◎ロシアには毎年、貧しい中央アジア諸国から何十万人もの人々が市民権を求めて入国している。
ロシアのプーチン大統領(Yuri Kochetkov/Pool/AP通信)

ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領は4日、ロシア軍に入隊した外国人の市民権取得を大きく簡素化する政令に署名した。

ロシアには毎年、貧しい中央アジア諸国から何十万人もの人々が市民権を求めて入国している。

プーチン氏は2022年9月、ウクライナ侵攻を完遂するために30万人の予備役を動員する大統領令に署名。その後、ロ軍に入隊した外国人の市民権取得を簡素化した。

少なくとも1年間ロシア軍と契約を結び、少なくとも6カ月間、積極的にウクライナ侵攻に参加した移民はロシア語の十分な知識や、居住許可証の下で5年間国内に住んでいるという事実を証明しなくても、市民権の申請が許可された。

配偶者と子供にも申請資格が付与される。当時の大統領令は当局に対し、このような申請を3カ月以内に処理するよう求めている。

2023年5月に出された別の大統領令ではさらに手続きが簡素化された。少なくとも6カ月間、積極的にウクライナ侵攻に参加したという条項が削除され、少なくとも1年間ロ軍と契約を結んだ者、およびその配偶者と子供の審査が簡略化された。

4日に署名された政令は市民権取得の期間をさらに短縮し、1ヶ月以内に結果を通知するとしている。

ロシア大統領府はこの政令に関するコメントを出していない。

ロシアの各都市では移民に対する取り締まりが強化されている。当局に拘束された移民はしばしば軍との契約を持ちかけられている。

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