◎車にはパキスタン人5人、インド人3人、アフガン人3人と運転手の計12人が乗車していた。
北マケドニアの警察当局は12日、首都スコピエ郊外の高速道路で車が横転し、不法移民3人と運転手が重傷を負ったと発表した。
警察によると、車にはパキスタン人5人、インド人3人、アフガン人3人と運転手の計12人が乗車していたという。
スコピエ警察の報道官はフェイスブックに声明を投稿。「車はパトカーに停止を求められたが、無視し、振り切ろうとした」と書き込んだ。
運転手は北マケドニア国籍の男で27歳。負傷した移民3人と一緒にスコピエの医療機関に搬送された。
警察によると、4人の命に別条はなく、警察はその後、運転手の男を逮捕したという。
移民たちはギリシャから入国したとみられる。地元テレビ局は関係者の話を引用し、「11人は南部のギリシャ国境近くにある施設に移された」と報じている。
中東やアジアの紛争・貧困から逃れた亡命希望者はギリシャから北マケドニアを経由して西欧の豊かな国を目指す。このルートはバルカンルートと呼ばれ、コロナウイルスの入国制限が解除されて以来、利用者が急増している。
北マケドニア政府によると、2022年1~10月の間に摘発された不法入国者は1万7000人近くに達し、2021年のほぼ2倍に急増したという。