◎世界経済フォーラムはアイスランドを14年連続で「世界で最も男女平等な国」に選出している。
アイスランドで24日、閣僚を含む数万人の女性が男女同一賃金を求める集会に参加した。
主催者によると、首都レイキャビクの会場と周辺には10万人近くの女性が集まったという。同国ではこの日、女性により一斉ストライキも実施された。
主催団体はSNSに声明を投稿。男女の賃金格差とジェンダーに基づく暴力を非難し、政府と企業に完全な男女平等を確立する取り組みを速やかに進めるよう要請した。
現地メディアによると、同国最大の労働組合を含む40近くの組織が集会に参加したという。
主催団体は声明はこう述べている。「移民を含むアイスランドの女性は本日、有給・無給を問わず仕事を休んでください。女性がどれだけ社会に貢献しているかを示すためにストライキを行うのです...」
また主催団体は「男性はストに参加しないが、家族一丸となって責任を負うことで女性への連帯を示してほしい」と呼びかけた。
1975年10月、アイスランドの女性の90%が男女平等を求めてストライキを行った。このストが分水嶺となり、国会は翌年、画期的な平等法を可決した。
世界経済フォーラムはアイスランドを14年連続で「世界で最も男女平等な国」に選出している。同国は男女格差の90%以上を解消した世界で唯一の国であるとされ、「フェミニストの天国」と呼ばれている。