フランス大統領がグリーンランド訪問、トランプ買収計画を批判

トランプ氏がグリーンランドを購入したいと発言して以来、デンマークを除くEU加盟国の首脳がグリーンランドを訪問するのは初めて。
2025年6月15日/左からデンマークのフレデリクセン首相、グリーンランドのニールセン首相、マクロン仏大統領(AP通信)

フランスのマクロン(Emmanuel Macron)大統領が15日、デンマーク自治領グリーンランドを訪問し、トランプ(Donald Trump)米大統領のグリーンランド買収計画を批判した。

マクロン氏はグリーンランドのニールセン(Jens-Frederik Nielsen)首相とデンマークのフレデリクセン(Mette Frederiksen)首相に迎えられた。

トランプ氏がグリーンランドを購入したいと発言して以来、デンマークを除くEU加盟国の首脳がグリーンランドを訪問するのは初めて。

マクロン氏は記者会見で、「グリーンランドはグリーンランド国民のものであり、売却も、奪取も許されない」と強調した。

またマクロン氏は「フランスを含むEU、欧州諸国はグリーンランドの買収も占領も認めない」と述べた。

マクロン氏はG7カナダサミット(6.16~17)でトランプ氏と再会する予定だ。

デンマークはグリーンランドが好きな時期に独立する権利を認めている。

トランプ氏は任期中に鉱物資源が豊富なグリーンランドを購入したいとほのめかしてきたが、ここ数週間、グリーンランドに対する米国の関心はニュースの見出しから遠ざかっている。

マクロン氏は記者から「米国がグリーンランド侵攻を決断した場合、フランス軍を派遣する用意があるか?」と質問され、仮定のシナリオについて議論するつもりはないと答えた。

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