◎フロリナの人口は約1万8000人。自然豊かな観光の町として知られている。
ギリシャ、北部フロリナの住宅地(Getty Images)

ギリシャの警察当局は27日、北部フロリナの住民に対する武器検査(法律に基づく立入検査)で手榴弾、アサルトライフル、数十年前の不発弾などを押収したと発表した。

フロリナの人口は約1万8000人。自然豊かな観光の町として知られている。

武器検査は今月初めから22日まで行われ、武器の不法所持で14人が逮捕された。

地元警察によると、個人宅や倉庫などを検査した結果、アサルトライフル14丁、手榴弾8個、銃剣8丁、スタンガン、弾薬数千発、ショットガン、サブマシンガン、拳銃などが見つかったという。

さらに、様々な種類の手作り兵器、火薬8.8kg、数十年前のものとみられる不発弾も押収された。

ギリシャの農村部では狩猟が盛んなため、多くの住民が銃の所持資格を取得している。

しかし、市場で取引される銃にはアサルトライフルなどの不法な銃も含まれており、一部の銃愛好家がそれらをコレクションとして所有するようになった。

フロリナはアルバニアと国境を接し、1990年代の共産支配崩壊とその後の政変の中で違法な武器売買が盛んに行われた場所として知られている。

地元警察は声明で、「これからも市民の命と生活を守るために武器検査を続けていきたい」と述べた。

スポンサーリンク