◎ゴメス夫人は49歳。公職には就いておらず、政治的な活動も控えめである。
スペインの数千人のジャーナリストが26日、サンチェス(Pedro Sánchez)首相の妻ゴメス(Begoña Gómez)夫人への司法調査に反対する請願書に署名した。
右派政党を支持する民間の弁護士会はゴメス氏がその地位を利用してビジネス取引に影響を与えたと告発。首都マドリードの地方裁判所は今週、この訴状を受理した。
サンチェス氏はこの事態を受け、29日まで公務をすべてキャンセル。一部メディアと右派政党が偽りの情報に基づき、妻を攻撃し、連立政権を中傷していると非難した。
これを支持する数千人のジャーナリストや作家がオンライン請願書に署名。「一部メディアと極右による政府与党、首相夫人への攻撃は、不正な手段によって民意を覆そうとするひどい試みのひとつである」と主張した。
請願書には次のように書かれている。「過去2回の連立政権閣僚に対するデマ、虚偽、嫌がらせキャンペーンは右派政党、それと連携するメディア、企業、司法関係者によって調整されている...」
ゴメス氏を告発した団体はそれが新聞記事に基づいていることを認めている。検察はこの疑惑に関するコメントを出していない。
国営テレビはこの問題に詳しい専門家の話しとして、「検察はこの疑惑に関する証拠が示されていないとして、団体の告発に否定的な見方を示している」と報じた。
請願書に署名したジャーナリストたちはソーシャルネットワークや街頭でこの反民主的な暴挙に反対するよう呼びかけている。
サンチェス氏は52歳。2018年から連立政権を率いている。
ゴメス氏は49歳。公職には就いておらず、政治的な活動も控えめである。