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ポルトガル検察、米軍によるアゾレス諸島基地使用の合法性を捜査、イラン戦争めぐり

ラジェス基地は大西洋上のアゾレス諸島テルセイラ島に位置し、米軍にとって欧州と大西洋、さらに中東方面を結ぶ重要な中継拠点となっている。
ポルトガル領アゾレス諸島の空軍基地(ロイター通信)

ポルトガルの検察当局は3日、米国がイランとの戦争に関連して同国領アゾレス諸島のラジェス空軍基地を使用したことについて、ポルトガル政府による許可が合法だったかどうかを調べる捜査を開始したと明らかにした。野党議員らが4月に申し立てを行ったことを受けた措置である。

ラジェス基地は大西洋上のアゾレス諸島テルセイラ島に位置し、米軍にとって欧州と大西洋、さらに中東方面を結ぶ重要な中継拠点となっている。1951年に結ばれた米ポルトガル間の防衛協定に基づき、米空軍の部隊が置かれ、米軍だけでなく北大西洋条約機構(NATO)や同盟国の作戦も支援している。

問題となっているのは、米国による基地使用の条件である。両国間の取り決めでは、平時であれば米国はポルトガルの事前承認なしに基地を使用できる一方、戦闘状態に入った場合にはポルトガル側の承認が必要となっている。ポルトガルはイラン戦争をめぐり、米軍の複数の通過飛行を認めた。一方、隣国スペインは同様の要請を認めなかった。

野党は米軍によるラジェス基地の使用が国際法に違反する可能性があるとして調査を要求していた。検察は今回の捜査について、違法行為の疑いについて十分な根拠がある場合に調査を行うという「合法性の原則」に基づくものだとしている。現時点で、政府関係者が違法行為を行ったと認定されたわけではない。

これに対し、ルイス・モンテネグロ(Luís Montenegro)首相は、同国は戦争そのものに関与しておらず、基地使用の許可も国際法に沿ったものだったと説明している。米国側から、作戦は防衛目的で、必要かつ均衡の取れたものであり、軍事目標に限定されるとの説明を受けたうえで許可したとしている。

今回の捜査では、政府による許可が米国との防衛協定やポルトガル国内法、国際法に適合していたかが焦点となる。検察は捜査開始を公表したものの、具体的な調査内容や今後の手続きについては明らかにしていない。

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