オランダ・ハーグで反NATOデモ、首脳会議直前

NATO加盟32カ国の首脳は25日に会合を予定している。
2025年6月22日/オランダ、ハーグ、NATO首脳会議に反対するデモ(AP通信)

オランダ・ハーグで22日、NATO首脳会議、ガザ紛争、イラン・イスラエル紛争に抗議するデモが行われ、数百人がシュプレヒコールを上げた。

デモ隊はNATOの防衛費拡大に抗議し、加盟国の首脳にハーグに来ないよう呼びかけた。

NATO加盟32カ国の首脳は25日に会合を予定している。

32カ国の大半が防衛費をGDP比5.0%まで引き上げるというトランプ(Donald Trump)米大統領の要求を承認する方針である。

デモに参加したベルギーの議員は会場近くの公園で演説し、「平和と持続可能なエネルギーに投資しよう」と呼びかけた。

イラン国籍の男性は米軍がイラン国内にある3つの核施設を空爆したことに抗議するプラカードを掲げた。

オランダ在住のイラン人男性はAP通信の取材に対し、「戦争に反対する。戦争のない平和な世の中になってほしい」と語った。

2022年2月にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した後、NATO加盟国は防衛費をGDP比で少なくとも2.0%とすることで合意。しかし、専門家によると、ロシアの攻撃から欧州と北米を守るNATOの計画には少なくともGDP比3.0%の防衛費が必要である。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします