▽両首脳は建設的でビジネスライクな会話をし、貿易、経済、教育などについて話したという。
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ロシア大統領府は12日、プーチン(Vladimir Putin)大統領がシリアのシャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)暫定大統領と電話会談を行ったと明らかにした。
それによると、両首脳は建設的でビジネスライクな会話をし、貿易、経済、教育などについて話したという。
ロシア大統領府は声明で、「両首脳は2国間協力の発展のための広範なアジェンダを開発するために接触を続けることで合意した」と述べた。
ロシア政府の代表団は先月末、アサド政権が崩壊して以来、初めてシリア・ダマスカスに入り、暫定政権の閣僚と会談した。
アサド(Bashar Assad)前大統領は24年12月、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。
ロシアはアサド氏を支持し、2015年以降はアサド政権が国内の大部分を支配できるよう軍事介入。焦土作戦を展開した。
暫定政権は以前のようなロシアとの関係を望んでいない。シリア国内の基地からロシア軍を完全に撤退させたりはしていないが、先月、タルトゥースの港を管理するロシア企業との契約を打ち切った。
政権崩壊後、ロシアはシリア全土からラタキア県近郊のフメイミム空軍基地に兵力と資産を移した。
ロシアがフメイミム基地とタルトゥースの海軍施設から撤退する兆候はない。
ロシア大統領府は2つの基地について、今後の交渉で話し合うとしている。
プーチン氏は昨年末の年次記者会見で「シリアの新指導者たちに人道援助物資の輸送にロシアの基地を使用するよう提案した」と述べていた。