◎シロイルカは現在、パリ北西約70kmのヴェルノンの閘門(こうもん)付近にいるとみられる。
水族館のシロイルカ(Getty Images)

フランスの環境保護団体は4日、パリのセーヌ川で発見されたシロイルカを保護する準備を進めていると報告した。

シロイルカはイッカク科シロイルカ属に分類されるクジラ類。欧州ではシロクジラやベルーガと呼ばれている。

AFP通信によると、イルカは現在、パリ北西約70kmのヴェルノンの閘門(こうもん)付近にいるという。

政府と環境保護団体はイルカに近づかよう呼びかけている。同団体によると、イルカは衰弱しているように見えるという。

ロイター通信は反捕鯨団体シー・シェパードのフランス代表の話を引用し、「イルカにエサを与え、救出しなければならない」と報じている。

ロイターによると、このフランス代表は「エサを使って海に誘導すればイルカを救うことができる」と提案したという。

一部の専門家は専用プールに入れて沖合に移送すべきと提案しているが、フランス代表は「問題外」と一蹴した。

ソーシャルメディアではシロイルカと思われる生き物がセーヌ川をふらふら泳ぐ写真や動画が複数共有されている。

専門家によると、大きな個体は体長4mを超えるという。

今年5月にはノルマンディーのセーヌ川下流付近で体長約4mのシャチが死んだ。専門家チームは音を鳴らしてシャチをドーバー海峡に導こうとしたが、失敗に終わった。

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