援(約200億円)を発表。

▽米国防総省、同省がロシア軍の旗艦「モスクワ」の撃沈を支援したという報道を否定した。ウクライナはネプチューンミサイルでモスクワを撃沈したと主張しているが、ロシアは火災、爆発、その後の牽引で沈没したとしている。

▽米政府、8日にG7首脳とゼレンスキー大統領のオンライン協議を行うと発表。ホワイトハウス報道官は、「8日に行うことが重要」とした。ロシアは5月9日の対独戦勝記念日に軍事パレードを行う予定。

▽ロシア議会議員がウクライナ南部へルソンを訪問、ロシアはウクライナ南部に永遠にとどまると宣言した。ウクライナ政府はヘルソンを含むロシアに占領された地域で「偽の独立住民投票」が行われる可能性があると警告している。

▽ドイツ、ウクライナに自走砲7両を供与すると発表。

▽ルガンスク人民共和国当局、マリウポリのウクライナ語と英語で書かれた地名標識を撤去し、ロシア語の標識に変更したと発表。

▽ハンガリー首相、欧州委員会が提案した新たな対ロシア制裁の中に原油の段階的な禁輸が含まれていることについて、「一線を越えた」と非難した。委員会は年末までに禁輸を達成するとしているが、ロシア原油に依存しているハンガリーとスロバキアには来年末まで猶予を与える。実施には加盟27カ国の合意が必要。

▽欧州議会ミシェル議長、凍結したロシア資産を売却し、ウクライナの復興に充てると提案。カナダと米政府も同様の提案を行い、実施に向けた準備を進めている。

▽国連安保理、ウクライナの平和と安全に深い懸念を表明する声明を採択。ロシアも支持した。

▽ドイツ警察、9日の対独戦勝記念日に先駆け、ウクライナ侵攻を称賛する試みを取り締まると発表。ベルリン市内の警備を強化するとした。

5月5日
▽ゼレンスキー大統領、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に取り残されている民間人の避難について、長期的な停戦が必要と述べた。ロシアは製鉄所で3日間(5日~7日)の停戦を実施し、人道回廊を設置すると発表している。

▽ゼレンスキー大統領、独首相と大統領をウクライナに招待したと明らかにした。シュタインマイヤー大統領は先月、キーウへの訪問を打診したものの、親ロシアであったことを理由に断られていた。

▽ゼレンスキー大統領、インフラの再建やロシア軍の撃退に必要な戦費を集めるためのクラウドファンディングサイト「UNITED24」を開設したと発表。

▽国連事務総長、アゾフスタリ製鉄所の民間人避難は予定通り行われているとした。

▽マリウポリのアゾフ連隊、ロシア軍が停戦の約束を無視して製鉄所を攻撃したと非難した。ロシアは前日、製鉄所で3日間の停戦を実施し、民間人を避難させる人道回廊を設置すると述べていた。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が5月9日の対独戦勝記念日に先立ち、ミサイル攻撃を強めるかもしれないという見方を示し、国民に警戒を呼び掛けた。

▽ロシア軍、5日のミサイル攻撃でウクライナ軍の施設45カ所を破壊したと主張。

▽米バイデン大統領と独ショルツ首相が電話会談。ロシアのウクライナ領併合を認めない方針で一致した。ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国はロシア編入の是非を問う「偽の住民投票」を行う可能性がある。

▽米国防総省、マリウポリに配備されていたロシア兵の大部分が北に移動したという分析結果を公表。ロシア軍の勢いに変化は見られないとした。

▽米国防総省、米情報機関がウクライナ軍にロシア軍将官の所在地を伝え殺害を支援したというニューヨーク・タイムズ紙の報道を否定。カービー報道官はウクライナの自衛を支援する情報は伝えたと認める一方、ロシア軍将官の所在に関する情報は提供していないとした。

▽米ホワイトハウス、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を申請した場合、米国は審査期間中に発生しうる安全保障の問題に対処できるとした。両国は審査期間中にロシアの攻撃にさらされる可能性があると懸念を表明している。

▽イスラエル政府、ベネット首相とプーチン大統領が電話会談を行い、ロシア外相が「ヒトラーにはユダヤ人の血が流れている」と発言したことについて、プーチン大統領が謝罪したと発表した。

▽欧州航空安全機関、戦争の影響で付近を航行する民間旅客機が誤って標的(ミサイル攻撃やサイバー攻撃など)になる可能性があると警告。

▽中国とロシアの中央銀行、双方の国有決済システムの有効活用について議論。タス通信が報じた。ロシアの主要銀行はSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除されている。

▽フランスとトルコの首脳が電話会談。

▽日本とイギリスの首脳がロンドンで会談。新しい日英安保協定を締結。国際社会と足並みをそろえてロシアに対抗し、ウクライナを支援するとした。

▽ポーランドでウクライナを支援する国際会議開催。ポーランドとスウェーデンが欧州委員会と連携して主催した。ポーランド首相によると、65億ドルの支援が集まったという。

世界食糧計画、ウクライナの港を開き、小麦とトウモロコシの輸出を再開するよう国際社会に呼びかけた。声明によると、2月24日の開戦以来、世界の輸出小麦価格は22%、トウモロコシ価格は20%上昇したという。

▽フィンランド、ウクライナへの軍事支援強化を表明。

▽リトアニアとポーランドを結ぶ天然ガスパイプライン開通。両国の首脳が式典に出席、開通を祝った。

5月4日
▽マリウポリ市長、アゾフスタリ製鉄所で激しい戦闘が発生し、アゾフ連隊と連絡が取れなくなったと明らかにした。ロシアは製鉄所への攻撃を否定している。

▽ウクライナ政府、ロシアが5月9日の対独戦勝記念日にマリウポリで軍事パレードを計画しているという見方を示した。一部の専門家は、プーチン大統領は記念日に「戦争状態」を宣言する可能性があると指摘しているが、大統領報道官はこの噂をナンセンスと一蹴している。

▽欧州委員会、ロシア産原油の禁輸を含む第6弾制裁をEU加盟27カ国に提案。実施には27カ国の同合意が必要。合意を得られれば、原油は半年以内、石油製品の輸入は年末までに段階的に廃止される。

▽ハンガリー外相、欧州委員会の対ロシア追加制裁について、現在の内容では賛成できないと表明。ハンガリーは国内で消費する石油の65%、天然ガスの85%をロシアから輸入している。

▽スウェーデン外相、スウェーデンとフィンランドがNATO加盟を申請した場合、米国が申請期間中に安全保障を提供すると明らかにした。

▽ロシア軍、ポーランドとリトアニアに挟まれた飛び地カリーニングラードで核弾頭を搭載できる地上発射型ミサイル「イスカンデル」の発射訓練を行ったと発表。

▽ロシア国防省、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所で3日間(5日~7日)の停戦を実施し、人道回廊を設置すると発表。国連、赤十字、ウクライナ政府が関与しているかどうかは不明。

▽EU、モルドバへの軍事支援を大幅に強化すると発表。欧州議会のミシェル議長と同国のサンドゥ大統領が共同記者会見で明らかにした。ウクライナ南部と国境を接するモルドバ東部の分離主義国家「沿ドニエストル」では爆発が相次いでいる。

▽ベラルーシ軍、即応能力を確認する軍事演習を実施したと発表。ロシア軍はベラルーシ領内でも補給を行っているとされる。

▽ロシア外務省、岸田首相を含む日本政府高官数十人の入国を禁止に。

▽英政府、ロシアへのサービス輸出(経営コンサルティング、会計、PRサービスなど)をすべて停止し、個人や団体に追加制裁を科すと発表。

▽日本とイタリアの首脳がローマで会談。両首脳はG7を含む国際社会が団結し、ウクライナ政府と国民への支援を提供するために最大限の努力をすることで一致した。

5月3日
▽国連、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から民間人101人が避難したと発表。避難した人々はウクライナの管理下にあるザポリージャ州の避難所で人道支援を受けているという。マリウポリ市長によると、製鉄所地下にはまだ200人以上の民間人が残されている。

▽ウクライナ政府、ロシア軍が全国の鉄道インフラを攻撃していると非難。

▽ロシア軍、アゾフスタリ製鉄所への攻撃を再開。ロシア国営メディアが報じた。

▽プーチン大統領、仏マクロン大統領との電話会談の中で、西側のウクライナへの兵器供与をやめるよう要求。マクロン大統領は即時の停戦と民間人の避難を続行するよう求めた。

▽ロシア外務省、「イスラエルはウクライナのネオナチを支持している」と声明を発表。イスラエルのラピド外相はロシアのラブロフ外相が「ヒトラーにはユダヤの血が流れていた」と発言したことに猛反発していた。

▽英ジョンソン首相、ウクライナ議会で演説。4億5000万ポンド(約730億円)相当の追加軍事支援を発表した。

▽ロシア軍、南部オデーサや西部リビウのウクライナ軍拠点を攻撃したと発表。リビウ市長は市内の発電所が攻撃を受け、一部地域が停電したと報告している。東部ドネツク州などでも攻撃続く。

▽ウクライナ検事総長、プーチン大統領はレイプを戦術のひとつとして利用し、戦争犯罪を犯していると非難。検察は関係機関や西側当局と協力して首都キーウ郊外のブチャなどで戦争犯罪の証拠を収集している。

▽独ショルツ首相、地元メディアのインタビューの中で、ロシアがウクライナ以外の国に攻撃を仕掛ける可能性を否定できないとした。

▽ドネツク州知事、ロシア軍が化学プラントを攻撃し、少なくとも10人が死亡、15人が負傷したと報告。

▽スロバキアとハンガリー、EUのロシア産エネルギー(天然ガスと石油)を標的とする制裁には賛成しないと表明。EU加盟27国は第6弾制裁の協議を4日から始める予定。

5月2日
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説でEUが近く新たな制裁を発表し、それにロシア産エネルギーへの制裁が含まれるという見通しを示した。

▽ウクライナ軍、ロシア軍が南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄への攻撃を再開したと明らかにした。国連と赤十字主導の民間人を避難させる活動は続いている模様。

▽ウクライナ軍、ロシアの占領下に置かれているズミイヌイ島近くでロシアの巡視船2隻を撃沈したと発表。軍はトルコ製のドローンで攻撃したとした。

▽米政府高官、ウクライナ東部の分離主義国家(ドネツクとルガンスク)が近日中のロシアへの編入を画策していると明らかにした。カーペンターOSCE大使によると、両国は5月中旬に編入の是非を問う住民投票を行う予定だという。

▽イスラエル外相、ロシアのラブロフ外相が「アドルフ・ヒトラーにはユダヤ人の血が流れていた」と主張したことに抗議し、ロシア大使を召還したと明らかにした。ロシアはウクライナの非軍事化と「非ナチ化」を目指すと繰り返し主張している。

▽ウクライナ政府、南部オデーサの住宅地にロケット弾が着弾し、子供1人が死亡、別の子供1人が負傷したと発表。ゼレンスキー大統領はその後、オデーサの寮が攻撃を受け、14歳の少年が死亡、17歳の少女が負傷したと明らかにした。

▽ドイツ副首相、ロシア産原油の即時禁輸を支持する用意があると表明。EUが準備している第6弾の追加制裁にロシア産原油の禁輸が盛り込まれる可能性がある。

▽UEFA、ロシアの女子代表と女子クラブチームの大会出場を禁止。対象は7月のUEFA女子欧州選手権と来年の女子ワールドカップ欧州予選。

▽インドのモディ首相とドイツのショルツ首相がベルリンで会談。ドイツは計100億ユーロをインドに拠出することに合意したが、ロシアをめぐる見解の相違は解消できなかった。インドはロシアを公式に非難せず、開戦後、ロシア産原油の輸入量を大幅に増やしたとされる。

▽ハンガリー、在ウクライナ大使館を西部リビウから首都キーウに戻す。

▽デンマーク外相がキーウを訪問。デンマークは在ウクライナ大使館をキーウに戻している。

▽南部オデーサの州知事、ロシア軍がルーマニアに続く主要な橋をミサイルで破壊したと発表。橋の崩壊はルーマニアからの物資輸送が滞ることを意味する。

5月1日
▽ゼレンスキー大統領、アゾフスタリ製鉄所から民間人約100人が避難したと発表。国連、赤十字、ウクライナ、ロシア当局の協力で避難活動が進んでいる模様。ロシアとウクライナが発表した避難者人数には差異がある。

▽ウクライナ政府、米国のナンシー・ペロシ下院議長が首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談したと発表。ペロシ氏は、米国は戦争が終わるまでウクライナを支援し続けると約束した。

▽米シューマ―上院院内総務、バイデン政権が要求したウクライナ支援策(330億ドル)にロシアのオリガルヒ資産の売却益を回せるようにする条項を追加する方針を示した。バイデン大統領は追加予算の確保と、オリガルヒ資産の売却益でウクライナを支援する法案を議会に提案していた。

▽スウェーデン外相、地元メディアのインタビューの中で、フィンランドのNATO加盟はほぼ確実という見解を示した。両国はNATOに加盟を申請するかどうかを協議しており、今後数週間以内に方針を示す見通し。

▽ウクライナと国境を接するロシアのクルスク州で鉄道橋が爆破された模様。AP通信が報じた。クルスク州とその周辺地域ではここ数日爆発が相次いでいる。

▽ロシア軍、東部ドネツク州やルハンシク州のウクライナ施設を攻撃。ウクライナ当局によると、民間人少なくとも4人が砲撃に巻き込まれ死亡、数十人が負傷した。

▽独副首相、今夏中にロシア産原油の輸入停止を目指すと発表。

▽独ショルツ首相、メーデー集会でウクライナへの経済・人道・兵器支援を続けると約束。

▽フランシスコ教皇、日曜礼拝でマリウポリの民間人の避難をあらためて強く呼びかける。

▽NATO合同軍事演習始まる。期間は5月1日~27日、実施場所は東欧の広い範囲。

2022年5月14日/ウクライナ、西部リビウで行われた葬儀(Emilio Morenatti/AP通信)
4月16日~30日

4月30日
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が燃料インフラを攻撃しているため、ウクライナ国内でも燃料不足が発生している報告。キーウ、ドニエプル、その他の都市で燃料不足が報告されている。これらの都市のガソリンスタンドは現在、燃料の購入量に制限を設けている。

▽マリウポリ当局、ロシア軍に包囲されているアゾフスタリ製鉄所から子供を含む民間人少なくとも20人が退避したと発表。ロシアのタス通信は25人が避難したと報じている。この避難が国連主導のものかどうかは分かっていない。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が南部オデーサの空港滑走路をミサイルで破壊したと発表。軍によると、この攻撃で滑走路は使用できなくなったという。ロシアは南東部地域への攻撃を強化している。

▽ウクライナ東部の町ポパスナの市長、地元メディアのオンライン取材の中で、住民31人を乗せた2台のバスがロシア軍の攻撃を受け、連絡が取れなくなったと明らかにした。住民の安否は不明。

▽キーウ警察、郊外のブチャで新たな集団墓地が見つかったと報告。

▽ウクライナ副首相、SNSにウクライナ兵7人と市民7人をロシアの捕虜と交換した投稿。ベレシチューク副首相によると、解放された女性兵士の1人は妊娠5か月だという。

▽ロシアのラブロフ外相、中国国営 新華社通信のインタビューの中で、米国とNATOにウクライナへの兵器供与を停止するようあらためて要求した。またラブロフ外相は、ウクライナの市民280万人がロシアへの避難を希望していると主張した。

▽ロシア外務省、ウクライナの市民100万人以上がロシアに避難したと主張。

▽スウェーデン政府、ロシア軍戦闘機の領空侵犯を報告。ロシアはスウェーデンとフィンランドのNATO加盟に強く反対し、実現すれば不測の事態に発展する可能性があると警告している。

▽英ジョンソン首相とゼレンスキー大統領が電話会談。マリウポリの状況や経済・人道支援などについて協議した。

▽仏マクロン大統領とゼレンスキー大統領が電話会談。仏大統領府によると、マクロン大統領はウクライナへの人道支援を保証すると約束したという。

▽UNHCR特使のアンジェリーナ・ジョリー氏が西部リビウを訪問。

4月29日
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説の中でロシアとの和平交渉がとん挫する可能性が高いと言及。南東部マリウポリの避難も難航しているとみられる。

▽マリウポリ市長、ロシア軍に包囲されているアゾフスタル製鉄所の水、食料、医薬品が切れたと報告。製鉄所の地下には兵士と市民推定2000人が避難しているとされる。

▽米国防総省高官、ロシアの侵攻はウクライナの強力な抵抗により、計画よりはるかに遅れているという見解を示した。AP通信が報じた。

▽ロシアのラブロフ外相、サウジメディアのインタビューの中でウクライナが民間人の避難と人道回廊の設置を妨害していると主張。またラブロフ外相は、モルドバも戦争に巻き込まれる可能性があると示唆した。

▽ロシア国防省、グテレス事務総長が訪問中のキーウに空爆を実施したと認めた。同省によると、軍はキーウのミサイル・宇宙航空企業アルチョームの建物を高精度ミサイルで攻撃したという。

▽インドネシア政府、11月のG20首脳サミットにプーチン大統領とゼレンスキー大統領を招待したと発表。

▽米国、インドネシアがG20サミットにプーチン大統領を招待したことについて、従来通りに扱うことはできないと反対を表明した。

▽米国務省、ベラルーシの野党指導者スベトラーナ・チハノフスカヤ氏への技術的支援の強化を検討していると明らかにした。チハノフスカヤ氏は昨年8月の大統領選に立候補したものの、ルカシェンコ大統領の弾圧に直面し、リトアニアへの亡命を余儀なくされた。

▽英NPO、ウクライナで活動していた英国人2人がロシア軍にスパイと疑われ拘束されたと明らかにした。NPO「プレジディウム・ネットワーク」によると、2人は25日に南東部ザポリージャ州の検問所でロシア軍に拘束されたという。

▽ウクライナ政府、世界保健機関(WHO)にロシアの侵攻で医療・保険体制が受けた影響について協議するオンライン緊急会合を要請。ロイター通信が報じた。

▽ドイツ、ウクライナへの長距離榴弾砲(大砲の一種)供与を検討。地元紙などが報じた。

▽ロシア中央銀行、政策金利を17%から14%に引き下げると発表。

▽ロシア財務相、ドル建て債の支払いをドルで行ったと発表。デフォルトを回避するための動き。

▽北部ハルキウ郊外の村から住民数百人がハルキウの中心部に避難。この村は開戦後まもなくロシア軍の占領下に置かれた。ハルキウの州知事によると、ウクライナ軍はこの村のロシア軍を押し出すことに成功したという。

▽米CNNニュース、ウクライナで義勇兵として戦った元海兵隊員1人が死亡したと報じた。

▽米国が資金提供するラジオ・フリー・ヨーロッパ、ウクライナで活動する女性ジャーナリストが首都キーウの空爆で死亡したと明らかにした。

4月28日
▽ロシア軍、グテレス事務総長が訪問中の首都キーウにミサイル攻撃。当局によると、少なくとも10人が負傷した。国連人道問題調整事務所は攻撃後の声明で、代表団は無事と説明した。

▽ゼレンスキー大統領、グテレス国連事務総長の訪問中にロシア軍が首都キーウを攻撃したことについて、「国連の面目つぶし」が狙いだと非難した。

▽国連グテレス事務総長、ゼレンスキー大統領との共同記者会見の中で、安保理の戦争を止めようとする努力が不足していることを認めた。常任理事国にロシアが含まれる限り、国連は強制力のある対抗措置を打てない。

▽ゼレンスキー大統領、ブルガリア首相と会談。

▽米バイデン大統領、330億ドルのウクライナ追加支援を発表。議会に速やかな承認を求めた。またバイデン大統領は、ロシア外相が核兵器の使用を示唆したことについて、「くだらない発言をすべきではない」と一蹴した。

▽米バイデン政権、押収したロシア資産をウクライナ支援に充てる法案を提案。成立すれば、オリガルヒの資産などが売却可能になり、その売却益でウクライナを支援できるようになる。

▽南東部マリウポリ当局、ロシア軍のアゾフスタル製鉄所に対する最新の爆撃で多くの死傷者が出たと報告。

▽ウクライナ検事総長、これまでに戦争犯罪の疑いがある事例を8600件特定したと明らかにした。検事総長によると、証拠収集には政府保安庁、警察、同盟国の捜査官など約8000人が従事し、ロシア軍の占領下にある南東部マリウポリ、東部ドネツク州やルハンシク州の調査はできていないが、避難してきた人々から聞き取りを行っているとした。

▽ウクライナ検察、首都キーウ郊外のブチャで戦争犯罪に及んだ疑いがあるとして、ロシア兵10人を捜査していると発表。対象は第35軍に所属する第64自動車化狙撃旅団の兵士10人。

▽英外務省、ウクライナで英国人1人が死亡、1人が行方不明と明らかにした。2人は義勇兵としてウクライナ軍に協力したとされる。

▽南部へルソンのロシア行政官、近くルーブルを導入すると発表。へルソンはロシア軍の占領下に置かれている。ウクライナはへルソンを含むロシア軍に占領された地域で「偽の独立住民投票」が行われる可能性があると警告している。

▽ウクライナ大統領顧問、ウクライナ軍にはロシア軍関連施設を攻撃する権利があるとし、ロシア領内を攻撃する可能性があると示唆した。

▽NATO事務総長、フィンランドとスウェーデンが加盟申請を提出すれば、速やかに審査を行い、加盟できるという見方を示した。両国は5月中旬に申請する見込み。

▽EU高官、加盟国に対し、ロシア産天然ガスのルーブル建てはEUの経済制裁に違反すると警告。

▽独ショルツ首相、訪問先の日本でロシア産エネルギーの継続購入を擁護。石炭と石油については今年中に輸入を終了する予定で、天然ガスについても停止を目指すが、それには多くの時間がかかるとした。

4月27日
▽ウクライナ軍、ロシア軍が東部ドンバスの戦線を一部押し上げ、複数の村が陥落したと発表。当局によると、陥落した村は北東部ハルキウ州のベリカコミシュワハとザウォディ、東部ドネツク州のザリチェネとホボトシュキフシケの4つ。

▽ロシア国営ガスプロム、ポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を停止。欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は両国に対し、近隣のEU諸国によるガスの融通を始めていると明らかにした。

▽ウクライナ国外避難民530万人超える。国内避難民は770万人。国連難民高等弁務官事務所の報告。

▽ドイツ経済相、ロシアが天然ガス供給を遮断する可能性があることについて、あらゆるシナリオを検討していると明らかにした。ロシアはガスのルーブル建てを拒否すれば、ポーランドとブルガリアのように供給を停止すると圧力をかけている。

▽米ブリンケン国務長官、上院歳出小委員会の中で、バイデン政権のウクライナ追加支援には食糧安全保障に関する資金も含まれるという見通しを示した。

▽プーチン大統領、ウクライナで展開する「特別軍事作戦」について、他国が介入した場合、ロシアは即座に軍事行動を取ると警告した。プーチン大統領は最新兵器の使用も辞さないとしたが、核兵器には言及しなかった。

▽プーチン大統領、上下両院の議会演説で、「特別軍事作戦」のすべての任務は無条件に遂行されると述べ、さらに、ウクライナ東部の住民だけでなく、クリミア半島を含むウクライナ全土の安全を保証すると主張した。

▽モルドバ東部の沿ドニエストル当局、ウクライナの領土から複数の偵察機が侵入し、村に向かって発砲したと主張。ウクライナは声明を発表していない。米国は沿ドニエストルに駐留するロシア軍の「偽旗作戦」に警戒するよう呼びかけている。

▽ロシア、国連世界観光機関(UNWTO)から脱退。加盟の是非を問う採決が予定されていたが、採択される前に自ら脱退した。

▽ロシア国防省、西側がウクライナに送った兵器を多数破壊したと主張。どこでどのような兵器を破壊したかについては言及しなかった。ウクライナは西側に大型兵器の供与を求めているが、西側はNATOとロシアの全面戦争に発展する可能性があるとして、戦闘機や戦車の供与を控えている。

▽カナダ議会下院、ウクライナ侵攻を「ジェノサイド(大量虐殺)」と認定する動議を全会一致で可決。

▽米マイクロソフト社、ロシア政府のハッカー集団がウクライナに多数のサイバー攻撃を仕掛けていたと報告。政府や企業に対する深刻なサイバー攻撃回数は2月23日~4月8日の間で37件確認されている。

▽EU、ウクライナ製品の輸入関税を1年間停止すると発表。イギリスも同様の措置を取っている。

▽インドネシア大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領をG20サミットに招待するとツイート。ゼレンスキー大統領が出席するかどうかは明らかにしていない。プーチン大統領は出席する意向を示している。

▽国連、南東部マリウポリから市民を避難させる人道回廊の設置に向けた取り組みをロシアと調整していると明らかにした。プーチン大統領はグテレス事務総長との会談の中で、人道回廊の設置に原則合意したとされる。

▽イタリアのドラギ首相、5月10日にバイデン大統領と会談し、ウクライナやエネルギー問題などについて協議すると発表。

4月26日
▽米オースティン国防長官、ドイツの空軍基地で国際会議を主催。欧米、日本、イスラエル、AUSなど、40カ国以上が参加(オンライン含む)した。オースティン氏はロシアの戦力について、「侵攻開始前に比べるとかなり弱体化している」という見方を示した。

▽米ブリンケン国務長官、上院外交委員会の中でウクライナへの支援を改めて呼びかけ、次年度のウクライナ支援予算案(604億ドル)を必要不可欠とした。またブリンケン氏は来月スペインで開催されるNATOサミットに日本も出席する見込みと明らかにした。

▽ウクライナ政府、首都キーウに設置されていたロシアとの友好関係を象徴する像を解体。

▽プーチン大統領、国連のグテレス事務総長と会談。ウクライナとの停戦交渉で合意するという望みを今も持っていると表明した。グテレス氏は民間人の避難と支援物資を輸送する人道回廊の設置を呼びかけた。

▽国連、南東部マリウポリに取り残されている市民の避難について、プーチン大統領と人道回廊の設置に原則合意したと発表。詳細について国連人道問題調整事務所とロシア国防省で協議を進める予定。

▽ドイツ政府、ウクライナに自走式対空砲「ゲパルト」を供与すると発表。報道によると、これはドイツ軍が保有するものではなく、防衛機器会社が保管していたもので、使用するためには改修が必要だという。

▽ロシア国営ガスプロム、ポーランドとブルガリアに天然ガス供給を停止すると通知。27日から。

▽プーチン大統領、フィギィアスケートの薬物女子カミラ・ワリエワを称賛。ワリエワは2月の冬季五輪団体で金を獲得したが、薬物問題で危機に直面し、シングルで何度も転倒、メダルを逃した。

▽ウクライナ南部と国境を接する沿ドニエストルのラジオ塔などで爆発。ウクライナはロシアが地域の不安定化を狙っていると非難した。沿ドニエストルはモルドバからの独立を主張する分離主義国家である。

▽モルドバ大統領、緊急安全保障会議を招集。沿ドニエストルの爆発に懸念を表明し、関係機関の警戒レベルを引き上げ、国境と沿ドニエストル周辺のパトロールを強化するとした。

▽IAEA事務局長、チョルノービリ(チェルノブイリ)原発を訪問。ロシア軍の同原発占領は危険極まりない行為とあらためて非難した。

▽ドイツ経済相、ロシア産原油の代替供給先を確保する取り組みを数日中に開始すると発表。

▽英ジョンソン首相、地元メディアのインタビューの中で、ロシアの戦術核使用に否定的な考えを示した。

4月25日
▽ゼレンスキー大統領、米国務・国防長官の訪問と追加支援に謝意を表した。

▽ウクライナ外相、国連のグテレス事務総長にマリウポリの包囲を解くようロシアに求めることに焦点を当てるべきと要求した。グテレス事務総長は26日にモスクワ、27日にキーウを訪問する予定。

▽マリウポリ市議会、新たな集団墓地を特定したと発表。ロシア軍は市内に複数の集団墓地を造ったとされる。

▽米ホワイトハウス報道官、新たな対ロシア制裁を科す公算が高いとし、それ以降、米国の制裁を回避することは誰もできないという見解を示した。追加制裁の発動時期や詳細は明らかにしていない。

▽米国務省、ウクライナに対する追加支援を発表。1億6500万ドル相当の弾薬、3億ドル以上の融資など。

▽プーチン大統領、西側諸国がウクライナの勝利は不可能と判断し、ロシアを内部から崩壊させる計画に移行したと非難。

▽国連のグテレス事務総長、トルコの首都アンカラを訪問しエルドアン大統領と会談。

▽ロシア外相、国内メディアのインタビューの中で「第三次世界大戦」に発展する可能性があると警告し、停戦交渉に臨むウクライナの姿勢を非難した。またラブロフ外相は「核戦争の脅威を過小評価してはならない」と警告した。

▽モルドバの分離主義国家「沿ドニエストル」の庁舎で爆発。内務省が明らかにした。モルドバ政府はコメントを発表していない。

▽ウクライナ当局、中部と西部の鉄道や駅がロシア軍の攻撃を受け、少なくとも5人が死亡、18人が負傷したと明らかにした。

▽ロシア国防省、南東部マリウポリの製鉄所周辺の停戦と人道回廊の設置を発表。ウクライナ当局は懐疑的な見方を示し、ロシアとそのような合意には至っていないと指摘した。

▽プーチン大統領、再選を決めたフランスのマクロン大統領に祝電を送る。ロシア大統領府。

▽ロシア外務省、クロアチア政府がロシアの外交官24人を追放した際、安全を保証しなかったとして非難した。

▽ノルウェー当局、ロシア産原油のタンカー積み下ろしを妨害した活動家20人を逮捕。グリーンピースとエクスティンクション・レベリオンの活動家ら。

▽イギリス政府、ウクライナの輸入品の関税撤廃を発表。

▽フィンランドとスウェーデン、5月中にNATO加盟申請着手。地元紙が関係筋の話として報じた。両国は5月15日の週に会談し、加盟に向けた計画の詳細を公表する予定だという。

▽インド、開戦後に割安になったロシア産原油を大量購入。2021年通年の2倍以上に。ロイター通信が報じた。

国際刑事裁判所、ウクライナ・リトアニア・ポーランドの合同捜査チームに加わり、ロシア軍の戦争犯罪と残虐行為を調査する合意文書に署名。

▽ロシア西部の石油貯蔵施設で大規模火災。火元は明らかにされていない。

4月24日
▽ゼレンスキー大統領、復活祭の演説で国民に団結を呼びかけ、ロシアに勝利すると誓った。

▽ゼレンスキー大統領、トルコのエルドアン大統領と電話会談を行ったとツイッターに投稿。ゼレンスキー大統領はエルドアン大統領と停戦交渉プロセス、ウクライナの安全保障などについても話し合ったと説明した。トルコ大統領府は、「エルドアン大統領はウクライナとロシアの交渉を仲介し、支援する準備ができていると伝えた」とした。

▽ウクライナ政府、米ブリンケン国務長官とオースティン国防長官がキーウに到着し、ゼレンスキー大統領と会談したと明らかにした。

▽米オースティン国防長官、帰国前の記者会見で、「米国はロシアがウクライナに侵攻できなくなるほど弱体化することを望んでいる」と強調した。

▽ウクライナ軍、ロシア軍が南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所への攻撃を再開し、突入を試みていると発表。製鉄所にたてこもる軍指揮官がフェイスブックの投稿で明らかにした。

▽ウクライナ大統領府、ロシアにマリウポリのウクライナ軍拠点とされるアゾフスタリ製鉄所近くでの協議開催を提案したと明らかにした。プーチン大統領は今週、製鉄所への攻撃停止を命じたが、ウクライナ軍によると、ロシア軍は製鉄所への空爆を続けている。

▽ウクライナ大統領顧問、ロシアにマリウポリの停戦と人道回廊の設置をあらためて呼びかける。

▽東方正教会とローマカトリックがイースター協定を呼びかける。

▽ロシア軍、ウクライナの兵器倉庫など、複数の拠点を破壊したと主張。

▽欧州安全保障協力機構(OSCE)、東部ドンバスで活動していたウクライナ人メンバーが拘束されたと明らかにした。OSCE報道官は、いつ、どこで、誰が、誰に拘束されたかは明らかにしていない。

4月23日
▽ゼレンスキー大統領、記者会見でプーチン大統領に改めて対面での首脳会談を要請。

▽ゼレンスキー大統領、24日に米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官が首都キーウを訪問すると明らかにした。米高官のウクライナ訪問は2月24日の開戦以来初。

▽ウクライナ政府、南部オデーサに対するミサイル攻撃で生後3カ月の乳児を含む8人が死亡、18人が負傷したと発表。

▽ウクライナ政府、戦闘が続いている地域(ルハンシク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ハルキウ州など)に夜間外出禁止令を再発出。期間は23日午後7時~翌午前5時まで。24日は東方正教会の復活祭。

▽マリウポリ当局、ウクライナ軍の拠点とされる製鉄所の地下にたてこもっている住民の映像を公開。ある女性は「穏やかな空を見たい、新鮮な空気を吸いたい」と訴えた。

▽ロシア軍、東部ドンバスと南部全域への攻撃強化。複数の地域で砲撃とミサイル攻撃が確認された。

▽ウクライナ首相、ポーランドでモラヴィエツキ首相と会談。モラヴィエツキ首相は会談後にフェイスブックを更新し、対ロシア制裁は不十分であることに同意し、ロシア軍によるマリウポリ包囲は戦争ではなく「大量虐殺」と糾弾した。

▽トルコ外務省、ロシア政府にシリアとロシアを結ぶ民間および軍航空機のトルコ領空の通過を停止するよう要請。ロシアはシリアの戦闘員やシリア国内で活動する民間軍事企業「ワグネル」の傭兵に召集をかけたと伝えられているが、それらがウクライナで活動しているかどうかは不明。

▽イギリス政府、ジョンソン首相がゼレンスキー大統領と電話会談したと発表。

▽ラトビアのロシア人コミュニティ、数千人規模の反プーチン抗議デモを開催。ラトビアにおけるロシア人の割合は人口の約25%。ロシア語を話す人の割合は約30%。

4月22日
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍高官が南部地域の完全制圧を目指していると発言したことについて、「ロシアは他国にも侵攻する意図がある」と非難した。この高官はモルドバの分離主義国家「沿ドニエストル」と東部地域を結ぶ陸上回廊を構築すると示唆している。沿ドニエストルは1990年代に一方的に独立を宣言したが、国際社会はこれを認めておらず、モルドバの領土とみなされている。

▽マリウポリ市議会、市郊外で新たな集団墓地を発見したと報告。少なくとも1000人の遺体を埋葬できるという見方を示した。

▽米国防総省、ウクライナ軍はマリウポリを防衛するために戦っていると述べ、プーチン大統領の勝利宣言を否定した。

▽ウクライナ政府、フランスの防衛電子機器大手タレスがEUの対ロシア制裁に違反して輸出した軍装備品でウクライナ市民が殺害されたと非難。タレスは主張を否定している。

▽ロシア国防省、先週沈没した旗艦「モスクワ」について、乗組員1人が死亡、27人が行方不明になり、396人が避難したと公表。ロシアがモスクワの人的被害を報告したのは初めて。ウクライナ軍はネプチューンミサイル2発でモスクワを撃沈したと主張したが、ロシアは火災による事故とその後の曳航で沈没したと主張している。

▽ロシア大統領府、来週、プーチン大統領と国連のグテーレス事務総長がモスクワで会談すると発表。事務総長はプーチン大統領と会談後、キーウでゼレンスキー大統領と会談する予定。

▽プーチン大統領、EU議会のミシェル議長と電話会談し、ウクライナ政府が南東部マリウポリに立てこもっている部隊の降伏要請を邪魔していると主張。またプーチン大統領は、「ウクライナ軍の数々の戦争犯罪が無視されている」と非難した。

▽国連、ロシア軍の市民に対する即決処刑、民間インフラを壊滅的に破壊したりするなどの行為は戦争犯罪に相当する可能性があるという見方を示した。

▽英政府、ウクライナに供与する装甲車の操作方法を訓練するために、ウクライナ兵がイギリス入りしていると明らかにした。

▽ロシア国営メディア、軍高官のコメントを引用し、「ロシア軍はウクライナ東部と南部の完全制圧を目指す」と報じた。ロシアは2014年に併合したクリミア半島と東部ドンバスを結ぶ陸上回廊を形成したいと考えており、その中間に位置するマリウポリの占領に注力している。

▽独ショルツ首相、地元紙のインタビューの中で、NATOはロシアとの軍事衝突を避け、第三次世界大戦を回避しなければならないと述べた。

▽ロシアの停戦交渉担当、ウクライナの交渉チームと複数回の長時間にわたる協議を行ったと明らかにした。

▽バルト三国の首脳、対ロシア制裁の強化を示唆。

▽英ジョンソン首相、来週キーウの大使館業務を再開する予定と発表。

▽ドイツ政府、ウクライナの復興を支援するために3700万ドルの追加支援を行う予定。地元紙が報じた。

4月21日
▽ゼレンスキー大統領、ポルトガル議会で演説し、ロシア産原油と天然ガスの禁輸を支持するよう呼びかけた。

▽マリウポリ市議会、市郊外で確認された集団墓地について、ロシア軍が戦争犯罪を隠すために民間人9000人を埋葬した可能性があると警告した。

▽米バイデン大統領、ウクライナに対する8億ドル相当の追加軍事支援を行うと発表。これで米国のウクライナに対する軍事支援は34億ドルを超えた。

▽ゼレンスキー大統領、米国の追加軍事支援に謝意を表す。

▽ロシア軍、南東部マリウポリを掌握したと発表。

▽プーチン大統領、マリウポリの掌握を称賛。ショイグ国防相の報告を受けたもの。プーチン大統領はウクライナ軍の拠点とされている製鉄所に対する攻撃を中止し、「ハエ一匹逃さぬよう周辺地域を封鎖」するよう命じた。

▽米国防総省、マリウポリは陥落しておらず、プーチン大統領は偽情報を流しているという見解を示した。

▽マリウポリ市長、メディアのインタビューの中で、「市内に閉じ込められた市民10万人以上の運命はプーチン大統領の手に委ねられている」と述べた。

▽ロシア外務省、米ハリス副大統領を含む米国とカナダの政治家および有力者90人の入国を禁止すると発表。対象は政治家、防衛当局者、企業幹部、ジャーナリストなど、米国人29人とカナダ人61人。

▽ウクライナ副首相、ロシア軍の撤退後に首都キーウの遺体安置所に収容された民間人の遺体が1020人に達したと明らかにした。遺体はすべて、2月24日の開戦以降に死亡した犠牲者としている。

▽キーウ交響楽団、開戦以来初となるコンサートツアーを行うと発表。

▽ウクライナ政府、南東部マリウポリから市民を乗せたバス4台が20日に出発したと発表。

ロシア連邦関税局、輸出入統計の公表を一時的に停止すると発表。「憶測」を避けるためとした。公表停止により、西側の対ロシア制裁の効果は確認しにくくなる。

▽世界銀行、ウクライナを支援するための会合をワシントンD.C.で開き、ゼレンスキー大統領もオンラインで出席した。世銀はウクライナの物的損害は600億ドルに達し、戦争が長引けば被害はさらに拡大すると警告した。

▽イギリス、対ロシア制裁を強化。キャビアや銀などの輸入を禁止するほか、ダイヤモンドなどの関税率を引き上げる。

▽国際通貨基金、活動方針を決める国際通貨金融委員会の共同声明にロシアが反対したため、採択できず。ロシアはウクライナ侵攻を非難する文言などを含めることに反対した。

国連移民局、ウクライナの国内避難民が770万人に達したと発表。国外避難民は500万人を超えた。

▽チェチェン共和国政府、南東部マリウポリのウクライナ軍拠点(製鉄所)をまもなく完全掌握すると主張。ウクライナ軍高官は前日に「長くはもたないかもしれない」と支援を呼びかけていた。

4月20日
▽ウクライナ政府、ロシア軍と南東部マリウポリの市民を避難させる人道回廊の設置で暫定合意したと発表。

▽ウクライナ政府、マリウポリに人道回廊を設置したものの、避難は計画通りに進まなかったと明らかにした。

▽プーチン大統領、西側諸国のロシア企業に対する制裁は世界貿易機関(WTO)の規則に違反していると主張。政府にWTOにおけるロシアの政策を見直すよう指示したと明らかにした。

▽ロシア、核弾頭を搭載できる新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の発射実験に成功したと発表。

▽米国防総省、ロシアが新型ICBMサルマトの発射実験に成功したと発表したことについて、「米国とその同盟国は脅威とはみなしていない」と述べた。

▽米国防総省、ウクライナが米国から戦闘機の供与を受けると発表したことについて、戦闘機ではなく「戦闘機の部品」と説明した。ウクライナはNATOに戦闘機の供与を求めているが、NATOはロシアに戦争に介入したとみなされる可能性があると懸念し、拒否している。

▽トルコ外相、米NCCニュースのインタビューの中で、NATO加盟国の一部が経済制裁でロシアを弱体化させるために、戦争の長期化を望んでいると主張した。国名には言及せず。

▽ウクライナの国外避難民500万人超える。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ウクライナから国外に逃れた人は19日時点で503万4439人。

▽ドネツク人民共和国政府、テレグラムにマリウポリからウクライナ兵5人と市民140人以上が避難したと主張。ロシア軍はマリウポリのウクライナ軍拠点を包囲し、降伏を迫っている。

▽G7の財務相、国際社会と協調してウクライナに今年と来年以降、240億ドル以上の追加支援を提供し、必要に応じてさらに支援を行うと表明。

▽国連事務総長、ロシアとウクライナを訪問する意向を示す。両国の代表にゼレンスキー大統領とプーチン大統領とそれぞれ直接会談を求める書簡を提出した。

▽ウィンブルドンを主催するAELTC、今大会からロシアとベラルーシの選手を除外すると発表。男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)は決定に反発した。IOCを含む世界の主要なスポーツ団体はロシア代表の出場を禁じている。

▽G20閉幕、ロシア財務相発言時に米イエメン財務長官退席。共同声明も採択されず。

▽日本、ロシアの「最恵国待遇」を正式に取り消す。

▽マリウポリ当局、ウクライナ軍の拠点とされる製鉄所について、「もって数日」とフェイスブックに投稿した。第36独立海軍歩兵旅団のウォリナ団長は国際社会にさらなる支援を呼びかけた。

4月19日
▽米バイデン大統領、G7を含む主要西側諸国、NATO、EU当局とオンライン協議を実施。ウクライナへの兵器供与を強化することなどで合意した。米国は数日中にウクライナへの追加軍事支援を発表する予定。

▽英国防当局、東部ドンバスの戦闘について、「今回の攻勢で戦局が決まる可能性は低い」という分析結果を示した。

▽ロシア軍、マリウポリのウクライナ軍に降伏を促す最後通告を再発出。ウクライナ軍の拠点とされる製鉄所地下には、市民少なくとも1000人が避難しているとみられる。

▽ロシア国防省、米国とその同盟国がウクライナに多くの兵器を供与していると非難。米国と同盟国はロシアの「特別軍事作戦」を長引かせようとしていると主張した。

▽東部ドネツク州知事、米CNNニュースのインタビューの中で、港湾都市マリウポリの戦闘は続いていると明らかにした。

▽ロシアのティンコフ銀行の創業者、ロシア軍のウクライナでの虐殺を非難し、西側諸国に「ばかげた戦争」を終わらせるよう支援を要請した。

▽チェコ国防相、戦闘で損傷したウクライナ軍の戦車や装甲車の修理をチェコ国内の企業が行うと発表。民生・防衛機器大手チェコスロバク・グループの傘下企業が修理を担当する。

▽デンマーク政府、ロシア産天然ガス依存から脱却する計画を発表。再エネやバイオガスへの移行を加速させ、国内天然ガス生産も拡大する。

▽国際通貨基金、最新の世界経済見通しを発表。2022年の成長率について、ロシアのウクライナ侵攻の影響を受け、1月の前回見通しより0.8%低い3.6%に下方修正した。

▽ロシア政府、黒海で沈没した旗艦モスクワの乗組員家族が行方不明者の情報を開示するよう要求していることについて、「権限がない」とし応じなかった。

▽ブラジル政府、ロシアのウクライナ侵攻を明確に非難する一方、西側の対ロシア制裁にも反対すると明言し、ロシアに対する強硬な政策は取らない方針を示した。

▽国際原子力機関、チョルノービリ(チェルノブイリ)原発とウクライナ原子力規制当局との直接通信が回復したと発表。

▽国連事務総長、東方正教会の復活祭(イースター)に合わせて21日から4日間戦闘を停止するようロシアとウクライナに呼びかけた。ウクライナの国連大使はロシアにグテーレス事務総長の要請を精査するよう求めたが、ロシア大使は「少し懐疑的」とだけ述べた。

▽米財務長官、世界の金融指導者に世界規模の食糧不安に対処する具体的な方法を模索するよう促した。

▽ロシア外務省、オランダ大使15人とベルギーの複数の大使を国外追放すると発表。

4月18日
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が東部ドンバスに対する大規模攻撃を開始したと発表。ウクライナに侵入したロシア兵の大半が東部周辺に展開されているとした。

▽ゼレンスキー大統領、EU加盟に関する質問書の回答を提出。これで数週間以内にEU加盟候補国の地位を獲得できるという見方を示した。

▽ロシア軍、西部リビウ近郊の兵器保管施設をミサイルで破壊したと発表。ポーランドとの国境に近いリビウには西側諸国から供与された兵器や武器が多数保管されていると見られる。ロシアはウクライナに供与された大量の外国製兵器を破壊したと主張した。

▽米国防総省、米軍のウクライナ兵に対するりゅう弾砲(大砲の一種)使用訓練を近いうちに実施するという見通しを示す。米兵がどこでウクライナ兵を訓練するかは不明。

▽米財務省、戦争により発展途上国の食料や燃料価格が高騰していることについて、国際機関に影響を抑える措置を講じるよう求める考えを示した。

▽ロシアのモスクワ市長、西側諸国の制裁により、市内の外国企業で働く20万人が失業する可能性があるという見解を示した。

▽プーチン大統領、キーウ郊外ブチャの大量虐殺に関与したとされる部隊「第64自動車化狙撃旅団」に名誉称号を授与。ウクライナ当局は虐殺に関与したとされる兵士の氏名、部隊名、階級、パスポート情報を公開している。

▽ロシア軍、東部ルハンシク州クレミンナを制圧したと主張。同州知事もロシア軍が防衛戦を突破したことを認めている。クレミンナを守っていたウクライナ兵は退却したと伝えられている。

▽ロシア国営メディア、ウクライナに渡航し戦闘に参加したとされる英国人2人がジョンソン首相に解放交渉を行うよう求める映像を公開。英国人とみられる2人はウクライナで拘束されたプーチン大統領に近いメドベチュクと自分たちを交換するようジョンソン首相に求めた。ウクライナは12日にメドベチュクを国内で捕らえたと発表していた。

▽ウクライナ当局、12日に拘束した親ロシアの政治家メドベチュクが南東部マリウポリの兵士および住民と自身を交換するよう呼びかける映像を公開。ゼレンスキー大統領は先週、メドベチュクとロシア軍に拘束されたウクライナ兵を交換するよう求めていたが、ロシアは応じない姿勢を示している。

▽ウクライナ政府、戦争により、現時点で国内のインフラの最大30%が損傷し、被害総額は1,000億ドルに上るとしたうえで、凍結したロシアの資産を使えば2年で再建できると指摘した。

▽プーチン大統領とアルジェリア大統領が電話会談。主要産油国で作るOPECプラスで協力を維持する方針を確認した。

4月17日
▽ウクライナ首相、ロシア軍に包囲された南東部マリウポリについて、「最後まで諦めず戦い続ける」と徹底抗戦する姿勢を示した。ロシアはマリウポリ当局にモスクワ時間17日午後1時までに降伏するよう勧告していた。

▽ゼレンスキー大統領、テレビ演説でロシア軍が南東部地域で拷問と誘拐を行っていると述べ、国際社会に対応を呼びかけた。ロシア軍はマリウポリを含む東部ドンバスでの攻勢を強めている。

▽ロシア軍報道官、マリウポリのウクライナ軍拠点(製鉄所)に立てこもっている兵士たちは「抵抗を続ければ破壊される」と警告した。

▽ウクライナ政府、G7に戦争で生じた財政赤字を補填するために、500億ドル(約6.3兆円)の財政支援を要請。また政府は利子がつかないゼロクーポン債の発行を検討していることも明らかにした。

▽ロシア軍、北東部の都市ハリコフのアパートをミサイルで攻撃。民間人少なくとも5人が死亡、10人以上が負傷した。

▽米バイデン大統領、SNSにイースターのメッセージを投稿。戦争、迫害、貧困に苦しむ人々のために祈ると述べた。

▽英国防省、ロシアはウクライナに欧米思考を断念させるために戦争の優位性を誇示すると決意したという見方を示した。

▽ロシア国防省、首都キーウ郊外の弾薬工場を精密誘導ミサイルで破壊したと発表。

▽ジョージア政府、追加の対ロシア制裁として、ロシア船籍の入港を全面的に禁止した。

4月16日
▽ゼレンスキー大統領、西側諸国に改めてロシア産エネルギーの禁輸を呼びかける。欧州に原油と天然ガスの禁輸、インドにはロシア産エネルぐーの輸入を増やさないよう求めた。

▽ゼレンスキー大統領、南東部マリウポリに閉じ込められた民間人を助け出す方法について、イギリスとスウェーデンの首脳と協議したと明らかにした。

▽ロシア軍、マリウポリのウクライナ軍拠点(製鉄所)を包囲したと主張し、ウクライナ兵に速やかに降伏するよう要求した。ウクライナは東部戦線で劣勢と伝えられているが、最前線の戦況はほとんど明らかになっていない。

▽プーチン大統領、サウジアラビアのサルマン皇太子と電話会談。ロシア政府は会談後の声明で、「両国はサウジ主導の連合軍によるイエメン内戦と、OPECプラスについても議論した」と述べた。サウジは最近、ウクライナ難民支援として1,000万ドルの人道援助を提供すると発表した。

▽ロシア軍、首都キーウの軍需工場を空中発射型のミサイルで破壊したと発表。ウクライナ当局は攻撃を受けたことを認めた。死傷者の有無は明らかにされていない。

▽ウクライナ議会の議員がバチカンのサンピエトロ大聖堂で開催されたイースター徹夜祷に出席。フランシスコ教皇と戦争について話した。

▽ウクライナ当局、東部ルハンシク州リシチャンシクの石油精製所が砲撃を受け、火災が発生したと発表。ロシア軍は東部ドンバスで攻勢を強めている。

2022年4月30日/ウクライナ、西部リビウの避難所、UNHCR親善大使のアンジェリーナ・ジョリー氏と子供たち(Maksym Kozutsky/Lviv City Hall/AP通信)
4月1日~15日

4月15日
▽ゼレンスキー大統領、テレビ演説で、南東部マリウポリについて軍や諜報機関の高官と協議したと説明。詳細は明らかにしていない。

▽キーウ警察、ロシア軍の撤退以降、民間人900人以上の遺体を収容したと発表。死因の95%が銃創または火傷。ブチャの死者数は350人を超えた。

▽北東部ハリコフ、民間人を乗せたバスがロシア軍の攻撃を受け、少なくとも7人が死亡、27人が負傷したと発表。

▽ロシア当局、米国にウクライナへの兵器供与を停止するよう求める。応じなければ予測不能な事態に発展すると警告した。ワシントン・ポスト紙が報じた。

▽ロシア国防省、キーウ近郊の軍需工場をミサイルで攻撃したと発表。14日にウクライナ軍が行ったとされる越境攻撃の報復と説明した。

▽米国防総省、黒海沖で沈没したミサイル巡洋艦「モスクワ」について、ウクライナ軍のミサイル2発を受け、撃沈したという見解を示した。ロシアは火災とその後の弾薬の爆発で損傷、沈没したと主張している。

▽フィンランド政府、NATO加盟の可能性は高いという見方を示す。フィンランド政府は数週間中、スウェーデン議会も5月末までに結論を出す予定。ロシアは両国がNATOに加盟すれば「結果」が伴うと警告している。

ウクライナの国外避難民500万人超える。国連難民高等弁務官事務所によると、約479万人がウクライナ人、21万人が外国人。

▽セルビアの首都ベオグラードでロシアを応援する抗議デモ。デモ隊は国連人権理事会からロシアを追放する投票で賛成票を投じた政府を非難した。セルビアの反米・NATO感情は2008年に独立したコソボの問題と、1999年のNATO軍によるユーゴスラビア空爆に端を発している。

▽モスクワタイムズの一部記事がロシアで閲覧不能に。同社はウクライナでの戦闘を拒否した兵士11人についての記事をウェブサイトに掲載していた。

▽首都キーウで大きな爆発音、ロイター通信などが報じた。キーウ郊外でも空襲警報が鳴り響き、ミサイル巡洋艦「モスクワ」を失ったロシア軍が首都への攻撃を再開するという懸念が高まっている。

4月14日
▽ゼレンスキー大統領、テレビ演説でロシアの旗艦「モスクワ」の撃沈に成功したウクライナ軍を称賛した。

▽ゼレンスキー大統領、テレビ演説で米国の8億ドル(約1,000億ドル)相当の追加軍事援助に謝意を示した。また13日にキーウを訪問したポーランド、エストニア、リトアニア、ラトビアの首脳にも感謝した。

▽ロシア国防省、黒海で任務にあたっていたミサイル巡洋艦「モスクワ」が沈没したと発表。ウクライナはネプチューンミサイルで攻撃し重大な損傷を与えたと報告しているが、ロシアは火災とそれに伴う弾薬の爆発で損傷し、えい航中にバランスを崩し沈没したと主張している。

▽米CIA長官、ロシア軍が苦戦を強いられていることについて、プーチン大統領が核兵器の限定的な使用(戦術核もしくは低出力核兵器)に踏み切る可能性があるという見方を示した。

▽仏外務省、在ウクライナ大使館を西部リビウから首都キーウに戻すと発表。

▽ロシア当局、ウクライナとの国境に近い西部ブリャンスク州の町がウクライナ軍の越境攻撃を受けたと主張。ウクライナ政府は越境攻撃を否定し、ロシアの主張を「反ウクライナをあおる偽旗作戦」と非難した。

▽仏マクロン大統領、ロシア軍がウクライナで「ジェノサイド」を行ったと非難すれば戦争が拡大する恐れがあるとして、ジェノサイドという言葉を避けていると釈明した。ゼレンスキー大統領は前日、マクロン大統領がこの言葉の使用を控えたことを批判し、この問題について議論すると述べていた。

▽プーチン大統領、エネルギー輸出先の多角化を求め、対アジア貿易を拡大すべきと提案。プーチン大統領は政府会合の中で、「西側へのエネルギー輸出は減少するという前提で進める必要がある」と述べ、取引国を南と東(の友好国)に徐々に移していくべきと提案した。

▽ロシアのメドベージェフ前大統領、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟すれば、中欧の飛び地と国境付近に核兵器と極超音速ミサイルを配備することになると警告した。

▽ロシア国防省、日本海で巡航ミサイルの発射試験を行ったと発表。日本は西側諸国の対ロシア制裁に加わり、ウクライナ難民の受け入れを開始している。

▽国際刑事裁判所長官、ウクライナに対する戦争犯罪の調査でロシアに関与を求める考えを示した。

▽ウクライナ中央銀行、2022年GDPは前年の3割減、インフレ率は20%を超えるという見通しを示した。世界銀行は同国の2022年GDP成長率をマイナス45%と予測している。

▽カナダ国防省、ポーランドに兵士最大150人を派遣すると発表。ウクライナ難民の支援や第三国定住をサポートする。

▽米地方裁判所、ロシアのプロパガンダキャンペーンに関与したとされる議員(現下院副議長)とそのスタッフ2人を陰謀容疑で起訴すると発表。3人はいずれもロシアで活動している。

▽イギリス政府、ロシアの富豪ユージーン・テネンバウムの資産、最大100億ポンド(約1.6兆円)を凍結していると発表。

▽フランス政府、ロシアのオリガルヒが関与する33の不動産を凍結したと発表。

▽ドイツ政府、国内に停泊していたスーパーヨットの所有者がロシアの富豪アリシェル・ウスマノフの姉妹のものであると判明したため、押収したと発表。推定価格は6.5億ドル(約820億円)。

▽ロシア国営メディア、ミサイル巡洋艦「モスクワ」で火災が発生したと報じる。火災の原因は調査中。ウクライナ南部オデーサの州知事は同日、ネプチューンミサイルでロシア艦に重大な損傷を与えたとテレグラムに投稿していた。

4月13日
▽ゼレンスキー大統領、仏マクロン大統領がロシア軍の行為をジェノサイド(大量虐殺)と呼ぶことを避け、「ウクライナ人とロシア人は兄弟のようなもの」と述べたことを非難した。マクロン大統領は公共放送のインタビューの中で、「強い非難の言葉は戦争解決の助けにならない」と述べていた。

▽ウクライナ大統領顧問、ショルツ独首相のキーウ訪問と、ドイツの兵器支援拡大を期待していると表明。顧問はドイツの公共放送ZDFのインタビューの中で、シュタインマイヤー大統領のウクライナ訪問を拒否したことについて、「ドイツを不快にさせる意図はなかった」と釈明した。シュタインマイヤー大統領はロシアに友好的な姿勢を取ってきたことで批判されている。

▽米バイデン政権、ウクライナに対する8億ドル(約1,000億円)規模の追加軍事支援を発表。これで米国のウクライナに対する軍事支援は25億ドル(約3,100億円)を超えた。

▽ロシア軍、ウクライナ東部のテロ国家であるルガンスク人民共和国の領土を報道陣に公開。プーチン大統領は開戦直前にルガンスクとドネツク人民共和国の独立を公式承認した。

▽ポーランドとバルト三国首脳がキーウを訪問、ゼレンスキー大統領と会談した。ポーランドのドゥダ大統領はウクライナ侵攻を「テロ」と糾弾した。

▽国連事務総長、現時点で人道的停戦を実現することは不可能という見方を示した。

▽ロシア国防省、南東部マリウポリで投降したとされるウクライナ兵1,000人以上の映像を公開。ウクライナはロシアの主張を否定している。

▽ロシア外務省、米上下両院の議員398人に入国禁止措置などの報復制裁を科す。カナダ上院議員87人にも同様の制裁を科した。

▽ロシア外務省、ウクライナ軍が「ロシアの領土」への攻撃を続けるのであれば、首都キーウの司令部を攻撃すると警告。ロシアはウクライナ南部を「自国の領土」と主張している。

▽フィンランド首相、NATOに加盟申請を出すかどうかについて、今後数週間以内に結論を出すと発表。スウェーデン政府も安全保障政策の見直しを進めており、5月末までに結論を出す予定。

▽カナダ首相、ロシア軍の行為をジェノサイドと明言。

▽仏ル・ペン党首、NATOとロシアの戦略的和解を提案。

▽国際刑事裁判所(ICC)の主任検察官が首都キーウ郊外のブチャを訪問。カーン主任検察官は記者団に、「ウクライナは犯罪現場であり、ICCの管轄権が及ぶ犯罪が行われていると信じるに足る根拠があるためここに来た」と説明した。

▽ロシア政府報道官、米バイデン大統領のジェノサイド発言を容認できないと非難。

▽米ブリンケン国務長官、キーウ訪問を検討。ロイター通信などが報じた。

▽ロシア外務省、ウクライナ国内で拘束された親ロシアの政治家メドベチュクとウクライナ兵捕虜を交換するという提案を却下。富豪のメドベチュクはプーチン大統領の友人兼、末娘のゴッドファーザー(名付け親)と伝えられている。

ジャージー島、ロシアの富豪アブラモビッチも資産推定70億ドルを凍結したと発表。詳細は明らかにされていない。ジャージー島はタックスヘイブンの老舗と呼ばれている。

▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が南東部マリウポリで化学兵器を使用した疑いがあることについて、現時点で100%正確な調査結果を示すことはできないという見方を示した。化学兵器が使用されたと伝えられている地域で戦闘が続き、適切な調査を行えないため。

▽ウクライナ当局、キーウ郊外のブチャやその他の地域の民間人犠牲者が720人を超え、200人以上の行方が分かっていないと報告。

4月12日
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が占領地で乳幼児への暴行を含む「数百件のレイプ」に関与したと捜査当局から報告を受けたことを明らかにした。

▽ゼレンスキー大統領、ウクライナ国内で拘束した親ロシアの政治家とウクライナ兵の交換をロシアに提案。富豪のメドベチュクは昨年、ロシアに機密情報を流したとして反逆罪の容疑で自宅軟禁下に置かれていたが、開戦後に逃亡。当局はゼレンスキー大統領の提案の前にメドベチュクを拘束したと発表していた。

▽プーチン大統領、極東でベラルーシのルカシェンコ大統領と会談。その後の共同記者会見で、被害を最小限に抑えながら設定した目標を冷静に達成していくと述べた。また、記者からキーウ郊外のブチャで民間人の遺体が見つかったという質問を受けると、「西側の偽情報」と一蹴した。

▽米バイデン大統領、ロシア軍がウクライナで「ジェノサイド(大量虐殺)」を行っていると明言。大統領がジェノサイドという表現を使ったのは初めて。

▽米バイデン大統領、訪問先のアイオワ州で演説し、ガソリン価格の高騰はロシアのウクライナ侵攻とロシア軍のジェノサイドによるものという見方を示した。

▽米国の3月の消費者物価指数、前年同月比プラス8.5%。40年ぶりの高水準に。

▽東部ルハンシク州知事、前線に近いセベロドネツクで民間人約400人を埋葬したと明らかにした。知事によると、遺体は身元を確認し、登録簿で管理しているという。

▽ドイツ大統領、ウクライナ訪問を提案したものの、ウクライナ政府に拒否されたと明らかにした。シュタインマイヤー大統領は以前、ロシアに友好的な姿勢を示し、ドイツとロシアを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」の建設計画にも深く関与した。ノルドストリーム2はウクライナ侵攻を受け、運用開始に向けた手続きを停止している。

▽ドイツ連邦議会の委員長、ウクライナ西部を訪問後、EUは可能な限り早くロシア産原油の禁輸に踏み切るべきという見解を示した。ドイツ政府は原油の禁輸制裁を支持していない。

▽英政府、ジョンソン首相とバイデン大統領がオンラインで会談し、ロシア産エネルギーへの依存度を減らす必要性について議論したと発表。

▽中欧5カ国の外相会合がチェコで開催され、ロシア産エネルギーへの依存を減らす方法などについて協議した。チェコ外相は石油と天然ガスの禁輸に向けた議論を推進するという考えを示したが、ハンガリーとスロバキアは慎重姿勢を維持した。

▽米ブリンケン国務長官、マリウポリで化学兵器が使用されたというウクライナ当局の報告について、米国は現地調査に関与する立場になく、同盟国と連携を取りながら状況を注視していると述べた。

▽東部ドネツク州知事、ロシア軍の砲撃は24時間体制になり、ロシア軍の再編成は最終段階に入ったという見方を示した。

▽スロバキア政府、国内のNATO駐留軍を2,100人から3,000人に増強することを承認。

▽世界貿易機関、戦争の影響で世界貿易の見通しは暗くなり、今年の貿易の成長見通しは開戦以前に公表した予測値をはるかに下回ると予測した。

4月11日
▽ゼレンスキー大統領、ロシアが南東部マリウポリで化学兵器を使用した可能性があると報告。国際社会に対ロシア制裁の強化を呼びかけた。

▽ゼレンスキー大統領、韓国議会で演説。マリウポリで市民少なくとも数万人が殺害されたと述べ、韓国政府に軍事支援を求めた。韓国はウクライナに非殺傷支援(装備品など)を提供している。

▽ウクライナ軍、マリウポリは陥落寸前とフェイスブックに投稿。ドネツク人民共和国の首長であるデニス・プシーリンは以前、ロシアメディアにマリウポリの港を制圧したと説明していた。

▽ウクライナ当局、ロシア軍がまもなく東部ドンバス地域で大規模攻撃を開始するという見方を示した。

▽ロシア下院議長、ウクライナ侵攻に反対する「裏切り者」の市民権剥奪を示唆。

▽オーストリアのネハンマー首相、モスクワでプーチン大統領と会談。欧州指導者が開戦後、ロシアを訪問したのは初めて。ネハンマー首相は会談の成果を「悲観的」と表現した。

▽イタリア政府、ロシア人F1ドライバー家族の高級別荘を差し押さえ。1億ユーロ(約136億円)相当。

▽ドイツの日刊紙ウェルト、ロシア国営テレビで生放送中にウクライナ侵攻を非難した女性ディレクターのマリーナ・オフシャンニコワ氏を記者として採用。

▽カナダ政府、ロシアの国営防衛部門に制裁を発動。

▽ハンガリー外相、ロシア産天然ガスの支払いについて、対ロシア制裁に違反せずルーブル建てすると表明。国営ガスプロム社を介してユーロ建てすれば、ガスプロムがルーブルに換えることでロシアのルーブル建て要求を満たせるとの見解を示した。

▽イタリア政府、アルジェリアとの新たな天然ガス契約に調印。

▽国連児童基金、開戦以来、ウクライナの児童の3分の2近くが家を追われたとした。

▽リトアニア首相、12日にウクライナ訪問。ゼレンスキー大統領と会談する予定。

▽ロシア軍、ドニプロペトロウシク州ドニプロに供給された西側の防空ミサイルを輸送する部隊を破壊したと発表。スロバキア政府はこの主張を否定した。スロバキアは先週、ウクライナに旧ソ連のS-300防空ミサイルシステムを供与すると発表していた。

▽英タイムズ紙、フィンランドとスウェーデンが今夏にもNATOに加盟する見通しと報じた。両国は先週のNATO外相会議に参加していた。

▽ロシア軍の戦争犯罪捜査を支援するフランス当局の専門家チームが現地入り。

4月10日
▽ゼレンスキー大統領、ドイツのショルツ首相と電話会談。追加の対ロシア制裁などについて協議した。ゼレンスキー大統領はビデオ演説の中で、ドイツの姿勢がウクライナに有利な方向に変化していることを歓迎した。ドイツはロシアの石油・天然ガスに大きく依存しており、禁輸に慎重な姿勢を示している。

▽ゼレンスキー大統領、米CBSニュースのインタビューの中で、「ウクライナの命運は米国の支援にかかっている」との見方を示し、迅速な支援を求めた。

▽ロシア軍、東部と南東部地域に対する攻撃を維持。マリウポリでの戦闘も続いている模様。

▽ウクライナの国外避難民450万人を超える=国連難民高等弁務官事務所。

▽米ホワイトハウス、バイデン大統領がインドのモディ首相と11日にオンラインで会談すると発表。インドはロシアを公式に非難しておらず、安保理決議でも棄権を続けている。米国はインドがロシアから最近防空システムを購入したことに対する制裁を検討している。

▽ロシア政府、臨時支出にあたる準備基金を2,734億ルーブル(約4,000億円)に増額すると発表。経済の安定を図る狙いがあると見られる。

▽ウクライナ当局、英メディアのインタビューの中で、首都キーウを含むキーウ州でこれまでに1,222人の遺体を確認したと明らかにした。ロシア軍がキーウ郊外ブチャに造ったとされる集団墓地の調査はまだ続いている。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が北部チョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所から放射性物質を盗み出したと明らかにした。ロシア軍は先月末に同原発から完全に撤退した。

▽オーストリア首相、11日にロシアを訪問しプーチン大統領と会談するとツイート。

▽カナダ首相、ロシア軍の戦争犯罪を文書化する作業の支援をウクライナに提供していると発表。

▽米当局、ロシア軍の新司令官に任命されたドボルニコフ将軍について、シリアと同じような事態になる可能性があるという見方を示した。ドボルニコフ将軍はシリアのアサド政権を支援する作戦で指揮を執り、民間人の大量虐殺に関与したと伝えられている。

▽フランシスコ教皇、バチカンのパームサンデーミサで改めて停戦を強く呼びかけた。

4月9日
▽ゼレンスキー大統領、ポーランドで開催されたイベントでロシア産石油と天然ガスの完全な禁輸を改めて呼びかけた。

▽ゼレンスキー大統領、AP通信のインタビューの中で、「外交による解決のチャンスを失いたくない」と語った。ロシアとウクライナの停戦交渉はオンラインで続いている。

▽マリウポリ当局、ロシア軍の砲撃でいくつかの人道回廊が崩壊し、避難を阻止されたと発表。ウクライナ政府はマリウポリに取り残された市民を10万人と発表しているが、イギリス当局は16万人と推定している。

▽首都キーウ郊外ブチャの集団墓地捜索続く。

▽東部ドネツク州やルハンシク州の住民避難続く。ロシア軍の攻勢で激戦地になる可能性がある。

▽英ジョンソン首相がキーウを訪問。ゼレンスキー大統領と会談し、追加の財政・軍事支援を提供すると表明した。ジョンソン首相はキーウの市街地も視察した。

▽オーストリア首相がキーウを訪問。ゼレンスキー大統領と会談し、終戦まで経済制裁を強化し、西部に退避した大使館職員をキーウに戻すと発表した。

▽ポーランドでウクライナ支援イベント。欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長とカナダのトルドー首相の共催で、各国政府や世界の著名人が募金に協力し、約101億ユーロ(約1兆3600億円)が集まった。

▽米国防当局、プーチン大統領が米国のウクライナ支援を口実に米国の選挙に干渉する可能性があると報告。当局者はAP通信に、「ロシアがどの候補者を押すかは現時点では分からない」と述べた。

▽イタリア政府、11日にアルジェリアと新たな天然ガス契約を結ぶと発表。イタリアは国内で消費する天然ガスの40%をロシアに依存している。イタリア外相はアルジェリア、アゼルバイジャン、カタール、コンゴ、アンゴラ、モザンビークを訪問し、ガス供給について協議している。

▽YouTube、ロシア下院のチャンネルを閲覧禁止に。ロシアの通信監視機関はYouTubeにブロックを速やかに解除するよう命じた。

4月8日
▽ゼレンスキー大統領、東部ドネツク州クラマトルスクの駅に対するミサイル攻撃を「戦争犯罪」と糾弾。ロシアを厳しく非難し、国際社会に厳しい制裁で対応するよう要請した。

▽ウクライナ東部ドネツク州、ロシア軍のミサイルがクラマトルスクの駅近くに着弾し、子供5人を含む少なくとも52人が死亡、数十人が負傷した。

▽米国防総省、キーウ近郊から撤退したロシア軍について、大きな被害を受けており、戦闘に戻れるか疑問が残るという見方を示した。当局は2月24日の開戦以来、ロシアは国境沿いに展開した兵士の15~20%を失ったと推定している。

▽ウクライナ当局、キーウ郊外ブチャの集団墓地に埋葬された遺体を収容する作業を開始。

▽ポーランド政府、フランスのマクロン大統領がモラウィエツキ首相を「LGBTQを禁じる極右の反ユダヤ主義者」と呼んだことについて、仏大使を呼び出し説明を求めたと明らかにした。

▽欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長、首都キーウでゼレンスキー大統領と会談。ロシアは西側の厳しい制裁で衰退し、ウクライナは未来に向け前進していると述べた。委員長はキーウ郊外のブチャも視察した。

▽スロバキア政府、ウクライナに旧ソ連のS-300防空システムを供与し、代わりに米国のパトリオット防空システムを自国に配備すると明らかにした。

▽国連食糧農業機関、ウクライナ侵攻の影響で穀物や植物油の先月の世界食料価格指数が過去最高を更新したと発表。

▽日本政府、ロシア産石炭の禁輸を発表。さらに、個人の資産凍結と、機械類などのロシア製品の輸入も合わせて禁止した。

▽イギリス、ウクライナ軍に1億ポンド(約160億円)相当の兵器や装備を供与すると表明。

▽ドイツ、ウクライナ軍にスターストリーク対空ミサイル、対戦車ミサイル800基、標的に向けられるまで空中にとどまる精密兵器、暗視ゴーグルなどの装備品を供与すると表明。

▽イギリス、プーチン大統領の成人娘2人を制裁リストに追加。

▽ロシア法務省、人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチやアムネスティ・インターナショナルなど、計15団体の登録を抹消し、現地事務所に閉鎖を命じたと明らかにした。

▽米S&P ロシアの格付けを撤回。ロシアは債務をルーブル建てする意思があることを示している。海外口座の外貨の約半分凍結済み。

4月7日
▽ゼレンスキー大統領、キーウ近郊の町ボロディアンカの捜索活動を開始し、ブチャを超える恐ろしい惨状になっていると明らかにした。

▽ロシア報道官、プーチン大統領の2人の娘に対する米国の制裁に「適切に対応」すると表明。

▽国連総会、ロシアの人権理事会資格を停止する決議を採択。賛成93-反対24、棄権58カ国。資格停止は2011年のリビアに続き2カ国目。中国、ベラルーシ、シリア、キューバなどが反対に投じ、インドは棄権した。

▽G7、ロシアへの追加制裁で合意。エネルギー分野を含むロシア経済の主要分野への新規投資を禁止するとした。

▽EU、ロシア産石炭の禁輸を含む追加制裁に合意。またウクライナへの兵器支援予算を5億ユーロ増額し、計15億ユーロ(約2,000億円)に拡充することにも合意した。

▽米国防長官、プーチン大統領がキーウ制圧を断念した可能性があるとの見方を示す。ロシア軍は東部ドンバスの制圧に注力すると予想されている。

▽ウクライナ外務省、ハンガリー政府のロシア寄りの方針を非難。オルバーン首相は6日にプーチン大統領と電話会談を行い、天然ガスのルーブル建てに応じると表明していた。

▽米政府、ロシア最大の軍事造船会社およびダイヤモンド採掘会社を制裁対象に追加。

▽ハンガリー政府、ロシアから原子力発電所用の核燃料を受け取ったと発表。開戦後初。以前は鉄道で輸送していたが、戦争の影響で使用できなくなったため、空路で搬送した。

▽欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長、8日にキーウを訪問すると発表。

▽ドネツク人民共和国当局、マリウポリの一部市民が武装しウクライナ兵と共に戦っていると主張。ロシアの国営メディアが報じた。

▽ルハンシク州知事、住民に東部地域一帯がロシア軍の攻撃対象になる可能性があると警告し、即時退避を呼びかけた。

▽米国務省、ブリュッセルで開催されたNATO外相会議でフィンランドとスウェーデンのNATO加盟の可能性について協議したと明らかに。

▽インド外務省、ロシアとの貿易決済の仕組みを確立するために取り組んでいると発表。インドはロシアを公式に非難しておらず、開戦後割安になったロシアの原油を少なくとも1,600万バレル購入している。

▽英ジョンソン首相、より多くの原子力発電所を建設し、再生可能エネルギーを増やし、ロシア産エネルギーへの依存を減らすために国内の埋蔵化石燃料を活用する計画を発表。

▽ベラルーシのルカシェンコ大統領、ベラルーシなしの停戦交渉合意はあり得ないと主張。

4月6日
▽ゼレンスキー大統領、東部の要衝マリウポリについて、ロシア軍が人道支援活動を妨害し、地域は「地獄と化している」と述べた。またゼレンスキー大統領はトルコメディアに対し、「ロシアはマリウポリに人道支援物資が届き、現地で起きている惨状が露見することを恐れている」と述べた。

▽プーチン大統領、ハンガリーのオルバーン首相と電話会談を行い、ウクライナ軍がキーウ近郊のブチャで冷淡な挑発行為を働いていると非難した。

▽ハンガリーのオルバーン首相、プーチン大統領との電話会談で即時の停戦を促し、ドイツ、フランス、ウクライナの首脳とハンガリーの首都ブダペストで会談するよう提案したと明らかにした。またオルバーン首相は、ロシア産天然ガスをルーブル建てするつもりでいると表明した。

▽米バイデン政権、プーチン大統領の娘2人とロシア最大手銀行などに追加制裁。また、米国民によるロシアへの新規投資も全面的に禁止するとした。

▽米バイデン大統領、労働組合関連のイベントの演説で、キーウ近郊のブチャで発覚した民間人の大量虐殺を「重大な戦争犯罪」と非難した。

▽マリウポリ当局、子供210人を含む民間人5,000人以上が殺害されたと報告。現地の戦況はほとんど明らかにされていない。

▽ロシア財務省、ドル建て国債の支払いをルーブルで行ったと発表。債権保有者がルーブルでの支払いを受け入れたかどうかは不明。米バイデン政権はロシアに対し、米国内の銀行に預けている米ドルによる国債関連の支払いを禁じている。

▽ロシア外務省、ブチャの民間人虐殺に関する映像について、新たな対ロシア制裁を正当化し、停戦交渉をとん挫させることが狙いという見方を示した。

▽ロシア報道官、ブチャの民間人虐殺を「うまく演出されたショー」と一蹴し、ロシア軍の名誉棄損を目的とする「恐ろしい捏造」と断じた。

▽中国外務省、ブチャの民間人死亡を深く憂慮していると発表するも、ロシアには直接言及せず。

▽米国防総省、ロシア軍は首都キーウ周辺から完全に撤退したとの見方を示した。撤退したロシア軍は同盟国のベラルーシなどに移動し、補給を終えたのち、東部ドンバスに再配備される可能性が高いと報じられている。

▽英国防省、ウクライナに装甲車を提供する計画を策定中。タイムズ紙が報じた。イギリスは対戦車ミサイルなどの兵器をウクライナ軍に多数提供している。

▽イギリス、年末までにロシア産石油と石炭の輸入を終了すると発表。

▽NATO事務総長、フィンランドとスウェーデンが加盟申請した場合、両手を広げて歓迎すると表明。

4月5日
▽ゼレンスキー大統領、安全保障理事会のビデオ演説で、ウクライナ侵攻に対して即時に行動できないのであれば、国連は解体すべきと訴えた。また大統領は常任理事国のロシアを安保理から排除し、拒否権でロシア軍の侵略や戦争を阻止できないようにすべきと述べ、それができないから国連など解体してしまえと断じた。

▽ゼレンスキー大統領、定例のビデオ演説で、西側の指導者と新たな対ロシア制裁について協議したと明らかにした。米国は新たな制裁(G7、EUと協調)を6日に発表する予定。

▽プーチン大統領、農業関連の会合で非友好国に対する食糧輸出を監視する意向を示した。またプーチン大統領は西側との貿易が遮断されたとしても、国内の食料は自給できるという考えを示し、担当当局に輸入代替政策を強化するよう促した。

▽ウクライナの国内外避難民1,100万人を超える。国際移住機関によると、国内避難民は710万人、国外避難民は400万人以上。

▽ロシア外相、ウクライナが民間人虐殺の申し立てで停戦交渉を妨害したと非難。

▽キーウ近郊ブチャの住民、AFP通信の取材に対し、「虐殺に関与したのは横暴な年配の軍人たち」と明らかにした。

▽ロシア国防省、ウクライナ当局は国内の複数の場所で撮影した映像や写真を使って、キーウ郊外の民間人が虐殺されたと捏造していると主張。

▽米政府、G7やEUと協調して新たな対ロシア制裁を科すと発表。詳細は6日に公表される予定で、AP通信によると、ロシアに対する全ての新規投資を禁止する見込みだという。また、金融機関、国営企業、政府関係者やその家族などへの制裁も強化される予定。

▽EU、ロシア産石炭の禁輸を提案。実施するには加盟27カ国の同意が必要。

▽EU加盟国が相次いでロシア外交官を追放。ドイツ、フランス、スウェーデン、デンマークは4日、イタリア、スペイン、スロベニアは5日に追放を発表。EU関連機関は5日にロシア外交官をペルソナ・ノン・グラータに指定した。

▽米財務省、ロシアに対し、米国の銀行に預けている資金を使った国債関連の支払いを禁止。これでドル建て国債の処理はロシアが国内で保有しているドルで行わなければならなくなった。

▽米ブリンケン国務長官、ウクライナに新たに1億ドル規模の軍事支援を提供すると発表。これで米国のウクライナ軍事支援は24億ドルに。

▽英ジョンソン首相、ツイッターアカウントにロシア国民向けの動画を投稿、「ロシア国民は真実を知るべきだ」と訴えた。ロシア政府はツイッターを含む西側のSNSや反体制派のウェブサイトをブロックし、ロシアに不利益な情報を流した個人や団体に刑罰を科す法律を施行している。

▽日本、ウクライナの市民20人がポーランド訪問を終えた外相の政府専用機で日本に到着。20人は避難民として扱われる。難民認定された場合は5年間の在留資格が認められ、その後、必要に応じて永住ビザを申請できる。避難民の場合は90日間の短期滞在ビザで入国し、その後、1年間働ける特定活動ビザへの切り替えが可能。

▽インド、キーウ近郊の民間人虐殺でロシアを非難。国連常駐代表は理事会の中で、「民間人の殺害を明確に非難し、独立した調査を支持する」と述べた。

▽国連事務総長、ウクライナ侵攻の影響で74の発展途上国の市民12億人が深刻な食糧危機に直面していると警告。

▽イスラエル首相、キーウ近郊ブチャの民間人虐殺を非難したが、ロシアには言及しなかった。

4月4日
▽ゼレンスキー大統領、キーウ郊外のブチャを視察。国際社会にロシアのジェノサイド罪を認定するよう訴えた。

▽ロシア国防省、ロシア軍がブチャの民間人を虐殺したという告発を改めて却下し、西側の非難を挑発と呼んだ。ロシアは安保理の緊急会合を求めているが、議長国のイギリスは召集要請を拒否している。

▽米バイデン大統領、キーウ郊外のブチャで報告された民間人の虐殺について、戦争犯罪裁判を呼びかけ、ロシアに対する追加制裁を示唆した。バイデン大統領はプーチン大統領を「戦争犯罪人」と呼んだが、ジェノサイドには言及しなかった。

▽ウクライナ検察、キーウ郊外のブチャの児童保養所の地下で、拷問を受け殺害された5人の遺体を収容したと明らかにした。当局によると、5人は非武装の民間人で、両手を縛られていたという。

▽ウクライナと中国外相が電話会談。中国外務省は、「王毅外相は和平交渉を促進するという基本的な立場について説明した」と報告した。また外相は、「重要なことは欧州の永続的な安全保障を適切に守るため、この痛みからどう学ぶかだ」との考えを示した。

▽ドイツ外務省、ロシア外交官40人を国外追放。リトアニアとフランスもこれに続いた。

▽東部ルハンシク州の州知事、ロシア軍が大規模攻撃の準備を進めていると警告、住民に避難を呼びかけた。米国防当局もキーウ郊外などから撤退した部隊の一部が態勢を整え再配備される可能性があると警告している。

▽ウクライナ政府、ロシア軍に拘束され、その後解放されたウクライナ兵について、ロシア軍から拷問を受けたり劣悪な環境に置かれるなどの虐待を受けたと報告した。

▽マリウポリ市長、ロシア軍の攻撃で街の90%が破壊されたと報告。マリウポリは2014年にロシアが併合したクリミア半島とドンバスの分離主義国家(ルガンスクとドネツク)の中間に位置し、ここを占領されれば、アゾフ海に面する地域一帯をロシアに奪われる可能性が高まる。

▽EU当局、新たな対ロシア制裁について緊急協議すると明らかにした。AFP通信によると、協議は6日と7日に予定されているNATO会合か、来週のEU定例会合のどちらかに合わせて実施する。

▽米ホワイトハウス、ロシアが東部地域に数万人規模の部隊を新たに展開する可能性があるとの見方を示した。

▽米国連大使、ロシアを国連人権理事会から追放するよう要請。これを実施するためには、国連総会の決定が必要。

4月3日
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が首都キーウ郊外のブチャでジェノサイドを行ったと非難。一部の市民は両手を縛られた状態で頭を撃たれていたと報告されている。

▽ロシア報道官、プーチン大統領への制裁は「理性を放棄したことを意味する」と述べ、西側を威嚇した。ペスコフ報道官はテレビインタビューの中で、プーチン大統領に対する西側の制裁は「あらゆる愚かさを受け入れることに相当する」と述べ、追加制裁はより悲惨な事態に発展する可能性があると示唆した。

▽ロシア交渉団、プーチン大統領とゼレンスキー大統領の直接会談に言及することは時期尚早と述べた。ロシアはウクライナに2014年に併合したクリミアの主権と、東部ドンバスの分離国家の独立を認めるよう求めている。

▽ウクライナ検事総長、首都キーウ近郊のロシア軍から奪還した地域でこれまでに民間人410人の遺体を収容したと発表。

▽米国防総省、ロシア軍は東部に部隊を再配備している兆候が見られると報告。ABCニュースのインタビューで明らかにした。

▽ウクライナ軍、北部地域に配備されたロシア軍がベラルーシへの撤退を完了したと報告。

▽ゼレンスキー大統領、米グラミー賞の授賞式にビデオメッセージを投稿。

▽ロシア政府、キーウ郊外でロシア軍が民間人を虐殺したと非難されたことを受け、国連安保理に特別会合を開くよう要請。ロシアの国連副大使は、「ウクライナの過激派による凶悪な挑発行為に対応する」とツイートした。

▽西側諸国、キーウ郊外のブチャで民間人が虐殺されたことに非難を表明。EUはハーグの国際刑事裁判所に提訴を呼びかけ、ドイツは追加制裁を示唆した。

▽リトアニア政府、ロシア産天然ガスの輸入を停止すると発表。4月上旬から。

▽イスラエル外相、ロシア軍によるキーウの民間人虐殺を「戦争犯罪」と非難。イスラエルは隣国シリアの安全保障に関与しているロシアを怒らせないように非難を続けている。

▽イタリアの野党党首、政府にロシア産石油と天然ガスの禁輸を要求。イタリアは国内で消費する天然ガスの40%をロシアから輸入している。

4月2日
▽ゼレンスキー大統領、キエフ州全域をロシア軍から奪還したと宣言するも、ロシア軍が各地に大量の地雷を残していったため、避難民に地域の安全が確保されるまで戻らないよう警告した。

▽ウクライナ政府、ロシア軍から首都キエフを含むキエフ州の全域を奪還したと発表。ブチャの市長によると、市内には遺体が散乱しており、これまでに280人を集団墓地に埋葬したという。イルピンでは少なくとも200人が死亡。ホストーメリは飛行場をめぐる戦闘の舞台になったと伝えられている。

▽ロシアとの停戦交渉を担当するウクライナ代表、ロシアがウクライナの主張に口頭で応じたと発表。代表団を率いるアラカミア氏によると、ロシアは2014年に併合したクリミア半島の問題を除き、ウクライナの立場を受け入れると口頭で回答したという。

▽東部マリウポリを含む南東部地域の戦闘続く。

▽ウクライナ当局、ゼレンスキー大統領とプーチン大統領の直接会談がトルコで開催される可能性が高いと報告。交渉団代表のアラカミア氏。

▽中国政府、ロシアの制裁逃れを支援していないとEUの警告を一蹴。EU首脳は1日のオンライン会議で中国の習近平 国家主席らに、ロシアに支援を提供すれば中国とEUの関係に悪影響を及ぼす可能性があると警告していた。

▽モルドバの沿ドニエストル共和国、ウクライナ国境沿いにロシア兵が集結しているというウクライナ政府の主張を否定。ウクライナ軍は先週、沿ドニエストルが攻撃もしくは敵対行為の準備をしていると警告していた。沿ドニエストルはモルドバから分離した自称共和国で、ロシア兵が推定1,500人駐留している。

▽フィンランド首相、この春の間にNATOに加盟申請を出すかどうかを決めるべきと発表。フィンランドとロシアは1,300km以上国境を共有している。

▽ポーランド政府、2月24日の開戦以来、ウクライナから避難した市民62万人以上に国民識別番号を発行したと報告。ポーランドは難民240万人以上を受け入れているが、ポーランドにとどまっている人の数は明確ではない。

▽イタリアとアゼルバイジャンの外相が協議。原油と天然ガス貿易について話し合った。

▽トルコ国防相、東部マリウポリにトルコの救援船を派遣し、市民の退避をサポートできると申し出る。国営アナドル通信社によると、国防相はロシアおよびウクライナ当局と船による避難について調整しているという。

4月1日
▽ゼレンスキー大統領、米FOXニュースのインタビューの中で、ロシアの石油貯蔵施設を攻撃したかどうかについては言及せず。ロシア当局とメディアは1日未明に国境近くの貯蔵施設がウクライナ軍の攻撃を受けたと報告したが、ウクライナ当局はこの主張を否定していた。

▽ゼレンスキー大統領、東部マリウポリの人道回廊から市民3,071人が避難したと発表。ビデオ演説の中でドネツク、ルガンスク、ザポロジエの3州の人道回廊が機能し、マリウポリの3,071人を含む6,266人を救助することができたと明らかにした。

▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が占領、撤退したキエフ近郊の地域に多くの地雷が残されていると警告。ビデオ演説の中で、地雷が除去され、安全が確保されるまで解放地域には近づかないよう市民に求めた。

▽ウクライナとロシアの停戦交渉、オンラインで再開。

▽ウクライナ当局、チェルノブイリ原発を4週間にわたって占領したロシア軍の兵士が被ばくした可能性が高いと報告。ロシア軍兵士は最も汚染の深刻なエリアに塹壕を掘り、車両の走行で放射性物質を巻き上げたことも被ばくにつながった可能性があるという。

▽ウクライナ当局、ロシア軍はキエフ近郊から後退し、その一部は東部に向かっていると報告。ただし、キエフ近郊の一部地域では激しい戦闘が続いている。

▽赤十字社、東部マリウポリの人道回廊から市民を避難させる作業を支援する予定だったが、職員の安全を確保できないため退避したと発表。市民の避難は2日も続く予定。

▽ロシア外相、ウクライナ侵攻を非難しないインドを称賛し、西側の「違法な制裁」を回避して印露貿易を継続すると表明。インドはロシア産エネルギーの輸入量を増やしており、米国から警告を受けている。

▽ロシア軍、春の徴兵を開始。ウクライナ戦争には派遣しないと明言しているが、事実か否かは不明。プーチン大統領は今回の採用目標を134,500人としている。

▽EU首脳、中国首脳とのオンラインサミットで対ロシア制裁への協力を要請。ロシアに支援を提供すれば名声に傷がつくとけん制した。

▽米英外相が電話会談。対ロシア制裁、ロシア産エネルギー問題、来週開催されるNATO外相会合などについて協議した。

▽米ホワイトハウス、ロシア軍が生物化学兵器を配備した場合に備え、ウクライナに物資や設備を提供していると明らかにした。バイデン政権はロシアが生物化学兵器や核兵器を使用した場合の対応を策定する特別チームを創設している。

▽米国防総省、ウクライナ軍に3億ドル相当の軍事支援を提供したと発表。カービー報道官によると、新しい支援にはレーザー誘導ロケットシステム、無人航空機、装甲車、暗視装置、弾薬、医療用品、フィールド機器、スペアパーツなどが含まれるという。

▽国際エネルギー機関(IEA)、石油備蓄のさらなる放出に合意したと発表。放出量は明らかにしていないが、詳細は来週発表される予定。

▽トルコ大統領府、エルドアン大統領とプーチン大統領が電話会談を行ったと発表。エルドアン首相はプーチン大統領に対し、常識を持って行動し、対話を維持することが重要であると説明した。

▽ロシア報道官、天然ガスのルーブル建ては4月下旬から5月上旬のどこかで行わなければならないと述べた。対象はロシアに制裁を科している非友好国のみ。

▽ノルウェー政府、ウクライナ難民を支援する144億クローネ(約2,600億円)の予算法案を提案。

2022年4月15日/ウクライナ、首都キーウ郊外のイルピン(Rodrigo Abd/AP通信)
3月16日~31日

3月31日
▽ゼレンスキー大統領、ウクライナ軍の将軍2人の階級を剥奪したと発表。詳細は明らかにしていないが、大統領は「2人はウクライナの人々に対する忠誠・誓いに違反した」と述べた。

▽ゼレンスキー大統領、モロッコとジョージアの駐ウクライナ大使を解任すると発表。外交で成果を上げられなかったことを解任の理由に挙げた。

▽ロシア軍、東部マリウポリに人道回廊を設置すると発表。国連高等難民弁務官事務所と赤十字社のスタッフも設置と市民の退避に立ち会う予定。

▽ウクライナ当局、ロシア軍がチェルノブイリ原発を解放し、撤退したと発表。

▽ウクライナ当局、ロシア軍の兵士がチェルノブイリ原発近くの森に掘った塹壕で被爆したと述べたが、詳細は明らかにされていない。

▽プーチン大統領、非友好国に対する天然ガスのルーブル建てを改めて表明。ルーブルで支払わない場合はガス供給を止めると述べた。

▽米バイデン大統領、プーチン大統領は政権内で孤立していると見られ、一部の高官を軟禁している可能性もあると述べる一方、憶測が飛び交っているため、こうした情報を過信したくないと慎重な姿勢も示した。

▽米バイデン大統領、石油価格の高騰を抑える措置として、同国の戦略的備蓄から1日当たり100万バレルを半年にわたり放出すると発表。

▽米国防総省、3月16日に承認した8億ドルの支援物資の一部がウクライナに到着したと報告。カービー報道官によると、到着したのはジャベリン対戦車兵器、スティンガー対空ミサイルシステム、防弾チョッキ、医薬品、その他の物資。Mi-17ヘリコプター、小型武器、弾薬、車両、通信システム、衛星画像および分析機能なども2週間以内に届く予定。

▽ロシアメディア、最新の世論調査でプーチン大統領の支持率が83%に達したと報道。2月初めの調査から12%増加した。不支持は回答者の15%。

▽NATO事務総長、ロシア軍に撤退の兆候は見られず、さらなる攻勢の準備を進めている可能性があると警告。キエフ周辺の一部部隊が撤退したことについては、東部ドンバスの再編成、再補給、強化に向けた取り組みのひとつと述べた。

▽日本政府、ロシアの石油・ガス開発事業サハリン2から撤退しない方針を表明。サハリン2にはロシアの国営ガスプロム社が50%、三井物産が12.5%、三菱商事が10%を出資し、27.5%出資していた英シェルは撤退を表明している。

▽イタリア首相、欧州の同盟国に利用可能なすべての土地を耕作するよう求める。小麦、トウモロコシ、ひまわり油の世界最大の輸出国のひとつであるウクライナが今年の作付けシーズンに間に合う可能性が低いことを考慮。

3月30日
▽ゼレンスキー大統領、ロシアが首都キエフ近郊の作戦を縮小すると発表したことについて、信じないと一蹴した。

▽ゼレンスキー大統領、ノルウェー議会のオンライン演説で「ロシアは欧州の基盤を破壊することを望んでいる」と述べ、同盟国にさらなる軍事支援を求めた。

ウクライナ軍、ロシア軍が東部地域での活動を強化したと報告。参謀本部によると、ロシアはキエフを含む複数の地域の部隊を一部撤退させ、再配置した後、ハリコフの南で活動を拡大したという。またロシア軍は、マリウポリ、ポパスナ、ルビージュネの占領に焦点を当て、ドネツク東部地域で砲撃と攻撃を強化したと述べた。

▽国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、ウクライナの国外避難民が400万人を超えたと発表。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が東部ドネツク州マリウポリの赤十字施設を砲撃したと報告。死傷者がでたかどうかは不明。赤十字によると、砲撃を受けたのは人道支援物資を保管する倉庫で、現地に職員がいないため、被害状況は確認できていないという。

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長、南部の原子力発電所を訪問し、ウクライナ当局者と会談、技術支援を提供した。ウクライナは原発を15基(4プラント)管理しており、欧州最大規模のザポリージャ原発はロシア軍の管理下に置かれている。

▽ドイツ政府、ショルツ首相がプーチン大統領と電話会談を行い、プーチン大統領からロシア産天然ガスのユーロ建ては可能と回答を得たと発表。ロシア政府は電話会談について、「プーチン大統領はショルツ首相に、欧州の輸入業者の契約条件の悪化にはつながらないと伝えた」と説明している。

▽米ホワイトハウス、プーチン大統領がウクライナの戦況などについて正確な報告を受けておらず、側近との関係が悪化しているという分析結果を公表。一部の米政府高官は、プーチン大統領がウクライナに徴収兵が派遣されていることすら知らない可能性があると指摘している。

▽米国務省、キエフ近郊に配備された部隊の20%弱がベラルーシを含む別の地域に移動し、次の作戦に再配備される可能性があると報告。ロシア軍は東部ドンバスや南東部地域に対する攻撃を強化したと伝えられている。

▽米国務省、ロシア軍がチェルノブイリ原発から撤退を開始したと発表。部隊再編のひとつと伝えられている。

▽米ホワイトハウス、バイデン大統領がゼレンスキー大統領と電話会談を行い、追加支援について協議したと明らかにした。

▽ロシアのラブロフ外相が訪中。新たな世界秩序(全体主義/共産主義)への移行を目指し、中国などの友好国と共に協力して取り組む意向を表明した。中国はウクライナ侵攻を非難しておらず、外交面ではロシアを支持しているが、ウクライナへも支援を提供している。

▽主要メディア、米政府が石油備蓄の放出を検討していると報道。数カ月で最大1.8億バレル。

▽国連のグテーレス事務総長、人類の4分の1(20億人)が紛争地域で生活し、世界は1945年の終戦以来、最も多くの紛争に直面していると述べた。事務総長はイエメン、シリア、ミャンマー、スーダン、マリ北部、ハイチなどの内戦や紛争を引用した。

3月29日
▽ゼレンスキー大統領、ロシアが首都キエフ近郊の軍事作戦を縮小すると発表したことに懐疑的な見方を示した。

▽米バイデン大統領、ロシアが首都キエフ近郊の軍事作戦を縮小すると発表したことについて、ロシアが行動を起こすまで劇的な変化は期待していないと述べた。

▽ウクライナの国外避難民、400万人近くに。

米国防総省、首都キエフ近郊のロシア軍の一部が戦列を離れるのを確認したが、撤退ではなく他の地域への攻勢に備える再配備という見解を示した。

▽ロシア国防当局、ウクライナの中立化および非核化をめぐる合意に向けた協議が現実的な段階に入ったとして、キエフおよびチェルニヒウ近郊の軍事活動を縮小すると発表。

▽南部ミコライフ当局、政府庁舎にロシア軍のロケットが着弾し、少なくとも12人が死亡、30人以上が負傷したと発表。

▽米国務省、ロシア国内に滞在する米国民に拘束される可能性があると警告。ロシアに渡航しないよう改めて勧告した。米国はロシアへの渡航警戒レベルを「渡航中止」に引き上げている。

▽ロシア政府、IT技術者に対する兵役の延期を認めると発表。声明によると、IT企業に勤める27歳以下の男性は兵役を延期できるようになる。ただし、大卒かつIT企業で1年以上勤務しなければならない。人材の流出を抑える措置のひとつ。

▽トルコ外相、イスタンブールで開催した露ウクの停戦交渉について、最も大きな進展をもたらしたと述べ、結果を歓迎した。ロシアはキエフ近郊の軍事活動縮小を発表。トルコ外相によると、30日は対面交渉を行わない予定だという。

▽世界食糧計画、国連安全保障理事会の中で、ウクライナ侵攻は世界の食糧供給とWFPの食糧供給計画に打撃を与える可能性があると警告。ウクライナとロシアは世界の小麦供給の30%、トウモロコシ供給の20%、ヒマワリ種子油の75~80%を供給している。

▽国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長がウクライナ入り。同国にある原子力施設の安全を確保するための取り組み(人材や機材の確保など)を開始した。

▽米バイデン大統領、独仏英伊の首脳と電話会談を行い、ウクライナへの追加支援などについて協議した。主要メディアによると、米国は総額5億ドル(約600億円)の追加支援を検討しているという。

▽ドネツク人民共和国の首長、ロシアがドネツク州全域を掌握した場合、ロシアへの帰属を検討すると発表。ロシアはドネツクとルガンスクの独立を侵攻前に承認し、ルガンスクの首長も今月27日にロシアへの帰属の是非を問う住民投票を行う意向であることを示唆した。

▽ポーランド政府、ロシア産石炭の禁輸を決定。開始時期は明らかにされていない。

▽イギリス政府、プーチン大統領と関係のあるオリガルヒのスーパーヨットを押収したと発表。持ち主は公表されていない。

▽チェチェンの首長、キエフへの攻撃を加速させるようロシア軍とチェチェン軍に呼びかける。カディロフは3月中頃にウクライナ入りした。

3月28日

▽ゼレンスキー大統領、ロシアとの対面交渉に先立ち、中立を宣言することと、東部ドンバス地方の主権(ルガンスクとドネツクの独立承認)で妥協する用意があると述べた。

▽ゼレンスキー大統領、欧州のロシア産エネルギーの禁輸を含むより厳しい対ロシア制裁を導入するよう西側諸国に求める。

▽バイデン大統領、プーチン大統領は権力の座にとどまれないと発言したことについて、撤回しない意向であることを示した。

▽ウクライナ当局、東部マリウポリの死者数が少なくとも5,000人に達したと報告。

▽ウクライナ内相、首都キエフ近郊の町イルピンをロシア軍から解放したと発表。

▽米WSJ、ロシアのオリガルヒ、アブラモビッチとウクライナの交渉者がロシア当局に毒を盛られた可能性があると報道。WSJによると、首都キエフでの交渉後、アブラモビッチと少なくとも2人のウクライナ交渉者が目の充血や痛み、顔や手の皮膚の剥離などの症状を訴えたという。症状はその後回復し、命に別条はないと伝えられている。

▽ロシアメディア、チェチェンの首長がウクライナ東部ドネツク州マリウポリに入り、戦闘員を激励したと報じる。

▽ロシア外相、非友好国からの入国を制限する措置を準備していると発表。対象はロシアに制裁を科した米国や日本を含む主要西側諸国。

ウクライナの主要通信プロバイダー「Ukrtelecom」がほぼオフラインに。サイバー攻撃を受け回線がダウンしたと伝えられている。

▽G7、ロシアの天然ガスのルーブル建てを拒否することで一致。

3月27日
▽ゼレンスキー大統領、28日からトルコでロシアとの停戦交渉を再開すると発表。ロシア当局は対面交渉は29日から始まると述べている。

▽ゼレンスキー大統領、ロシアの独立系メディアの取材に対し、「ロシアが要求しているウクライナの中立化について、慎重に検討している」と述べた。

▽ゼレンスキー大統領、ウクライナ軍の情報の公表を制限する法案に署名、即日施行された。軍の代表が承認していない情報を外部に漏らすと8年以下の懲役刑を科される可能性がある。

▽プーチン大統領、ロシア国家親衛隊の創設6周年を祝う。プーチン大統領は演説の中でウクライナ侵攻に言及し、「西側との戦闘のリスクが高まっている」と述べた。

▽ウクライナの諜報当局、プーチン大統領はウクライナ全土を占領できないことを認識し、韓国のように国を分割するシナリオを選ぶだろうと推定した。

▽リビウ当局、ロシア軍が北西部の石油備蓄基地を攻撃したと発表。負傷者の有無については明らかにしなかった。

▽ドイツのショルツ首相、バイデン大統領がプーチン大統領は権力を維持できないと発言したことについて、「NATOも米国もロシアの政権交代を目指していない」と述べた。

▽トルコ大統領府、エルドアン大統領がプーチン大統領と電話会談を行ったと発表。エルドアン大統領は停戦の必要性とロシア軍に包囲された地域の人道状況を改善するよう求めた。

▽フィンランドのヘルシンキとサンクトペテルブルクを結ぶ直通列車が運行を停止。フィンランドの国鉄VRは先週、両都市を結ぶ列車の運行を停止すると発表していた。

▽ロシア当局、ドイツの日刊紙ビルトのウェブサイトをブロック。ビルト紙はロシア・ウクライナ戦争の詳細と「全体主義」に関する記事をロシア語で掲載し、侵攻関連の動画にもロシア語字幕をつけていた。

▽フランシスコ教皇、日曜礼拝で侵攻の即時停止を強く求めるも、ロシアには言及せず。

▽ウクライナ当局、ユネスコ世界遺産に登録されているキエフの聖ソフィア大聖堂がミサイル攻撃や空爆の影響を受ける可能性があると懸念を表明した。キエフの聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群及びキエフ・ペチェールシク大修道院は1990年に世界遺産に登録された。

▽ルガンスク人民共和国のリーダー、ロシアに加入するかどうかを決める住民投票を行いたいと発言。ルガンスクとドネツクの独立を承認した国はロシアのみ。

3月26日
▽ゼレンスキー大統領、カタールで開催されたドーハ・フォーラムにオンラインで参加し、「ロシアは核の軍拡競争をあおり、特定の国だけで地球を滅ぼすことができると豪語している」と述べ、西側にさらなる支援を求めた。

▽バイデン大統領、訪問先のポーランドで「プーチン大統領は権力の座にとどまることはできない」と述べ、西側諸国に団結を求めた。バイデン大統領はNATO加盟国の国境を1インチも越えさせないとロシアをけん制し、さらに、敵はロシアの市民ではなくあくまでプーチン政権であり、西側諸国の経済制裁の責任をプーチン大統領に負わせるよう訴えた。

▽バイデン大統領、ポーランドのドゥダ大統領との会談の中で、米国にはNATOの5条(集団防衛)を遵守するという「神聖な義務」があると述べ、ロシアがNATO加盟国に攻撃を仕掛ければ対応すると誓った。

▽英国防省、ロシアがマリウポリや第二の都市ハリコフを含む一部都市の包囲を維持し、防衛軍の士気を低下させるために、遠距離からのミサイル攻撃、空爆、砲撃を繰り返していると警告した。地上部隊が大きく前進したという報告はない。

▽ウクライナ検察、侵攻開始以来、136人の子供が死亡したと発表。このうち64人が首都キエフ、50人が東部ドンバス地方で亡くなったという。

▽ウクライナ政府、ロシア軍が西部の都市リビウの燃料貯蔵施設などを空爆し、少なくとも5人が負傷したと発表。リビウとポーランド国境は70kmほどしか離れていない。

▽ウクライナ当局、ロシア軍がチェルノブイリ原子力発電所の作業員が居住している都市スラブチッチを占領し、市長を一時拘束したと発表。ロシア軍は開戦直後にチェルノブイリ原発を占領している。

▽イギリス政府、プーチン大統領とつながりの深いオリガルヒの自家用ジェット2機を没収。チェルシーFCオーナーのアブラモヴィッチとつながりのある石油王シュビドラーのジェット機。

▽チェコ、ロシア人とウクライナ人数千人が反ロシア集会を開催。プーチン大統領を「血みどろの殺人鬼」などと呼び、激しく抗議した。

フィンランド大統領、NATO加盟申請を決定した場合、ロシアの標的になる可能性があると述べた。ここ数週間の間に行われたいくつかの世論調査によると、回答者の大多数がフィンランドのNATO加盟を支持し、ロシアがウクライナに侵攻する前の最大25%から大きく増加したという。

▽首都キエフ、35時間の夜間外出禁止令を発令。期間は26日午後8時~28日午前7時まで。

▽トルコ国防省、ボスポラス海峡の北側入り口で機雷を無効化したと発表。トルコ政府は開戦直後にボスポラス海峡とダーダネルス海峡の軍艦通航を禁じた。

3月25日
▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説でプーチン大統領に停戦に向けた交渉を呼びかける一方、ウクライナは平和のために領土を放棄しないと約束した。

ロシア軍、ウクライナで進める軍事作戦の第1段階が完了し、今後は東部ドンバス地方の解放に焦点を当てると発表し、作戦の縮小を示唆した。ロシア軍はキエフ近郊の部隊を後退させたと伝えられている。

▽仏マクロン大統領、48~72時間以内にプーチン大統領との直接会談を目指すと発表。フランスはトルコおよびギリシャ政府と協力して東部マリウポリに対する人道支援作戦を行う考えを示している。

▽米国防総省、ウクライナ軍が南部の要衝へルソンの奪還作戦を開始し、当該地域は再び係争地になったと明らかにした。

▽バイデン大統領、ポーランドのドゥダ大統領と会談。バイデン大統領はウクライナ難民200万人以上を受けているポーランド政府と関係者に敬意を表した。

▽東部マリウポリ当局、3月16日の劇場空爆で施設内に避難していた民間人約300人が死亡したと明らかに。

▽プーチン大統領、国外の「偽情報」を報じる行為に15年以下の懲役を科す法案に署名。対象はロシア国内で活動する企業、メディア、ジャーナリスト、個人。国外メディアも対象。

▽プーチン大統領、欧米諸国のロシアに対する制裁や報道を1930年代のナチスによる焚書運動と同じ差別と主張した。

▽ハンガリー首相、ウクライナへの軍事支援を拒否、国益に反するという方針を示した。ハンガリーは天然ガスの85%、原油の60%以上をロシアに依存している。

▽米財務長官、CNNニュースのインタビューの中で、「中国がロシアを支援したという明確な証拠は現時点では確認されていないため、対中国制裁は不要」と説明した。

▽ロシア軍、3週間ぶりに軍の戦死者数を更新。1,351人が死亡、3,825人が負傷し、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国から民間人約42万人を避難させたと報告した。

▽EUと米国、新たなエネルギーパートナーシップに合意。EU向けの液化天然ガス輸出を増やす。

▽トルコのエルドアン大統領、ウクライナとロシアの停戦交渉について、「4つの問題については進展しているように見えるが、2つの重要な問題については違いが残っている」と述べた。エルドアン大統領は記者団に、「キエフはNATO加盟をあきらめ、ロシア語を公用語として受け入れ、軍縮に関して一定の譲歩を受け入れる準備ができているが、クリミア、ルハンシク、ドネツクに対するロシアの要求は受け入れない」と説明した。

3月24日
▽ロシア軍の侵攻開始から1カ月。国内外避難民1000万人以上。ロシアは推定16万~19万人の兵士を投入するも、ウクライナ軍の激しい抵抗に対応できず。

▽ゼレンスキー大統領、EU首脳にウクライナのEU加盟申請手続きを速やかに進めるよう改めて要請。

▽首都キエフ周辺に迫っていたロシア軍が撤退したため、市街地周辺の戦闘は落ち着いた模様。

▽NATOサミット、ロシアの侵攻を強く非難し、対ロシア制裁の強化で合意。中国に対しても、ロシアへの支援を速やかに停止し、侵攻に反対するよう求めることで合意した。

▽ゼレンスキー大統領、NATOサミットのオンライン演説でウクライナに対する軍事支援の強化を要請。

▽バイデン大統領、ロシアがウクライナで生物化学兵器を使用した場合、相当の対価を支払わせると警告。NATOはロシアが化学兵器、生物兵器、核兵器を配備または使用した場合の対応などについても協議した。

国連総会、ロシアに即時停戦を求める決議案を賛成140ー反対5で承認。決議案に反対したのはロシア、ベラルーシ、シリア、北朝鮮、エリトリア。中国を含む38カ国が棄権した。インフラの保護を要求する決議案も賛成141ー反対5で承認された。

▽ホワイトハウス、ウクライナ難民10万人を受け入れ、新たに10億ドル(1,200億円)相当の食料、医薬品、水、その他の物資を追加提供すると発表。

▽チェチェン共和国の首長、東部マリウポリの市庁舎を占領したと主張。事実か否かは不明。

▽ベラルーシの野党指導者チハノフスカヤ氏、ベラルーシ軍の兵士にウクライナ侵攻に参加しないようSNSで呼びかける。ベラルーシはウクライナ侵攻への参加を否定している。

▽ベラルーシのルカシェンコ大統領、ウクライナに平和維持軍を配備するというポーランドの提案は第三次世界大戦につながると警告。

▽米当局、G7サミットで関係機関にロシアとの関係を見直すよう要請すべきという意見が上がったと明らかにした。

▽ユニセフ、2月24日の侵攻開始以来、ウクライナの子供の50%以上が国内外避難民になったと発表。報告によると、この1カ月で国内の子供推定750万人のうち430万人が家を追われた可能性があるという。

▽日本、新たに25人のロシア人の資産を凍結し、81の団体に対する輸出を禁止すると発表。団体についてはぜいたく品の輸出も禁止する。

▽米国、新たにロシアの議会議員328人、数十人のオリガルヒ、48の国営企業に対する経済制裁を発表。

▽イギリス、新たに65の企業と個人に対する経済制裁を発表。

▽ウクライナ外務省、東部ドネツク州マリウポリの市民6,000人がロシアに連行され、15,000人が身分証明書を没収されたと報告。

▽ロシア軍、特別作戦開始以来、ウクライナから約40万人がロシアに避難したと主張。ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の市民と思われる。

3月23日
▽プーチン大統領、非友好国に対する天然ガス販売をルーブル建てでのみ行うと発表。

▽米国務省、モスクワ大使館から数人の外交官が追放されると発表。

▽NATO、1カ月の戦闘でロシア軍の兵士7,000~15,000人が死亡したと推定。

▽ゼレンスキー大統領、ビデオ動画の中で世界中の人々に、ロシアの侵攻をやめさせるため街頭に出て抗議の声を上げるよう呼びかけた。

▽キエフ市長、同市郊外のロシア軍を撃退したと発表。クリチコ市長によると、西部マカリウを奪還し、東部イルピンのほぼ全域を支配下に置いたという。

▽NATOのストルテンベルグ事務総長、中国がロシアを政治的に支援していると非難。経済的な支援を行わないよう改めて警告した。西側は中国によるロシアへの軍事支援を懸念しているが、中国はこの可能性を否定している。

▽ベラルーシ当局、ウクライナの外交官の大半を国外追放すると発表。職員4人が残るものの、ウクライナ領事館は事実上閉鎖される。

▽米ブリンケン国務長官、ロシア軍のウクライナ侵攻を「戦争犯罪」に認定。

▽ゼレンスキー大統領、日本の国会と仏議会でオンライン演説。対ロシア制裁の強化とさらなる支援、仏議会ではロシア市場からの撤退を呼びかけた。

▽英ジョンソン首相、ウクライナ支援の増強を発表。対戦車ミサイル6,000発など。イギリスはすでに対戦車ミサイルを4,000発以上提供している。

▽米政府高官、首都キエフ近郊のロシア軍に撤退の兆候が見られると明らかに。

▽EU、ウクライナへの追加支援5億ユーロ(約670億円)を承認。

▽ショルツ独首相とプーチン大統領が電話会談。

▽プーチン大統領の集会に参加した五輪メダリストがスポンサー契約を失う。競泳のエフゲニー・リロフ選手。報道によると、多くのアスリートや元アスリートが参加した模様。

▽EU加盟国、ウクライナ人に6カ月の一時ビザを支給。更新すれば最長で3年間滞在可能に。

▽国連総会、特別会期でウクライナ侵攻に伴う人道危機の決議案を採決する予定。
 ・人道危機がロシアの責任であることを認める決議案
 ・        〃       を認めない決議案

3月22日
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が東部マリウポリへの人道援助を妨害し、援助活動にあたっていたバス運転手と救急隊員合わせて15人を拉致したと明らかにした。

▽ウクライナ当局、ロシア軍がチェルノブイリ原子力発電所内にある研究所を破壊したと報告。攻撃を受けたのは原子炉本体ではないものの、当局によると、研究所でも放射性物質も取り扱っているため、危険なことに変わりはないという。

▽国連事務総長、東部ドネツク州マリウポリの現状を「地獄絵図」と表現し、ロシアに攻撃の即時停止を呼びかけた。

▽東部マリウポリの激戦続く。ウクライナ当局は民間人3,000人以上が死亡したと報告している。

▽ロシアのペスコフ報道官、米CNNのインタビューの中で、「存亡の危機に立たされた場合のみ、核兵器を使用する」と明言した。

▽米ホワイトハウス、24日から始まるバイデン大統領の欧州歴訪で西側諸国の新たな対ロシア制裁を公表すると発表。バイデン大統領はブリュッセルでG7、NATO、EUの首脳らと会談する。

▽国外避難民350万人超える。国内外難民を合わせると1,000万人超。

▽昨年ノーベル平和賞を受賞したロシアの独立系ジャーナリスト、ドミトリー・ムラトフ氏が同賞のメダルをウクライナに寄付すると発表。ムラトフ氏が編集長を務めるノーバヤ・ガゼータはロシアの数少ない独立系メディアのひとつ。

▽ロシア紙、ウクライナで戦死したロシア兵を約1万人とウェブサイトで報じるも、6時間後に記事を削除。ハッカーからサイバー攻撃を受け、誤った情報を掲載したと主張した。削除された記事は、ロシア軍兵士9,861人が死亡、16,153人が負傷したと伝えていた。

▽米国防総省、ロシア軍が生物化学兵器を使用する差し迫った兆候は今のところ見られないが、事態はいつ悪化してもおかしくないと警告。

▽マクロン仏大統領、プーチン大統領と電話会談。詳細は明らかにされていないが、プーチン大統領が停戦に合意しなかったことは確かである。

▽セルビア、ベオグラード発モスクワ行きの旅客機を爆破するという脅迫が入り、離陸した便がベオグラードに引き返す事態に。セルビアはロシア便の運航を継続している欧州で唯一の国。

▽世界保健機関、モルドバの難民センターの受け入れ環境悪化に懸念表明。人口約260万人のモルドバに避難したウクライナ難民は22日時点で約37万人。

3月21日
▽ゼレンスキー大統領、ロシア軍が提案したマリウポリの降伏をあらためて否定。プーチン大統領に直接会談を呼びかけた。

▽ゼレンスキー大統領、地元テレビのインタビューの中で、「ウクライナの安全を保障する(ロシア軍の撤退)代わりにNATO加盟を求めない用意がある」と述べ、ロシアにさらなる交渉を呼びかけた。

▽東部マリウポリの激戦続く。

▽米バイデン大統領、24日のG7・NATO・EUサミットに先立ち、マクロン仏大統領、ショルツ独首相、ドラギ伊首相、ジョンソン英首相と電話会談。

▽米バイデン大統領、国内の民間企業にロシアのサイバー攻撃のリスクが高まっていると警告。防衛体制を取るよう呼びかけた。

▽ロシア軍、首都キエフのショッピングセンターがロケットシステムの保管庫に使われていたと主張し、空爆を正当化した。同センターは20日遅くに空爆を受け、少なくとも8人が死亡した。

▽ウクライナ当局、ロシア軍に占領された南部へルソンで抗議デモを行っていたウクライナ人がロシア当局に銃撃されたと発表。負傷者が出たかどうかは明らかにされていない。

▽ロシア当局、日本との平和条約締結に向けた交渉を中断すると発表。北方領土問題も棚上げに。

▽ロシア、21日締め切りのドル建て国債利払い6,600万ドル(約80億円)の処理進む。今回もデフォルトは回避できる見込み。

▽国連、フランスとメキシコが加盟国に「ロシアの侵略に言及する決議案」に賛成するよう強く促す。この決議案は今週の総会で採決される見込み。

▽ロシアの裁判所、フェイスブックとインスタを運営するメタ社を過激派組織に指定。ロシアの通信規制当局は両SNSをすでにブロックしている。

▽ポーランド首相、訪問先のスイスで親クレムリンのオリガルヒを含むロシア関係者がスイス銀行などに保有している資産を凍結するよう要請。

▽ロシア中央銀行、ウクライナ侵攻以来、初めてモスクワ証券取引所での債券取引を再開。ルーブル建て債券の価格は大きく下落した。株取引の再開時期は未定。

ウクライナの原子力規制当局、チェルノブイリ原子力発電所周辺の放射線モニターが機能しなくなったと発表。

ウクライナ当局、スムイ市郊外の化学プラントが攻撃を受け、アンモニアがタンクから漏洩したと発表。漏れは数時間後に抑えられた。

3月20日
▽ゼレンスキー大統領、イスラエル議会のテレビ演説でミサイル防衛システムの提供や対ロシア制裁をイスラエル政府に要求。ラピド外相はウクライナにできる限りの支援を続けると表明した。イスラエルは宿敵イランとつながりのあるシリアで影響力を持つロシアとの関係が悪化することを懸念している。

▽ロシア国防省、ウクライナ東部マリウポリ当局に降伏するよう要求。軍と自警団が武器を下ろせば攻撃を停止し、人道回廊を開放すると主張した。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が東部マリウポリで避難所として利用していた学校を爆撃したと発表。死傷者の有無は明らかにされていない。一部の住民はロシア軍に拘束、連行された模様。

▽米政府、バイデン大統領が25日にポーランドを訪問し、ドゥダ大統領と会談すると発表。ウクラインの難民問題やロシアへの対応などについて協議する予定。バイデン大統領は24日にブリュッセルでG7、NATO、EU首脳とも会談する。

▽国内外避難民1,000万人超える。人口の4人に1人が避難したことに。ポーランドの受け入れ数は200万人を超えた。

▽トルコ外相、ロシアとウクライナの停戦交渉が合意に近づいているという見方を示す。双方は「ウクライナの中立化と非武装化」「ウクライナ国内におけるロシア語使用に伴う障害の除去」「ルガンスクとドネツクの独立承認」「ロシアに併合されたクリミアの地位」などについて協議している模様。

▽オーストラリア政府、ロシアへのアルミナとボーキサイトの輸出禁止を発表。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が黒海に面する都市ムィコラーイウ港の海兵隊兵舎にミサイルを撃ち込み、兵士少なくとも40人が死亡したと報告。

▽フランシスコ教皇、日曜礼拝で「無意味な虐殺を止める必要がある」と述べるも、ロシアへの言及は避けた。

▽ロシア軍、極超音速ミサイルと巡航ミサイルをウクライナの軍事施設に使用したと発表。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)、3月18日時点で民間人847人の死亡と1,399人の負傷者を確認したと発表。実際の死傷者数はこれよりはるかに多いと思われる。

3月19日
▽ゼレンスキー大統領、プーチン大統領に直接会談を呼びかける。

▽ポーランド首相、EU当局に天然ガス貿易を含むロシアとのあらゆる貿易を停止するよう要請。ロシアとの交易を完全に断ち切ることがこの残忍な戦争を止める最善の策と述べた。

▽ゼレンスキー大統領、スイス政府に国内のロシア新興財閥オリガルヒの資産を凍結するよう要請。

▽ゼレンスキー大統領、マクロン仏大統領と電話会談を行い、東部マリウポリの状況などについて協議した。ゼレンスキー大統領はビデオメッセージの中で、「ロシア軍は一部のエリアで戦死した兵士の遺体を回収していない」と明らかにした。「特に激しい戦闘があったエリアのロシア軍兵士の遺体は回収されず、防衛戦沿いに放置されています...」

▽ロシア軍、極超音速ミサイル「キンジャール」を作戦に導入したと発表。キンジャールはMiG-31戦闘機に搭載され、航行距離は最大2,000km、音速の10倍で飛行すると推定されている。

▽ウクライナ南部当局、ロシア軍の空爆が連日続いていると報告。死傷者数は明らかにされていない。

▽ロシア軍、ウクライナ南部の都市ミコライウの士官学校を空爆。ウクライナ当局によると、少なくとも1人の死亡を確認。

▽英国防省、ウクライナ空軍と防空部隊は領空を効果的に防衛し続けていると推定。同省はツイッターに、「ロシアはウクライナの制空権を確保できず、ロシア国内の比較的安全な場所からミサイルを発射している」と投稿した。

▽米シンクタンク、ロシア軍の損耗は予想よりはるかに早く、現地に派遣した全兵力の10%をまもなく失う可能性があると推定した。ロシアが発表した兵士の死者数とウクライナの発表した数は大きく異なる。

▽国際宇宙ステーション(ISS)のロシア人宇宙飛行士がウクライナカラーで記者会見に登場。新チームは18日にISSに到着した。

▽ウクライナの国内外避難民、まもなく1000万人に。(国外330万人以上、国内650万人以上)

▽ポーランドが受け入れたウクライナ難民、200万人を超える。ポーランドの隣国ドイツの受け入れ数も20万人を超えた、

▽フランシスコ教皇、ウクライナ難民19人の治療にあたっているバチカンの病院を訪問。

▽英ジョンソン首相、保守党大会の演説でロシアのウクライナ侵攻を「世界のターニングポイント」と呼び、「ロシア軍の勝利は脅迫の時代の幕上げを告げる」と警告した。

▽米オースティン国防長官とブルガリアのペトコフ首相が会談。ペトコフ首相は会談後の記者会見で、「ウクライナに軍事援助は遅れないが、引き続き人道援助を提供する」と述べた。ブルガリアはこの会談でNATO軍の新たな部隊を国内に配備することに合意した。

▽ノルウェー北部、NATOの合同軍事演習に参加していた米海兵隊のオスプレイが墜落、海兵隊員4人が死亡した。

3月18日
▽米中首脳がオンラインで会談。バイデン大統領は中国がロシアに支援を提供すれば結果を伴うと警告。習 国家主席は対話と交渉で問題を解決すべきと述べ、対ロシア制裁に反対する姿勢を改めて示した。

▽東部マリウポリを含む主要都市への攻撃続く。マリウポリ当局は18日に9,000人以上を避難させることができたと明らかにした。空爆を受け崩壊した劇場の救助作業は難航している模様。

▽安保理理事国、ロシアが安保理を利用してプロパガンダを世界に拡散しようとしていると非難。常任理事国の米英仏とノルウェー、アルバニア、アイルランドの6カ国が共同声明でロシアを厳しく非難した。

▽プーチン大統領、モスクワで開催されたクリミア併合8周年を記念する集会で演説。「特別軍事作戦」に参加する兵士を称賛し、西側を「ネオナチ」と呼び非難した。

▽ロシアのドゥボルコビッチ元副首相、天然資源開発などで影響力を持つスコルコボ財団の代表を辞任。同氏は公の場でウクライナ侵攻に異議を唱えていた。

▽ゼレンスキー大統領、東部マリウポリの現状に強い危機感。ロシア軍が食料を含む支援物資の輸送を妨害しており、「人道的大惨事」に発展する可能性があると警告した。

▽マクロン仏大統領とプーチン大統領が電話会談。仏大統領府によると、マクロン大統領はマリウポリの包囲解除と人道的アクセスの許可、即時の停戦をプーチン大統領に求めた。

▽米国防省、首都キエフ近郊のロシア軍はほとんど前進できず。ウクライナ軍の激しい抵抗に直面している模様。

▽ロシアの停戦交渉担当者、ウクライナの中立化の合意は間近と発言。ウクライナはNATO加盟は難しいと示唆しているが、「非武装化」「東部の人民共和国の独立を認める」などの提案には応じない姿勢を固辞している。

▽国外避難民約330万人。国連人道問題調整事務所によると、国内避難民は3月16日時点で650万人近くに達したとのこと。

▽イギリスの国防情報局長、ロシア軍の侵攻は当初の想定より遅れており、消耗戦に入りつつあると推定。消耗戦に入ることで遠くからミサイルを撃ち込むなどの無謀な攻撃が増え、民間人の犠牲が増える可能性があると警告した。

▽イタリア政府、ロシアのオリガルヒの別荘を押収。推定価値は1億500万ユーロ(約140億円)。

▽ロシア政府、米国企業へのロケットエンジンの供給を停止すると発表。NASAはこの決定に深刻な懸念を表明した。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している3人は3月30日に帰還(カザフスタンに着陸)する予定。

▽西部リビウの市長、ロシア軍が空港周辺を空爆したとSNSに投稿。市長は投稿の中で、「空港でないことは確か」と述べた。被害や死傷者の有無は不明。

3月17日
▽ロシア、ドル建て国債2本の利払い(1.17億ドル)完了。ロイター通信によると、一部の債権保有者はドル建てで資金を受け取ったとのこと。次の利払い期限は月末で6.15億ドル(約730億円)。元本返済が始まるのは4月4日で、20億ドルの国債が満期を迎える。

▽ゼレンスキー大統領、ビデオ演説の中で「バイデン大統領の軍事援助に感謝している」と述べる一方、「援助の詳細はロシアに知られたくないので明かせない」と述べた。

▽東部ドネツク州マリウポリ、16日に空爆された劇場の救助活動続く。死傷者が出たかどうかは分かっていない。

▽安保理でもマリウポリの人道状況に懸念。赤十字などによると、ロシア軍は2週間以上マリウポリに対する人道支援を妨害しているという。

▽バイデン大統領、プーチン大統領を「人殺しの独裁者」と糾弾。

▽安保理協議続く。西側はロシアを非難するも、ロシアはウクライナへの攻撃を否定し、証拠を提供せずに「米国とウクライナは生物化学兵器を開発していた」と主張した。

▽米政府、中国がロシアに軍事支援を検討している可能性があると警告。

▽国連人権局、2月24日~3月15日の民間人の犠牲者は確認できただけで子供52人を含む726人、負傷者は1,900人以上と報告。実際の数はこれよりはるかに多いと思われる。

▽国連開発計画、戦争が長引けば、ウクライナ国民の90%が貧困または極度の貧困に陥り、国の経済を数十年前に戻す可能性があると警告。

▽米ブリンケン国務長官、ロシアが犯した戦争犯罪を評価し文書化する作業を開始したと明らかに。

▽ブルガリアのロシア大使、米オースティン国防長官のブルガリア訪問に先立ち、ウクライナへの武器供与を控えるようブルガリア政府に警告した。ブルガリア政府は今のところウクライナへの武器供与を行っていない。

▽コソボ政府、米バイデン大統領にNATO加盟を後押しするよう要請。コソボは2008年の独立後も親ロシアのセルビアと対立している。

▽スペイン当局、ロシアのオリガルヒが所有していると思われるスーパーヨット3隻に港を離れないよう命じた。

▽英ウォレス国防相、ウクライナの首相になりすました人物からメールを受け、実際に電話で10分ほど話したと明らかにした。ウォレス国防相はツイッターに、「誤解を与える質問がいくつかあり、不審に思い電話を切った」と投稿した。

▽ウクライナと西側当局、ロシア軍の侵攻は全体的に停滞しているという見方を示した。

3月16日
▽ロシアとウクライナの停戦交渉続く。ウクライナ当局は一定の成果を期待できると希望を表明したが、ロシアはウクライナの中立化を含む厳しい条件を提示しており、合意に至るかどうかは不透明な情勢。

▽ゼレンスキー大統領、米議会で演説。上下両院の議員に真珠湾攻撃と9.11同時多発テロを思い出し、ウクライナの制空権をロシアから取り戻すために飛行禁止区域を設定するよう改めて呼びかけた。

▽ロシアの国営メディア、プーチン大統領の演説を放送。プーチン大統領は閣僚と地域指導者に、「ロシアに破壊をもたらす裏切り者は、口に誤って飛び込んだブナ(落葉広葉樹)を吐き出すように吐き捨てる」と述べ、西側とつながりのある個人や団体を弾圧すると示唆した。

▽米バイデン大統領、記者会見の中でプーチン大統領を「戦争犯罪人」と糾弾。ロシア外務省は強く反発した。

▽首都キエフ郊外の戦闘続く。ロシア軍は3方向から侵攻を試みている模様。前進しているか否かは不明。

▽米政府、ウクライナ軍に8億ドル(約950億円)の追加支援を提供すると発表。これでバイデン政権の対ウクライナ援助は20億ドル(約2,400億円)近くに。

▽東部の港湾都市マリウポリの激戦続く。当局は少なくとも2,500人が死亡したと報告しているが、空爆や砲撃がやまず、戦地周辺の遺体の回収や捜索は困難とのこと。

▽マリウポリ当局、民間人数百人が避難した劇場が空爆を受けたと報告。死傷者の有無は明らかにされていない。当局によると、攻撃が続いているため救助活動を行えないとのこと。ロシア国防省は空爆を否定した。

▽欧州評議会、ロシアを追放処分に。ロシアは評議会に脱退を通知していた。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が北部チェルニヒウの食料配給所を攻撃し、少なくとも10人が死亡したと発表。また、同じ地区内で集合住宅が砲撃を受け子供3人を含む5人が死亡した模様。

▽国際司法裁判所、ウクライナの訴えを全面的に認め、ロシアに直ちに武力行使を停止するよう命じる。ウクライナは2月24日の侵攻開始直後に提訴していた。

▽ポーランド、チェコ、スロベニアの3首相がキエフから自国に戻る。3首相はゼレンスキー大統領と会談し、支持と連帯を表明した。

▽日本、ロシアの最恵国待遇を取り消す。岸田首相は一部のロシア産物品の禁輸を検討していると明らかにした。

▽ロシア、ドル建て国債2本の利払い(1.17億ドル)の期限を迎える。ロシア政府はユーロ債は支払う方針を示しているが、本当に支払われるかどうかは不明で、貴重な外貨を外国人投資家に支払うことをためらうと思われる。ロシアは対外債権を15本発行し、残高は約400億ドルにのぼる。その半分は外国人投資家が保有。

2022年4月1日/ウクライナ、首都キエフ郊外の村、父親を自宅の庭に埋葬した女性(Rodrigo Abd/AP通信)
3月1日~15日

3月15日
▽米バイデン大統領、ウクライナと欧州への支援136億ドル(1.5兆円)を含む1.5兆ドルの予算法案に署名。民主党はコロナ関連予算を225億ドル計上していたが、共和党との交渉の中で156億ドルに削減された。

▽東部マリウポリで激戦続く。ウクライナ当局によると、15日時点で市民2,400人以上の死亡を確認したとのこと。

▽首都キエフで14日に銃撃を受け負傷した米フォックスニュースのジャーナリスト2人が死亡。

▽ポーランド、チェコ、スロベニアの首脳がキエフを訪問。ゼレンスキー大統領と会談した。

▽ホワイトハウス、バイデン大統領の欧州外遊を発表。来週ブリュッセルのEU本部などで同盟国の首脳らと会談する予定。

▽米国、ロシアとベラルーシの政府高官およびオリガルヒに対する追加制裁を発表。

▽EU、ロシアのオリガルヒに対する追加制裁を発表。チェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビッチも対象。

▽英ジョンソン首相、西側諸国にロシア産エネルギー依存から脱却するよう呼びかける。ジョンソン首相は16日にUAEとサウジアラビアを訪問し原油の増産を要請する予定。

▽ポーランド副首相、NATOの平和維持軍をウクライナに派遣すべきという考えを示した。

▽ゼレンスキー大統領、カナダ議会でオンライン演説。ウクライナ上空を飛行禁止区域に設定するようあらためて要請した。

▽首都キエフに対する攻撃続く。当局は空爆で少なくとも5人が死亡し、複数名が空爆で崩壊した建物の下敷きになったと明らかにした。

▽ロシアとウクライナの停戦交渉続く。ゼレンスキー大統領は良い方向に向かっているという認識を示した。

▽国外に避難したウクライナ難民300万人超える。

3月14日
▽プーチン大統領、国営航空会社が登録した旅客機の飛行継続を許可する法律に署名。これで外国企業がロシアにリースした機体が返還される可能性は低くなった。ロシアの航空会社が保有しているリース機は500機以上と推定されている。

▽ゼレンスキー大統領、ロシアとの協議は15日も続くと発表。14日のオンライン協議の詳細は明らかにされていないが、ゼレンスキー大統領は一定の成果を期待できると述べ、交渉は良い方向に進んでいると示唆した。

▽ウクライン軍、東部マリウポリの港でロシア軍を撃退したと明らかに。最前線の状況はほとんど明らかにされていない。ロシア軍は交易の要衝であるマリウポリの奪取を目指し攻撃を激化させている。

▽国連事務総長、貧しい発展途上国が食糧、燃料、肥料の価格高騰に直面していると懸念を表明。ロシアに即時停戦を呼びかけた。

▽スペイン政府、オリガルヒのスーパーヨット1隻を押収したと発表。持ち主は元KGBエージェントでプーチン大統領とつながりの深いセルゲイ・チェメゾフ。

▽EUが新たな対ロシア制裁を導入。AFP通信によると、対象はロシア政府とつながりの深い個人および企業で、チェルシーFCのオーナーであるロマン・アブラモビッチも含まれるとのこと。対象者はEU官報で公表される。

▽マリウポリ当局、これまでの戦闘で市民少なくとも2,200人の死亡を確認したと発表。

▽ロシア軍の攻撃激化、首都キエフや東部地方で民間人の死者急増。

▽ロシアメディア、ウクライナ軍が東部ドネツク州にミサイルを発射し、民間人少なくとも23人が死亡したと報道。ウクライナ政府はミサイル発射を否定している。

▽ウクライナの電力会社、チェルノブイリ原発への電力供給が再び停止したと発表。送配電事業者はフェイスブックに、ロシア軍の攻撃で送電線が負傷したと投稿した。その後、電源は復旧している。国際原子力機関(IAEA)は先週、使用済み核燃料の冷却は電源を失っても継続できると説明していた。

▽首都キエフで取材にあたっていた米フォックスニュースの記者(英国籍)が負傷。怪我の程度は明らかにされていないが、命に別状はない模様。

▽イスラエル政府、ウクライナ南部に野戦病院を設置する予定と発表。外務省によると、病院は1か月間運営され、難民に医療やその他のサービスを提供する予定。イスラエルのベネット首相はプーチン大統領と約90分オンライン会談を行い、停戦交渉と人道問題について協議した。

▽米防衛当局、ロシア軍の侵攻の大部分は行き詰まっており、週末はほとんど前進できなかったという見方を示した。

▽ロシア軍、ウクライナの軍事産業に対する空爆を行うと警告。国防省の報道官は、「武器の生産、維持および修理に関与するウクライナの軍事企業を無力化する措置を講じる」と述べ、それらの工場労働者と近隣地域の住民に危険地帯から去るよう促した。

▽ロシア軍、ウクライナ軍に加担する外国兵を狙い続けると警告。

▽バイデン大統領、3月中の欧州外遊を計画。NBCニュースなどが報じた。

フランシスコ教皇、ウクライナ戦争は権力者が過去1世紀の戦争で得た厳しい教訓から何も学んでいないことを示していると述べ、ロシアに即時停戦を求めた。

▽ノルウェー北部でNATOの軍事演習始まる。欧米の兵士約3万人が参加。演習はウクライナ侵攻が始まる以前に計画されていた。

▽ゼレンスキー大統領、NATOに対し、ウクライナ上空を飛行禁止区域に設定しなければ、ロシア軍はNATO加盟国に攻撃を仕掛けることになると警告した。

3月13日
▽米主要メディア、ロシアが中国に対し軍事的・経済的支援を要請したと報じた。ホワイトハウスは中国に対ロシア制裁の抜け道をロシアに提供すれば深刻な結果を招くと警告している。

▽ウクライナ当局、ロシア軍が西部リビウの郊外にあるウクライナ軍の訓練施設を空爆し、少なくとも35人が死亡、130人以上が負傷したと発表。犠牲者の詳細は13日午後の時点で明らかにされていない。

▽米主要メディア、キエフ郊外で取材中の米ジャーナリストが銃撃を受け死亡した。映像ドキュメンタリー作家のブレント・ルノー氏50歳。車に同乗していた3人も負傷したと伝えられている。

▽ウクライナ軍、東部ドネツク州マリウポリの人道回廊機能せず。14日に回復を試みる。

▽米ホワイトハウスのサリバン報道官、CSBニュースのインタビューの中で、ウクライナに対するロシアの攻撃がNATO加盟国の国境を越えた場合、偶然であろうとNATOは対応すると警告した。

▽ロシア軍の攻撃続く。ウクライナ難民(国外避難民)260万人超。人道回廊で避難した市民は12.5万人を超える。

▽フランシスコ教皇、日曜礼拝でウクライナ侵攻に言及。ロシア軍による虐殺を速やかに止める必要があると国際社会に呼びかけた。

▽イスラエル外相、訪問先のルーマニアでロシアを非難。イスラエルはロシアとウクライナの仲介役になることを期待されている。

▽イタリア北部の高速道路でウクライナ難民を乗せたバスが横転。少なくとも1人が死亡した。イタリアは13日時点で難民約35,000人を受け入れている。

▽ウクライナ当局、チェルノブイリ原発の電源(送電線)復旧。

▽ゼレンスキー大統領、演説の中でプーチン大統領にあらためて会談を要請。

▽セルビアでロシア軍を応援する集会。数十台の車が市街地を疾走した。キプロスの反戦デモにはロシア人少なくとも50人が参加。

▽国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)、侵攻開始以来、少なくとも596人の民間人の死亡を確認。負傷者は少なくとも1,067人。

▽北京2022パラ五輪閉幕。最多メダルは中国、2位はウクライナ。

3月12日
▽東部ドネツク州マリウポリ、ロシア軍に包囲され危機的状況に。戦況は明らかにされていないが、食料や医療物資の供給に影響が出ている模様。

▽ロシア外務省、ウクライナに対する西側諸国の物資輸送を標的にする可能性があると警告。

▽周辺諸国の難民受け入れ限界に近づく。ウクライナと国境を接していない欧州諸国の対応が焦点に。

▽ドネツク人民共和国の指導者デニス・プシーリン、ロシアの国営メディアが報じた演説の中で、まもなく中東から数千人のボランティアが到着すると発表。プーチン大統領はシリアのアサド政権を支援しており、中東民兵のウクライナ戦争参加を承認した。

▽バイデン大統領、ウクライナに対する最大2億ドルの軍事支援を承認。資金は兵器、軍事サービス、教育、訓練などもカバーする。米議会はウクライナとEUの支援予算136億ドル(1.5兆円)を含む予算法案を数日中に可決する見込み。

▽ロシアの宇宙機関、国際宇宙ステーション(ISS)が西側の制裁の影響で墜落する可能性があると警告。NASAと他の関係機関にISSに関わる制裁を解除するよう要請した。

▽ゼレンスキー大統領、侵攻開始以来、ウクライナ軍の兵士1,300人が戦死したと明らかにした。

▽ウクライナ軍、東部マリウポリの戦場でロシアのコレスニコフ少将が戦死した発表。これでロシア軍高官の死者は3人になった。

▽米国防総省と英国防省、首都キエフ近郊のロシア軍はほぼ停滞か。北部の車列は一部分散し、中心部に向かってゆっくり進んでいる模様。

▽国連人権高等弁務官事務所、侵攻開始以来、ウクライナで少なくとも民間人579人が死亡し、1,000人以上が負傷したと発表。

▽ウクライナ当局、首都キエフの近郊で民間の車列が攻撃を受け、子供1人を含む7人が死亡した。この車列はロシアと合意した避難ルート以外を通行した模様。

▽ウクライナ当局、ロシアが南部の都市へルソンで新たな「人民共和国」を創設する住民投票を計画していると発表。へルソンは黒海に面する港湾都市で人口は約29万人。ロシアは侵攻直前にドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立を公式に承認した。

▽イタリアのフィレンツェで反戦集会。ゼレンスキー大統領がビデオ演説を寄せた。

▽ウクライナ副首相、予定されていた14の人道回廊のうち9つが機能し、約13,000人が国外に避難した。

▽スウェーデン外相、NATOに加盟申請すれば報復するというロシアの脅迫を却下。ロシアの国営メディアは同日、スウェーデンとフィンランドがNATO加盟を示唆すれば軍事的および政治的に深刻な結果をもたらすと外務省当局者が述べたと報じていた。

▽ゼレンスキー大統領、イスラエルのベネット首相と電話会談。ゼレンスキー大統領はベネット首相に「停戦が実施された場合のみ、エルサレムでプーチン大統領と会談する」と述べた。ベネット首相はモスクワでプーチン大統領、その後独仏の首脳と会談している。

▽独仏ロの首脳が電話会談。マクロン大統領は会談後の声明で、「プーチン大統領は停戦に応じる兆候を示さなかった」と述べた。

ドイツ経済相、年末までにロシアの石炭と石油の輸入を停止する可能性に言及した。ドイツは現在、国内で消費する石炭と石油の約半分をロシアから輸入している。

▽イギリス、チェルシーFCがオーナーのロマン・アブラモヴィッチとの関係を断ち切る。アブラモヴィッチは西側諸国の経済制裁を受けたオリガルヒのひとりで、イギリスの個人資産は凍結された。チェルシーは現在、英国政府の管理下に置かれている。

▽ウクライナ当局、南東部メリトポリの市長がロシア軍に拉致されたと明らかに。市長の安否は明らかにされていない。

3月11日
▽米バイデン大統領、ロシアの「最恵国待遇」取り消しを含む追加制裁を発表。これにより、米国と同盟国はロシアの輸入品に関税を課すことができるようになる。議会承認を経て発効する見込み。米国を除くG7は共同声明で、「できるだけ早く措置を講じる」と述べ、米国に追随すると明言した。

<米国の追加制裁(抜粋)>
1)ロシアの最恵国待遇取り消し、北朝鮮並みの関税を課す。

2)国際通貨基金(IMF)や世界銀行を含む国際金融機関の対ロシア融資を阻止。

3)プーチン大統領と関係の深い政府関係者やオリガルヒのデジタル資産活用を阻止。

4)シーフード、ウォッカ、ダイヤモンドなどのロシア製品の輸入禁止。

▽ウクライナ難民(国外避難民)250万人超。ウクライナと国境を接するポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、モルドバの受け入れ態勢限界に近づく。ポーランドの受け入れ数は150万人を超える。

▽東部ドネツク州マリウポリ、ロシア軍に周囲を包囲され食料や医薬品の補給が困難に。当局は人道的大惨事に発展する可能性があると警告し、ロシアに攻撃の停止、国際社会に支援を求めた。

▽マリウポリ当局、ロシア軍の侵攻開始以来、民間人1,582人の死亡を確認したと発表。

▽ゼレンスキー大統領、南東部の港湾都市メリトポリ市の市長がロシア軍に誘拐されたと発表。ロシアを非難し、誘拐を「イスラム国のテロを彷彿とさせる非道な行為」と呼んだ。

▽米国防総省、ベラルーシ軍がウクライナに進駐した形跡は見られないと発表。ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は戦争への参加を否定しているが、ロシア軍はベラルーシ領内からウクライナ軍を攻撃していたため、ベラルーシ軍の動向に注目が集まっている。

▽クロアチア政府、首都ザグレブに軍用ドローンが墜落したと発表。負傷者は出ていない模様。ハンガリーのオルバーン首相は同機について、「ルーマニアからハンガリーに侵入し、クロアチア領内で墜落した可能性が高い」と述べている。クロアチアの地元メディアは旧ソ連製偵察機の可能性があると報じているが、詳細は分かっていない。ルーマニアとハンガリーはNATO加盟国。

▽北京パラ五輪のウクライナ代表、メダル獲得数過去最多に並ぶ。獲得数は金メダル9個を含む25個に。

▽ユーチューブ(米アルファベット)、ロシア系メディアのチャンネルを完全ブロック。世界中で視聴不可能に。

▽ウクライナ当局、チェルノブイリ原発に電力を供給する送電鉄塔の補修を開始したと発表。非常用電源は機能している。

▽トルコ政府、首都キエフの大使館職員をルーマニアの国境付近の町に避難させたと発表。業務は維持する模様。

▽フランスでEUサミット、対ロシア制裁、エネルギー価格の高騰、ロシア産エネルギーからの脱却などについて議論。2027年までに段階的にロシア産エネルギーへの依存度を減らすことなどで合意した。ウクライナのEU早期加盟はない。

▽国連安保理、米国がウクライナで生物兵器開発を進めているというロシアの主張について協議。各国はロシアの主張を否定した。米国、イギリス、ウクライナはこの主張を「馬鹿げた戯言」と呼んでいる。

3月10日
▽チェルノブイリ原発の電源復旧。国際原子力機関(IAEA)によると、使用済み核燃料の冷却は電源を失っても継続できる。

▽民間企業のロシア撤退進む。米ゴールドマン・サックスとディズニーは全事業停止。リオ・ティント、ソニー、任天堂、ワーナー、ファーストリテイリング、マリオット・インターナショナルなども。

▽プーチン大統領、撤退した民間企業の施設の国有化方針を承認。連邦議会も数日中に承認する模様。米国はさらなる制裁で報復すると明言している。

▽ゼレンスキー大統領、この2日間で人道回廊から約10万人が国外に避難したと発表。東部マリウポリの避難はロシア軍の攻撃で進まず、死傷者多数。

▽米下院、ウクライナの支援予算136億ドル(約1.5兆円)を含む1.5兆ドル(約174兆円)予算法案を可決。上院も数日中に可決する見込み。

▽ロシア軍、東部ドネツク州マリウポリの小児病院を空爆。子供を含む3人が死亡、少なくとも17人が負傷した。

▽ゼレンスキー大統領、マリウポリの小児病院空爆を「戦争犯罪」と非難。ロシアは病院への攻撃を否定し、主要メディアの報道を西側のプロパガンダと呼んだ。

▽ウクライナのクレバ外相、トルコでロシアのラブロフ外相と会談するも成果得られず。ラブロフ外相は会談後の会見で、民間人の死傷者に関する懸念は「敵の哀れな叫び声」であり、戦争を「ウクライナ東部の人々(ドネツクとルガンスク)を救うための戦い」と呼んだ。

▽フランスでEU首脳会談、首脳らはウクライナのEU早期加盟は困難との見解を示した。

▽ウクライナ難民(国外避難民)230万人を超える。

▽米国防総省高官、キエフ郊外のロシア軍は3方向から首都に接近しているものの、ウクライナ軍の激しい抵抗を受け思うように前進できていないとのこと。

▽ウクライナ政府の要請に応じた外国人志願兵2万人超える。米国政府は法的および国家安全保障上の問題に発展する可能性があることから、米国民にウクライナで戦うことを思いとどまらせている。

3月9日
▽米国防総省、ドイツの米軍基地経由でポーランドのミグ戦闘機28機をウクライナに供与するというポーランド政府の提案を改めて拒否。オースティン国防長官からポーランドの国防相に伝えた。

▽米議会下院、ウクライナへの支援136億ドル(約1.5兆円)を含む1.5兆ドルの(約170兆円)の予算法案を可決。上院は数日以内に審議を開始する予定。

▽人道回廊設置後もロシア軍の攻撃続く。首都キエフ近郊の部隊は停滞している模様。

▽ロシア軍、東部ドネツク州マリウポリの小児科・産婦人科を空爆。ウクライナ当局によると、少なくとも17人が負傷。ゼレンスキー大統領は病院に対する空爆を「戦争犯罪」と呼び、厳しく非難した。

▽ゼレンスキー大統領、人道回廊から少なくとも35,000人が避難したと発表。ウクライナ当局によると、人道回廊は北東部の町スムイ、南東部エネルホダル、首都キエフ近郊に3カ所、南東部マリウポリとボルノバハ、東部イジュムにも設置される予定。

▽米国、ロシアがウクライナに対し生物・化学兵器を使用する可能性があると警告。ロシア外務省はウクライナで米国支援の化学兵器開発が進んでいると主張している。

▽ウクライナの原子力規制当局、チェルノブイリ原発が電源を喪失したと発表。IAEAによると、チェルノブイリの使用済み核燃料は電力供給なしで冷却することが可能で、安全性に重大な影響は見られないとのこと。

▽ウクライナのエネルギー相、ロシア軍に占領されたザポリージャ原発の職員に対する支援を国際社会とロシアに要求。疲労ピークに。

▽ロシアで独立系メディアの取り締まり続く。AP通信によると、複数の外国メディアのウェブサイトも閲覧できなくなった。

▽アマゾン、ハイネケン、ユニバーサルミュージック、ディスカバリーなど、多くの外国企業がロシアでの事業を停止。アマゾンはロシアとベラルーシの顧客への商品出荷を停止し、両国の売り主の商品取り扱いを停止。アマゾンウェブサービスも停止した。

▽ウクライナ軍、北、南、東の主要都市の防衛を強化すると発表。

3月8日
▽北東部の都市などに人道回廊設置。住民の避難始まるも、各地で戦闘続く。

▽米バイデン大統領、ロシア産エネルギーの輸入禁止を発表。対象は石油、天然ガス、石炭、石油関連製品など。大統領令署名済み。

▽欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長、EUのロシア産エネルギー依存を2030年までに段階的に解消すると発表。

▽イギリス、ロシア産エネルギーの輸入を年末までに段階的に減らすと発表、米国に追従した。

▽ウクライナ難民(国外避難民)200万人超える。

▽英プレミアリーグ、ロシアの放映権契約を終了。

▽米国防総省、ポーランドへのF-16戦闘機供与を拒否。ポーランドはドイツの米軍基地を介してウクライナにミグ戦闘機28機を供与し、その代わりに米国からF-16を供与したいと提案している。

▽マクドナルド、コカ・コーラ、スターバックスの3社、ロシアでの事業を一時停止すると発表。

▽首都キエフ近郊のロシア軍停滞。米政府高官はウクライナ軍の激しい抵抗で思うように進軍できていないと指摘している。

▽米中央情報局(CIA)長官、「プーチン大統領はイライラしており、ウクライナへの攻撃を強化するよう命じる可能性がある」と下院委員会で証言した。

▽ウクライナ外相、10日にロシアのラブロフ外相と会談すると発表。仲介役はトルコ外相。

3月7日
▽ゼレンスキー大統領、米ABCニュースのインタビューの中でNATO加盟を断念すると示唆。プーチン大統領が求めているルガンスクとドネツクの独立については、地域の存続携帯について協議することはできると述べた。

▽ウクライナの国連大使、「この戦争はウクライナだけでなく世界規模の人道的大惨事に発展する」と警告。安保理にロシアの企てを阻止するよう求めた。ロシアとウクライナは小麦の一大生産地で、小麦貿易の混乱は開発途上国に深刻な影響を与えると懸念されている。

▽株価急落、原油高騰。米国のロシア産原油輸入禁止検討開始を受け。アルミニウム、銅、ニッケル、パラジウムなどの資源も高騰。

▽3回目の停戦交渉も大きな進展見られず。双方は交渉の継続に合意。ロシア当局はベラルーシとロシアにつながる人道回廊の設置を提案し、ウクライナはこれを拒否した。

▽キエフを含む主要都市での戦闘続く。民間人の犠牲者多数。一部地域では白兵戦が行われているという報告も。

▽7日時点のウクライナ難民(国外避難民)170万人超。人道回廊が確立した場合、難民はさらに増えると予想されている。

▽ウクライナ軍、第二の都市ハリコフでロシア軍の少将を殺害したと発表。クリミア侵攻にも参加したヴィタリー・ゲラシモフ少将と伝えられているが、詳細は不明。

▽西側諸国の対ロシア制裁続く。

▽ハンガリー政府、NATO軍の国内駐留を許可。ウクライナへの武器輸送や兵士の輸送は許可しないが、個人用保護具、応急処置、医療用品、人道支援物資は許可。

▽ロシアの国営メディア、ロシア軍はモスクワ時間7日午前10時にウクライナへの攻撃を停止し、市民の避難ルートを確保すると報じる。対象地域はキエフ、第二の都市ハリコフ、マリウポリ、スムイなど。

3月6日
▽米民主党のペロシ下院議長、ロシアのエネルギー輸入禁止を含む新たな経済制裁を検討中と発表。ジョー・バイデン大統領はまだロシアの原油輸入禁止に踏み切っていない。

▽トルコのエルドアン大統領とプーチン大統領が電話会談。トルコ大統領府はキエフに対する敵対行為の停止を求めたと明らかにした。

▽ウォール・ストリート・ジャーナル、ロシア軍が市街戦の経験のあるシリア兵を募集していると報じる。詳細は明らかにされていない。ロシアはシリア内戦に関与しており、アサド政権を支援している。

▽米主要メディア、米国とベネズエラが数年ぶりの高官級協議を行う模様。米国はベネズエラの原油輸入と引き換えに経済制裁の緩和を持ちかけると可能性も、詳細は不明。

▽ゼレンスキー大統領、中西部ビンニツァの民間空港がロシア軍のミサイル攻撃を受け破壊されたと発表。

▽世界各地で反戦抗議デモ。ロシアでは5,000人近くが逮捕された模様。

▽港湾都市マリウポリの人道回廊機能せず。ロシアとウクライナは互いに攻撃を非難。ウクライナ当局によると、ロシア軍の砲撃は全くやまず、その多くが住宅地に着弾したとのこと。

▽キエフ北部のロシア軍は行き詰まっている模様。米国防総省はウクライナ軍の激しい抵抗が原因と推測している。

▽TikTokとネットフリックス、ロシアでの事業を停止。TikTokは閲覧のみ可能。

▽アメリカン・エキスプレス、ロシアとベラルーシでの事業を停止。ネットフリックスもロシアへのサービスを停止したが、詳細は明らかにされていない。

▽ロシアの同盟国カザフスタンが抗議デモを許可。カザフ政府は政治的な抗議デモを禁じている。

▽首都キエフなどへの攻撃続く。ウクライナ難民(国外避難民)150万人超。国連は第二次世界大戦以来の人道的危機に発展する可能性があると懸念を表明。

▽ゼレンスキー大統領とバイデン大統領が電話会談。金融支援や対ロシア制裁などについて協議した。

3月5日
▽プーチン大統領、西側諸国の制裁は「宣戦布告」に等しいと発言。NATOによるウクライナ上空の飛行禁止措置は破滅的な結果につながると警告した。

▽イスラエルのベネット首相、モスクワでプーチン大統領と会談。その後、ドイツのショルツ首相とも会談した。ウクライナのゼレンスキー大統領はイスラエルに停戦協定を仲介するよう要請している。

▽VISAとマスターカード、ロシアでの事業停止。

▽米ブリンケン国務長官とウクライナのクレバ外相が会談。ブリンケン国務長官は中国の王毅外相とも電話会談を行った。

▽ロシア軍、港湾都市マリウポリに対する攻撃を強化。ロシアは民間人を避難させる停戦協定に合意していた。

▽ウクライナ外相、ロシア軍は兵士10,000人以上を失ったと発表。ロシア軍は死傷者に関する情報をほとんど提供しておらず、2日に498人の死亡を報告している。

▽国連、2月24日の戦争開始からわずか10日でウクライナの市民約150万人が国外避難民になったと発表。

アエロフロート・ロシア航空、8日からベラルーシを除くすべての国際線運航を停止すると発表。国内線とベラルーシ便は通常運行。

▽欧米各地で反戦抗議デモ。米国、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、フィンランド、スイス、クロアチア、チェコ、ロシアなど。

▽港湾都市マリウポリの市長、ロシア軍に周囲を包囲され孤立状態にあると声明を発表。ウクライナ政府に物資の輸送ルート確保を求めた。

▽米議会議員とゼレンスキー大統領が電話会談した模様。米議会はウクライナに対する100億ドル(約1.1兆円)の緊急支援を提案しており、法案は来週採決される見通し。

3月4日
▽北京2022パラ五輪開幕。ウクライナ代表団も開会式に参加。

▽米バイデン大統領、ロシアにザポリージャ原子力発電所への攻撃を控えるよう要請。ゼレンスキー大統領は原発への攻撃を「核テロ」と呼び、非難した。

▽ウクライナ当局、ザポリージャ原子力発電所で発生した火災が鎮火したと発表。

▽国際原子力機関(IAEA)、ロシア軍にザポリージャ原子力発電所への攻撃を控えるよう要請。

▽英ジョンソン首相、ロシア軍の原発への攻撃を受け、安保理緊急会合の召集を求めると発表。

▽プーチン大統領、近隣諸国に緊張を高めないよう警告。事態を悪化させれば何らかの非友好的な行動を取ると述べ、核兵器の使用をちらつかせた。

▽NATO、ウクライナ上空に飛行禁止区域設定せず。ロシア軍との全面戦争避けるため。

▽ゼレンスキー大統領、NATOがウクライナ上空に飛行禁止区域を設定しない方針を示したことを非難。

▽ロシア連邦議会、プーチン大統領の意にそぐわない報道をしたジャーナリストや団体を逮捕し、必要に応じて戦地に派遣する法案を可決。これを受け、米CNN、ブルームバーグ、英BBCなどのメディアがロシアでの活動を制限すると発表した。

▽ロシア政府、フェイスブックとツイッターをブロック。西側の情報遮断進む。

▽国連、人道支援を必要とするウクライナの市民は最大約1,600万人に達する可能性があると推定。国際社会に支援を呼びかけた。

3月3日
▽北京2022パラ五輪、ウクライナ代表団が記者会見。

▽ロシアとウクライナの停戦協議、双方は交渉の継続と、民間人の避難ルートを確保するすることに合意した。3回目の交渉は近日中に行われる予定。

▽UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、ウクライナ難民100万人を超える。国連は最大1000万人が国外避難民になる可能性があると警告した。

▽米国防省、首都キエフ近郊のロシア軍はほとんど前進していないように見えるとのこと。

ウクライナの緊急事態省、2,000人以上の民間人が死亡したと発表。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は2月24日の戦闘開始以来、子供13人を含む民間人136人の死亡を確認したと発表している。

▽米国防省、ロシア軍は南部の主要都市へルソン州を制圧できずにいると推定。へルソン州の知事はロシア軍の侵入を許し、市庁舎も占領されたと述べていた。

国際刑事裁判所、ロシア軍の戦争犯罪について調査を開始。

▽ロシア軍、ウクライナ最大の原発であるザポリージャ原子力発電所への攻撃を開始。火災も。

▽米国政府、国内のウクライナ人に一時的な法的地位を付与すると発表。期間は18カ月。

▽米国防省、ロシア国防省との直通チャンネルを開通。(AP通信)

▽ロシア軍、北部の都市チェルニーヒウを空爆。ウクライナ当局によると、民間人少なくとも33人が死亡、18人が負傷した。

▽米バイデン大統領、ロシア政府の高官やエリート層への経済制裁を発表。

▽仏マクロン大統領とプーチン大統領が電話会談。仏大統領は声明で、「最悪の事態はまだ起こっていない」と述べた。

▽米国政府、首都キエフ近郊のロシア軍の侵攻は停滞しており、国境付近に配備された兵士の90%がウクライナに入ったと推定。

▽米日豪印の首脳、オンラインで会談。インド太平洋地域のコミュニケーションチャンネルを作ることに同意。会談終了後、チャンネルはオンラインになった。

3月2日
▽ロシアの野党党首アレクセイ・ナワルニー氏、弁護士を通じてフェイスブックに声明を投稿。国民に反戦デモを継続するよう強く呼びかけ、プーチン大統領を「狂った皇帝」と呼び非難した。

▽ロシア軍、第二の都市ハリコフを空爆。

▽南部の港湾都市へルソンの州知事、ロシア軍に地域を占領されたと発表。街の状況は分かっていない。

▽ウクライナ軍、第二の都市ハリコフにロシア軍の空挺部隊が投入されたと発表。

▽首都キエフとハリコフでロシア軍の砲撃相次ぐ。軍によると、少なくとも11人が死亡、数十人が負傷した。

◎国連総会、ロシアのウクライナに対する武力行使、部隊の撤退、核力を強化するというプーチン大統領の決定を非難する決議を採択

▽ブレント原油、1バレル100ドルを超える。7年ぶりの高値水準に。

▽モスクワ証券取引所、3日連続で閉鎖。

3月1日
ロシア中央銀行、ルーブルを支える措置を講じるも外国投資は急落。アップルを含む主要なハイテク企業はロシアでの事業縮小を発表。

▽キエフのテレビ塔にロシア軍の砲撃。少なくとも5人が死亡、5人が負傷した。塔は砲撃で損傷し、公共放送の一部チャンネルが停止。

▽米バイデン大統領、一般教書演説でプーチン大統領を非難。「独裁者」「罪を償わなせる」などと述べた。

▽隣国に避難したウクライナ市民、70万人近くに。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は今世紀最大の難民危機に発展する可能性があると警告した。

国際エネルギー機関の31の加盟国、戦略的埋蔵量から6000万バレルの石油を放出することに合意。

▽首都キエフの近郊に64kmにおよぶロシア軍の車列。米国の衛星会社が写真を公開した。

▽ウクライナと国境を接するベラルーシ南部に新たな部隊が展開される。侵攻はしていない模様。

▽クリミア半島に近い南部へルソンの市長、ロシア軍が到着し、郊外に検問所を設置したと明らかに。

▽欧州委員会、ウクライナのEU申請に「承認には長い年月がかかる」と回答。ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は27日のテレビインタビューで「ウクライナは私たちの仲間、加入してほしい」と述べていたが、報道官はこの発言について、「EUではなく欧州の一員といったつもりだった」と釈明した。

▽スポーツ界もロシアの制裁に参加。
 ・フィギュア
 ・陸上
 ・テニス
 ・自転車
 ・バレーボール
 ・F1
 ・サッカー

2022年3月10日/ルーマニアとウクライナの国境付近、ウクライナから逃れた女性と子供(Andreea Alexandru/AP通信)
2月

2月28日
▽ロシアの国営銀行ズベルバンク、破綻の可能性。米国の制裁対象。

▽外国為替市場、ロシア通貨ルーブルが対米ドルで約30%急落。戦況と西側の制裁次第でさらに低下する可能性も。

▽ウクライナ国内で活動している人道団体、ロシア軍が国際条約で禁止されているクラスター弾を使ったと指摘。燃料帰化爆弾も使用した可能性。

▽ウクライナ北部の当局者、ロシア軍が軍事施設を砲撃し、ウクライナ兵70人以上が死亡したと発表。

▽FIFAとUEFA、ロシア代表とロシアのクラブチームを大会から除外。これでロシア代表は2022W杯、女子代表は欧州選手権に出場できなくなった。

▽ロシアの通貨ルーブル、最安値を更新。

▽ゼレンスキー大統領、EUへの加盟を申請する書簡に署名。欧州委員会に即時承認を求めた。

▽米バイデン大統領、ロシアの核戦力態勢強化について、「米軍の体制を警戒レベルに引き上げる理由は見当たらない」と強調。核兵器に関連する発言は思い違いによるリスクを招く可能性があると懸念を表明し、プーチン大統領を非難した。

2月27日
◎プーチン大統領、国防当局に核戦力を「特別態勢」に引き上げるよう指示。

▽欧米諸国、ロシアの一部銀行をSWIFT決済網から締め出すと発表。ロシア中央銀行も対象。

▽首都キエフ南部の飛行場で爆発。空軍基地と石油貯蔵施設で火災が発生した模様。詳細は明らかにされていない。

▽米国、ウクライナへの追加支援を発表。対戦車兵器を含む3億5,000万ドル相当の軍事援助を提供。

▽テスラ社のイーロン・マスクCEO、スターリンク衛星でウクライナのインターネット通信をサポートすると発表。

▽両軍の戦闘続く。ロシア軍がどれだけウクライナ領土を占領したかは明らかにされていない。米英の軍当局は、ロシアはウクライナ軍の激しい抵抗に直面し、思うように前進できていないと述べた。

▽ハンガリーのオルバーン首相、ウクライナの避難民をひとり残らず受け入れると約束。

▽ロシアの安全保障会議副議長、ロシアは米国との核兵器協定(新START)からの離脱、西側の資産凍結、国交断絶を含む措置で対応する可能性があると警告した。

▽ウクライナはロシア兵約3,500人が戦闘で死亡したと発表しているが、事実か否かは分かっていない。

▽世界中で反戦デモ。ドイツのベルリンでは10万人以上が参加。ロシアのデモ参加者の逮捕5,000人超。

▽ゼレンスキー大統領、外国人部隊の編成を発表。

▽デンマーク政府、国民にウクライナの外国人部隊への参加を認めると発表。

▽スウェーデン政府、紛争地域に武器を提供しない方針を破り、ウクライナに武器を供与すると発表。これでウクライナに武器を提供した国は19カ国に。

2月26日
▽ウクライナ保健省、26日時点で子供3人を含む198人が死亡、1,000人以上が負傷したと発表。この中に軍人が含まれているかどうかは不明。

▽ロシア、ウクライナに停戦協議を拒否されたと発表。軍事作戦再開を宣言した。

ドイツ、ウクライナに兵器提供。オラフ・ショルツ首相は声明の中で、対戦車兵器1,000発と地対空ミサイル「スティンガー」500発を可能な限り速やかにウクライナに送ると述べた。

▽ロシアをSWIFT(国際銀行間通信協会)の決済網から排除すべきという意見強まる。

▽ウクライナ軍、首都キエフの通りでロシア軍の1部隊を撃退したと発表。ロシアはコメントを発表していない。

▽ロシア海軍、黒海を航行していた商戦2隻に砲撃。日本の会社が所有する船で負傷者、死者は確認されていない。

▽西側諸国の対ロシア制裁続く。

▽ゼレンスキー大統領、ロシアとハイレベル協議の交渉場所と時間を協議していると明らかに。米国はまずウクライナ侵攻を停止すべきと懸念を示した。

▽NATO、東欧の加盟国に部隊を追加派遣すると発表。規模は明らかにされていない。

2月25日
▽ゼレンスキー大統領、予備兵を含む全部隊に動員命令。

▽ウクライナ政府、首都キエフで敵機を撃墜し、墜落した敵機がアパートに直撃したと発表。

▽キエフ周辺にロシア軍が侵攻と伝えられているが、主要メディアは事実か否かを検証できず。

▽安保理の非難決議案、ロシアが拒否権を行使。

▽国連、ウクライナへの人道援助として2,000万ドル(約23億円)を拠出すると発表

▽首都キエフの近郊で戦闘激化。ロシアは前進を続けていると主張しているが、現地近くで取材を行っている主要メディアによると、ウクライナ軍はロシア軍の侵攻を抑えている可能性が高いという。

▽首都キエフの一部地域にロシア軍の先遣隊と思われる工作部隊が侵入、ウクライナ軍に撃退された模様。AFP通信は工作員と思われる男性の遺体を確認したと報じている。

▽国際オリンピック委員会(IOC)がウクライナとの連帯を表明。世界のスポーツ団体にロシアとベラルーシでイベントを開催しないよう呼びかけた。

▽米英両政府がロシアのプーチン大統領とラブロフ外相に制裁。資産凍結と渡航禁止令。

▽ゼレンスキー大統領、自撮り動画でウクライナを防衛すると宣言。西側諸国にさらなる行動(制裁)を呼びかけた。

▽プーチン大統領が中国の習近平 国家主席と電話会談。ウクライナと協議する意思があると明らかにした。

2月24日
▽ウクライナ政府が戒厳令を発令。首都キエフでは空襲警報。

▽プーチン大統領、現地時間5時5分に軍事作戦開始を指示。ウクライナで最初の砲撃が確認された。

▽ウクライナ軍、東部国境付近で集中砲火を受けたと報告。ロシア軍は首都キエフ近郊の空港へのミサイルを開始した。

▽ウクライナ空軍、ロシア軍の空襲を撃退していると発表。

▽ウクライナ当局、北部のベラルーシ国境から砲撃を受けたと報告。主要メディアもベラルーシ軍が侵攻に加わったと報道。ベラルーシ政府は声明を発表していない。

▽ウクライナのゼレンスキー大統領、国内の軍事インフラと国境警備隊がロシア軍の攻撃を受けていると声明を発表。市民に落ち着きを求め、勝利を誓った。

▽ウクライナ大統領府、チェルノブイリ原発で戦闘が発生し、当該地域はロシア軍の支配下に置かれたと発表。

▽キエフ市長、夜間外出禁止令を発令。(22時~7時)

▽ウクライナ国境警備隊、ロシア軍が黒海のズミイヌイ島を占領したと発表。

▽ゼレンスキー大統領、戒厳令に基づき、18歳~60歳の成人男性の渡航を禁じる。

▽EUが対ロシア制裁を発表。対象は金融、エネルギー、運輸産業、ハイテク製品の対ロ輸出規制など。

▽NATO事務総長、ポーランドに数日中にNATO軍を派遣すると発表。ウクライナには派遣せず。

▽世界各地で反戦抗議デモ。ロシアの治安当局はモスクワとサンクトペテルブルクのデモに参加した市民1,000人以上を拘束した。

2月23日
◎ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、ルガンスクとドネツクで軍事作戦を開始すると発表。

▽ロシア外務省、ルガンスクとドネツクの指導者からプーチン大統領宛てに支援要請があったと明らかにした。

▽ウクライナ政府が非常事態を宣言。

▽ウクライナ東部国境付近で大爆発が報告される。詳細は明らかにされていない。

▽国連安全保障理事会が緊急会議を開催。ロシアが国連憲章、国際法、2015年のウクライナに関する国連決議に違反していることを宣言する決議案を審議している模様。ロシアと中国は決議案に反対すると思われる。

▽EU議会、対ロシア制裁を賛成多数で可決。対象は政府高官や議会議員など。ロシア連邦議会の一部の議員はEU制裁を笑い飛ばし、「ロシアは独自の措置で報復する」と述べた。

▽ウクライナ議会と他の政府組織および銀行のウェブサイトにサイバー攻撃。当局によると、数百台のコンピューターがマルウェアに感染したとのこと。攻撃者は明らかにされていない。

▽トルコのエルドアン大統領とプーチン大統領が電話会談。トルコ大統領府によると、エルドアン大統領はプーチン大統領に、「軍事紛争は誰にも利益をもたらさない。トルコはウクライナの主権と領土保全を損なう行動を認めていない」と述べたという。

2022年2月25日/ウクライナ、首都キエフの地下鉄駅構内(Emilio Morenatti/AP通信)

ドンバス戦争

2022年(目次に戻る

<2月22日>
▽ロシアのプーチン大統領、ドンバス戦争の停戦協定ミンスクⅡは存在しないと発言。西側諸国は強く反発した。

▽西側諸国が対ロシア制裁を発表。24日に予定されていた米露外相会談は中止。米露首脳会談も中止の見込み。
(米国)
・ロシア政府系銀行と富裕層に制裁。
・ロシアのソヴリン債に対する制裁、欧米から資金を調達できなくする。

(日本)
・ロシア国債の新規発行および配布の禁止。
・ルガンスクおよびドネツクの関係者のビザ停止、貿易禁止、資産凍結。

(ドイツ)
・ロシアとドイツを結ぶ新しいガスパイプライン「ノルドストリーム2」の運用開始に向けた手続きを停止。

(イギリス)
・ロシア政府系銀行5行の資産凍結。
・ロシア人(富裕層)3人に渡航禁止令。

(AUS)
・ロシア政府系銀行2行の資産凍結。
・政府高官8人に渡航禁止令。

▽米国を含む一部のNATO加盟国が東欧に部隊を追加配備すると発表。

<2月21日>
▽ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がルガンスクとドネツクの独立と主権を公式に承認。両国に平和維持軍を派遣すると発表した。

ジョー・バイデン大統領がドネツクとルガンスクに対する投資と貿易を制限する大統領令に署名。

▽ドネツクの北30kmの地点でウクライナ兵2人が砲撃を受け死亡。

▽2月20日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵が少なくとも80回停戦協定に違反した。グレーゾーンで民間人2人が死亡したと報告されている。

▽2月19日:ドネツクを率いるデニス・プシーリンが総動員令を発動。戦闘年齢に達している男性は徴兵される予定。

▽2月18日:ドネツクで国境付近の住民推定数千人の避難始まる。ロシアは避難民の支援を表明し、ウクライナを非難した。

▽2月17日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵が少なくとも60回停戦協定に違反した。新ロシア兵の砲弾がウクライナ東部国境付近の幼稚園に着弾、民間人3人が負傷した。

▽2月16日:ロシア連邦捜査委員会、ウクライナ東部国境付近でウクライナ兵に殺された民間人数千人の集団墓地を発見したと発表。ウクライナ政府はこの主張を却下し、偽情報で侵攻を正当化しようとしていると非難した。

▽2月15日:ロシアの連邦議会下院、プーチン大統領にルガンスクとドネツクの独立を認める動議を賛成多数で可決。

▽2月14日:ドネツクの報道官、ウクライナ兵が民間人2人を殺害、数名に重軽傷を負わせたと発表。

▽2月10日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵が少なくとも8回停戦協定に違反した。

▽2月8日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵が少なくとも3回停戦協定に違反した。ウクライナ軍基地をドローンで攻撃した。

▽2月5日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵がグレーゾーンに侵入しウクライナ軍と交戦。ウクライナ兵2人が負傷。新ロシア兵はウクライナ東部の軍基地をドローンで攻撃した。

▽2月2日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵がグレーゾーンに侵入しウクライナ軍と交戦。ウクライナ兵1人が負傷した。

▽2月1日:ドネツク政府の報道官、ウクライナ軍がグレーゾーン近くの村をドローンで空爆し、親ロシア兵1人が死亡したと発表。

▽1月25日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵がグレーゾーンに侵入しウクライナ軍と交戦。ウクライナ兵1人が軽傷、1人が重傷。

▽1月23日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵がグレーゾーンに侵入しウクライナ軍を攻撃。ウクライナ兵1人が重傷を負う。

▽1月14日:ドネツク政府の報道官、ウクライナ軍が先週だけで少なくとも20回停戦協定に違反したと主張。ルガンスクでは新ロシア兵1人が死亡したと伝えられている。

▽1月12日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシアのロケットランチャーがグレーゾーンに着弾。ウクライナ兵1人が重傷を負う。

▽1月11日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵とウクライナ軍兵士による銃撃戦が発生。ウクライナ兵1人が死亡した。

▽1月10日:ウクライナ軍のプレスリリース、グレーゾーン内で親ロシアの地雷が爆発。ウクライナ兵2人が死亡した。

▽1月8日:ウクライナ軍のプレスリリース、親ロシア兵の砲撃でウクライナ兵1人が重傷を負う。命に別状なし。

▽1月1日:ロシアの侵攻に抵抗する法律「On the foundations of national resistance(国民的抵抗力の基盤)」発効。

2022年2月20日/ウクライナ、南部オデッサ州で行われた抗議デモ(Emilio Morenatti/AP通信)

2021年(目次に戻る

▽12月:ウクライナ政府、ロシアがドネツクとルガンスクに狙撃兵や戦車を送っていると主張。ロシアはこの主張を却下した。

▽11月:ウクライナ軍が分離主義勢力の大砲をドローンで破壊。

▽4月:ウクライナ軍がトルコ製の軍用ドローンの展開を開始。

▽1月:ドネツクとルガンスクの指導部は「ロシアのドンバス・ドクトリン(報告書)」の中で、「近い将来、ウクライナ政府の支配下に置かれているドネツクとルハンシク州の一部地域を奪取する」と述べた。なお、ロシアに併合を求めるかどうかについては言及していない。

2020年(目次に戻る

▽9月6日:ウクライナ軍が分離主義者の砲撃を受ける。兵士3人が死亡。

▽7月27日:29回目の停戦協定発効。

▽6月:ルガンスクはロシア語を唯一の公用語に定め、学校のカリキュラムからウクライナ語を削除した。

▽3月:国境付近で戦闘が発生。民間人19人が死亡したと伝えられている。

2019年(目次に戻る

▽2019年12月9日:プーチン大統領、エマニュエル・マクロン仏大統領、アンゲラ・メルケル独首相、ゼレンスキー大統領がパリで会談。2019年末までにすべての捕虜を交換し、ドンバス地方での新しい選挙に向けた取り組みとさらなる協議を開始することに合意した。

▽10月29日:ウクライナ軍と分離主義勢力がルハンシク州の町ゾロテから撤退。

▽10月1日:ロシア、ウクライナ、ルガンスク、ドネツク、OSCE(欧州安全保障協力機構)がドンバス戦争を終結させる合意文書に署名。

▽5月20日:ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキーが大統領に就任。

▽3月7日:ウクライナ、ルガンスク、ドネツクによる3カ国連絡協議会が新しい停戦協定に合意、翌日発効した。

2018年(目次に戻る

▽12月29日:新しい停戦協定が発行。しかし、その日のうちに戦闘が確認された。

▽12月27日:ウクライナ大統領府、ロシア軍がミンスクⅡに違反することなくグレーゾーンの一部を放棄したと発表。

▽7月1日:新しい停戦協定が発行。しかし、数時間後に戦闘が勃発し、協定は崩壊した。

▽6月28日:関係国が新しい停戦協定に合意。

▽4月30日:ウクライナ政府がルガンスクとドネツクに対する「対テロ作戦」を「軍事作戦」に置き換える。

▽3月30日:ウクライナ、ルガンスク、ドネツクによる3カ国連絡協議会が活動を停止。26日の停戦合意も崩壊した。

▽3月26日:ウクライナ、ルガンスク、ドネツクによる3カ国連絡協議会が「包括的かつ持続可能かつ無制限の停戦」に合意。

▽3月5日:停戦協定ミンスクⅡ更新。

▽1月18日:ウクライナ議会が東部の領土奪還に向けた取り組みを進める法案を賛成多数で可決。

2017年(目次に戻る

▽12月27日:ウクライナと分離主義勢力が捕虜を交換。ウクライナ軍はテロリストを200人以上、分離主義勢力はウクライナ兵73人を解放した。

▽6月24日:ウクライナとドネツクの国境付近で戦闘が勃発。

▽3月:ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領、ルガンスクとドネツクへの物資の移動を一時的に禁止する法案に署名。

▽2月20日:ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相、ウクライナ、ルガンスク、ドネツク政府が停戦に合意したと発表。ドイツとフランスが交渉を支援した。

▽2月18日:ロシアのプーチン大統領、ルハンシク州とドネツク州で発行された車両登録証を承認する大統領令に署名。

▽2月4日:ルガンスクのオレグ・アナシチェンコ防衛相が自動車爆弾攻撃で死亡した。ルガンスク政府は、「ウクライナの秘密機関」が攻撃の背後にいると主張したが、ウクライナ政府は内部の権力闘争の結果と反論した。

▽1月29日:ドネツクの都市アヴディフカ周辺で戦闘が勃発。

2016年(目次に戻る

▽12月24日:戦争開始から10回目となる無期限停戦協定が発効。

▽11月:関係国が停戦協定ミンスクⅡの更新に合意。

2015年(目次に戻る

▽9月:ウクライナ、ルガンスク、ドネツク政府がすべての戦闘を停止することに合意。

▽6月15日:ルガンスクとドネツクで反戦抗議デモ。約500人が参加した。

▽5月20日:ルガンスクとドネツクの指導部はロシア化プロジェクトを終了すると終了した。

▽2月12日:ルガンスクとドネツクの指導者が停戦協定ミンスクⅡに署名。しかし、ウクライナ軍と親ロシア・ルガンスク・ドネツク連合軍の衝突は続く。

▽1月24日:親ロシア軍はヴォシロキフスケとザイチェンコの村を砲撃し、民間人30人を殺害した。

2014年(目次に戻る

<12月23日>
▽親ロシアのゲリラ部隊がマリウポリのカルチク川に架かる主要な鉄道橋を爆破した。

<12月12日>
▽親ロシアのゲリラ部隊が国境の町のウクライナ軍に攻撃を仕掛け、少なくとも3人を殺害した。

<12月9日>
▽ウクライナ、ルガンスクおよびドネツク政府は新たな「休戦協定」に合意した。

<10月3日>
▽親ロシアのゲリラ部隊がドネツク空港の旧ターミナルを襲撃。ウクライナ軍はその日のうちにゲリラ部隊からターミナルを奪取した。

<10月1日>
▽ドネツク議会はウクライナ軍の攻撃で民間人9人が死亡し、少なくとも30人が負傷したと発表した。

<9月30日>
▽親ロシア軍の戦車部隊がドネツク空港を攻撃した。

<9月26日>
▽ドネツク空港周辺で激しい戦闘が発生、負傷者等の情報は明らかにされていない。

<9月22日>
▽親ロシアのゲリラ部隊はドネツク空港を攻撃したが、ウクライナ軍の攻撃を受け、撤退した。

<9月10日>
▽親ロシアのゲリラ部隊がウクライナ軍に攻撃を仕掛ける。

<9月5日>
▽ベラルーシの首都ミンスクでウクライナの代表とルガンスクおよびドネツク政府がミンスク議定書に署名。停戦協定は現地時間18時に発効した。

<9月1日>
▽ウクライナのヴァレリー・ゲレティ国防相は対テロ作戦の終了を宣言したうえで、「ウクライナはロシアの本格的な侵略に直面している」と述べた。

<8月30日>
▽ルガンスク政府はイロヴァイスクの町からウクライナ軍が撤退したと発表した。

<8月27日>
▽ウクライナ軍とルガンスク政府軍は港湾都市ノボゾフスクで激しい戦闘を繰り広げた。その後、ルガンスクの支援に入ったロシア軍の戦車部隊がノボゾフスクを制圧した。

<8月24日>
▽ウクライナのメディアは装甲車250台を含むロシア軍の大隊がアムウローシイフカの町を占領したと報じた。

<8月16日>
▽ロシアの外務省はウクライナへの軍隊の派遣を否定したが、ドネツク人民共和国の指導者はロシア軍から戦車30両と装甲車150台の支援を受けたと認めた。

<8月8日>
▽国境周辺の町アムウローシイフカと周辺地域の軍施設がロシア軍の砲撃を受け壊滅した。

<8月3日>
▽ウクライナ政府はルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国をテロ組織に指定すると発表した。

<8月1日>
▽ウクライナ軍が国境の町(フジャンスキー、イズヴァリン、チェルボノパルティザンスクなど)から兵士を撤退させた。

<7月31日>
▽ウクライナ政府はロシア軍が平和維持軍のふりをしてウクライナの国境を超えたと主張した。

<7月23日>
▽ウクライナ空軍の戦闘機2機がルガンスク政府の支配エリア内で撃墜される。ウクライナ政府はロシア軍の長距離地対空ミサイルが発射されたと主張した。

<7月17日>
▽ドネツク地域の上空を飛行していたマレーシア航空MH17便が地対空ミサイルで撃墜され、乗客乗員298人全員が死亡した。ウクライナ軍とルガンスク軍は事件への関与を否定した。

<7月16日>
▽ウクライナ空軍の戦闘機がウクライナ東部上空でロシア空軍の戦闘機に撃墜される。

<7月14日>
▽ウクライナ軍のAn-26輸送機がウクライナ東部上空で地対空ミサイルを受け撃墜される。

<7月11日>
▽親ロシア軍がウクライナ軍の大隊を攻撃し、ロヴェンキーの南とルハンシク州ゼレノピリアで数十名が死亡したと伝えられている。

<7月9日>
▽親ロシア軍がルハンシク空港を占領。

<7月5日>
▽親ロシア軍はスラビャンスクの町を放棄し、ドネツクに向かって後退した。

<7月4日>
▽ウクライナ大隊「ドネツク」の構成員が親ロシアに占領されたアルテミフスクの地方検察庁を襲撃し、戦闘が発生した。その日の午後、地方検察庁は戦闘に介入したウクライナ軍の支配下に置かれた。

<7月3日>
▽ウクライナ軍がノボシャチンクスにあるロシアの国境検問所を破壊した。

<6月29日>
▽新ロシア軍の装甲部隊が国境近くのカラチュン山でウクライナ軍との戦闘を開始した。

<6月27日>
▽国連の難民機関はウクライナ国民11万人以上が隣国ロシアに逃れ、数万人が国内避難民になったと発表した。

<6月26日>
▽親ロシアの戦車8両と迫撃砲などで構成される装甲部隊がクラマトルスク近くにあるウクライナの検問所を爆破し、ウクライナ軍兵士4人が死亡した。

<6月21日>
▽親ロシアの民兵はドネツクとルハンシクの国境近くに設置されたウクライナ軍基地を襲撃し、兵士約80人を無力化したうえで、基地から追放した。

<6月14日>
▽ウクライナの輸送機がルハンシクの空港近くで撃墜され、搭乗員9人と兵士40人が死亡した。

<6月6日>
▽親ロシアの民兵がウクライナの偵察機を撃墜、乗組員5人が死亡し、2人が行方不明に。

<6月2日>
▽ルガンスク軍はウクライナ国境警備隊の司令部に対する大規模な攻撃を開始した。一連の攻撃で政府軍の兵士5人が死亡したと伝えられている。

<5月30日>
▽ウクライナ国境警備局は、国境の町スタニツィアでロシアの分離主義グループと思われる部隊が国境を突破したと発表した。

<5月29日>
▽ウクライナ軍のヘリコプターが撃墜され、14人が死亡した。

<5月26日>
▽ドネツク空港で激しい戦闘が発生した。ルガンスクとドネツクの武装グループはウクライナ軍の空襲部隊を迎え打ち、数十人を殺害したと伝えられている。

<5月22日>
▽武装グループはウクライナ軍を検問所で迎え打ち、少なくとも16人を殺害した。

<5月11日>
▽ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国で独立の是非を問う国民投票が行われ、両国の有権者は賛成多数で独立を支持した。

<5月10日>
▽ウクライナの国防省はマリウポリの戦闘中に中佐と砲兵1名が死亡したと発表した。

<5月9日>
▽武装グループがマリウポリの警察署に攻撃を仕掛け、ウクライナ軍と衝突した。この日の衝突で警察署は崩壊し、過激派20人が死亡した。

<5月7日>
▽武装グループはウクライナ軍の撤退を見計らいマリウポリ市庁舎を再び占拠した。その後、ウクライナ軍は武装グループに攻撃を仕掛け、少なくとも5人を殺害したと伝えられている。

<5月5日>
▽ウクライナ軍のMi-24ヘリコプターが武装グループに撃墜される。

<5月2日>
▽ウクライナ軍はドネツクの都市スラビャンスクを奪還する軍事作戦を開始した。

<4月27日>
◎「ルガンスク人民共和国」が独立を宣言。ウクライナと国際社会はこれを却下した。

<4月25日>
▽武装グループがクラマトルスク空港を襲撃し、ウクライナのMi-8ヘリコプター、An-2飛行機2機、管制塔を破壊した。

<4月21日>
▽ルハンシクの分離主義者はウクライナからの独立を問う国民投票を5月11日に実施すると発表した。

<4月16日>
▽ドネツク地域のクラマトルスク近くに設置された武装グループの検問所で戦闘が発生し、ウクライナ軍のBMD-2装甲車6台が破壊された。

<4月15日>
▽ウクライナのオレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行は、親ロシア派に対する「反テロ作戦」を開始すると発表した。

<4月12日>
▽ロシアの軍事諜報機関GRUの元大佐を含む武装グループがドネツクの行政施設や警察署を襲撃した。武装グループはロシア、クリミアウクライナの民兵および元軍人で構成されていた。

<4月8日>
▽SBUのオフィスと建物を占拠した分離主義者たちは「ルガンスク議会共和国」の設立を宣言したうえで、建物に爆弾や地雷を仕掛け、当局の関係者60人を人質にした。

<4月7日>
▽親ロシアの活動家グループがドネツクとルハンシクのSBUオフィスを襲撃した。

<3月31日>
▽一部の親ロシアメディアは、ドネツク地方議会が「国内の状況を安定させる」ための措置を講じ、広範な議論の後に国民投票に関する法律を採択するようウクライナ議会に正式に要求したと報じたが、ドネツク地方議会は誤りと主張した。 

<3月30日>
▽ドネツク地域で再び親ロシアの支持者が抗議活動を開始した。一部の抗議者はウクライナの正当な大統領は分離主義者のヴィクトル・ヤヌコヴィッチと主張し、横断幕を掲げて抗議した。

▽ルハンシクでは約500人の親ロシア抗議者が集会を開催し、ロシア軍による地域の完全占領と新国家の設立を求めた。

<3月28日>
▽ウクライナ政府、親ロシア派の抗議行動は大幅に減少したと発表した。

<3月25日>
▽ウクライナのキエフ地区行政裁判所は、ロシアのテレビチャンネルの放送を中断するよう関係各局に命じた。

▽都市ハリコフに集まった2,000人以上のウクライナ人が反ロシアの抗議活動を行った。抗議者たちはクリミアを含む、統一ウクライナを目指すと主張した。

<3月23日>
▽都市オデッサでは3,000~4,000人規模の「ファシスト」集会が開催され、ロシアのネオナチの構成員も参加した。

<3月22日>
▽ドネツク地域では推定2,000人の抗議者が親ロシアの集会を開催し、ドンバスにより大きな自治権を与える国民投票を要求した。

▽ルハンシクに集まった推定1,000人の抗議者は一連の抗議で逮捕された指導者の解放を呼びかけた。

<3月20日>
▽ルハンシクの公的機関は国民投票の実施を条件とする地域評議会の設立を支持した。

<3月18日>
▽ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はテレビ演説の中で、「ロシアを支持する人々はあなたを怖がらせる警察や軍を使用しないでください」と述べた。「私たちに民主的な国民を分裂したウクライナ政府は必要ありません。私たちは平和を望んでいます...」

<3月17日>
▽親ロシアの団体のリーダーが、ウクライナの領土を侵略したとして「反逆罪」で逮捕された。この時ウクライナ軍は、ロシアとの国境の町に駐留し、親ロシアの抗議者を威嚇していた。

<3月15日>
▽ウクライナの民族主義者が親ロシアのデモ参加者1人と通行人1人を銃撃し殺害した。

<3月14日>
▽SBUはルハンシク州の自称知事、アレクサンダー・ハリトーノフを拘留した。

<3月13日>
▽ドネツク地域の抗議活動に参加していたウクライナ支持者が刺殺され、各地で親ロシア派と親ウクライナ派の抗議者が衝突した。

<3月11日>
▽ウクライナの警察はルハンシクの市庁舎を解放したうえで、親ロシア運動の指導者と地方議員のアルセン・クリンチャエフを逮捕した

<3月10日>
▽ウクライナのアルセニー・ヤツェニュク首相は声明で、「政府はドネツク地域の主権を維持し、ルハンシクの平和を取り戻した」と述べた。同日、ロシア国防省の諜報機関GRUの諜報員が分離主義者を扇動した容疑で逮捕された。

<3月9日>
▽抗議者たちは再びルハンシクの市庁舎を襲撃し、ウクライナの国旗を燃やし、ロシアの国旗を掲げ、当局に統一ロシアの可否を問う国民投票を行うよう求めた。

<3月6日>
▽ウクライナ保安庁 (SBU)は夜明け前に奇襲作戦を決行し、行政施設を奪取したうえで、親ロシア派の抗議指導者パベル・グバレフを逮捕した。

<3月5日>
▽ウクライナの警察と治安部隊は分離主義者から行政施設を一時的に奪還したが、親ロシアの抗議者たちは施設を再占領することに成功した。

<3月4日>
▽親ロシアの分離主義者は、ドネツク地方の行政を支配したと宣言し、武装体制を強化した。

▽ドネツクの各地で平和とウクライナの統一を呼びかける数千人規模の抗議集会が開催されたが、分離主義者は要求を全て却下した。

<3月3日>
▽2,000人以上の抗議者がドネツク州の行政ビルに集まり、警察のバリケードを突破し、施設を占領した。

▽ウクライナ政府の反ロシア政策に反対する200~500人の抗議者は首都キエフにあるオデッサ地方国家管理局の建物を占拠した。

<3月2日>
▽都市ザポリージャでは、5,000人以上のロシア市民と親ロシアの団体が抗議デモを行い、一部の暴徒が州の建物を占拠し、その上にロシアの国旗を掲げた。

<3月1日>
◎ロシア議会、ウクライナに軍を派遣するというプーチン大統領の要請を承認。

▽ウクライナ東部ルハンシク州の評議会は、「ロシア語を第2公用語にすること」「市民に対する暴力を停止すること」「都市マイダンの部隊を武装解除すること」「政治組織の設立を禁止すること」などを含めた法案を可決した。

▽法案の可決に伴い、親ロシアのデモ参加者を支援するために、ロシアの市民がバスで国境を越えてウクライナに入ったという報告があった。

クリミア併合(目次に戻る

2014年

2014年のマイダン革命後、ロシア軍はウクライナ南部のクリミア半島に侵攻し、併合した。またロシア軍は東部ドネツク州とルハンシク州の分離主義勢力を支援し、両州の一部地域の占領に関与した。

<3月20日>
▽ロシア下院、クリミアの編入を賛成多数で可決。上院は翌日、決議案を全会一致で可決した。

<3月19日>
▽ウクライナ政府、クリミアから軍関係者約25,000人を撤退させると発表。

<3月18日>
▽ロシアのプーチン大統領、クリミア自治共和国の編入を認める条約に署名。

▽プーチン大統領、コソボの独立を引き合いに出し、クリミア独立の正当性を主張。西側諸国はコソボのセルビア独立を認めているが、ロシア、中国、セルビアは認めていない。

<3月17日>
▽クリミア自治共和国が独立を宣言、ロシアへの編入決議案を可決し、ロシア政府はこれを承認した。

▽米国、ロシア高官11人に制裁。

<3月16日>
▽クリミア自治共和国の独立を問う国民投票。開票の結果、有効票の9割が独立とロシア編入に賛成した。

<3月15日>
▽ロシア軍、黒海近くの天然ガス施設を占領。

<3月13日>
▽分離主義勢力がクリミアのインターネット通信を短時間制限。ウクライナ侵攻に反対する意見を一時的に抑え込んだ。

<3月11日>
▽クリミア議会、クリミア独立宣言を賛成多数で可決。これにより、16日の独立国民投票で賛成が反対を上回れば、クリミア自治共和国はウクライナから独立することになった。

<3月10日>
▽親ロシア兵が市内の主要な医療機関を占領。野戦病院として利用した。

<3月9日>
▽ロシア海軍、ウクライナ海軍の進行を防ぐために、自軍の巡洋艦を自沈させ、ドヌズラフ湾を封鎖。

<3月6日>
▽クリミアの暫定議会、ウクライナからの離脱を満場一致で承認。反対派は議会から締め出された。

▽独立の是非を問う国民投票の実施日を3月30日から3月16日に変更。

<3月5日>
▽クリミア自治共和国、ウクライナ軍の部隊の多くがクリミアを守るために降伏し、仲間に加わったと発表。

▽ロシア軍、海峡の町ケルチの国境検問所を占領。

▽ウクライナ国境警備隊、コヴァル大将が何者かに誘拐されたと発表。

<3月3日>
▽ウクライナ海軍の司令官、暫定政府の命令を拒否する声明を発表。

▽クリミア自治政府、独自の防衛省と軍隊を創設すると発表。

▽ロシア軍、クリミアのウクライナ軍に3月4日までに降伏するよう要求。

<3月2日>
▽クリミア中部で孤立していた海軍歩兵部隊がロシア軍に降伏。

▽ウクライナのトゥルチノフ暫定大統領、予備兵に召集をかける命令に署名。

▽クリミア南部の村にある軍事基地にウクライナ海兵隊がたてこもる。

<3月1日>
▽クリミア自治共和国のアクショーノフ自称首相がプーチン大統領に平和維持部隊の展開を要請。

▽親ロシア兵がドネツク州とルハンシク州の議会を占領。

▽ロシアの国営メディア、ウクライナ海軍と海上警備隊がクリミア基地から撤退したと報道。

▽クリミアの自称新政府、ウクライナのメディアを追放。

<2月28日>
▽ロシア軍がウクライナ海上警備隊の拠点を占領。市内の空港も分離主義勢力の管理下に置かれた。

▽親ロシア兵が国営メディアの施設とインターネット通信網を掌握。

▽ウクライナ国防省、分離主義勢力とロシア軍に撤退を要求。

▽米国のバラク・オバマ大統領がロシアを非難。

<2月27日>
▽ロシア軍がクリミア半島に侵攻。議会庁舎、市内の主要空港を占領した。

▽親ロシア兵が議会議事堂を占領。その後、親政府勢力は議会から排除され、首相の罷免と独立国民投票の実施が決まった。

▽暫定政府のアルセニイ・ヤチェニュク首相、クリミアで武装している者はすべて敵と見なすと警告し、ロシア軍に撤退を求めた。

<2月26日>
▽セヴァストポリで分離主義勢力と新政府支持者が衝突。数千人が市街地になだれ込んだ。

▽ロシア軍推定15万人がウクライナ東部国境付近で軍事演習。

▽クリミアとロシアの国境検問所にロシアの国旗が掲げられる。

<2月25日>
▽クリミアの独立を求める親ロシア兵が議会議事堂を占領。独立の是非を問う国民投票を行うよう命じた。

<2月24日>
▽クリミア自治共和国の議会、新政府の決定に従うと宣言。これに分離主義勢力は強く反発し、議会庁舎に数千人が押し寄せた。

▽分離主義勢力はロシアの国旗を掲げ、ウラジーミル・プーチン大統領をウクライナの大統領と呼んだ。

<2月23日>
▽クリミア自治共和国で首都キエフのマイダン革命を支持する集会。

▽クリミア自治共和国の分離主義勢力、新政府に反対する集会を主催し、自警団の設立を表明。

マイダン革命(目次に戻る

2014年

親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領の失脚を求める大衆革命。クリミア併合とドンバス戦争の引き金となった。

<2月28日>
▽ロシア、ヤヌコーヴィチ前大統領の辞任と暫定政府の発足を違法と見なす。

<2月25日>
▽議会、国際司法裁判所にヤヌコーヴィチ前大統領を含む政府の元高官を人道に対する罪で裁判にかけるよう要請。

▽トゥルチノフ大統領代行、挙国一致内閣の結成を議会に求める。

<2月24日>
▽内務省、ヤヌコーヴィチ前大統領を最重要指名手配リストに追加。デモ隊に対する暴力的な取り締まりを主導した容疑。

<2月23日>
▽ヤヌコーヴィチ前大統領、黒海のロシア軍基地から国外に脱出。

<2月22日>
▽議会議長が辞表を提出。

▽野党、ヤヌコーヴィチ大統領の弾劾決議案を賛成多数で可決。大統領選挙を5月25日に行うと発表した。この弾劾決議案は大統領の弾劾に必要な議員の3分の2以上の賛成を集めておらず、憲法に違反していた。

▽議会、野党党首のオレクサンドル・トゥルチノフを議会議長、大統領代行兼首相に指名。この決定も、「大統領が弾劾された場合は首相が代行を務める」という憲法に違反していた。

ヤヌコーヴィチ大統領、ドネツク州のチャーター便で国外に逃れようとするも、国境警備隊に阻止される。その後、大統領は装甲車でどこかに去り、行方不明になった。

<2月21日>
▽EU、ドイツ、フランス、ポーランドの外相、危機を解決するための協定を発表。ヤヌコーヴィチ大統領と野党党首は協定に署名した。その中には、2004年の憲法改正の見直しと2014年12月までに総選挙を行うことが含まれていた。

▽協定署名後、議会は2004年以前の憲法に戻す決議案を提出し、審議に出席した議員は全会一致で可決した。

▽デモのリーダーのひとりは演説で、ヤヌコーヴィチ大統領に22日の午前10時までに辞任するよう求め、拒否すれば軍事クーデターで政権を奪取すると脅迫した。

▽政府庁舎と大統領宮殿周辺を警備していた機動隊が午後遅くまでに撤退。機動隊は18日に警察署から盗まれた拳銃約1,200丁が使用されることを恐れ、警備を放棄した。

▽ウクライナ保安庁、対テロ作戦の終了を宣言。

▽デモ隊は期間中に拘束した国軍の兵士を解放した。

▽陸軍の副首席補佐官、デモ隊の取り締まりを否定し、辞任。

▽0時30分:ウクライナ軍、黒海のロシア基地から装甲車10台が出動したと発表。

▽0時30分:ウクライナ軍、黒海のロシア基地から装甲車10台が出動したと発表。

<2月20日>
▽21時00分:ポーランド外相、記者会見でヤヌコーヴィチ大統領が早期の議会選と大統領選の実施に応じたと発表。

▽ヤヌコーヴィチ大統領とウラジーミル・プーチン大統領が電話会談。両首脳は交渉の仲介役としてロシア当局者を現地入りさせることに合意した。

▽17時00分:市内の鉄道、一部運航を再開。

▽16時40分:議会招集。議員450人中227人が出席し、デモ隊の武器使用を禁止することに合意した。

▽16時00分:ポーランド、フランス、ドイツの外相がヤヌコーヴィチ大統領と会談。協議は6時間近く続いた。

▽15時00分:ロシアの国営メディア、デモ隊と思われるグループが行政ビルに侵入し、その後爆発と銃声が聞こえたと報じる。

▽11時00分:大統領府、野党の要求に応じると示唆。

▽期間中に国軍の兵士約100人が降伏、その多くはキエフの電力会社ビルと政府施設に収容された。

▽10時50分:デモ隊が政府庁舎のバリケードを突破、警察を人質に取る。

▽9時30分:議会招集見送りに。

▽9時20分:治安部隊、デモ隊がたてこもっている施設に発砲。

▽4時20分:市中心部に抗議者を乗せたバスが5台到着。

<2月19日>
▽ウクライナ保安庁、対テロ作戦の開始を宣言。

▽ヤヌコーヴィチ大統領と野党党首が深夜の会談で停戦に合意。ヤヌコーヴィチ大統領は会談後の声明で、「流血を終わらせるための交渉を開始する」と発表した。

▽15時00分:中央広場の群衆が5,000人を超える。

▽早朝に抗議者2人が撃たれ、死亡した。

▽全国各地から多くの抗議者が集まる。

<2月18日>
▽22時00分:警察が中央広場の東側に設置された抗議者のバリケードを突破。デモ隊はバリケード近くの労働組合ビルにたてこもり、警察を撃退した。

▽ヤヌコーヴィチ大統領と野党党首が危機の解決に向け会談するも決裂。野党連合はヤヌコーヴィチ大統領に辞職を求めた。

▽20時00分:主要メディア、一部の抗議者がカナダ大使館への侵入を試みたと報道。カナダ当局は声明で、抗議者は大使館に侵入したのではなく避難したと発表した。

▽17時00分:武装した抗議者数百人が中心部の警察署を襲撃。警察は実弾で応戦し、多くの死傷者が出た。

▽16時00分:内務省が声明を発表。デモ隊に2時間以内に解散するよう警告した。

▽16時00分:市内の鉄道、運行を停止。

▽15時45分:数百人の抗議者が議会議事堂に向かって行進。警察と衝突後、撤退した。

▽複数の報道機関がアサルトライフルで武装した警察官の写真を公開した。

▽13時30分:一部の抗議者が大通りの建物に火を放ち、警察と衝突。

▽13時00分:政府庁舎周辺に配備された数千人の警察官が取り締まりを強化。

▽12時30分:警察、抗議者に占領された政治事務所を奪還。

▽12時10分:保健大臣がデモ隊に追い掛け回される。

▽11時30分:一部の抗議者が政治事務所に火を放つ。結果、火災で2人が死亡した。

▽11時20分:地区の特別警察が取り締まりを強化するも、デモ隊に圧倒される。

▽10時40分:議会議員、警察がデモ隊への攻撃を開始したと報告。この時点で抗議者の数は50,000人を超えたと伝えられている。

▽10時30分:一部の抗議者と警察が衝突。

▽9時45分:デモ隊が市街地に設置された警察の非常線を突破。

▽8時30分:市民運動ユーロマイダンが首都キエフで行進を開始。約20,000人が参加した。

2014年4月21日/ウクライナ東部ルハンシク、親ロシアの反政府勢力(Alexander Zemlianichenko/AP通信)

戦争に関与する国の戦力(目次に戻る

ウクライナの戦力(推定)

2022年2月時点

総人口:43,745,640人
軍人数:500,000人
即戦力:200,000人
予備兵:250,000人
準軍組織:50,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:69機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:112機
攻撃ヘリ:34機

<陸軍>
戦車:2,596両
装甲車両:12,303台
自走砲:1,067台
曳航砲:2,040台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:1隻
潜水艦:0

グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)より

ロシアの戦力(推定)

2022年2月時点

総人口:142,320,790人
軍人数:1,350,000人
即戦力:850,000人
予備兵:250,000人
準軍組織:250,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:772機
タンカー艦隊:20隻
ヘリコプター:1,543機
攻撃ヘリ:544機

<陸軍>
戦車:12,420両
装甲車両:30,120台
自走砲:6,574台
曳航砲:7,571台

<海軍>
航空母艦:1隻
ヘリ空母:0
駆逐艦:15隻
フリゲート艦:11隻
潜水艦:70隻

<核兵器>
配備核弾頭:1,625発
その他核弾頭:4,630発

グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)より

ルガンスク人民共和国の戦力(推定)

2022年2月時点

総人口:140万人
軍人数:42,500人
即戦力:38,000人
予備兵:不明
準軍組織:4,500人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:不明
タンカー艦隊:不明
ヘリコプター:不明
攻撃ヘリ:不明

<陸軍>
戦車:不明
装甲車両:不明
自走砲:不明
曳航砲:不明

<海軍>
航空母艦:不明
ヘリ空母:不明
駆逐艦:不明
フリゲート艦:不明
潜水艦:不明

ドネツク人民共和国の戦力(推定)

2022年2月時点

総人口:230万人
軍人数:3,000~34,000人
即戦力:3,000~34,000人
予備兵:不明
準軍組織:不明

<空軍>
戦闘機/迎撃機:不明
タンカー艦隊:不明
ヘリコプター:不明
攻撃ヘリ:不明

<陸軍>
戦車:不明
装甲車両:不明
自走砲:不明
曳航砲:不明

<海軍>
航空母艦:不明
ヘリ空母:不明
駆逐艦:不明
フリゲート艦:不明
潜水艦:不明

NATOの戦力(推定)

2022年2月時点

モンテネグロ
総人口:607,414人
軍人数:12,000人
即戦力:2,000人
予備兵:0
準軍組織:10,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:0
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:11機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:0
装甲車両:100台
自走砲:0
曳航砲:12台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

アルバニア
総人口:3,088,385人
軍人数:8,500人
即戦力:8,000人
予備兵:0
準軍組織:500人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:0
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:19機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:0
装甲車両:76台
自走砲:0
曳航砲:0

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

エストニア
総人口:1,220,042人
軍人数:34,500人
即戦力:6,500人
予備兵:12,000人
準軍組織:16,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:0
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:0
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:0
装甲車両:180台
自走砲:18台
曳航砲:66台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

ラトビア
総人口:1,862,687人
軍人数:29,700人
即戦力:6,500人
予備兵:15,000人
準軍組織:8,200人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:0
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:4機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:0
装甲車両:297台
自走砲:63台
曳航砲:0

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

スロベニア
総人口:2,102,106人
軍人数:14,000人
即戦力:7,000人
予備兵:2,000人
準軍組織:5,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:0
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:12機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:44両
装甲車両:380台
自走砲:8台
曳航砲:18台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

リトアニア
総人口:2,711,566人
軍人数:42,000人
即戦力:16,000人
予備兵:15,000人
準軍組織:11,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:0
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:5機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:0
装甲車両:572台
自走砲:21台
曳航砲:54台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

ベルギー
総人口:11,778,842人
軍人数:33,000人
即戦力:26,000人
予備兵:7,000人
準軍組織:0

<空軍>
戦闘機/迎撃機:44機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:20機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:0
装甲車両:854台
自走砲:0
曳航砲:0

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:2隻
潜水艦:0

ブルガリア
総人口:6,919,180人
軍人数:33,000人
即戦力:30,000人
予備兵:3,000人
準軍組織:0

<空軍>
戦闘機/迎撃機:11機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:22機
攻撃ヘリ:2機

<陸軍>
戦車:410両
装甲車両:594台
自走砲:506台
曳航砲:350台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:4隻
潜水艦:0

クロアチア
総人口:4,208,973人
軍人数:37,000人
即戦力:15,000人
予備兵:20,000人
準軍組織:2,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:12機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:40機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:72両
装甲車両:650台
自走砲:24台
曳航砲:231台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

スロバキア
総人口:5,436,066人
軍人数:13,000人
即戦力:13,000人
予備兵:0
準軍組織:0

<空軍>
戦闘機/迎撃機:10機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:24機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:20両
装甲車両:454台
自走砲:16台
曳航砲:9台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

デンマーク
総人口:5,894,687人
軍人数:61,500人
即戦力:16,000人
予備兵:45,500人
準軍組織:0

<空軍>
戦闘機/迎撃機:33機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:34機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:44両
装甲車両:997台
自走砲:15台
曳航砲:0

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:9隻
潜水艦:0

ハンガリー
総人口:9,728,337人
軍人数:55,000人
即戦力:23,000人
予備兵:20,000人
準軍組織:12,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:12機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:33機
攻撃ヘリ:8機

<陸軍>
戦車:176両
装甲車両:510台
自走砲:0
曳航砲:12台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

ポルトガル
総人口:10,344,802人
軍人数:155,000人
即戦力:30,500人
予備兵:100,000人
準軍組織:25,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:24機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:22機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:37両
装甲車両:725台
自走砲:24台
曳航砲:45台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:5隻
潜水艦:2隻

チェコ
総人口:10,702,596人
軍人数:26,000人
即戦力:26,000人
予備兵:0
準軍組織:0

<空軍>
戦闘機/迎撃機:12機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:44機
攻撃ヘリ:15機

<陸軍>
戦車:116両
装甲車両:692台
自走砲:86台
曳航砲:0

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:0

ルーマニア
総人口:21,230,362人
軍人数:132,000人
即戦力:67,000人
予備兵:50,000人
準軍組織:15,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:30機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:62機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:451両
装甲車両:1,392台
自走砲:0
曳航砲:808台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:3隻
潜水艦:0

オランダ
総人口:17,337,403人
軍人数:45,000人
即戦力:35,000人
予備兵:5,000人
準軍組織:5,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:40機
タンカー艦隊:1隻
ヘリコプター:70機
攻撃ヘリ:24機

<陸軍>
戦車:18両
装甲車両:2,806台
自走砲:57台
曳航砲:15台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:6隻
潜水艦:4隻

ノルウェー
総人口:5,509,591人
軍人数:63,000人
即戦力:23,000人
予備兵:0
準軍組織:40,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:44機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:49機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:36両
装甲車両:700台
自走砲:80台
曳航砲:0

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:4隻
潜水艦:6隻

ギリシャ
総人口:10,569,703人
軍人数:385,500人
即戦力:130,000人
予備兵:220,500人
準軍組織:35,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:188機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:270機
攻撃ヘリ:29機

<陸軍>
戦車:1,243両
装甲車両:6,134台
自走砲:590台
曳航砲:669台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:0
潜水艦:11隻

ポーランド
総人口:38,185,913人
軍人数:152,500人
即戦力:120,000人
予備兵:0
準軍組織:32,500人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:91機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:207機
攻撃ヘリ:30機

<陸軍>
戦車:863両
装甲車両:4,786台
自走砲:609台
曳航砲:0

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:2隻
潜水艦:1隻

カナダ
総人口:37,943,231人
軍人数:94,500人
即戦力:70,000人
予備兵:19,000人
準軍組織:5,500人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:63機
タンカー艦隊:6隻
ヘリコプター:118機
攻撃ヘリ:0

<陸軍>
戦車:82両
装甲車両:1,534台
自走砲:0
曳航砲:163台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:12隻
潜水艦:4隻

スペイン
総人口:47,260,584人
軍人数:215,000人
即戦力:120,000人
予備兵:15,000人
準軍組織:80,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:140機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:119機
攻撃ヘリ:23機

<陸軍>
戦車:327両
装甲車両:5,033台
自走砲:96台
曳航砲:140台

<海軍>
航空母艦:1隻
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:11隻
潜水艦:2隻

ドイツ
総人口:79,903,481人
軍人数:199,000人
即戦力:184,000人
予備兵:15,000人
準軍組織:0

<空軍>
戦闘機/迎撃機:134機
タンカー艦隊:0
ヘリコプター:287機
攻撃ヘリ:55機

<陸軍>
戦車:266両
装甲車両:9,217台
自走砲:121台
曳航砲:0

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:12隻
潜水艦:6隻

トルコ
総人口:82,482,383人
軍人数:775,000人
即戦力:425,000人
予備兵:200,000人
準軍組織:150,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:205機
タンカー艦隊:7隻
ヘリコプター:474機
攻撃ヘリ:107機

<陸軍>
戦車:3,022両
装甲車両:13,270台
自走砲:956台
曳航砲:1,189台

<海軍>
航空母艦:0
ヘリ空母:0
駆逐艦:0
フリゲート艦:16隻
潜水艦:12隻

イタリア
総人口:62,390,364人
軍人数:297,000人
即戦力:170,000人
予備兵:20,000人
準軍組織:107,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:92機
タンカー艦隊:10隻
ヘリコプター:396機
攻撃ヘリ:59機

<陸軍>
戦車:200両
装甲車両:6,908台
自走砲:54台
曳航砲:108台

<海軍>
航空母艦:2隻
ヘリ空母:0
駆逐艦:4隻
フリゲート艦:13隻
潜水艦:8隻

イギリス
総人口:67,081,000人
軍人数:231,000人
即戦力:194,000人
予備兵:37,000人
準軍組織:0

<空軍>
戦闘機/迎撃機:119機
タンカー艦隊:9隻
ヘリコプター:235機
攻撃ヘリ:24機

<陸軍>
戦車:227両
装甲車両:5,015台
自走砲:89台
曳航砲:126台

<海軍>
航空母艦:2隻
ヘリ空母:0
駆逐艦:6隻
フリゲート艦:12隻
潜水艦:10隻

<核兵器>
配備核弾頭:120発
その他核弾頭:105発

フランス
総人口:68,084,217人
軍人数:415,000人
即戦力:205,000人
予備兵:35,000人
準軍組織:175,000人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:266機
タンカー艦隊:18隻
ヘリコプター:435機
攻撃ヘリ:69機

<陸軍>
戦車:406両
装甲車両:6,558台
自走砲:109台
曳航砲:105台

<海軍>
航空母艦:1隻
ヘリ空母:3隻
駆逐艦:10隻
フリゲート艦:11隻
潜水艦:10隻

<核兵器>
配備核弾頭:280発
その他核弾頭:10発

米国
総人口:334,998,398人
軍人数:1,832,000人
即戦力:1,390,000人
予備兵:442,000人
準軍組織:0

<空軍>
戦闘機/迎撃機:1,957機
タンカー艦隊:627隻
ヘリコプター:5,463機
攻撃ヘリ:910機

<陸軍>
戦車:6,612両
装甲車両:45,193台
自走砲:1,498台
曳航砲:1,339台

<海軍>
航空母艦:11隻
ヘリ空母:9隻
駆逐艦:92隻
フリゲート艦:0
潜水艦:68隻

<核兵器>
配備核弾頭:1,800発
その他核弾頭:3,750発

NATO戦力
総人口:949,582,313人
軍人数:5,390,700人
即戦力:3,358,500人
予備兵:1,298,000人
準軍組織:734,700人

<空軍>
戦闘機/迎撃機:3,527機
タンカー艦隊:678隻
ヘリコプター:8,475機
攻撃ヘリ:1,355機

<陸軍>
戦車:14,672両
装甲車両:115,627台
自走砲:5,040台
曳航砲:5,459台

<海軍>
航空母艦:17隻
ヘリ空母:12隻
駆逐艦:112隻
フリゲート艦:122隻
潜水艦:142隻

<核兵器>
配備核弾頭:2,200発
その他核弾頭:3,865発

グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)より

ロシアvsウクライナ(目次に戻る

項目ロシアウクライナ
軍人数1,350,000人500,000人
即戦力850,000人
※現地派兵
16万~19万人
200,000人
予備兵250,000人250,000人
準軍組織250,000人50,000人
戦闘機/迎撃機772機69機
タンカー艦隊20隻0
ヘリコプター1,543機112機
攻撃ヘリ544機34機
戦車12,420両2,596両
装甲車両30,120台12,303台
自走砲6,574台1,067台
曳航砲7,571台2,040台
航空母艦1隻0
ヘリ空母00
駆逐艦15隻0
フリゲート艦11隻1隻
潜水艦70隻0
配備核弾頭1,625発0
その他核弾頭4,630発0

ロシアvs米国(目次に戻る

項目ロシア米国
軍人数1,350,000人1,832,000人
即戦力850,000人1,390,000人
予備兵250,000人442,000人
準軍組織250,000人0
戦闘機/迎撃機772機1,957機
タンカー艦隊20隻627隻
ヘリコプター1,543機5,463機
攻撃ヘリ544機910機
戦車12,420両6,612両
装甲車両30,120台45,193台
自走砲6,574台1,498台
曳航砲7,571台1,339台
航空母艦1隻11隻
ヘリ空母09隻
駆逐艦15隻92隻
フリゲート艦11隻0
潜水艦70隻68隻
配備核弾頭1,625発1,800発
その他核弾頭4,630発3,750発
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